山に登ったら巫女少女と出会ったので遊ぶことにしました

榊空

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 お昼過ぎにまったりしてる桔梗たち三人の場所にみどりが荷物を抱えてやってくる。



「迎えに来たでー」

「あ、みどりちゃん!」

「用意した服があるから着替えてな?」

「なんか重そうなのだ」

「そこまで重いことないで? というかいつも着てる服も重いやろ?」

「まぁ、否定は出来んのだ」

「それにそれを着たほうが静人さんらも喜ぶと思うで?」

「むむ、まぁ、お姉ちゃんが喜ぶなら着るのだ」

「お兄さんたちが喜ぶなら着るー!」

「みんなが着るなら私も着る。着方教えて?」

「もちろんええで。というか教えんと分からんやろうしな」



 青藍の要望に応えるように頷き返したみどりは三人に着方を教える。一人ひとりいつも着てる巫女服と違うからか少し悪戦苦闘していたが時間をかけて着方を教えたからか三人とも覚えることが出来た。



「よし、こんなもんやろ。皆着方は覚えたやろ?」

「覚えたよー。でもこれ一人できるのは無理だよー」

「そやな、みんなで一人を飾り付ける感じやな。さてと、もうそろそろいこか」

「うむ? 茜はどうしたのだ?」

「茜なら先に静人さん所に行ってもろてるで」

「結構長いこと待たせてる気がするが大丈夫なのだ?」

「大丈夫やろ。というか静人さんらと仲良くなってもらわんと困るからな。もう少しだけ放置や」

「えー? 早くお兄さん達に会いたいよー!」

「まぁ、時間は経ってることやしええか。それじゃあ車で連れていくさかい外に出るで」

「車なのだ?」

「あー、桔梗は外によく出るから見とるやろ? 鉄の塊がすごい速さでが走ってるの」

「あー、見たことあるのだ。あれに乗るのだ?」

「せやで。うちが運転するさかい騒がんようにな」

「み、みどりが運転するのだ? ……大丈夫なのだ?」

「大丈夫やで。これでも何回か送り迎えしたことあるんやさかい。動かす最中に暴れんようにな?」

「はーい!」

「大丈夫。暴れない。どのぐらい時間かかるの?」

「せやなー、十分ぐらいやろか。まぁ、すぐにつくで。うちが運転しとるときは三人でお話ししとけばホントにすぐや」

「分かった。みどり姉はお話に参加しないの?」

「運転中はよそ見すると危険やからな。そんなに会話に集中できんのよ」

「そうなの? 分かった」

「今日はあっちに届けたらすぐに仕事に戻るからあれやけど、明日か明後日にはまた時間取れると思うさかいそん時におしゃべりしようや」

「分かった。楽しみにしとく」

「おんおん、それじゃあ行こか」



 初めてみる車に興味津々のもみじは車の周りをくるくる回った後に満足したのか乗り込む。青藍はそこまで興味ないのか眠そうな目で最初に乗り込んでいた。桔梗はどのぐらいの速さで走るのかを分かっているからか少しためらいがちに最後に乗り込む。

 全員が乗ったのを確認したみどりは車を走らせる。初めて動く車に乗ったからかもみじはせわしなく顔を動かして景色を見ていた。青藍も少し興味がわいたのかもみじと一緒に景色を眺める。そんな二人とは対照的に桔梗は動かずにまっすぐ前だけを見つめていた。そうして約十分静人の家にたどり着く。



「ここやで。何回か来とるけど家の大きさはこれが少し大きいぐらいやな」

「そうなのだ? あ、茜が来たのだ」

「あはー、なかなかに顔が疲れとるな。静人さん……というか、かなでさんに着せ替え人形にされたんやろか。まぁ、疲れてはいるけどいやがってる感じはしないしええか」

「そうなのだ?」

「そうなんよ。お、静人さんらも来たな。というか、すごい速さでもみじちゃんが突っ込んでいったなぁ」

「嬉しそうで何よりなのだ」

「せやね。さてと、うちも挨拶して今日の所は退散するわ」

「あ、仕事があるのだ?」

「そうなんよ。仕事というかご飯を食べに行く感じなんやけどな?」

「大変そうなのだ」

「大変やけどね。まぁ、楽しんでやってるわ。お、もみじちゃんも落ち着いたみたいやし挨拶行ってくるわ」

「わしも一緒に行くのだ」



 みどりと一緒に桔梗は静人の元へ向かう。静人は嬉しそうに笑みを浮かべながら二人を出迎える。



「今日はいらっしゃい桔梗ちゃん。みどりさんもいらっしゃいませ」

「今日からしばらくの間よろしくなのだ」

「今日はこれで帰るけど明日あたり来れたら来るからそん時はよろしゅうな。出来れば今日も一緒にいたかったんやけどな」

「あはは、それなら次来るときは今日の分まで楽しまないとですね。料理も手間のかかるものを作ったりしますので来れるときは楽しみにしててください」

「おんおん。楽しみにしとくわ。それじゃあ、今日の所はこの辺で。桔梗たちのことよろしゅう」

「はい。お預かりします」



 みどりの言葉に真剣な顔で頷き返す静人の顔を見て、みどりも満足そうな顔で笑みを浮かべその場を去っていった。

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