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女神の金塊
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私の名はコパン。
名の知れた金塊ハンターだ。
私の相棒はこのツルハシと、犬の『ゴールド』。
今日も金塊を求めて、この『イカンキ』国へやってきたのだ。
ハンター仲間で、金塊を持ち帰ってきた奴がいる。
え?
ど、どこで!?
ん?もらった?
誰に?
山の女神様にもらっただと?
なんと。
神の恵みとは。
しかしだ。
金塊ハンターとしては、やはり自分で掘り当てたい。
それこそ誇り・・・。
ん?え!?
そんなにでっかいのがもらえるの!?
行く。
行きます。
プライド?
現実の前にそんなもの無力なんですよ。
そのくらい、あの金塊はでっかいのだ。
行くぞ!
ゴールド!!
やってきたのは、太古からあると言われる大きな山だ。
確かに女神様いそう。
どうだ?
ゴールド。
金塊の匂いは。
んん?
すごい反応。
こ、これは期待できそう!
そこへ女神様が現れた。
え!
金塊あげてもいいって!?
やったー!
はい?ただではないとな。
むぅ、ただより高いものはなし。
何をすれば・・・。
え?
同じ金塊を掘り出せば、これと交換してあげる?
・・・・えー。
それ、意味あります?
そんなら自分で掘ってそれを持ち帰るのと、何が違うというのだ。
てか、持ち帰ってきたあいつも、これやったの?
てことは・・・、これも誰かが掘ったもの?
・・・無から有を生み出すのが神の御技でしょうよ。
これじゃ、詐欺みたいじゃないか。
ん?
二つ以上掘ったら、一個だけ神の持つこの金塊と交換してあとはそのままあげる?
本当に!?
おお、神よ。
ありがとうございます。
・・・、それでも自分で掘ったのと変わんない。
まあ、いい。
もしかしたらザクザク掘れるのかもしれん。
さあ、ゴールド!
嗅ぎ当てろ!
え?
この辺だろう?
相変わらずお前の鼻は微妙だな。
とりあえず掘ってみる。
・・・、ない。
何?
間違えた?
ゴールド!
しっかりしてくれよ。
今度はこっちか。
どれ!
・・・。
お!手応えがある!
で、出た!
でっかい!
こんな大きな金塊・・・。
うわー、嬉しい。
もう、これ一つでいいんじゃね?
大きな岩のような金塊だ。
いや待て・・・。
一応他のところも見よう。
ゴールド!
頼むぞ!
・・・・。
・・・・。
ふう、小さいのが二つか。
それでもまあ・・・。
最初ので稼いでるからな!
さあ、女神のところへ行こう!
お、重い!
ゴールド!
手伝え!
あ、このやろう。
さっさと下山しやがって。
とりあえず女神の前に出る。
そしたら、そのでかいのはやる。
その代わり日が落ちる前に下山しないと全部消えるのだそうだ。
早く言ってくれ!
そんな大事なこと!!
それが嫌なら、そのデカいのを置いていけだって・・・。
くっそ。
ゴールド!
ほら、これを持って・・・。
あれ?
ゴールドが熱を出してる!
無理させたか。
・・・、てお前何かそんなに働いたか?
まあ、いい。
ゴールドの命には変えられない。
私はデカい金塊と、女神の持っていた金塊を交換してリュックに詰め、ゴールドを担いで下山した。
病院に行くと、ゴールドは重い病気で治療代は、せっかく取ったこの金塊全部を渡さないと足りないそうだ。
・・・・。
ゴールドを助けてください。
この子には換えられない。
手術は成功!
元気になったゴールドと、またあの山を目指した。
今度こそ!
・・・・。
ない?
一度しか登れない山?
早く言えー!!
ゴールドー!!
お前のせいだー!!
あー、もぅ!!!
なんだよ顔なんか舐めてきやがって。
・・・・、はいはい。
また頑張ろうな。
名の知れた金塊ハンターだ。
私の相棒はこのツルハシと、犬の『ゴールド』。
今日も金塊を求めて、この『イカンキ』国へやってきたのだ。
ハンター仲間で、金塊を持ち帰ってきた奴がいる。
え?
ど、どこで!?
ん?もらった?
誰に?
山の女神様にもらっただと?
なんと。
神の恵みとは。
しかしだ。
金塊ハンターとしては、やはり自分で掘り当てたい。
それこそ誇り・・・。
ん?え!?
そんなにでっかいのがもらえるの!?
行く。
行きます。
プライド?
現実の前にそんなもの無力なんですよ。
そのくらい、あの金塊はでっかいのだ。
行くぞ!
ゴールド!!
やってきたのは、太古からあると言われる大きな山だ。
確かに女神様いそう。
どうだ?
ゴールド。
金塊の匂いは。
んん?
すごい反応。
こ、これは期待できそう!
そこへ女神様が現れた。
え!
金塊あげてもいいって!?
やったー!
はい?ただではないとな。
むぅ、ただより高いものはなし。
何をすれば・・・。
え?
同じ金塊を掘り出せば、これと交換してあげる?
・・・・えー。
それ、意味あります?
そんなら自分で掘ってそれを持ち帰るのと、何が違うというのだ。
てか、持ち帰ってきたあいつも、これやったの?
てことは・・・、これも誰かが掘ったもの?
・・・無から有を生み出すのが神の御技でしょうよ。
これじゃ、詐欺みたいじゃないか。
ん?
二つ以上掘ったら、一個だけ神の持つこの金塊と交換してあとはそのままあげる?
本当に!?
おお、神よ。
ありがとうございます。
・・・、それでも自分で掘ったのと変わんない。
まあ、いい。
もしかしたらザクザク掘れるのかもしれん。
さあ、ゴールド!
嗅ぎ当てろ!
え?
この辺だろう?
相変わらずお前の鼻は微妙だな。
とりあえず掘ってみる。
・・・、ない。
何?
間違えた?
ゴールド!
しっかりしてくれよ。
今度はこっちか。
どれ!
・・・。
お!手応えがある!
で、出た!
でっかい!
こんな大きな金塊・・・。
うわー、嬉しい。
もう、これ一つでいいんじゃね?
大きな岩のような金塊だ。
いや待て・・・。
一応他のところも見よう。
ゴールド!
頼むぞ!
・・・・。
・・・・。
ふう、小さいのが二つか。
それでもまあ・・・。
最初ので稼いでるからな!
さあ、女神のところへ行こう!
お、重い!
ゴールド!
手伝え!
あ、このやろう。
さっさと下山しやがって。
とりあえず女神の前に出る。
そしたら、そのでかいのはやる。
その代わり日が落ちる前に下山しないと全部消えるのだそうだ。
早く言ってくれ!
そんな大事なこと!!
それが嫌なら、そのデカいのを置いていけだって・・・。
くっそ。
ゴールド!
ほら、これを持って・・・。
あれ?
ゴールドが熱を出してる!
無理させたか。
・・・、てお前何かそんなに働いたか?
まあ、いい。
ゴールドの命には変えられない。
私はデカい金塊と、女神の持っていた金塊を交換してリュックに詰め、ゴールドを担いで下山した。
病院に行くと、ゴールドは重い病気で治療代は、せっかく取ったこの金塊全部を渡さないと足りないそうだ。
・・・・。
ゴールドを助けてください。
この子には換えられない。
手術は成功!
元気になったゴールドと、またあの山を目指した。
今度こそ!
・・・・。
ない?
一度しか登れない山?
早く言えー!!
ゴールドー!!
お前のせいだー!!
あー、もぅ!!!
なんだよ顔なんか舐めてきやがって。
・・・・、はいはい。
また頑張ろうな。
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