能力『ゴミ箱』と言われ追放された僕はゴミ捨て町から自由に暮らすことにしました

御峰。

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四章

第81話 それは祝福ですか?

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 ヘルドさんにアイリス、勇者に聖女が僕を見つめている。

「ねえ、アレク! 今度は何を隠しているの!」

 いつの間に、僕の隣に来たアイリスが頬を膨らませている。

 うん。滅茶苦茶可愛い。

「えっとね~何から話そうか……勇者に剣を捨ててくるように命令して収集してみたら、ちゃんと収集出来た・・・よ」

「え!? 勇者の剣って……まさか! 聖剣!?」

 アイリスの質問に頷くと、後ろに座っていたヘルドさんが声を出して笑い始めた。

 笑い過ぎてソファーから転げ落ちているし。

 勇者と聖女はポカーンとこちらを見ていた。



「あ、それと、何故かレベルも上がったよ」



「本当!? おめでとう!!」

 何故かアイリスが物凄く嬉しそうに僕に抱き付いてきた。

 戦いの最中というのに、アイリスからは甘い匂いがふんわりと香っていた。

「おいおい、そこのバカップル! 戦場でイチャイチャすんな!」

 ヘルドさんが怒り出した。

 ごめんなさい!

「それと、レベル十になったんだってな? おめでとう! それなら秘儀・・が使えるようになったんだろう?」

 そうだった。

 レベル十で覚えたのは、タダのスキルでもなく、奥義でもなく、秘儀というものだった。

 秘儀『ゴミの祝福』というスキルだ。

「どんなスキルを覚えたんだ?」

「う~んと、『ゴミの祝福』というスキルですね」

「ゴミの……祝福??」

「はい、どうやら今までのスキルとは違うみたいで、何となくですけど、今回のスキルは指定したに掛けてあげるタイプのスキルかも知れません」

 まだ使ってはないけど、何故かレベル十になった時、そうだろうと思えたのだ。

「そうか、ならまず俺様に掛けてみろ」

「え!? 良いんですか!?」

「ああ、構わん、どういうスキルなのか早めに把握する方が大事だ。特にお前の秘儀となると……その効果が想像以上だろうからな」

「ま、まあ……秘儀は弱いかも知れませんから、あんまり過度な期待はしないでくださいよ? 行きますね?」

「おう」

 ヘルドさんが頷いて、ソファーに座り込んだ。



「秘儀! ゴミの祝福!!」



 ヘルドさんの身体から、眩しい光が溢れ出した。

 おお~、何か、ちゃんと祝福っぽい!

 ゴミ関連ばかりだから、ちょっとだけ汚いイメージがあった僕のスキル。

 ちょっとだけだよ!

 最近では『ゴミのリサイクル』のおかげで、その可能性を大いに見出しているけど……。

 それでも……こういう人の為になるようなスキルを一つくらい欲しがったのが正直な所だ。

 やがて、光が収まり、ヘルドさんが「ステータス」と呟いて、ほんの数秒。


「クハハハハッ! これはまた凄まじいスキルを獲得したものだな! まさに、アレクの秘儀に相応しいスキルだ!! クハハハハッ!!」


「え!? ヘルドさん! どんな効果だったんですか!?」

「この祝福・・は解除は出来るか?」

「え? う~ん、はい、簡単に出来そうです」

 僕の『ステータス』の所に今までの『ステータス』の欄の裏側というか、別欄が増えており、そこに『ゴミの祝福』を掛けた人の名前が載るようになっていた。

 今は、ヘルドさんの名前が載っていて、そこで簡単に解除を行えそうだ。

「一先ず、解除してくれ」

「分かりました」

 予想通り、簡単に解除を行えた。

「ふむ、解除はいつでも簡単に出来ると……なんて素晴らしいスキルなんだ……それで、アレク。その秘儀にデメリットはどんな感じだ? 疲労感とかは?」

「う~ん、ないですね。恐らく無限に使えます」

「クハハハハッ! 流石だ!」

「それはそうと、そろそろ効果を教えてくださいよ! 祝福というからには、何か良いことになっているんでしょう? ステータスでもいっぱい上がってるとかだと嬉しいな~」

 ニヤニヤしている僕に、ヘルドさんは衝撃な事実を告げた。









「クックックッ、その逆だよ。お前の秘儀『ゴミの祝福』は、掛けた相手のステータスを全てをEにした上に、他の上昇要因すら無効化するんだよ」
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