52 / 64
後編
ブリザードゥ国皇太子 アイシス
しおりを挟む
ヴィノガン様が目を細めて、私を見る。
怖い・・・。
「本当は、アイスローズ妃はダンジョンで死んだことを隠しておろう!?」
・・・え。
そっち?
その声を聞いて、ファイ様に変装したファイリアお義姉様が気絶する様に倒れる。アポロニお義兄様が侍従たちと一緒に抱えて、天幕の中に入っていく。
王妃様が、それを追うように一緒に入っていった。これできっと詳細は王様の耳にまで伝わるわね。
私は内心ほっとしながらも、体の震えがなかなか止まらない。
彼女の恫喝の迫力は、ベロジュの比じゃない。
でも、その本当の震えは、かえってヴィノガン様を納得させたみたいで。
「ふん、みろ、小鼠のように震えおって。
そんな状態で何が未来の皇太子妃だ。
お前は男のことと、その胸以外はさして取り柄のない小娘。まあ、駒としては使い道はまだあるがな。」
・・・レドリシアも散々な言われよう。
やっぱり彼女は、使い捨ての駒扱いなんだ。
ということは、試練の敗北も織り込み済み。
でも、レドリシアは自分を駒とは思ってない。
「こ、駒ですって!?
ヴィ、ヴィノガン様、私なしで殿下の心は射止められませんことよ?」
私の必死の言葉に、ヴィノガン様は鼻で笑って杖を下ろした。
「ふん、まあお前は、アイスローズ妃の亡き今、ファイバーンの寵愛を受ける可能性が高い。お前と付き合っていた当時のあいつは、荒みきっていたからなぁ。またあのようになれば、操りやすいのだがな。」
ダンジョンの中で、話を聞いていたからわかるわ。
えっと・・・中庭の見える廊下でファイ様と話していたレドリシアを見たから、彼女ならきっとこう言う。
「殿下は変わりましたわ。
私の知っている殿下ではございません。
ですが、彼の弱点はいつも『アイスリー』ですから。」
それを聞いたヴィノガン様は満足そうに頷いて、乗ってきた輿に戻ると、
「着替えたら、王太后様の宮で待て。
例のものを忘れるなよ。」
そう言って、魔神の心臓を入れた皮袋の方を指さして、ニヤリと笑った。
笑った瞬間ヨダレがダラリと大量に出てきて、全身から鳥肌が立つ。
ヴィノガン様の輿が丘の上の天幕まで戻っていくと、王様が彼女の方を見て、
「アイスローズ妃を亡くしたとなれば、ブリザードゥ国が黙っていませんよ、叔母上様。
この事態を招いた一人として、何かお言葉はないのですか!?」
と、厳しい口調で言った。
ヴィノガン様は、ヘラヘラと笑って輿から降りると、杖をガン!と鳴らした。
「どうもせん。
これは必然だ、王よ。
先王と王太后様の気の迷いで、和平協定など結んだが、我らは所詮敵同士の国なのだ。
心配するな、正当性は我らにある。」
「正当性ですって?」
「ブリザードゥ国は悪、ファイアストム国は正義。この構図こそ世界中が我らに味方をする、理由になるのだ。そのための手札は、もう、我々の手中にある。」
ヴィノガン様は、杖を持つ手をさすりながら、私たちを見下ろした。
「手札?また、私に黙ってことを動かしたのですか?」
隣の王様が、目を細めて彼女を睨む。
「王よ、その生意気な目を控えろ。
王太后様の身が誰の手の中にあるか、今一度思い出すが良い。
後世まで親不孝だと呼ばれる王に、お前はなりたくはなかろう?」
ヴィノガン様が、はっきりと王を脅した。
王様が悔しそうに唇を噛む。
「行こう、アイスリー。」
サラマンダムに変装したファイ様が、私の後ろに来て小声で声をかけた。
「でも・・・。」
「王なら大丈夫。王太后様を解毒し、アイシス皇太子を探す。そして焼印の解除。どれもまだ終わってない。それに、いつまでもアイスリーの肌を人目に晒したくない。」
う、そうだった。
確かに露出の多いこの格好は、恥ずかしい。
彼の言葉に、私も平静を装って歩き出した。
モタモタしてられない。
急がないと!
私は彼と王太后様の宮へと向かった。
レドリシアは、王太后様の宮の一角に部屋を与えられている。私は侍女を下がらせて一人になると、急いで甲冑を脱いでドレスを着た。
う・・・胸がブカブカ。
布だから甲冑の時より、露骨だわ。
わかっていたけど、何故か悲しい。
「ミャオ。」
ダイヤモンドダストが、背嚢の中から出てくる。
「しーっ。ダイヤモンドダスト、いい?
アイシスは、必ずお前の番のツララを連れてきているはずなの。お前なら気配を追えるでしょ・・・て、ええ!」
部屋の窓の外に、ツララがいた。
私を見て鳴こうとしたので、慌ててツララを中に入れて口を塞ぐ。
「レドリシア様?どうかなさいました?」
部屋の外から侍女が声をかけてきた。
「いいえ!あ・・・お黙りなさい!
呼ばれた時だけ返事をすればいいのよ!」
レドリシアを真似て、高圧的な口調で叫ぶ。
侍女はしゅんとなって、部屋の扉から離れていく足音が聞こえた。
ごめんね・・・ごめんなさい。
私は侍女に心の中で謝りながら、ツララを見た。
ダイヤモンドダストもすぐそばやってきて、二匹仲良く頭を擦り付け合っている。
「ツララがいるということは、ここにアイシスがいるのね。」
私は鏡を見ながら仕度を整えると、ツララを覗き込んだ。
ツララは、ダイヤモンドダストの番で雌猫。
この子も神獣。
「ミャ・・・」
「しー!ツララ、黙ってアイシスのところへ連れて行って!」
私は魔神の心臓を持って部屋から抜け出すと、サラマンダムに変装したままのファイ様と合流した。
「え、ツララがいる?どこに?」
ファイ様が怪訝な声で聞いてくる。
私は自分の胸元を指さした。
「ここに。この子が入ってくれて、ようやくサイズがちょうど良くなったの。」
「な、なるほど。ツララは、アイシス皇太子のところまで導けるのか?」
「えぇ、さりげなくついてきて。」
私は、胸元に入ったツララが向く方向に歩いていく。あれ・・・?ここって・・・。
見覚えのある扉の前に来た。
王太后様の寝室?
「ヴィノガン様以外は入れるなと、申しつかっております。」
扉の前にいる侍従たちはそう言って、胡散臭そうに私たちを見る。
強行突破すれば、ヴィノガン様にバレる。
どうしたものかしら・・・。
そうだ!
私は周囲一帯の従者たちを、一瞬で凍らせた。
「大胆なことをするなぁ。
アイスリーは。」
ファイ様が感心しながら、扉の前の凍りついた侍従たちをどかせる。
「急ぎましょう!
長く凍結させれば、彼等自身が時間の空白に気づくわ。
その前に済ませましょう!」
私はすぐに寝室へと飛び込んだ。
中には、寝台で眠る王太后様と、そばで見ているアイシスがいる。
「アイシス!」
私は迷わず駆け寄った。
彼は驚いて王太后様を守るように、私の前に立つ。
「だ、誰?ボク・・・いや、私の名前を呼び捨てにするなんて!」
怯えた彼の表情に、私は素早くコンタクトを外して瞳を見せた。
「あれ?姉上様?な、何してるんです?
えー、こっそり会いに来たのにもうバレたんですかぁ?」
私はコンタクトをはめ直すと、アイシスの肩を掴んだ。
「しっ!すぐに国に帰りなさい!これはお前にこの国の国王夫妻を襲わせるための、計略なの!」
ファイ様は、私の横を抜けて素早く王太后様の口の中へ、レマニカルを含ませようとして、動きを止めた。
「・・・罠だ。」
「え?」
「王太后様じゃない!
これは人形だ!!
伏せろ!!」」
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
読んでくださってありがとうございました。
お気に召したら、お気に入り登録してくださるとうれしいです♫ とても励みになります。
※この物語はフィクションです。表現や人物、団体、学説などは作者の創作によるものです。
怖い・・・。
「本当は、アイスローズ妃はダンジョンで死んだことを隠しておろう!?」
・・・え。
そっち?
その声を聞いて、ファイ様に変装したファイリアお義姉様が気絶する様に倒れる。アポロニお義兄様が侍従たちと一緒に抱えて、天幕の中に入っていく。
王妃様が、それを追うように一緒に入っていった。これできっと詳細は王様の耳にまで伝わるわね。
私は内心ほっとしながらも、体の震えがなかなか止まらない。
彼女の恫喝の迫力は、ベロジュの比じゃない。
でも、その本当の震えは、かえってヴィノガン様を納得させたみたいで。
「ふん、みろ、小鼠のように震えおって。
そんな状態で何が未来の皇太子妃だ。
お前は男のことと、その胸以外はさして取り柄のない小娘。まあ、駒としては使い道はまだあるがな。」
・・・レドリシアも散々な言われよう。
やっぱり彼女は、使い捨ての駒扱いなんだ。
ということは、試練の敗北も織り込み済み。
でも、レドリシアは自分を駒とは思ってない。
「こ、駒ですって!?
ヴィ、ヴィノガン様、私なしで殿下の心は射止められませんことよ?」
私の必死の言葉に、ヴィノガン様は鼻で笑って杖を下ろした。
「ふん、まあお前は、アイスローズ妃の亡き今、ファイバーンの寵愛を受ける可能性が高い。お前と付き合っていた当時のあいつは、荒みきっていたからなぁ。またあのようになれば、操りやすいのだがな。」
ダンジョンの中で、話を聞いていたからわかるわ。
えっと・・・中庭の見える廊下でファイ様と話していたレドリシアを見たから、彼女ならきっとこう言う。
「殿下は変わりましたわ。
私の知っている殿下ではございません。
ですが、彼の弱点はいつも『アイスリー』ですから。」
それを聞いたヴィノガン様は満足そうに頷いて、乗ってきた輿に戻ると、
「着替えたら、王太后様の宮で待て。
例のものを忘れるなよ。」
そう言って、魔神の心臓を入れた皮袋の方を指さして、ニヤリと笑った。
笑った瞬間ヨダレがダラリと大量に出てきて、全身から鳥肌が立つ。
ヴィノガン様の輿が丘の上の天幕まで戻っていくと、王様が彼女の方を見て、
「アイスローズ妃を亡くしたとなれば、ブリザードゥ国が黙っていませんよ、叔母上様。
この事態を招いた一人として、何かお言葉はないのですか!?」
と、厳しい口調で言った。
ヴィノガン様は、ヘラヘラと笑って輿から降りると、杖をガン!と鳴らした。
「どうもせん。
これは必然だ、王よ。
先王と王太后様の気の迷いで、和平協定など結んだが、我らは所詮敵同士の国なのだ。
心配するな、正当性は我らにある。」
「正当性ですって?」
「ブリザードゥ国は悪、ファイアストム国は正義。この構図こそ世界中が我らに味方をする、理由になるのだ。そのための手札は、もう、我々の手中にある。」
ヴィノガン様は、杖を持つ手をさすりながら、私たちを見下ろした。
「手札?また、私に黙ってことを動かしたのですか?」
隣の王様が、目を細めて彼女を睨む。
「王よ、その生意気な目を控えろ。
王太后様の身が誰の手の中にあるか、今一度思い出すが良い。
後世まで親不孝だと呼ばれる王に、お前はなりたくはなかろう?」
ヴィノガン様が、はっきりと王を脅した。
王様が悔しそうに唇を噛む。
「行こう、アイスリー。」
サラマンダムに変装したファイ様が、私の後ろに来て小声で声をかけた。
「でも・・・。」
「王なら大丈夫。王太后様を解毒し、アイシス皇太子を探す。そして焼印の解除。どれもまだ終わってない。それに、いつまでもアイスリーの肌を人目に晒したくない。」
う、そうだった。
確かに露出の多いこの格好は、恥ずかしい。
彼の言葉に、私も平静を装って歩き出した。
モタモタしてられない。
急がないと!
私は彼と王太后様の宮へと向かった。
レドリシアは、王太后様の宮の一角に部屋を与えられている。私は侍女を下がらせて一人になると、急いで甲冑を脱いでドレスを着た。
う・・・胸がブカブカ。
布だから甲冑の時より、露骨だわ。
わかっていたけど、何故か悲しい。
「ミャオ。」
ダイヤモンドダストが、背嚢の中から出てくる。
「しーっ。ダイヤモンドダスト、いい?
アイシスは、必ずお前の番のツララを連れてきているはずなの。お前なら気配を追えるでしょ・・・て、ええ!」
部屋の窓の外に、ツララがいた。
私を見て鳴こうとしたので、慌ててツララを中に入れて口を塞ぐ。
「レドリシア様?どうかなさいました?」
部屋の外から侍女が声をかけてきた。
「いいえ!あ・・・お黙りなさい!
呼ばれた時だけ返事をすればいいのよ!」
レドリシアを真似て、高圧的な口調で叫ぶ。
侍女はしゅんとなって、部屋の扉から離れていく足音が聞こえた。
ごめんね・・・ごめんなさい。
私は侍女に心の中で謝りながら、ツララを見た。
ダイヤモンドダストもすぐそばやってきて、二匹仲良く頭を擦り付け合っている。
「ツララがいるということは、ここにアイシスがいるのね。」
私は鏡を見ながら仕度を整えると、ツララを覗き込んだ。
ツララは、ダイヤモンドダストの番で雌猫。
この子も神獣。
「ミャ・・・」
「しー!ツララ、黙ってアイシスのところへ連れて行って!」
私は魔神の心臓を持って部屋から抜け出すと、サラマンダムに変装したままのファイ様と合流した。
「え、ツララがいる?どこに?」
ファイ様が怪訝な声で聞いてくる。
私は自分の胸元を指さした。
「ここに。この子が入ってくれて、ようやくサイズがちょうど良くなったの。」
「な、なるほど。ツララは、アイシス皇太子のところまで導けるのか?」
「えぇ、さりげなくついてきて。」
私は、胸元に入ったツララが向く方向に歩いていく。あれ・・・?ここって・・・。
見覚えのある扉の前に来た。
王太后様の寝室?
「ヴィノガン様以外は入れるなと、申しつかっております。」
扉の前にいる侍従たちはそう言って、胡散臭そうに私たちを見る。
強行突破すれば、ヴィノガン様にバレる。
どうしたものかしら・・・。
そうだ!
私は周囲一帯の従者たちを、一瞬で凍らせた。
「大胆なことをするなぁ。
アイスリーは。」
ファイ様が感心しながら、扉の前の凍りついた侍従たちをどかせる。
「急ぎましょう!
長く凍結させれば、彼等自身が時間の空白に気づくわ。
その前に済ませましょう!」
私はすぐに寝室へと飛び込んだ。
中には、寝台で眠る王太后様と、そばで見ているアイシスがいる。
「アイシス!」
私は迷わず駆け寄った。
彼は驚いて王太后様を守るように、私の前に立つ。
「だ、誰?ボク・・・いや、私の名前を呼び捨てにするなんて!」
怯えた彼の表情に、私は素早くコンタクトを外して瞳を見せた。
「あれ?姉上様?な、何してるんです?
えー、こっそり会いに来たのにもうバレたんですかぁ?」
私はコンタクトをはめ直すと、アイシスの肩を掴んだ。
「しっ!すぐに国に帰りなさい!これはお前にこの国の国王夫妻を襲わせるための、計略なの!」
ファイ様は、私の横を抜けて素早く王太后様の口の中へ、レマニカルを含ませようとして、動きを止めた。
「・・・罠だ。」
「え?」
「王太后様じゃない!
これは人形だ!!
伏せろ!!」」
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
読んでくださってありがとうございました。
お気に召したら、お気に入り登録してくださるとうれしいです♫ とても励みになります。
※この物語はフィクションです。表現や人物、団体、学説などは作者の創作によるものです。
0
あなたにおすすめの小説
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
次期騎士団長の秘密を知ってしまったら、迫られ捕まってしまいました
Karamimi
恋愛
侯爵令嬢で貴族学院2年のルミナスは、元騎士団長だった父親を8歳の時に魔物討伐で亡くした。一家の大黒柱だった父を亡くしたことで、次期騎士団長と期待されていた兄は騎士団を辞め、12歳という若さで侯爵を継いだ。
そんな兄を支えていたルミナスは、ある日貴族学院3年、公爵令息カルロスの意外な姿を見てしまった。学院卒院後は騎士団長になる事も決まっているうえ、容姿端麗で勉学、武術も優れているまさに完璧公爵令息の彼とはあまりにも違う姿に、笑いが止まらない。
お兄様の夢だった騎士団長の座を奪ったと、一方的にカルロスを嫌っていたルミナスだが、さすがにこの秘密は墓場まで持って行こう。そう決めていたのだが、翌日カルロスに捕まり、鼻息荒く迫って来る姿にドン引きのルミナス。
挙句の果てに“ルミタン”だなんて呼ぶ始末。もうあの男に関わるのはやめよう、そう思っていたのに…
意地っ張りで素直になれない令嬢、ルミナスと、ちょっと気持ち悪いがルミナスを誰よりも愛している次期騎士団長、カルロスが幸せになるまでのお話しです。
よろしくお願いしますm(__)m
偉物騎士様の裏の顔~告白を断ったらムカつく程に執着されたので、徹底的に拒絶した結果~
甘寧
恋愛
「結婚を前提にお付き合いを─」
「全力でお断りします」
主人公であるティナは、園遊会と言う公の場で色気と魅了が服を着ていると言われるユリウスに告白される。
だが、それは罰ゲームで言わされていると言うことを知っているティナは即答で断りを入れた。
…それがよくなかった。プライドを傷けられたユリウスはティナに執着するようになる。そうティナは解釈していたが、ユリウスの本心は違う様で…
一方、ユリウスに関心を持たれたティナの事を面白くないと思う令嬢がいるのも必然。
令嬢達からの嫌がらせと、ユリウスの病的までの執着から逃げる日々だったが……
10年引きこもりの私が外に出たら、御曹司の妻になりました
専業プウタ
恋愛
25歳の桜田未来は中学生から10年以上引きこもりだったが、2人暮らしの母親の死により外に出なくてはならなくなる。城ヶ崎冬馬は女遊びの激しい大手アパレルブランドの副社長。彼をストーカーから身を張って助けた事で未来は一時的に記憶喪失に陥る。冬馬はちょっとした興味から、未来は自分の恋人だったと偽る。冬馬は未来の純粋さと直向きさに惹かれていき、嘘が明らかになる日を恐れながらも未来の為に自分を変えていく。そして、未来は恐れもなくし、愛する人の胸に飛び込み夢を叶える扉を自ら開くのだった。
疎遠だった叔父の遺産が500億円分のビットコインだった件。使い道がないので、隣の部屋の塩対応な美少女に赤スパ投げまくってる件
月下花音
恋愛
貧乏大学生の成瀬翔は、疎遠だった叔父から500億円相当のビットコインが入ったUSBメモリを相続する。使い道に困った彼が目をつけたのは、ボロアパートの薄い壁の向こうから聞こえる「声」だった。隣人は、大学で「氷の令嬢」と呼ばれる塩対応な美少女・如月玲奈。しかしその正体は、同接15人の極貧底辺VTuber「ルナ・ナイトメア」だったのだ!
『今月ももやし生活だよぉ……ひもじい……』
壁越しに聞こえる悲痛な叫び。翔は決意する。この500億で、彼女を最強の配信者に育て上げようと。謎の大富豪アカウント『Apollo(アポロ)』として、5万円の赤スパを投げ、高級機材を即配し、彼女の生活を神の視点で「最適化」していく。しかし彼はまだ知らなかった。「金で買えるのは生活水準だけで、孤独は埋められない」ということに。500億を持った「見えない神様」が、神の座を捨てて、地上の女の子の手を握るまでの救済ラブコメディ。
苦手な冷徹専務が義兄になったかと思ったら極あま顔で迫ってくるんですが、なんででしょう?~偽家族恋愛~
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
「こちら、再婚相手の息子の仁さん」
母に紹介され、なにかの間違いだと思った。
だってそこにいたのは、私が敵視している専務だったから。
それだけでもかなりな不安案件なのに。
私の住んでいるマンションに下着泥が出た話題から、さらに。
「そうだ、仁のマンションに引っ越せばいい」
なーんて義父になる人が言い出して。
結局、反対できないまま専務と同居する羽目に。
前途多難な同居生活。
相変わらず専務はなに考えているかわからない。
……かと思えば。
「兄妹ならするだろ、これくらい」
当たり前のように落とされる、額へのキス。
いったい、どうなってんのー!?
三ツ森涼夏
24歳
大手菓子メーカー『おろち製菓』営業戦略部勤務
背が低く、振り返ったら忘れられるくらい、特徴のない顔がコンプレックス。
小1の時に両親が離婚して以来、母親を支えてきた頑張り屋さん。
たまにその頑張りが空回りすることも?
恋愛、苦手というより、嫌い。
淋しい、をちゃんと言えずにきた人。
×
八雲仁
30歳
大手菓子メーカー『おろち製菓』専務
背が高く、眼鏡のイケメン。
ただし、いつも無表情。
集中すると周りが見えなくなる。
そのことで周囲には誤解を与えがちだが、弁明する気はない。
小さい頃に母親が他界し、それ以来、ひとりで淋しさを抱えてきた人。
ふたりはちゃんと義兄妹になれるのか、それとも……!?
*****
千里専務のその後→『絶対零度の、ハーフ御曹司の愛ブルーの瞳をゲーヲタの私に溶かせとか言っています?……』
*****
表紙画像 湯弐様 pixiv ID3989101
喪女なのに狼さんたちに溺愛されています
和泉
恋愛
もふもふの狼がイケメンなんて反則です!
聖女召喚の儀で異世界に呼ばれたのはOL・大学生・高校生の3人。
ズボンを履いていた大学生のヒナは男だと勘違いされ、説明もないまま城を追い出された。
森で怪我をした子供の狼と出会ったヒナは狼族の国へ。私は喪女なのに狼族の王太子、No.1ホストのような武官、真面目な文官が近づいてくるのはなぜ?
ヒナとつがいになりたい狼達の恋愛の行方は?聖女の力で国同士の争いは無くすことができるのか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる