能力『ゴミ箱』と言われ追放された僕はゴミ捨て町から自由に暮らすことにしました

御峰。

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三章

第48話 召集ですか?

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 毎日広場の真ん中で、スキル『ゴミ超収集』を唱えるようになってから、数日後。

 悪い知らせが届いた。

 それは、兼ねてから言われていたヘルドさんの強制召集の件だった。

 ヘルドさんは魔女がどういう存在なのかを知っているようで、『まじょまじょ転移』が使える事を知っていて、いつでも帰れるだろう? と脅してきた。

 まあ……元々、そういう契約だったし、仕方ないね。

 町民の皆に断わり、僕達はヘルドさんがいるイクサ領のグラム街に向かった。


 向かっている間は、何も起きなかった。

 一応、防衛の為、ダークエルフの里に応援をお願いしたら、シグマくんがタロウを連れて防衛に当たってくれた。

 タロウはとても強いらしく、普通のギルティファング達が逃げる程らしい。



 ◇



 漸く、二日かけて、僕達はグラム街に辿り着いた。

 入り口に立っていた兵士さんが、僕達を見つけるや否や、僕達をヘルドさんの元に案内してくれた。


 多くの人々が行き交う街は、実家の街以来な気がする。

 そんな人々を抜け、広場に出ると、美しい噴水を中心に、多くの人で賑わっていた。

 それと、至所にヘルドさんの銅像が建てられている。

 そんな活気溢れる広場を超えて、奥に見える城に向かった。

 城に着くと、入り口で別な兵士さんに代わると、城の中に招かれた。



 ◇



「よう、アレク。久しぶりじゃねぇか」

「ヘルドさん。ご無沙汰しております」

「くっくっくっ、そんな固まるのはよせ」

「え……っと、はい。お久しぶりです」

 僕の言葉に、一瞬だが、周りの騎士達は驚いた表情をした。

 あれ?

 僕、もしかして、なんかまずいことでもしたのかな?

「今日来て貰ったのは、他でもない。王国との戦いの前線に本格的な動きが見えた。別領主が対応しているが、この国の決まりで『勇者』が出た場合、俺様が対応しなくちゃいけない。だから、戦う戦わない関係なく俺様も出陣しなくちゃいけない。お前らも付いてこい」

 こうして、僕達二人は、何故かご機嫌なヘルドさんの指示で、一緒に戦場に向かう事となった。

 …………騎士さん達が羨ましそうに見てる気がするのは、気の所為だろうか?



 ◇


 
「こちらの部屋をお使いくださいませ」

 メイドさんの丁寧な対応で、僕達は部屋に案内された。

 ――――って!!

 また同じ部屋じゃんか!

「あん? お前ら、同じ部屋で問題あんのかよ」

「ええええ! ライブラさん!? 何でここに!?」

「いや、それはこっちの台詞だから」

 すっかり、おで……こほん、ふくよかな体形からスリム体形に戻ったライブラさんがいた。

 相変わらず、口さえ開かなきゃ美人さんだ。

「ヘルドさんに呼ばれたんですよ」

「ふ~ん、今回の戦いに?」

「ええ」

「ふ~ん、だから皆、あんなにピリピリしてたのね」

 ん?

 ピリピリしてる?

「ヘルドは基本的に戦場には三人までしか連れていかないから。お前らで席が二つ取られたんだからね。あと一人、連れてって貰えるように頑張るんだろうよ」

「ええええ! それなら僕達がじた――」

「おい、それは口に出すな、絶対だ」

 ライブラさんが回りもキョロキョロしながら、僕の口を塞いだ。

「ここの連中は、ヘルドに命をかけているやつらばかりだ。変な事言うと、お前、斬られるぞ?」

「げっ」

「一先ず、ヘルドと一緒に行けるのは、この街では最も名誉のある事だからね。それを分かった上で、発言しなよ?」

「ライブラさん……ありがとうございます!」

「うむうむ、それでな、アレクくん」

 ライブラさんがニヤニヤしながら近づいてくる。

「いや、くん付けるとか気持ち悪いですよ?」

「あれ、持ってきたよね?」

「ええ、ライブラさんの事ですから……はいよ」

 ライブラさんに物を渡すと、彼女は物凄い喜び、一目散に出て行った。

 大事そうに豚肉を抱えて。
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