ゴブリンさんの異世界旅行記

なめこ

文字の大きさ
17 / 30
第一章

ep-17 カレー屋さんで色々食べるのも良いよね

しおりを挟む
沖縄から帰って数日。今日の主役たる我らがヴィート‼︎…は、向こうのお仕事が入り不在に。その際、帰宅したミーニャの目の前にはいつもの机と封筒、そして書き置き。

『今日明日は仕事で向こうで狩りをしてます、ご飯はたまには外で食べなーってことでお金置いておくんで食え ヴィート』

…雑である。ミーニャも目を擦り、何度か見るがつまり今日と明日は1人。向こうで手伝おうにも、普段の狩りに参加するのは何か違う気がするし…なら、お言葉に甘えて今日はお出かけである。時間はまだ16時。ふと、以前夕食を食べていた際に家を出て乗る「デンシャ」で向かう駅から降りて少しのところにチェーン店という種類の店で「CoC○壱番屋」の店があるとの事。因みに駅違いで2軒ほど。
今回向かうのは以前ヴィートが担々麺を食べた(ep-4 激辛担々麺って良いよね参照)方の駅である。初めて1人で乗る電車。幸い周りの人間達は自分と同じ金髪や「ニホンジン」と呼ばれる人種以外も多種多様になっているため目立っていない…
訳もなく。ヴィートと同じ様に美少女故に割と目立っていた。周りからは「あれ…え?モデル?」「いやでも若くない?」「でっかげぅっ待って‼︎見惚れてない見惚れてない‼︎」「うーわ、挟まれてぇ…」「踏まれたい」等々実に小声で囁かれていた。当人は「カレー♪カレー♪」とニッコニコのウッキウキで気が付いていないが。というか最後2人はこの娘、14歳だからな?

「○○~○○~」

ふと駅に着いたアナウンスが入る。1人は初だが別に乗り慣れていないわけではないミーニャは、慣れた様子で降りる。何人かよくわからん男達もついてきているが。
そうしててこてこ歩く事5分弱。「CoC○壱番屋」に到着した。角地にあり、店内は少し手狭だが綺麗に掃除されたその店の中はとても清潔感があり落ち着く。既に少し客もいるが、ごった返していたりすることもなくカウンターへと優に着くことができた。
席に座ると水を置かれる。若い男性店員がチロチロと見ているが、気にも止めずに目の前のタブレットを操作する。
まずは定番のポークカレー。ミーニャがこの世界で驚いていることはいくつかあるが、その一つがこの動物の家畜化だろう。
ミーニャの…というかヴィートもだが…世界では家畜化はあまり進んでいない。家畜にされているのは、牛、馬、羊、鶏程度だろう。それも少数。なぜならそんな弱い動物を飼っていると、魔物の餌食にされてしまう・・・・・・・・・・・・からだ。魔物は言ってしまえば動物の強化体…つまりは普通の動物より当然強い。レッサー種も基本は魔物ではない動物だが、例で言って仕舞えばレッサードラゴンとドラゴンなど戦うまでもない。文字通りトカゲと竜の戦いになるからだ。
だからこそ、そう言ったもののいないこの世界では家畜化はよく進んだのだろう。人間で対応できる範囲なのだったから。
話が逸れてしまった…が、ミーニャとしては今はどうでも良い。思い出すのはクラスメイトの1人からもらった新作の肉の揚げたやつ。名前もなければ素揚げだったそれは、何でもオークの肉で作ったらしい…しかし当然おいしくはなかった。異世界ものでよくオークは美味いとあるが、あの世界のオークは違う。ゴブリンの様に人種の女性を孕み袋、男性を餌として見てるのは変わらないが、野生で鍛えられた肉食獣。筋張っている上に肉はかなり硬い。
しかし、まだ食える方なので流通している。その肉の素揚げなのだ。何でも本人はオークを美味しく食べる方法を模索していて意見が欲しい…との事だったが。そのオークの素揚げ(仮の名前だが)は、端的に言えば不味かった。
下処理の甘さから筋張った肉は熱でより固まりより不快な硬さに仕上がっている。味付けも薄く、胡椒など使える訳もなく塩とそのほかのハーブ類。脂身も脂が臭みを持ち飲み込むのに苦労するレベル。はっきり言えば肉の形をした廃棄物。何より沖縄旅行から帰ってきてからのそれだったミーニャは、令嬢として吐かないように努めるので精一杯だった。慣れって恐ろしい…

「…」

思い出したのか少しシワァッとした顔になるが、仕方ない。それ程までに不味いのだ。追加として言えばオークではなくフォレストボアなどの猪系の動物や普通の猪はこちらとあまり変わらない。ただ、オークの方が数が多いため単に出回りやすいだけである。

「辛さは…6辛にして、ニンニクマシマシで行きたいから…コレコレ‼︎ですわ‼︎それととんかつも2枚‼︎うへへぇ…私豪遊ですわ~」

飲み物についても酒は飲めないので結構ハマったコーラを一つ。

「キタキター、しゅわしゅわしゅわわーですわー‼︎」
「お客様少しお静かに」
「あ、はい」

しゅわしゅわな喉越しに歓喜の声をあげていると、さっきの若い店員とは違う、少し年配の眼鏡をかけた女性店員に注意される。まぁ、店内で大声出してしまったミーニャが悪い。
少し頬を赤つつ再度コーラを味わう。しゅわしゅわとした炭酸が喉を通り、パチパチと拍手の如き音を口の中で奏でていく。安いチープな味とヴィートは言うが、ミーニャにすればこの世界でしか飲めない至高の甘味の一つ。安物でも構わない。
コーラなのにゆっくり味わっていると横に少し顔のいい男が座ってきた。

「ねぇ、君いくつ?」

ナンパだ。いや大都市でやれや。

「僕もこのあたりに暮らしていてさ、君最近越してきたの?ねぇねぇ」
「興味ないですわ、ご飯のお邪魔でしてよ」
「えー、そんなこと言わずにさー?僕こう見えてもこのあたりで顔がきくんだよ…だから少し遊ぼうよ」
「私…14でしてよ」
「ん?」

空気が固まった。ミーニャ、見た目19から20歳。何せ背は190あり、大人びた顔(騎士団で揉まれただけ)で、モデル体型。はっきり言って14とか詐欺レベルである。

「は、はは…?え?」
「もしかして…年下にしか興味が無い殿方でして?」
「え?いや、違うけ…え?いやいやいや…嘘でしょ」
「本当でしてよ?こちらの国で言うじぇーしーですわ」
「…が、学校がんばれ」
「ふんす‼︎ですわ‼︎」

流石にJC相手に欲情したと思われたくない彼は、一応激励的な言葉を一言言うと無言でカレーを注文していた。だが、10辛はヤバいぞ?やめとけ(一敗)?
そうこうしているうちに届いたのは注文していたポークカレー。トッピングはチーズとニンニク、それと豚カツとメンチカツ。いやどんだけ食うねん。なおまさかの900g。
しかし舐めてはならない…彼女の通う王立学園は文武両道を地でいく。例え使用人科であっても彼女が選んだのは「バトルメイド」。戦えなければならない…まぁ、根っからのバトルジャンキー故にそんなに問題になってないが。そう、ミーニャのいる使用人科は週に2日は魔物討伐を授業で行う。理由としては護衛と緊急時の食糧確保、主人の装備の材料集め等々である。
ミーニャがバトルメイドを選んだ理由はただ一つ。向こうの世界でお世話する際にお供できる名目が欲しいから。ただのメイドでは狩りにはついて行かない、ただの護衛ではヴィートの生活の面倒を見れない(と言う名目で今やっている混浴ができない)。故にどちらもできると言う理由から学園で歴代4人目となるバトルメイドを選んだのだ。
なお最後のバトルメイドを受けていたのは25年ほど前らしい。現在その人は王妃様の護衛兼メイドをしている、らしい…
また逸れに逸れたが、ミーニャは常に空腹かつカロリー不足なのだ。毎日学園で勉強しつつも、科を変更した事により今まで学んできた騎士科の勉強はほぼ意味をなさなくなり、使用人科の一年として編入するわけにも行かず、日夜勉強漬け。その状態でヴィートの食事やら掃除やらしている、ハイスペお嬢様なのだ。そして編入して数ヶ月で追いついているあたり、割とガチでヴィートの為になら何でもしそうになっているやべー奴筆頭とも言える。
閑話休題。

「わぁ…デケェですわ…これ全部私の…♡」

横でお兄さんが「デッカ…色々と」と言っているのは愛嬌としておく。
そんな小言は無視して、ミーニャはクルクル時用にスプーンでペン回しをして構える。相手は超弩級の大物だ。
「ヴェッフ、かっら⁉︎」とまた隣のお兄さんが吹き出しているが、気にしない。整った顔が真っ赤になって涙ボロボロになりながらも、鼻を啜りつつ震える手でもう一口言っては吹き出しかけている、そんなお兄さんは放っておいて。
パシッと小気味良くスプーンを構えたミーニャはまず米、ルー、豚肉が乗るように丁寧かつ迅速に掬い上げる。茶色のそれはまさに誘惑のダークブラウン。その香りに抗えるものなどいるものか…?いや、居ない。居る訳が無い。
刺激的な香りが鼻腔を突き回す。テラテラとした脂の乗った肉とルー、真っ白ながらもそのルーを染み込ませた白い米が…「俺を喰らえ」と言う。
パクリと一口。人生初の外食カレー。その衝撃は如何に…?

「うっ…ま」

辛い。確かに辛い。だが、嫌な辛さでは無い。ピリリとしつつも複雑なスパイス達の固い絆で結ばれたそれはまさしく調和ユニゾン…そこを肉の旨みと米の甘みがより引き立たせる。そしてスパイス達によって彼らも引き立たせられる。
そこへコーラ…っ‼︎キンッキンに冷やされたそのコーラを飲み込めば、口に残った脂と辛さ、肉の旨みに米の甘みの余韻達も穏やかに流されさっぱりとした風合いとなる。

「あぁ…これぞ幸せの味ですわぁ…」

ほぉっと吐いた色っぽい溜息…おい、本当にこれ14か?貫禄と色気が14ではない(断言)。明らかに20超えてる。
元の世界で盗賊に捕まった時も「げっへっへ…良い女だ、俺の嫁にしてやるぜ?」「わたし、まだ11ですわ‼︎」「嘘言うな嬢ちゃん…18は超えてべぶらぁっ⁉︎」「誰が年増だコラァッ‼︎」となかなかに酷い事になったこともあった。
それはともかくだが、周りの客もその色めき立つため息に骨を抜かれた様にフニャフニャと見守る。
当の本人は「ウマウマバクバクですわーッ」とがっついているが。あ、お兄さん青い顔してトイレ行っちゃった。腹を抑えているあたり弱かったんやなぁ…
次に取り出したるはニンニク。赤いのは辛めのつけタレにつけられてたからだろう。それを口に入れれば、サクッサクッと心地よくも爽やかな音が鳴る。そしてほんのりとした辛味と酢漬けの様な酸味と甘味。そこへ流し込むコーラ。もう食べ方が家主ヴィートのそれである。

「さぁてと…メインディッシュは正しく二強ですわぁ」

表面カリッと、下はルーを吸ってしっとりとしたメンチカツと豚カツ。まずは当然…メンチだ。シャクっとスプーンを突き立てて切り分ける。中から透明になった玉ねぎの混ざった挽肉達が艶やかな脂をこぼしながら顔を覗かせる。その一切れを口に入れる。
ジュワリ…口の中にミンチの旨みとその旨みを含んだ肉汁、玉ねぎの甘さが漏れ出す。それをメンチカツ自身が吸い込んだカレールーが後押しする。ピリリと舌が痺れる様な辛さによって、ただ甘くて肉の旨みがあるだけではなくなり、料理としての美味さへと昇華する。

「最高ですわぁ…高級な味ではないのにこの感動…スタンディングオベーションを送りますわ」

感動しながらもその手は止まらない。パクパクと米とルー、豚肉を乗せながら口に入れて行く。半分無くなったところで今度は豚カツ。薄過ぎず分厚過ぎず、これぞ豚カツといえる至極真っ当な豚カツがメンチの横に並ぶ。それも一思いに齧り付けば…

「うまーい、ですわぁ…」

声を抑えつつも感動は止まらない。サクジュワからのメンチとは違う肉肉しさが口の中に広がる。豚本来の味がしっかりと感じられ、そこに広がるカレールー。カツカレー、考えた人はきっと偉人どころか英霊だ。もう英霊として祀ろう…あとメンチカツカレー考えた人も。

「幸せウマウマですわぁー…」

今日までの疲れにダイレクトに刺さる美味さと油と脂の背徳さギルティさ。脳に刺さるその威力は正しく麻薬の様。これを向こうの野営で使えば爆発的に売れるだろう…まぁ、魔物も寄ってきそうだが、街の食堂などでならバカ売れ待った無しである。
そんな皮算用を一瞬考えるものの、そんな事よりヴィートと食べたいなぁと平和にのほほんと考えるミーニャだった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

英雄の番が名乗るまで

長野 雪
恋愛
突然発生した魔物の大侵攻。西の果てから始まったそれは、いくつもの集落どころか国すら飲みこみ、世界中の国々が人種・宗教を越えて協力し、とうとう終息を迎えた。魔物の駆逐・殲滅に目覚ましい活躍を見せた5人は吟遊詩人によって「五英傑」と謳われ、これから彼らの活躍は英雄譚として広く知られていくのであろう。 大侵攻の終息を祝う宴の最中、己の番《つがい》の気配を感じた五英傑の一人、竜人フィルは見つけ出した途端、気を失ってしまった彼女に対し、番の誓約を行おうとするが失敗に終わる。番と己の寿命を等しくするため、何より番を手元に置き続けるためにフィルにとっては重要な誓約がどうして失敗したのか分からないものの、とにかく庇護したいフィルと、ぐいぐい溺愛モードに入ろうとする彼に一歩距離を置いてしまう番の女性との一進一退のおはなし。 ※小説家になろうにも投稿

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

大学生活を謳歌しようとしたら、女神の勝手で異世界に転送させられたので、復讐したいと思います

町島航太
ファンタジー
 2022年2月20日。日本に住む善良な青年である泉幸助は大学合格と同時期に末期癌だという事が判明し、短い人生に幕を下ろした。  死後、愛の女神アモーラに見初められた幸助は魔族と人間が争っている魔法の世界へと転生させられる事になる。  命令が嫌いな幸助は使命そっちのけで魔法の世界を生きていたが、ひょんな事から自分の死因である末期癌はアモーラによるものであり、魔族討伐はアモーラの私情だという事が判明。  自ら手を下すのは面倒だからという理由で夢のキャンパスライフを失った幸助はアモーラへの復讐を誓うのだった。

異世界国盗り物語 ~戦国日本のサムライ達が剣と魔法の世界で無双する~

和田真尚
ファンタジー
 戦国大名の若君・斎藤新九郎は大地震にあって崖から転落――――気付いた時には、剣と魔法が物を言い、魔物がはびこる異世界に飛ばされていた。 「これは神隠しか?」  戸惑いつつも日本へ帰る方法を探そうとする新九郎  ところが、今度は自分を追うように領地までが異世界転移してしまう。  家臣や領民を守るため、新九郎は異世界での生き残りを目指すが周囲は問題だらけ。  領地は魔物溢れる荒れ地のど真ん中に転移。  唯一頼れた貴族はお家騒動で没落寸前。  敵対勢力は圧倒的な戦力。  果たして苦境を脱する術はあるのか?  かつて、日本から様々なものが異世界転移した。  侍 = 刀一本で無双した。  自衛隊 = 現代兵器で無双した。  日本国 = 国力をあげて無双した。  では、戦国大名が家臣を引き連れ、領地丸ごと、剣と魔法の異世界へ転移したら――――? 【新九郎の解答】  国を盗って生き残るしかない!(必死) 【ちなみに異世界の人々の感想】  何なのこの狂戦士!? もう帰れよ!  戦国日本の侍達が生き残りを掛けて本気で戦った時、剣と魔法の異世界は勝てるのか?  これは、その疑問に答える物語。  異世界よ、戦国武士の本気を思い知れ――――。 ※「小説家になろう」様、「カクヨム」様にも投稿しています。

処理中です...