能力『ゴミ箱』と言われ追放された僕はゴミ捨て町から自由に暮らすことにしました

御峰。

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三章

第66話 勉強会ですか?

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※設定解説回なので、文字数多めです。この回以降に設定解説回の予定はありません。※


 ヘルドさんが正面に立ち、僕とアイリス、シーマくん、アースさんが対面に座った。

 本当は僕達三人なんだけど、アースさんも興味があるらしく、参加するとの事だ。

 どうやらアースさんもヘルドさんもお互いの事を気に入ったようで、昨晩の宴会では一緒に飲んでいたくらいだ。


 では、どうしてこういう『勉強会』になったのかというと……。

 先日の戦争後、僕が全力で『要塞都市ゲビルグ』のゴミを回収した。

 その事により、遂に僕のレベルが八から九に上ったのだ。

 この時に覚えたスキルとかもあって、それをアイリスに相談していたら、偶々通りかかったヘルドさんが詳しく聞かせろって脅さ――――聞かれて、レベルが九になりましたよと言うと、「お前ら、レベル九と十については分かってるか?」と言われ、分からないと返事したら褒美に『勉強会』を追加してやろうと言われたのである。


「では、アレクのレベル九の達成を祝して、今回の勉強会を開く。アース殿は既に『壁』を超えているだろうから問題ないだろう。この中でレベル九を達成出来たのはアレクだけか?」

 の問いに、申し訳なさそうに、アイリスが手を上げた。

 えええええ!?

 アイリス!?

 いつの間にレベル九に!?

「実は、前回の戦争の直前にレベル九になってました」

 いつものアイリスの『魔女ノ衣』が進化した『暗黒ノ魔女』というスキルが使えるようになったとの事。

 例の黒いドレスが『暗黒ノ魔女』というスキルみたい。


「全ての能力のレベルが十まである事は皆も知っているだろう。しかし、レベル九を『壁』を呼んでいる事は知ってるか?」


 『壁』?

 僕達三人は分かりませんと返答する。

「実はレベルには秘密事項がある。この『壁』という秘密事項は非常に大事な情報だ。心して聞け」

 それからヘルドさんの説明が続いた。

 口調は荒いけど、とても分かりやすい説明に、僕達はヘルドさんの説明を直ぐに理解し、どんどん吸収していった。


 レベルの秘密事項。

 それは、多くの人が辿り着く事が出来ないレベル九からの事項である。

 そもそもレベル九ですら、人類の中でも極僅かの人しか辿り着けない境地だ。

 だから、多くの人々には関係のない話なので、公開はされてない情報との事。


 まず、レベル九になって大きく変わる点。

 それは必ず、レベル九では新しいスキルが貰えて、それは『スキル』の中でも、上位スキルとなる『奥義』になるそう。

 どんな能力でも、必ずレベル九では何らかの『奥義』を覚える。

 しかし、大事なのはこの『奥義』である。

 世の中には、同じ能力が沢山ある。

 寧ろ、少数の能力を持った人の方が珍しいくらいには、殆どの人々は同じ能力を持つ。

 例えば、能力『魔女』を持つアイリスに、能力『錬金術師』を持つシーマくんですら、同じ能力を持った人は沢山いるのだ。

 この人達は基本的に差が殆ど生まれない。

 種族によるステータスに差はあるみたいだけど、レベル八まで覚えるスキルは全て一緒だ。


 問題はここから変わる。

 レベル九で覚える『奥義』は、世界にたった一つしかない『スキル』である事だ。

 つまり、アイリスが使える『暗黒ノ魔女』というスキル、もとい奥義は、アイリスにしか使えないスキルだ。

 他の能力『魔女』を持った人がレベル九になったら、その人によって覚える『奥義』は全て違うという。

 ヘルドさんの奥義『天地崩壊』もまたヘルドさん専用奥義である。

 『奥義』には大きく二種類に分かれる。

 一つはヘルドさんが使える『天地崩壊』タイプの一撃必殺の技系統。

 一つはアイリスが使える『暗黒ノ魔女』タイプの自分自身を補助する系統。

 どちらが優位でって事はないけれど、役割分担は出来るという事だ。

 先日戦った守護神相手なら、アイリスが足止めに最適な奥義だし、ヘルドさんが粉砕するのに最適な奥義だ。

 でも片方だけでは、恐らく守護神には勝ててないだろう。

 こういったように、それぞれで長所短所が存在するので、どちらが優位って事はない。


 こうした系統は、シーマくんのような能力『錬金術師』でも同じ事が起こる。

 『錬金』を一瞬で終わらせる奥義があったり、一定時間『錬金』の質を高めてくれる奥義があったりと、千差万別だ。

 シーマくんは、まだレベルが七なので、九になるまではまだまだ掛かるから、それは楽しみに取っておくしかない。




 では、話題を戻し、今度はレベル九の先の話だ。

 レベル十。

 それは超人を意味する言葉であり、誰でも届く境地ではない。

 理由としては、レベル九まではひたすらに研磨していけば、何れ辿り着けるだろう。

 勿論、能力によってはレベルを上げられる条件は難しいので、個人差はある。

 僕みたいにゴミをひたすら収集するだけでレベルが上がる人は、楽な方かも知れない。

 しかし、ゴミ収集でレベルが上がるのはあくまで九まで・・だそうだ。

 つまり、ここからはひたすらにゴミ収集ばかりしても、僕がレベル十になる未来はないとの事。

 それはアイリスにも言える事で、アイリスの能力『魔女』のレベルアップ条件の『魔女の能力を使い続ける事』をこなし続けてもレベル十にはなれない。


 レベル十になるには、『特別な条件を達成』する必要があるからである。



 その『特別な条件』が非常に問題で、人それぞれが違うのだ。

 だからレベル九を『壁』を話すそうだ。

 この場に、ヘルドさんとアースさんという、レベル九を超えし者が二人もいるのが異次元な話なのだ。
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