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次の日。
森からどう出るが話会っていると、物音が聞こえる。
「誰かが来る」
リアムがすぐに二人を庇い、木々の後ろに隠す。
警戒していると、前方に4人の男女が歩いて来る。
全員が武装状態であり、遠目からでも彼らが普通の人ではないのが分かる。
「冒険者か……」
向こうもこちらに気付いたようで、一番前の男が剣を抜く。
少しずつ距離を詰めてくる冒険者達とリアムの間で緊張が走る。
「冒険者達よ! 俺達に何の用だ!」
先に声をあげるリアムに、冒険者達が少し驚く。
「俺達は王都で活動している冒険者だ! 盗賊や魔物の見張りに回っている! 今日は珍しくアメル草畑を見回った時に、貴殿がいたのだ!」
「…………俺達に戦うつもりはない! このまま見逃して貰えるか!?」
「いや、そういう訳にはいかない。後ろに隠している人がいるな!? 前に出て貰おう!」
焦るリアムを怪しいと思った冒険者達が追い詰め始める。
「後ろの人達を出さないと実力行使しちゃうわよ!」
弓を構えた女性の声が響く。
今すぐにでも戦いが始まりそうな雰囲気の中、エリシアは突然前に走って出る。
「エリシア嬢!?」
「待ってください! 私達は何もしていません!」
両手を広げる彼女に、冒険者達が驚く。
「あ、あんた! なんて酷いやつなの!?」
また声をあげる女性冒険者は、目にも止まらぬ速さで駆け寄る。
あまりに速さにエリシアが驚いていると、リアムが前を塞ぐ。
魔法を唱えようとするリアムに、エリシアが腕に絡んで阻止する。
「リアムさん! 落ち着いて! 多分大丈夫ですよ!」
「エリシア嬢?」
「ほら、冒険者さん達は戦う意志はないみたいですから」
やって来た冒険者達は武器を仕舞いこんでいるのが視界に入った。
やって来た女性冒険者は、迷うことなくリアムの頬を叩く。
あまりの突然な事にその場の全員が呆気にとられる。
「あんたね! 女性をこんなボロボロのまましておくなんて最低よ!」
「ち、違います! 私達には事情が――――」
「事情なんてどうでもいいわ! 女性を守れない男はいらないわよ!」
女性冒険者の言葉に全員がぐうの音も出ない。
しかし、後ろに立っていた男性冒険者が女性冒険者の頭を鷲掴みする。
「こちらの方々にはこちらの方々の事情があるんだ。まあ、その話はおいおい聞かせて貰うとして、三人を水辺に連れて行こう」
言葉にはしていなかったが、3か月も森で過ごした三人は既にボロボロで碌に身体も拭けなかった。
冒険者達に連れられ、森の中にある小さな湖に向かい、最初は女性陣3人で湖に入り、身体を清める。
「全く……あの男はダメね!」
「うふふ。そんな事ありませんよ? リアムさんはとても頼りになる男ですから」
「ふ~ん。まあ、私がどうこう言える立場ではないけど、男はちゃんと選びなさいよ?」
「肝に銘じます」
溜息を吐いた女性冒険者はエリシアをマリーの髪を洗い流す。
冒険に慣れた彼女らしく、二人を綺麗にしていく。
「あら、貴方。とても肌が綺麗なのね。お姫様みたい」
「ありがとう。でもお姫様ではないから、あまりおだてないで~」
「でも本当に綺麗だよ。私なんて肌とかボロボロなんだけど……」
「うふふ。レイヤさんにはレイヤさんの綺麗さがあるから、大丈夫よ」
「まあ、そういう事にしておくね」
水浴びを終え、女性冒険者のレイヤから予備の服を貰い着替える。
リアムと交代する際、綺麗になったエリシアの姿に男達は息を呑んだ。
今まで出会ったどんな女性よりも美しいその姿に。
◇
「あら、意外と男前じゃない」
水浴びを終えたリアムが少し恥ずかしそうにエリシア達の前にやって来る。
白髪が目立つが、美しい造形のような顔とすらっとした身長は、誰が見ても振り向くほどの美男子だ。
森からどう出るが話会っていると、物音が聞こえる。
「誰かが来る」
リアムがすぐに二人を庇い、木々の後ろに隠す。
警戒していると、前方に4人の男女が歩いて来る。
全員が武装状態であり、遠目からでも彼らが普通の人ではないのが分かる。
「冒険者か……」
向こうもこちらに気付いたようで、一番前の男が剣を抜く。
少しずつ距離を詰めてくる冒険者達とリアムの間で緊張が走る。
「冒険者達よ! 俺達に何の用だ!」
先に声をあげるリアムに、冒険者達が少し驚く。
「俺達は王都で活動している冒険者だ! 盗賊や魔物の見張りに回っている! 今日は珍しくアメル草畑を見回った時に、貴殿がいたのだ!」
「…………俺達に戦うつもりはない! このまま見逃して貰えるか!?」
「いや、そういう訳にはいかない。後ろに隠している人がいるな!? 前に出て貰おう!」
焦るリアムを怪しいと思った冒険者達が追い詰め始める。
「後ろの人達を出さないと実力行使しちゃうわよ!」
弓を構えた女性の声が響く。
今すぐにでも戦いが始まりそうな雰囲気の中、エリシアは突然前に走って出る。
「エリシア嬢!?」
「待ってください! 私達は何もしていません!」
両手を広げる彼女に、冒険者達が驚く。
「あ、あんた! なんて酷いやつなの!?」
また声をあげる女性冒険者は、目にも止まらぬ速さで駆け寄る。
あまりに速さにエリシアが驚いていると、リアムが前を塞ぐ。
魔法を唱えようとするリアムに、エリシアが腕に絡んで阻止する。
「リアムさん! 落ち着いて! 多分大丈夫ですよ!」
「エリシア嬢?」
「ほら、冒険者さん達は戦う意志はないみたいですから」
やって来た冒険者達は武器を仕舞いこんでいるのが視界に入った。
やって来た女性冒険者は、迷うことなくリアムの頬を叩く。
あまりの突然な事にその場の全員が呆気にとられる。
「あんたね! 女性をこんなボロボロのまましておくなんて最低よ!」
「ち、違います! 私達には事情が――――」
「事情なんてどうでもいいわ! 女性を守れない男はいらないわよ!」
女性冒険者の言葉に全員がぐうの音も出ない。
しかし、後ろに立っていた男性冒険者が女性冒険者の頭を鷲掴みする。
「こちらの方々にはこちらの方々の事情があるんだ。まあ、その話はおいおい聞かせて貰うとして、三人を水辺に連れて行こう」
言葉にはしていなかったが、3か月も森で過ごした三人は既にボロボロで碌に身体も拭けなかった。
冒険者達に連れられ、森の中にある小さな湖に向かい、最初は女性陣3人で湖に入り、身体を清める。
「全く……あの男はダメね!」
「うふふ。そんな事ありませんよ? リアムさんはとても頼りになる男ですから」
「ふ~ん。まあ、私がどうこう言える立場ではないけど、男はちゃんと選びなさいよ?」
「肝に銘じます」
溜息を吐いた女性冒険者はエリシアをマリーの髪を洗い流す。
冒険に慣れた彼女らしく、二人を綺麗にしていく。
「あら、貴方。とても肌が綺麗なのね。お姫様みたい」
「ありがとう。でもお姫様ではないから、あまりおだてないで~」
「でも本当に綺麗だよ。私なんて肌とかボロボロなんだけど……」
「うふふ。レイヤさんにはレイヤさんの綺麗さがあるから、大丈夫よ」
「まあ、そういう事にしておくね」
水浴びを終え、女性冒険者のレイヤから予備の服を貰い着替える。
リアムと交代する際、綺麗になったエリシアの姿に男達は息を呑んだ。
今まで出会ったどんな女性よりも美しいその姿に。
◇
「あら、意外と男前じゃない」
水浴びを終えたリアムが少し恥ずかしそうにエリシア達の前にやって来る。
白髪が目立つが、美しい造形のような顔とすらっとした身長は、誰が見ても振り向くほどの美男子だ。
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