不遇弓使いの英雄譚ー無敵スキル『絶対反転』を得て救世主となる

たからかた

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フィオの恋日記

※フィオの恋日記② フィオ視点

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◯月◯日、晴れ。

来てくれた……来てくれた!!
アーチロビンは来てくれた。

間に合わないかと思ったのに、彼は今ここにいる。

夢じゃないんだ。夢じゃ……。
もう、嬉しくて、胸のときめきが抑えられなくて。

さっきまであんなに怖かったのに……嘘みたい。

緊張から解放されて、安心感が押し寄せてくる。

私は、胸の高鳴るままに、彼にしがみついた。
温かい……大きくて広い胸と、逞しい腕の中に抱きしめられて、このまま溶けてしまいそう。
怖さなんか消し飛んで、もう彼しか見えない。
彼の声しか聞こえない。

私を慰めてくれる優しさも、勇気づけてくれる言葉も、私の心に降り積もって刻まれていく。

もっと、強く抱き締めて……もっとたくさん話して……もっと私を見て……離さないで。

どんどん欲張りになっていく。

この気持ちは、恋以外ありえない。
ヒーローに助けられるお姫様が、恋に落ちるのは、こんな感じなのかも。

彼も、私を好きになってほしい。
自信はないけど、心はどんどん走り出して止まらなくなる。

彼にも、この気持ちを知ってほしい。届かなくてもせめて、声に出せれば……。

思いが言葉になって溢れて、止まらなかった。

彼の胸から伝わる、心臓の拍動が早くなる。
いいえ、私も早かった。

戸惑う彼の瞳に、何か応えるような感情が見えるような気がしたのに。

その意味を知る前に、彼のオウムのフェイルノによって、現実に引き戻されてしまった。

あ、あれ?
い、言っちゃった……言っちゃった。
わ、私言っちゃった!?

す、好きな人に、堂々と!?

あー! なんで、言っちゃったの!?
どうしよう、どうしよう!!

き、嫌われなかった.......かな?
アーチロビンも、耳まで赤い。

わ、私も多分、全身真っ赤だと思う。
どうやったら、戻るんだろ。

ま、まずはケルヴィン殿下たちに謝らないと。

みんな、無事でよかった。
本当にすみませんでした。

アーチロビン……返事は聞けなかったけれど。

もっと素敵で、強い女性になりたいな。

みんなのために……彼のために。彼の隣に、堂々と立てるように。

リリーさんに、負けないように。
そう願って、今日は筆を置くことにするね。
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