能力『ゴミ箱』と言われ追放された僕はゴミ捨て町から自由に暮らすことにしました

御峰。

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三章

第65話 要塞都市の戦後ですか?

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 『要塞都市ゲビルグ』が史上初めて、王国から連邦国の要塞となった。

 王国側もこの要塞を攻めるには、高台を攻略する必要があるので、今の王国と連邦国なら至難の業だろう。

 僕はというと、要塞都市が陥落して直ぐに、全てのゴミを収集した。

 スキル『ゴミ超収集』によって、元々要塞都市にあったゴミもまとめて回収した。

 黙々ゴミ収集している僕にはアイリスがずっと一緒に付いて来てくれて、多少なりとも心に余裕が出来た。


 ――――お父様。


 僕はもう彼を『父親』と呼ぶ日はないだろう。

 ヘルドさんの出現と『堕ちた賢者の末裔』という言葉に、廃人と化した彼には、もしかしたら一番の罰だったのかも知れないね。

 理由はともかく、『賢者の末裔』の多くの責任を子供の頃から背負ってしまって、歪んだ性格になってしまったのではないかとヘルドさんは分析していた。

 普段の冷静沈着な彼も『賢者の末裔』をじていたのではないかと。

 だから、家では素の状態……生きる事に全く余裕がなかったのではないかと。

 彼は既に廃人同様になってしまい、ずっと「け……んじゃ……」「ま……つ……え……」をひたすら繰り返し呟いている。

 目の焦点も合ってないし、生きる覇気も全く感じられない。



 あんなに怒っていたのに。

 そんな彼の姿に何処か……同情してしまう自分が少し情けなかった。

 アイリスから「アレクらしくて、私はいいと思うな」と言ってくれたのが唯一の救いかな……。



 泣き崩れていたユーリも何とか落ち着いたんだけど、実は敵兵って、捕まった場合そのによって裁かれるらしく……。

 彼女が放った『大魔法』は、連邦国軍に取っては最悪の罪となる。

 ――本来なら公開処刑のモノであったが。

 ヘルドさんに何とか命だけはとお願いして、僕が防いだ『大魔法』による被害もなかったので、あの『大魔法』はハッタリでしたと発表し、何とか軽罰で済んだ。


 更に『要塞都市ゲビルグ』の住民達には、王国に戻るか、そのまま連邦国民となるかの選択肢が与えられ、多くの者達は要塞を後にした。

 どうやらトラウマで住めないらしい。

 全く!

 一体どこの誰がそんな酷い事をしたのかね!



 こうして戦争もまた無事一段落して、『要塞都市ゲビルグ』はディレンさんのペデル領となり、ディレンさんが指揮を執り、内政に力を入れる事になったみたい。

 僕はというと、アイリスとヘルドさんと共に、ベータ町に帰って来た。

 町民達から戦勝記念宴会と称して、また大きな宴会を開かれた。

 防衛に当たってくれたダークエルフの面々とアースさん夫婦、シーマくんも僕達の帰還に安堵の表情を見せた。

 どうやら、僕があいつ父親に因縁がある事くらいは察していたみたいで、帰って早々凄く心配された。

 隣にいたアイリスから「大丈夫! いつものアレクだったよ!」と言われ、皆安心したように宴会を楽しんだ。



 次の日。

 僕はアイリス、シーマくん、アースさんと共に――――ヘルドさんからの提案のご褒美の一つである『勉強会』を受ける事となった。

 今回ヘルドさんも一緒にベータ町に帰って来たのは、この『勉強会』の為なのだ。
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