(R18) Lisztomania ~ アル中の女軍人が男とセックスしまくる純愛物語

Purified Water

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恵一篇 (1)

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忍とミロの数日間のオフが、東京で同じ日に重なった。これは滅多にないことで、忍は本部からそのままミロと一緒に松濤へ帰宅した。
帰宅してすぐ、忍とミロは、夕食もそこそこに部屋に籠ってしまった。
「兄さんとミロちゃん、相変わらず本当に仲が良いことね。」
と、葵は食後のコーヒーを飲みながら、瀬川に言うともなしにつぶやいた。

「忍、しのぶ、そこは、あ、あ、あ、あ、そこは、そこは…そこをそんなふうにされたら…」
ミロは、「イヤイヤ」をするように、枕の上で顔を振る。涙が流れ落ちる。ミロの性器には、既に忍がみっちりと収まっていた。ミロは熱く荒い息を吐きながら忍に両足を絡ませている。忍はミロの身体に自分をうずめ、全身が震えるような快感に身をゆだねていた。少しでも動くと、ミロの中が吸い付くように締め付けてきて、忍が達しそうになる。
「すまん…俺もしばらくしてなくてね。もういきそうだ」
挿入したばかりだったが、忍はもう我慢ができず動き始める。ミロは、恍惚の表情を浮かべてよがりまくり、忍にしがみついてくる。それを見て忍はさらに欲望を煽られ、動きを強める。

何度も愛し合った後、ミロがうとうととまどろんでいると、忍がふと言った。
「この前、俺のところにまた外国人部隊の士官が来た」
「…?」
「『お前が、シノブというやつか』と聞かれて、そうだ、と答えたら睨まれた」
ミロは、うとうとしながら考える。そういえば、心当たりがある。
「俺のところに来られるのは少し困るな」
「……ごめんなさい」
ミロは、しれっと言う。悪びれた様子はない。
「そういう士官が来るのは、この前が初めてじゃない」
忍は、ギロリとミロを見て言った。しかし、忍も、あちこちでつまみ食いしていることをミロは知っていた。
「私のところに誰も来ないのは、みんな、村瀬少尉のところに行くからでしょう」
ミロがそう言うと、忍は返事に詰まった。
「村瀬少尉が、忍のお相手だってみんな思ってるから。あなたが誰かと何かするたびに、村瀬少尉が迷惑しているみたいだよ」
「……すまん」
「私じゃなくて、村瀬少尉に謝ったほうがいいと思う」
ミロは、忍の分厚い胸板に顎をのせ、クスクス笑った。忍の腕がミロの身体を抱き上げる。
「ミロ、すまない。道子とはいずれ終わらせる」
ミロは何も言わずにニヤリと笑う。
「忍。あなたは、間違って他のひとの名前を呼ぶことはないの?」
ミロは、口元に薄笑いを浮かべて尋ねる。
「私の相手があなたのところに行ってしまうのは、私が、ベッドやら寝言やらで、間違えて『忍』って言うから」
「俺は、他人がいると眠れない」
「…?」
「知らなかった? だいたい、終わると帰ってきて一人で眠る」
「村瀬少尉とも?」
「道子は……一晩過ごしたがるな…。まあ、俺は一睡もできない」
「まさか、ずっと起きてるの?」
「ああ」
「…なんで?」
「言っただろ。眠れないんだ。他人が傍にいると」
「…」
「一緒にいて、眠りに落ちることができるのは、お前だけだな」
忍はそう言って、ミロを抱きしめた。
「……ああ、陽も。陽と一緒に眠ることはできた」
ミロは忍の体から立ち上る匂いを強く感じる。そして陽のことを思い出した。
「陽は、私のおかあさんだったの」
ミロは、自分が泣いていることに気づかない。忍は、ミロの首筋に口づけして、時間をかけてゆっくりと愛撫し始めた。ミロをうつ伏せにして、大きな胸を掌に抱きながら、硬くなった乳首をつまむ。ミロが、泣きながらうめき声を上げるが、その声には甘い疼きが潜んでいる。忍がミロの両足の亀裂に薬指を這わせ、わずかにその指先を入れただけで、熱い蜜が溢れ出てきた。
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