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第一章
ep-16 帰るまでが遠足って良いよね
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出されたステーキとハンバーグステーキ。ごくりと鳴ったのはどちらの喉か。
「ヴィート…た、食べて良いのですわ‼︎⁉︎」
「言葉がバグってるよ、ミーニャ…いやでもこれは凄いなぁ…」
ジュウジュウいう肉達。まずはミーニャ。こちらもあちらも食器にフォークとナイフがあったのも幸いし、慣れた手つきでハンバーグにナイフを入れる。少しの手応え、開くと同時に中から溢れる芳醇な肉の香り。ソースなどかかっていない。だが、それでもそのハンバーグは「まずは俺をそのまま食え‼︎」と言わんばかりの圧巻の迫力を誇る。
パクリと形の良いミーニャの口にその挽肉の塊が、ゆっくりと収まる。駆け巡る電流の様な快感。
「んんーッ⁉︎」
美味い。あの世界で食べたステーキ達など目じゃない…いやむしろ美味すぎる。柔らかなその一切れからは肉汁が溢れ出し、しっかりとだが薄すぎない程度に味付けされた塩胡椒。シンプルだからこそわかる美味さ。なんだこれという言葉しか出てこない。語彙力など溶け果てるほどの美味さがそこにあった。飲み込むのが惜しい…だが、適度にまとめられたそれはほろほろと口の中で解けて行く。あっという間にその一切れは喉を通り胃に収められてしまった。
ついた目をやればソースが置いてある。醤油ベースのこの店オリジナルソースとケチャップソースだ。試しに置いてあるソース用の小皿に2つとも分けて入れると、仕切り越しに黒と赤の美しい小池が出来上がる。艶々としたそれらのうち、黒いソースにまた一切れつけ、口に入れる。
「んーっ⁉︎芸術ですわ~…」
味がガラリと変わる。少し甘めなソースながらしっかりとした塩気と旨みを併せ持つそれは、ハンバーグの味を持ち上げるのに十二分な力がある。が、何か違う。いや、人によってはこっちの方が好きかもしれないが、ミーニャは何か違うと思ってしまった。そのままもう一切れ切り出して、ケチャップソースにつける。赤い艶々なドレスを纏ったそれを再三口に収める。
「これこそ最強の答えですわ…」
美味すぎた。ケチャップ特有の甘さと酸味。それこそが今このメニューに求められた最強の武器。女がいいドレスを着て似合う宝石をつける様に…無駄に高い物も、無駄に見栄を張った物もいらない。子供らしくとも、最強に合うものがあればいい。しかも付け合わせはハッシュドポテト。もう言うまでもなく、合う。付けて口に入れればカリッとした食感と、塩味にケチャップ、そしてハッシュドポテト特有のあのジャンクな味。ハンバーグから溢れる少しお高い味も、ジャンクな味に染まる。まるで何も知らないお嬢様が夜遊びを覚えたかのような…
そんな感動を覚えて震えるミーニャの目の前、ヴィートも震えていた。確かに日本で暮らしてかれこれ10年近く。色々食べてきたしステーキだって食った。しかし、このステーキは別格だった。
「うっまぁ…」
感動を覚える。まるで赤身とは思えないほどに柔らかく、そして重厚。焼き方はミディアムレアにしていたが、ここまでとは…過去、ヴィートはあちこちに出かけては色々食べたりもした。ステーキなんて肉ですぐに好きになったので、焼肉含め色々食べた。美味しい‼︎旨い‼︎は、数多く味わったが…
「こりゃ感動もんだなぁ…」
まず肉が甘い。甘いと言っても砂糖や蜂蜜の様な甘さではない。アロゼで纏ったバターと肉本来の脂。この二つが綺麗に混ざり、肉本来の甘みを引き出している。塩胡椒もしっかり振られ、引き締められた旨みの中にその甘さを感じる。脂も油もかなり多いが、それは全くくどくなくさらりとしているとさえ思える。
一切れ、また一切れと切ることが躊躇われる。切っていって仕舞えば、やがて無くなる。それが酷く悲しい…だが、食べたい‼︎この肉を食いたいのだ…‼︎
「美味しいよぉ…でも食べ切りたくないなぁ…」
切実かつ切ない時間が刻々と過ぎる。しかしナイフとフォークは止まらない。切り、刺し、口に入れる。そして頬張るたびに口に溢れる肉汁。もうスープではと思うほどに旨いそれに酔いしれながら、余韻を流す様にウィスキーを一口。
「おあぁーッは、犯罪だぁ…この組み合わせぇ…」
だが、忘れてはならない。ここにはもう一つテッパンの相棒が居る…ッ‼︎
もう一切れ…その前にソース?いや違う。注文タブレットを操作して追加で頼んだものは…
「お待たせしました、刻みわさびです」
そう、我らが日本の誇る調味料…WASABI!!山葵である。筆者は基本的に肉系はスッキリしたものをつけるのが好きです(どうでも良い)。
「えっ、ヴィート⁉︎そんなに沢山ワサビを肉につけたら辛くて食えないですわ⁉︎」
「大丈夫、大丈夫…伝説のバイブルの通りなら、こんだけ脂があればいける筈…多分」
「それは咽せるフラグですわ⁉︎」
切り出した一切れにこれでもかと山葵を乗せる。緑になった肉の片面を見てミーニャも戦慄する。どう見ても、ヴィートのパソコンで見たお笑いみたいに「ヴェッフォッ⁉︎」と吹き出す未来しか見えない。なんなら正面に座るミーニャに肉汁シャワーが…いや、一瞬ご褒美かと思ったが山葵汁は死ぬ。だが、その予想に反して…ヴィートは笑顔のままモキュモキュと口を動かしている。
「え…平気なんですの?」
「うん?やっぱり本当だったみたい…脂が甘くて山葵を包み込んでくれるからさっぱりとしつつもあっさりした風味で寧ろもっといける」
何ならステーキ自体に味付けがしっかりされており、伝説のバイブルの時の様に塩を振らなくても良い…と言うかいらない。そのままイケる。ツンとくるはずの刺激臭、それらはしっかりと肉の脂によって抑えられ、山葵の持つ爽やかさと脂っぽさを抑える力をこれでもかと引き出しているのだ。
長々と色々言ったが結論。旨い。
「いやヤバいってこれ…悪魔的過ぎる…そして…」
飲み込み、口に残るのは肉と山葵のマリアージュから生まれた最強の余韻。それをオリオ○ビールで流し込む。口に入れた瞬間のあっさりとしたその味は嫌な感じも出さずに、幸せの福音を身体の奥底へと送り届ける。これはまるで金の川で降る味のゴンドラ‼︎
「ああああああ…悪魔的どころじゃねぇや…もう魔王だコレ」
「…魔王もまさかこんな食事の例えにさるとは思ってないと思いまし…」
皆さん忘れている魔王は別に世界を滅ぼす様なのではなく、単に魔族の国の王であるので悪しからず…歴代にはいたらしいが。
閑話休題…ミーニャもハンバーグをケチャップソースにつけては口に収めていく。ふと、ヴィートのステーキが気になり…
「一口…いただいても宜しくて?」
「ん」
「…はぇ…んむっ⁉︎」
差し出されたのはフォークに刺された肉片。ステーキのその一切れを呆然と見ていた半開きのミーニャの口に、そのままイン。山葵がたっぷり塗られており、反射的にミーニャは立ち上がりそうになる。
しかし、その脂の甘みと山葵の香り、味付けの塩胡椒と混ざり合う肉の旨みでストンと座る。見れば目も幸せそうにトロンとしている。
「な?旨いだろ」
「やっばぁ…ですわぁ…ハンバーグとは違う、肉本来の旨さですわね…」
「そーそー、お前頑なにステーキとハンバーグ食べたがらなかったからなぁ…」
「や、焼肉はわかりますがこのサイズの肉は…その…怖くて?」
「意味わからん…肉は肉だろうに」
「そう言う雑なところは流石冒険者というかゴブリンというか」
「うっせ」
軽口を叩きながらビールと肉、ウイスキーと肉。それらを交互に進めていく。ミーニャはミーニャで堂に入った手付きでハンバーグを一切れ一切れ切っては口に入れていく。時折2人とも付け合わせを食べるのも忘れない。そして気がつけば2人の目の前には空になったステーキ皿とフォークとナイフが鎮座していた。
「「ふぅ…ご馳走様」ですわ」
手を合わせて支払いに向かう。タッチパネルで打ち込まれた金額を見て…
「うっ…ヴィート…何というか、今更ながら高いものなのにごめんなさい…」
「改めて言われても困るなぁ…僕が食いたくてきたわけだし」
「それもそうですわね」
「切り替えはえーよ」
支払いを終えて外に出るとまだ少しぬるさを残した風が頬をくすぐる。もう冬真っ只中の筈なのに全く冬さを感じない。
「じゃ、帰ろうか…明日の飛行機で」
「はーい、ですわ‼︎」
遠足は帰るまでが遠足なのです…怪しい人達は土に還りましたけど。
「ヴィート…た、食べて良いのですわ‼︎⁉︎」
「言葉がバグってるよ、ミーニャ…いやでもこれは凄いなぁ…」
ジュウジュウいう肉達。まずはミーニャ。こちらもあちらも食器にフォークとナイフがあったのも幸いし、慣れた手つきでハンバーグにナイフを入れる。少しの手応え、開くと同時に中から溢れる芳醇な肉の香り。ソースなどかかっていない。だが、それでもそのハンバーグは「まずは俺をそのまま食え‼︎」と言わんばかりの圧巻の迫力を誇る。
パクリと形の良いミーニャの口にその挽肉の塊が、ゆっくりと収まる。駆け巡る電流の様な快感。
「んんーッ⁉︎」
美味い。あの世界で食べたステーキ達など目じゃない…いやむしろ美味すぎる。柔らかなその一切れからは肉汁が溢れ出し、しっかりとだが薄すぎない程度に味付けされた塩胡椒。シンプルだからこそわかる美味さ。なんだこれという言葉しか出てこない。語彙力など溶け果てるほどの美味さがそこにあった。飲み込むのが惜しい…だが、適度にまとめられたそれはほろほろと口の中で解けて行く。あっという間にその一切れは喉を通り胃に収められてしまった。
ついた目をやればソースが置いてある。醤油ベースのこの店オリジナルソースとケチャップソースだ。試しに置いてあるソース用の小皿に2つとも分けて入れると、仕切り越しに黒と赤の美しい小池が出来上がる。艶々としたそれらのうち、黒いソースにまた一切れつけ、口に入れる。
「んーっ⁉︎芸術ですわ~…」
味がガラリと変わる。少し甘めなソースながらしっかりとした塩気と旨みを併せ持つそれは、ハンバーグの味を持ち上げるのに十二分な力がある。が、何か違う。いや、人によってはこっちの方が好きかもしれないが、ミーニャは何か違うと思ってしまった。そのままもう一切れ切り出して、ケチャップソースにつける。赤い艶々なドレスを纏ったそれを再三口に収める。
「これこそ最強の答えですわ…」
美味すぎた。ケチャップ特有の甘さと酸味。それこそが今このメニューに求められた最強の武器。女がいいドレスを着て似合う宝石をつける様に…無駄に高い物も、無駄に見栄を張った物もいらない。子供らしくとも、最強に合うものがあればいい。しかも付け合わせはハッシュドポテト。もう言うまでもなく、合う。付けて口に入れればカリッとした食感と、塩味にケチャップ、そしてハッシュドポテト特有のあのジャンクな味。ハンバーグから溢れる少しお高い味も、ジャンクな味に染まる。まるで何も知らないお嬢様が夜遊びを覚えたかのような…
そんな感動を覚えて震えるミーニャの目の前、ヴィートも震えていた。確かに日本で暮らしてかれこれ10年近く。色々食べてきたしステーキだって食った。しかし、このステーキは別格だった。
「うっまぁ…」
感動を覚える。まるで赤身とは思えないほどに柔らかく、そして重厚。焼き方はミディアムレアにしていたが、ここまでとは…過去、ヴィートはあちこちに出かけては色々食べたりもした。ステーキなんて肉ですぐに好きになったので、焼肉含め色々食べた。美味しい‼︎旨い‼︎は、数多く味わったが…
「こりゃ感動もんだなぁ…」
まず肉が甘い。甘いと言っても砂糖や蜂蜜の様な甘さではない。アロゼで纏ったバターと肉本来の脂。この二つが綺麗に混ざり、肉本来の甘みを引き出している。塩胡椒もしっかり振られ、引き締められた旨みの中にその甘さを感じる。脂も油もかなり多いが、それは全くくどくなくさらりとしているとさえ思える。
一切れ、また一切れと切ることが躊躇われる。切っていって仕舞えば、やがて無くなる。それが酷く悲しい…だが、食べたい‼︎この肉を食いたいのだ…‼︎
「美味しいよぉ…でも食べ切りたくないなぁ…」
切実かつ切ない時間が刻々と過ぎる。しかしナイフとフォークは止まらない。切り、刺し、口に入れる。そして頬張るたびに口に溢れる肉汁。もうスープではと思うほどに旨いそれに酔いしれながら、余韻を流す様にウィスキーを一口。
「おあぁーッは、犯罪だぁ…この組み合わせぇ…」
だが、忘れてはならない。ここにはもう一つテッパンの相棒が居る…ッ‼︎
もう一切れ…その前にソース?いや違う。注文タブレットを操作して追加で頼んだものは…
「お待たせしました、刻みわさびです」
そう、我らが日本の誇る調味料…WASABI!!山葵である。筆者は基本的に肉系はスッキリしたものをつけるのが好きです(どうでも良い)。
「えっ、ヴィート⁉︎そんなに沢山ワサビを肉につけたら辛くて食えないですわ⁉︎」
「大丈夫、大丈夫…伝説のバイブルの通りなら、こんだけ脂があればいける筈…多分」
「それは咽せるフラグですわ⁉︎」
切り出した一切れにこれでもかと山葵を乗せる。緑になった肉の片面を見てミーニャも戦慄する。どう見ても、ヴィートのパソコンで見たお笑いみたいに「ヴェッフォッ⁉︎」と吹き出す未来しか見えない。なんなら正面に座るミーニャに肉汁シャワーが…いや、一瞬ご褒美かと思ったが山葵汁は死ぬ。だが、その予想に反して…ヴィートは笑顔のままモキュモキュと口を動かしている。
「え…平気なんですの?」
「うん?やっぱり本当だったみたい…脂が甘くて山葵を包み込んでくれるからさっぱりとしつつもあっさりした風味で寧ろもっといける」
何ならステーキ自体に味付けがしっかりされており、伝説のバイブルの時の様に塩を振らなくても良い…と言うかいらない。そのままイケる。ツンとくるはずの刺激臭、それらはしっかりと肉の脂によって抑えられ、山葵の持つ爽やかさと脂っぽさを抑える力をこれでもかと引き出しているのだ。
長々と色々言ったが結論。旨い。
「いやヤバいってこれ…悪魔的過ぎる…そして…」
飲み込み、口に残るのは肉と山葵のマリアージュから生まれた最強の余韻。それをオリオ○ビールで流し込む。口に入れた瞬間のあっさりとしたその味は嫌な感じも出さずに、幸せの福音を身体の奥底へと送り届ける。これはまるで金の川で降る味のゴンドラ‼︎
「ああああああ…悪魔的どころじゃねぇや…もう魔王だコレ」
「…魔王もまさかこんな食事の例えにさるとは思ってないと思いまし…」
皆さん忘れている魔王は別に世界を滅ぼす様なのではなく、単に魔族の国の王であるので悪しからず…歴代にはいたらしいが。
閑話休題…ミーニャもハンバーグをケチャップソースにつけては口に収めていく。ふと、ヴィートのステーキが気になり…
「一口…いただいても宜しくて?」
「ん」
「…はぇ…んむっ⁉︎」
差し出されたのはフォークに刺された肉片。ステーキのその一切れを呆然と見ていた半開きのミーニャの口に、そのままイン。山葵がたっぷり塗られており、反射的にミーニャは立ち上がりそうになる。
しかし、その脂の甘みと山葵の香り、味付けの塩胡椒と混ざり合う肉の旨みでストンと座る。見れば目も幸せそうにトロンとしている。
「な?旨いだろ」
「やっばぁ…ですわぁ…ハンバーグとは違う、肉本来の旨さですわね…」
「そーそー、お前頑なにステーキとハンバーグ食べたがらなかったからなぁ…」
「や、焼肉はわかりますがこのサイズの肉は…その…怖くて?」
「意味わからん…肉は肉だろうに」
「そう言う雑なところは流石冒険者というかゴブリンというか」
「うっせ」
軽口を叩きながらビールと肉、ウイスキーと肉。それらを交互に進めていく。ミーニャはミーニャで堂に入った手付きでハンバーグを一切れ一切れ切っては口に入れていく。時折2人とも付け合わせを食べるのも忘れない。そして気がつけば2人の目の前には空になったステーキ皿とフォークとナイフが鎮座していた。
「「ふぅ…ご馳走様」ですわ」
手を合わせて支払いに向かう。タッチパネルで打ち込まれた金額を見て…
「うっ…ヴィート…何というか、今更ながら高いものなのにごめんなさい…」
「改めて言われても困るなぁ…僕が食いたくてきたわけだし」
「それもそうですわね」
「切り替えはえーよ」
支払いを終えて外に出るとまだ少しぬるさを残した風が頬をくすぐる。もう冬真っ只中の筈なのに全く冬さを感じない。
「じゃ、帰ろうか…明日の飛行機で」
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【新九郎の解答】
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