山に登ったら巫女少女と出会ったので遊ぶことにしました

榊空

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「ほい、これがさっき言ってた晴れ着の資料やで」

「ありがとう、いきなりいなくなったと思ったらこれを取りに行ってくれてたんですね」

「早めに用意せんと調達できんやろ?」

「晴れ着用意するの!? 私もデザイン担当したい!」

「かなでさんは自分の分のデザインを担当した方がええんとちゃう?」

「私の分もあるの? でも、晴れ着って高いんじゃ?」

「たまにはね? それにもみじちゃん達とお揃いにしたいでしょ?」

「したい! むむむ、でもお高い……」

「もみじちゃん達の分はみどりさんに任せたから大丈夫だよ。かなでの分ぐらいは買えるほどの余裕はあるから、ね? それにかなでの晴れ着姿も見てみたいし」

「むむ、それならいいのかな? しょうがない久しぶりに着飾っちゃうよ! えへへ、ありがとねしず君」

「どういたしまして。楽しみにしてるね」

「あ、どうせならしず君もその日は和服着ましょう! みどりちゃんは……、いつも着てるようなものだし逆に洋服着る?」

「それだとうちだけ仲間外れになるやんか。嫌やで?」

「それもそっか。それなら今度一緒に洋服着ようね! 買い物行くときとか」

「あー、まぁ確かに一緒に行くことありそうやしな。うーん、そんときは洋服着よか。持っとらんけど」

「持ってないの? よし、それなら今度洋服買いに行こう。私がコーディネートしてあげる!」

「そんときはよろしゅう」

「任せて! しず君その時は一緒に行こうね!」

「え? あー、うん。荷物持ちかな? 送り迎えだけじゃダメかい?」

「に、荷物持ちじゃないよー? うん、荷物持ちじゃないけど送り迎えだけでもありがたいです。はい」

「あはは、それじゃあ送り迎えだけね?」

「はーい」

「まぁ、さすがに服選びは女子だけでやらんとな?」

「みどりちゃんの洋服は私が選ぶから私の洋服をしず君に選んでもらおうと思ったのに」

「晴れ着で選んでもらえばええんやない?」

「は! そういえばそうだ! あれ、そういえばだけどもみじちゃん達のは私が選んでもいいの?」

「せやな、どうせなら一緒に選んだらええんやない? 和装やさかい着慣れとるやろ」

「それいただき! この資料貰ってもいい?」

「ええよ、あ、どうせなら茜の分も見繕ってや。うちが出すさかいお金は気にせんでええよ」

「分かった! ありがとね!」



 みどりの言葉に嬉しそうに笑顔を見せたかなでは資料を片手にケーキに舌つづみを打つもみじ達のもとに駆け足で向かい話しかける。そんなかなでの様子を横目に見ながら静人は残った資料でかなでの分の和装を見繕う。



「あっちは任せて大丈夫そうだし僕はかなでに合う和装を見つけなきゃね」

「せやな、楽しみにしとるみたいやしな。それじゃあうちはこの辺で帰るとしよか。明日も仕事やし」

「お疲れ様です。あ、明日はご飯どうします?」

「あー、多分来れると思うから頼んでもええ?」

「大丈夫ですよ。食べたいものとかあります?」

「うーん、久しぶりに唐揚げ食べたいなーとは思うけど」

「それじゃあ唐揚げにしますね。味付けは普通ににんにく醤油かな。デザートはりんごにしときましょうか」

「あはー、楽しみにしとる。そういえばここで鶏とか飼う予定なん?」

「飼っても絞める人がいないですよ? 設備もないですし」

「それもそうやな。まぁ、その辺は人材紹介が出来たらするわ。そんな都合よくうちらみたいんで、酪農作業ができる奴がおるとはおもえんけどな」

「まぁ、うん。他にもすることはあるから後回しでいいと思いますよ」

「そうやな。とりあえず、力仕事は茜に任せるとして。刃物を扱える職人。農業する人やろか? 包丁くらいならうちが卸せばええからどっちかというと農業する人が欲しいな」

「刃物で使うのは今のところ包丁ぐらいですからね。農業か。どちらかというと根気が必要で知識とかはあとからでいいと思いますし、茜さんとかに任せていいんじゃないですか? 結構力仕事が多いですし」

「そういえばそうやね。力仕事を茜に任せて知識はもみじちゃん達に任せよか。静人さんは農業とかしたことあるん?」

「家庭菜園程度ならしたことありますよ。さすがに田んぼとかは作ったことないですけど」

「あー、いろいろ必要になるさかいしょうがないな」

「みどりさんはしたことあるんですか?」

「うちもあらへんよ。なんなら家庭菜園すらしたことあらへん。まぁ、もみじちゃん達には本で勉強してもらうしかあらへんな」

「そうですね。他に農業に必要な道具って何がありますかね」

「そうやなー、田植えするときに使うのって機械でしか見たことないんよな。田植え機とかコンバインとか。まぁ田植えするんは自分ですればええから稲刈り用の鎌とかやろか? 田んぼの中に入るから長靴というかそれ用の田植え靴があったはずやで」

「あー、あの柔らかそうな長靴か。農業だと普通に長靴で大丈夫そうですね」

「確かになー。他には軍手とかじょうろ、クワ、スコップとかやな」

「トマトとか作るんだったら蔦を支える支柱も必要になりますね」

「そういえばそういうのも必要になるんやな。あとは肥料とか苗、種とかやろか?」

「そうですね。あとは作ってる最中に少しずつ確認していくしかないでしょう」

「そうやね。さてと、それじゃあうちは帰るとしますかね。あ、農業で使う土地ちゃんと考えといてな? 広いからこの小屋の隣とかでええとは思うけど村を作る場合のことを考えて作らなあかんで?」

「分かりました。木が生えてない場所とかもあるのでそういう場所になるとは思いますけどね。また明日」

「おん、また明日」



 そういうと静人から離れて桔梗たちのほうに向かい一言二言話した後みどりは帰った。それを見送った後静人は先ほどまでの話の内容を伝える。茜もみどりの決定に異議はないのか頷きやる気を見せていた。

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