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フィオの恋日記
※フィオの恋日記① フィオ視点
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◯月◯日、曇り。
いざという時のために、日記を書いておくようにと、大聖女オベリア様に言われたんだったわ。
命懸けの旅だもの。何があっても、おかしくないから。
さて、と。
今、ヘイムニルブに向かう船の中。
アーチロビン……彼にもいてほしかったな。
なぜ、旅を断ったんだろう。みんなと馴染んでるように見えたのに。
最初は、あの容姿に目が釘付けだった。美しいなんて、男の人にいうことではないと思うけど、そういう表現がぴったりなんだもの。
だけど、話してみるうち、人柄も素敵な人だと知って。あんなに強いのに謙虚で、少しもひけらかすところがなくて、とても優しくて。
また会いたい。次に会えるのはいつかしら。
次? ……次なんてない。もう彼は来ないもの。
アーチロビン、アーチロビン。
思い出すと止まらなくなる。旅に集中しないといけないのに、何をしているんだろう、私。
振り払おうとするたび、あの少しズルい表情や、さりげない仕草、声が浮かんで。
今、何をしてるの?
別の冒険者と一緒に、新たな討伐をしてる?
別の冒険者……もし、綺麗な女性だったら。
彼は、恋をしてしまうかも……。
そ、そんなこと、私には関係ないでしょ! 彼が誰に優しくしようが、誰と笑い合おうが、誰と付き合おうが、彼の自由なんだから!!
───本当に?
とても平静ではいられない。これは、何? この気持ちは…。
アーチロビン、アーチロビン。
え、と。やだ!
私ったら、彼のことしか書いてないじゃない。
彼は旅の途中で助けてくれた人。ただそのことを記しておけばいい。こんなに登場してるのはおかしいわ。
彼の名前を消そうとして、手が止まる。
いや……消したくない。
そ、そうよ、もう船が着く時間じゃない! 書き直してる時間なんてないわ。
───そういうことにして、私は、そっと日記をしまい込んだ。
いざという時のために、日記を書いておくようにと、大聖女オベリア様に言われたんだったわ。
命懸けの旅だもの。何があっても、おかしくないから。
さて、と。
今、ヘイムニルブに向かう船の中。
アーチロビン……彼にもいてほしかったな。
なぜ、旅を断ったんだろう。みんなと馴染んでるように見えたのに。
最初は、あの容姿に目が釘付けだった。美しいなんて、男の人にいうことではないと思うけど、そういう表現がぴったりなんだもの。
だけど、話してみるうち、人柄も素敵な人だと知って。あんなに強いのに謙虚で、少しもひけらかすところがなくて、とても優しくて。
また会いたい。次に会えるのはいつかしら。
次? ……次なんてない。もう彼は来ないもの。
アーチロビン、アーチロビン。
思い出すと止まらなくなる。旅に集中しないといけないのに、何をしているんだろう、私。
振り払おうとするたび、あの少しズルい表情や、さりげない仕草、声が浮かんで。
今、何をしてるの?
別の冒険者と一緒に、新たな討伐をしてる?
別の冒険者……もし、綺麗な女性だったら。
彼は、恋をしてしまうかも……。
そ、そんなこと、私には関係ないでしょ! 彼が誰に優しくしようが、誰と笑い合おうが、誰と付き合おうが、彼の自由なんだから!!
───本当に?
とても平静ではいられない。これは、何? この気持ちは…。
アーチロビン、アーチロビン。
え、と。やだ!
私ったら、彼のことしか書いてないじゃない。
彼は旅の途中で助けてくれた人。ただそのことを記しておけばいい。こんなに登場してるのはおかしいわ。
彼の名前を消そうとして、手が止まる。
いや……消したくない。
そ、そうよ、もう船が着く時間じゃない! 書き直してる時間なんてないわ。
───そういうことにして、私は、そっと日記をしまい込んだ。
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