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番外編
私は不滅なのーだ(ノアム視点)
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おかしい。
おかしーい!!
私は一人、音無しの森でこの破壊された自然を元に戻すことに尽力していーる。
しかしーだ。
これは納得できないのは私だけーか?
魔法実験によって、荒れた土地はここだけではなーい。
そこもこうやって、やった連中が再生に尽力しているのーか?
大体、大巫女もおかしーい。
人間界の魔法を統括していると言いながら、禁忌の魔法の開発や実験を放置してきた過去があーる。
戦場でも、恐らく危険な魔法はまた使われるだろーう。
そいつらはいいのーか?
色々命じる権力者はいいのーか?
そもそも大巫女は、許されるのーか?
ほれほれー、結論は私ばかり悪者はおかしいということーだ。
「そいつらもみーんな、こうやって責任を取ーれ!!」
と、大声で叫ぶが聞くものはいなーい。
ち!!
所詮、網にかかったものに、全てを被せて償わせることで、自分たちは悪くないことにするのだーろう。
だが、悔しいのは・・・一番許せないのは・・・。
「なんでそれが私なのーだー!!!」
そう、ここなのーだ。
これが、関係ない他人なら、自分がほくそ笑む立場にいられたのーに!
カミュンにも会えないし、リタの髪を調達することもできなーい。
あ・・・あいつはもう、死んだのだったーな。
ん?ということは、カミュンは今フリーか!?
しかも恋人のリタを失った喪失感で、心が弱ってるはずーだ!!
そこにつけこめば、いいではないーか!!
「相変わらず、馬鹿な考え事をしてるようですね?
ノアム元理事長。」
と、後ろから聞き慣れた声がする。
この声・・・!
「テルシャ!!
この裏切りー者!!」
私が叫びながら振り向くと、テルシャは涼しい顔で笑ーう。
「誰も裏切ってませんよ。
やるべきことをやってるだけですわ。」
「ふん!
私のいない研究所なんぞ、すぐによそに抜かれて、補助金が削られるーぞ!」
「まさか。
ますます女王陛下の信頼が厚くなり、変わらず国のトップを継続中です。」
テルシャは、噛み締めるように言ーう。
まったく、こいつは見せびらかしに来たのーか。
「何しに来ーた?
お前は私を笑いに来たのーか?」
私が聞くと、
「あなたに言えば、ウロン様も聞いている気がするんですよ。
そっくりだから、声も顔も。
でも・・・私もいい加減忘れなければ。
もう彼を亡くして、18年も過ぎてしまった。
私は、あなたにウロン様の面影を見ることで、悲しみを乗り越えてきたんです。
でも、今はあなたをはっきりただの他人だと思える。」
と、言いやがーる。
一人芝居で何を悦に入ってーる?
結局こいつは・・・、
「自分のために、ここに来ただけーか?
納得して、割り切るためだけーに?」
「えぇ。
それで私の気がすむのです。」
「頭にくる理屈だーな!!
私は不愉快極まりなーい!!
ウロンも混沌の神の中に溶けて、お前の声なんぞ聞いとるものーか!」
「聞いてますとも。
彼は私の中に生きていますから。
彼と過ごした時間まで、なくなるわけではありません。」
「な、なら!
私に言う必要あるのーか?
壁に向かって喋ってればいいだろーが!!」
「思い出は頭の中だけで処理するには、追いつかないものもあるのですよ。
こうして吐き出して、聞いてもらって、そして自分の中で区切りがつく。
ありがとうございました。」
テルシャはお辞儀をして、去っていこうとすーる。
待て待て待て!
お前ばかり得して、どーするのーだ?
「テルシャ!
お礼をしーろ!」
私は呼びかけた。
テルシャは、こちらを向く。
「お礼?
『ありがとうございました』と、言ったはずですが?」
「そのお礼じゃない。
私も得するものがいーい。」
「・・・そう来ると思いました。」
彼女は、長年秘書をしていたからーな。
「言っときますけど、大巫女様や他の魔法関係者に自分と同じ償いをさせようとか、ダメですよ。
新たな魔法が開発されて、淀みを作り出す元になる開発や実験をした場合は、それを指示した人も含めて、自然の復元と生まれる淀みを太陽の下に晒して浄化するまでやらなくてはならなくなりました。」
「そんな魔法が?
大巫女が喜びそうな魔法だが、他の連中がさぞかし嫌がったろーな。」
「あなたのこの姿を他の関係者も見て、こんな面倒な目には遭いたくないと、思ったそうですよ。
みんな、利益は欲しくても、面倒は嫌いますからね。」
「むっかー!!!
じゃ、何か。
私は、見せしめのためにこんな目ーに!?」
「あなたが普段から、荒らしても責任は他が取れと豪語してたからですよ。
有名ですからね、ノアム元理事長のその口癖は。」
くっそー!
なんじゃ、そりゃー!!
他の奴らも同じではないーか!!
正直に、口にするかしないかで、こんなに違うなんーて!!!
「理不尽ーだ!!」
「わかりきったことを・・・。
それで、お礼とは?
カミュンに会いに行きたいとかですか?」
吠える私のそばで、テルシャが髪をいじっている。
「お、おぉ。
リタを失ってカミュンが気落ちしてるだーろ?
私が慰めてだな、その心を私ーが・・・。」
「彼ならもう、他の女性と駆け落ちしましたよ。」
「え・・・。」
「神殿の巫女に、リタによく似た女性がいたとかで。
早速付き合って、さっさと駆け落ちしたようですね。
今は外国にいるらしく、そこから先は私も知りません。」
テルシャは淡々と言いやがーる。
それにしても、駆け落ち?
外国?
「変わり身が早すぎないーか!?」
「さぁ、私に言われても。
ま、所詮彼も男ですから。
夜を慰められるうちに、リタをさっさと忘れたかもしれません。
その程度の想いだったんでしょ。」
「お前な!
男全般、それくらいで気が変わると思ったら大間違いだーぞ!?
容姿がそっくりでも、満足なんてできないものだと言ったのは、どこの誰ーだ!?」
「あたらないでください。
駆け落ちも外国に行ったことも、事実なのです。
実際がどうかなんて、当事者にしかわかりません。
そんなに言うなら、ギルドを利用しては?」
テルシャが意外なことを言う。
「ギルド?」
私が目を見開くと、
「カミュンは、ギルドでハンターをしています。
ちょうど、呪符の素材の元になる魔石を採掘する現場に、ヒュコンという双頭の蛇の化け物が住み着いたので、討伐の依頼を出すところでした。
報酬もいいし、Sランク以上のハンターでないと敵いません。
その現場に、来てみては?」
と、テルシャが言ーう。
しかし、私は大巫女の結界のせいで、この森から出れぬのーだ。
「一日だけなら、ここから出してあげましょう。
大巫女様に、私が話を通しますから。
それであなたとはもう、終わりです。」
テルシャはそう言うと、私に背を向けて森を去っていーった。
おかしーい!!
私は一人、音無しの森でこの破壊された自然を元に戻すことに尽力していーる。
しかしーだ。
これは納得できないのは私だけーか?
魔法実験によって、荒れた土地はここだけではなーい。
そこもこうやって、やった連中が再生に尽力しているのーか?
大体、大巫女もおかしーい。
人間界の魔法を統括していると言いながら、禁忌の魔法の開発や実験を放置してきた過去があーる。
戦場でも、恐らく危険な魔法はまた使われるだろーう。
そいつらはいいのーか?
色々命じる権力者はいいのーか?
そもそも大巫女は、許されるのーか?
ほれほれー、結論は私ばかり悪者はおかしいということーだ。
「そいつらもみーんな、こうやって責任を取ーれ!!」
と、大声で叫ぶが聞くものはいなーい。
ち!!
所詮、網にかかったものに、全てを被せて償わせることで、自分たちは悪くないことにするのだーろう。
だが、悔しいのは・・・一番許せないのは・・・。
「なんでそれが私なのーだー!!!」
そう、ここなのーだ。
これが、関係ない他人なら、自分がほくそ笑む立場にいられたのーに!
カミュンにも会えないし、リタの髪を調達することもできなーい。
あ・・・あいつはもう、死んだのだったーな。
ん?ということは、カミュンは今フリーか!?
しかも恋人のリタを失った喪失感で、心が弱ってるはずーだ!!
そこにつけこめば、いいではないーか!!
「相変わらず、馬鹿な考え事をしてるようですね?
ノアム元理事長。」
と、後ろから聞き慣れた声がする。
この声・・・!
「テルシャ!!
この裏切りー者!!」
私が叫びながら振り向くと、テルシャは涼しい顔で笑ーう。
「誰も裏切ってませんよ。
やるべきことをやってるだけですわ。」
「ふん!
私のいない研究所なんぞ、すぐによそに抜かれて、補助金が削られるーぞ!」
「まさか。
ますます女王陛下の信頼が厚くなり、変わらず国のトップを継続中です。」
テルシャは、噛み締めるように言ーう。
まったく、こいつは見せびらかしに来たのーか。
「何しに来ーた?
お前は私を笑いに来たのーか?」
私が聞くと、
「あなたに言えば、ウロン様も聞いている気がするんですよ。
そっくりだから、声も顔も。
でも・・・私もいい加減忘れなければ。
もう彼を亡くして、18年も過ぎてしまった。
私は、あなたにウロン様の面影を見ることで、悲しみを乗り越えてきたんです。
でも、今はあなたをはっきりただの他人だと思える。」
と、言いやがーる。
一人芝居で何を悦に入ってーる?
結局こいつは・・・、
「自分のために、ここに来ただけーか?
納得して、割り切るためだけーに?」
「えぇ。
それで私の気がすむのです。」
「頭にくる理屈だーな!!
私は不愉快極まりなーい!!
ウロンも混沌の神の中に溶けて、お前の声なんぞ聞いとるものーか!」
「聞いてますとも。
彼は私の中に生きていますから。
彼と過ごした時間まで、なくなるわけではありません。」
「な、なら!
私に言う必要あるのーか?
壁に向かって喋ってればいいだろーが!!」
「思い出は頭の中だけで処理するには、追いつかないものもあるのですよ。
こうして吐き出して、聞いてもらって、そして自分の中で区切りがつく。
ありがとうございました。」
テルシャはお辞儀をして、去っていこうとすーる。
待て待て待て!
お前ばかり得して、どーするのーだ?
「テルシャ!
お礼をしーろ!」
私は呼びかけた。
テルシャは、こちらを向く。
「お礼?
『ありがとうございました』と、言ったはずですが?」
「そのお礼じゃない。
私も得するものがいーい。」
「・・・そう来ると思いました。」
彼女は、長年秘書をしていたからーな。
「言っときますけど、大巫女様や他の魔法関係者に自分と同じ償いをさせようとか、ダメですよ。
新たな魔法が開発されて、淀みを作り出す元になる開発や実験をした場合は、それを指示した人も含めて、自然の復元と生まれる淀みを太陽の下に晒して浄化するまでやらなくてはならなくなりました。」
「そんな魔法が?
大巫女が喜びそうな魔法だが、他の連中がさぞかし嫌がったろーな。」
「あなたのこの姿を他の関係者も見て、こんな面倒な目には遭いたくないと、思ったそうですよ。
みんな、利益は欲しくても、面倒は嫌いますからね。」
「むっかー!!!
じゃ、何か。
私は、見せしめのためにこんな目ーに!?」
「あなたが普段から、荒らしても責任は他が取れと豪語してたからですよ。
有名ですからね、ノアム元理事長のその口癖は。」
くっそー!
なんじゃ、そりゃー!!
他の奴らも同じではないーか!!
正直に、口にするかしないかで、こんなに違うなんーて!!!
「理不尽ーだ!!」
「わかりきったことを・・・。
それで、お礼とは?
カミュンに会いに行きたいとかですか?」
吠える私のそばで、テルシャが髪をいじっている。
「お、おぉ。
リタを失ってカミュンが気落ちしてるだーろ?
私が慰めてだな、その心を私ーが・・・。」
「彼ならもう、他の女性と駆け落ちしましたよ。」
「え・・・。」
「神殿の巫女に、リタによく似た女性がいたとかで。
早速付き合って、さっさと駆け落ちしたようですね。
今は外国にいるらしく、そこから先は私も知りません。」
テルシャは淡々と言いやがーる。
それにしても、駆け落ち?
外国?
「変わり身が早すぎないーか!?」
「さぁ、私に言われても。
ま、所詮彼も男ですから。
夜を慰められるうちに、リタをさっさと忘れたかもしれません。
その程度の想いだったんでしょ。」
「お前な!
男全般、それくらいで気が変わると思ったら大間違いだーぞ!?
容姿がそっくりでも、満足なんてできないものだと言ったのは、どこの誰ーだ!?」
「あたらないでください。
駆け落ちも外国に行ったことも、事実なのです。
実際がどうかなんて、当事者にしかわかりません。
そんなに言うなら、ギルドを利用しては?」
テルシャが意外なことを言う。
「ギルド?」
私が目を見開くと、
「カミュンは、ギルドでハンターをしています。
ちょうど、呪符の素材の元になる魔石を採掘する現場に、ヒュコンという双頭の蛇の化け物が住み着いたので、討伐の依頼を出すところでした。
報酬もいいし、Sランク以上のハンターでないと敵いません。
その現場に、来てみては?」
と、テルシャが言ーう。
しかし、私は大巫女の結界のせいで、この森から出れぬのーだ。
「一日だけなら、ここから出してあげましょう。
大巫女様に、私が話を通しますから。
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