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血染めの悪夢の醒まし方
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振り下ろされる巨大な拳は、朽ち果てつつあったテーブルを粉々にした。
「っ、くそ!」
飛んできた木片に頬を傷付けられ流した血を拭いながら、ルイトは舌打ちをする。
圧倒的に不利な戦いだ。
こちらは丸腰な上に、ろくな装備もしていない。対して敵との体躯の差は歴然だった。
(やばいッ)
猛攻の気配で身をよじって床を転がる。するとその瞬間。すざましい爆音と共に、先程までいた床に大穴が空く。
「くっ。」
先程からこうやって後手後手の、逃げるしかない劣勢状況なのだ。
『うふふ、本当は優しくしてあげたかったけど仕方ないわねぇ。でも』
しゃがれ声なのにいまだ少女のような口調で、夢魔が嗤った。
青白いたてがみは風もないのに靡き、黄ばんだ歯がのぞく。
『身体ごと噛み砕いてあ・げ・る♡』
その瞬間、すざましい獣の咆哮が部屋の空気を震わた。それはまさしく馬の嘶き。
全身から異常な瘴気を立ちのぼらせ、ゆっくり歩み寄ってくる。
『大丈夫。可愛いお顔は遺してあげましょうね。うふふ、この期に及んで怯えていないのね。でも、もうおしまいよ。あなたの首はあの方への手土産にするわ。ねぇ、ハンス?』
夢魔の後ろの床、ちょうど影が伸びた辺りがぐにゃりと歪んだ。
『……ま……マルガ……レー……テ』
そしてどこからが聞こえる、か細い声。年端もいかぬ気弱な少年のような、同時に影の歪みが酷くなる。
『チッ、この忌々しいガキが』
夢魔が鼻を鳴らす。
ルイトはふと、あの悪夢のことが頭をよぎる。
(たしか影の少年の名前)
ハンスと呼ばれていなかったか。
マルガレーテにぽんぽんと用事を言いつけられ、走り回っていた内気な彼の事を思い出す。
「悪夢なんていうのは所詮まやかしだ」
そもそも夢とは、一説によると脳が自身の情報整理のための過程であるという。
つまり現実を投影はしているだろうが、現実そのものではない。
夢魔とはいえ、しょせんはその記憶から悪意に満ちた焼き直しのショートムービーを作り出し見せるくらいしか出来ない。
「オレが目を覚ませば良いだけなんだな」
痛みによって錯乱状態から開放されたから分かるように、この地獄から自らを救い出すのは自分だけなのだ。
『あら……面白いことを言うのねぇ』
毛むくじゃらの身体がぶるりと震えた。
『これは現実よ。あなたは地獄にいて、わたしに食い殺される。また無惨な娘の死体でも見せましょうか? それともあの男を目の前で八つ裂きにしてやってもいいわ。分かるでしょう? あなたにとっては全てが現実。恐ろしくも美しい、残酷な真実よ!』
唾を飛ばしながら夢魔は吼える。しかしルイトは意識を集中させながら、部屋の隅々に素早く視線をうつした。
(あった)
まず一度、強く目を閉じ再び開く。するとなぜか、部屋の中のおびただしい血の海が消えた。
荒れてはいるし開けられた穴もあるが、そこは廃屋でなくリュウガに連れてこられた小屋の中である。
「これでわかった。やっぱりこれは現実じゃない」
悪夢であるならば覚めるはずだ。
ルイトは自らの心に言い聞かせた。
『だとしても、あなたはここから逃げられない』
気がつけば夢魔の手には剣。それはとても見覚えのあるもので。
『あははっ、最期は愛剣で逝かせてあげるわ!!』
ルシアを育てるために売った大剣だった。特注品で、様々な魔法効果やこだわりを詰め込んだもの。
手放した時はかなり心が痛んだし悩んだが娘を背負い使うこともなかったし、養育費のためにも二束三文で武器屋に持ち込んだのだ。
それを今、突きつけられている。
ルイトは強く睨みつけながら、唇をなめる。
極度の緊張とともに、高難易度の仕事をする時の彼のクセだった。
『つまらない』
そんな彼に鼻白んだのだろう夢魔は、ため息混じりにつぶやいて。
「あ゙っ!?」
やおらに大剣で切りつけてきたのだ。本来なら大の男が両手で抱えるように使う武器を、片手で軽々と振って。
気まぐれのような動きに、咄嗟の判断が遅れて避けたものの切っ先が左肩をえぐる。
「っ、や、やりやがった、な」
夢とは思えぬ痛みととめどなく流れる血の温度に、気が遠くなりかけた。
『言ったでしょ? これは現実。わたしはあなたを殺せるし、拷問だってできるの』
「……はぁっ、た、たしかに、拷問としては……効くかも、な……」
普通の切り傷のはずなのにジクジクと疼くように痛い。
ふと傷口をみると。
「なっ!?」
どす黒く変色した箇所。腐り、ウジが湧いていた。
込み上げてくる吐き気と嫌悪感に、唇を噛み締める。
(おちつけ、これは夢だ、夢なんだ)
しかし今度は焼けるような痛みが身体全体に走りだしたのだ。
「あ゙ァァ゙ッ! ぅ゙っ」
なんと左腕がもげた。
肉が削げ、腐臭を放つ。その指先までも変色した無惨な肉体。
ルイトは耐えきれず、その場に崩れ落ちた。
(腕がっ、オレの、手が……!)
そこへ嬉々として口調で夢魔が囁く。
『あらまぁ。大切な腕が壊死しちゃったわね。次は右腕にしようかしら、それとも左足にしてみる?』
「あ……ぅ……や、やめ……ろ……」
目の前で自分の肉体が損壊された。その衝撃と恐怖。正気でいられる者は少ない。
というルイトも、これは夢だと自らに言い聞かせながらも意識が再び朦朧としていくのがわかった。
『痛いの? 震えちゃってまぁ、かわいい♡』
再び大剣が突きつけられる。
『でももう飽きちゃった』
首筋に刃がくい込んだ。まるでケーキにナイフを突き立てるかのように。
血が噴き出し、周囲を血に染めていく。
『γαιε』
――その刹那。
ルイト・カントールの首が落ちた。しかしその顔には不敵な笑み。そして。
「君の負けだ。だってここは、オレの夢の中。そして君はあくまで影だから」
『!』
首のない身体は倒れることも無く、床のある一点を指さしていた。
驚きのせいか硬直する夢魔の、影の一部。いまだぐにゃりとぐにゃりと変形し歪み続けるそこに鋭く尖った木片を突き立てたのだ。
『な゙……ナ、ぜ……』
「やっぱりそこが君の弱点なんだな。マルガレーテ。いやハンスと呼べばいいのか、その部分は」
ブルブルと震えた影の一部は、ゆっくりとある形を作り出す。
『こ、コ……ノ゙……クソガキ……がッ……!!』
対して夢魔はそこに縫い止められているかのように動かない。しかし大量の脂汗と、血走った目と大きな歯を剥き出して荒い息を吐いている。
青白かった馬面が、どんどんどす黒く変わっていく。
「人の心の中を勝手に踏み込みやがって」
夢魔が落とした大剣を見た。
「言っとくけど、本物はもっと一級品だったぜ」
まるで砂のようにサラサラと溶けていく。
小さくため息をついて、ルイトは自らの首を拾う。
「これ。くっつくんだよな? 夢だし」
これは現実ではない。ならば自力で目覚めるだけ。
そして同時に夢だからこそ、自分を救えるのは自分だけということを身をもって知った。
「信じるものは救われるって、神父がいってるけど。自分を信じなきゃ救われないんだよな、この場合」
残った右手を見て、心に強く念じる。これは自分の見ている夢。だからこそ、コントロールできるはずだと。
すると。
「!」
微かな金属音と共に、部屋に光が差す。その瞬間、手の中には懐かしい感覚。
「これがまやかしだとしても、お前を倒すには充分だな」
娘を背におって振り続けた剣。本来は双剣であるが、右手だけでつかえるのは一本だけのようだ。
片腕の冒険者は、魔物を見据える。確実に仕留める、という決意の目で。
『……っ、調子゙にッ、乗ってん゙じャっ、ねぇぇ゙ぇぇッ!!!』
夢魔は咆哮した。
「っ、くそ!」
飛んできた木片に頬を傷付けられ流した血を拭いながら、ルイトは舌打ちをする。
圧倒的に不利な戦いだ。
こちらは丸腰な上に、ろくな装備もしていない。対して敵との体躯の差は歴然だった。
(やばいッ)
猛攻の気配で身をよじって床を転がる。するとその瞬間。すざましい爆音と共に、先程までいた床に大穴が空く。
「くっ。」
先程からこうやって後手後手の、逃げるしかない劣勢状況なのだ。
『うふふ、本当は優しくしてあげたかったけど仕方ないわねぇ。でも』
しゃがれ声なのにいまだ少女のような口調で、夢魔が嗤った。
青白いたてがみは風もないのに靡き、黄ばんだ歯がのぞく。
『身体ごと噛み砕いてあ・げ・る♡』
その瞬間、すざましい獣の咆哮が部屋の空気を震わた。それはまさしく馬の嘶き。
全身から異常な瘴気を立ちのぼらせ、ゆっくり歩み寄ってくる。
『大丈夫。可愛いお顔は遺してあげましょうね。うふふ、この期に及んで怯えていないのね。でも、もうおしまいよ。あなたの首はあの方への手土産にするわ。ねぇ、ハンス?』
夢魔の後ろの床、ちょうど影が伸びた辺りがぐにゃりと歪んだ。
『……ま……マルガ……レー……テ』
そしてどこからが聞こえる、か細い声。年端もいかぬ気弱な少年のような、同時に影の歪みが酷くなる。
『チッ、この忌々しいガキが』
夢魔が鼻を鳴らす。
ルイトはふと、あの悪夢のことが頭をよぎる。
(たしか影の少年の名前)
ハンスと呼ばれていなかったか。
マルガレーテにぽんぽんと用事を言いつけられ、走り回っていた内気な彼の事を思い出す。
「悪夢なんていうのは所詮まやかしだ」
そもそも夢とは、一説によると脳が自身の情報整理のための過程であるという。
つまり現実を投影はしているだろうが、現実そのものではない。
夢魔とはいえ、しょせんはその記憶から悪意に満ちた焼き直しのショートムービーを作り出し見せるくらいしか出来ない。
「オレが目を覚ませば良いだけなんだな」
痛みによって錯乱状態から開放されたから分かるように、この地獄から自らを救い出すのは自分だけなのだ。
『あら……面白いことを言うのねぇ』
毛むくじゃらの身体がぶるりと震えた。
『これは現実よ。あなたは地獄にいて、わたしに食い殺される。また無惨な娘の死体でも見せましょうか? それともあの男を目の前で八つ裂きにしてやってもいいわ。分かるでしょう? あなたにとっては全てが現実。恐ろしくも美しい、残酷な真実よ!』
唾を飛ばしながら夢魔は吼える。しかしルイトは意識を集中させながら、部屋の隅々に素早く視線をうつした。
(あった)
まず一度、強く目を閉じ再び開く。するとなぜか、部屋の中のおびただしい血の海が消えた。
荒れてはいるし開けられた穴もあるが、そこは廃屋でなくリュウガに連れてこられた小屋の中である。
「これでわかった。やっぱりこれは現実じゃない」
悪夢であるならば覚めるはずだ。
ルイトは自らの心に言い聞かせた。
『だとしても、あなたはここから逃げられない』
気がつけば夢魔の手には剣。それはとても見覚えのあるもので。
『あははっ、最期は愛剣で逝かせてあげるわ!!』
ルシアを育てるために売った大剣だった。特注品で、様々な魔法効果やこだわりを詰め込んだもの。
手放した時はかなり心が痛んだし悩んだが娘を背負い使うこともなかったし、養育費のためにも二束三文で武器屋に持ち込んだのだ。
それを今、突きつけられている。
ルイトは強く睨みつけながら、唇をなめる。
極度の緊張とともに、高難易度の仕事をする時の彼のクセだった。
『つまらない』
そんな彼に鼻白んだのだろう夢魔は、ため息混じりにつぶやいて。
「あ゙っ!?」
やおらに大剣で切りつけてきたのだ。本来なら大の男が両手で抱えるように使う武器を、片手で軽々と振って。
気まぐれのような動きに、咄嗟の判断が遅れて避けたものの切っ先が左肩をえぐる。
「っ、や、やりやがった、な」
夢とは思えぬ痛みととめどなく流れる血の温度に、気が遠くなりかけた。
『言ったでしょ? これは現実。わたしはあなたを殺せるし、拷問だってできるの』
「……はぁっ、た、たしかに、拷問としては……効くかも、な……」
普通の切り傷のはずなのにジクジクと疼くように痛い。
ふと傷口をみると。
「なっ!?」
どす黒く変色した箇所。腐り、ウジが湧いていた。
込み上げてくる吐き気と嫌悪感に、唇を噛み締める。
(おちつけ、これは夢だ、夢なんだ)
しかし今度は焼けるような痛みが身体全体に走りだしたのだ。
「あ゙ァァ゙ッ! ぅ゙っ」
なんと左腕がもげた。
肉が削げ、腐臭を放つ。その指先までも変色した無惨な肉体。
ルイトは耐えきれず、その場に崩れ落ちた。
(腕がっ、オレの、手が……!)
そこへ嬉々として口調で夢魔が囁く。
『あらまぁ。大切な腕が壊死しちゃったわね。次は右腕にしようかしら、それとも左足にしてみる?』
「あ……ぅ……や、やめ……ろ……」
目の前で自分の肉体が損壊された。その衝撃と恐怖。正気でいられる者は少ない。
というルイトも、これは夢だと自らに言い聞かせながらも意識が再び朦朧としていくのがわかった。
『痛いの? 震えちゃってまぁ、かわいい♡』
再び大剣が突きつけられる。
『でももう飽きちゃった』
首筋に刃がくい込んだ。まるでケーキにナイフを突き立てるかのように。
血が噴き出し、周囲を血に染めていく。
『γαιε』
――その刹那。
ルイト・カントールの首が落ちた。しかしその顔には不敵な笑み。そして。
「君の負けだ。だってここは、オレの夢の中。そして君はあくまで影だから」
『!』
首のない身体は倒れることも無く、床のある一点を指さしていた。
驚きのせいか硬直する夢魔の、影の一部。いまだぐにゃりとぐにゃりと変形し歪み続けるそこに鋭く尖った木片を突き立てたのだ。
『な゙……ナ、ぜ……』
「やっぱりそこが君の弱点なんだな。マルガレーテ。いやハンスと呼べばいいのか、その部分は」
ブルブルと震えた影の一部は、ゆっくりとある形を作り出す。
『こ、コ……ノ゙……クソガキ……がッ……!!』
対して夢魔はそこに縫い止められているかのように動かない。しかし大量の脂汗と、血走った目と大きな歯を剥き出して荒い息を吐いている。
青白かった馬面が、どんどんどす黒く変わっていく。
「人の心の中を勝手に踏み込みやがって」
夢魔が落とした大剣を見た。
「言っとくけど、本物はもっと一級品だったぜ」
まるで砂のようにサラサラと溶けていく。
小さくため息をついて、ルイトは自らの首を拾う。
「これ。くっつくんだよな? 夢だし」
これは現実ではない。ならば自力で目覚めるだけ。
そして同時に夢だからこそ、自分を救えるのは自分だけということを身をもって知った。
「信じるものは救われるって、神父がいってるけど。自分を信じなきゃ救われないんだよな、この場合」
残った右手を見て、心に強く念じる。これは自分の見ている夢。だからこそ、コントロールできるはずだと。
すると。
「!」
微かな金属音と共に、部屋に光が差す。その瞬間、手の中には懐かしい感覚。
「これがまやかしだとしても、お前を倒すには充分だな」
娘を背におって振り続けた剣。本来は双剣であるが、右手だけでつかえるのは一本だけのようだ。
片腕の冒険者は、魔物を見据える。確実に仕留める、という決意の目で。
『……っ、調子゙にッ、乗ってん゙じャっ、ねぇぇ゙ぇぇッ!!!』
夢魔は咆哮した。
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