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いつもと変わらず、【ぽよんぽよんリラックス】から帰ってきたスライム達を労うために撫でてあげながら、超巨大鉄板を生成してみんなに与える。
美味しそうに鉄板にかじりついている様はスライム達がぎゅうぎゅう詰めで、見ているだけで癒されるというものだ。
庭を覆い尽くす鉄板を一斉に食べるので、体がムズかゆくなる。
鉄板に触れている僕の手に振動が伝わっているからかな?
『ご主人様?』
みんなを眺めていると、フウちゃんとムイちゃんが心配そうな顔で僕を見上げていた。
「フウちゃん? どうしたの?」
『ご主人様、悲しい、伝わる!』
「あ……ご、ごめんね」
最近のフウちゃんとはより強い絆で繋がっているのもあって、僕が考えていることや感じていることがすぐにわかるみたい。
僕が最近悩んでいるのは、お店が大きくなっていくにつれ、離れているスライム達が愛おしくて……申し訳ないと思う。
いまや【ぽよんぽよんリラックス】はいろんな国から支店を作ってくれと頼まれていて、応えたいのもあるし、スライム達が生き生きと働く場所も作ってあげたいという想いもあって、承諾する度に新しいスライム達が生まれてはまた離れるのに悲しくなってしまった。
「フウちゃん達は何も悪くないからね? 僕がもっといろいろ考えるべきだったな……」
『ご主人様、みんな、大好き、みんな、わかる!』
「そっか。ありがとうね。フウちゃんもムイちゃんもいつもみんなを引っ張ってくれて」
『違う、みんな、ご主人様、ありがとう、ご主人様、悲しい、みんな、悲しい』
いつの間にか鉄板を食べていたスライム達も僕の周りに集まっては体を寄せていた。
「ごめんねみんな。離れたところにいるみんなにも、せめてご飯くらいは届けたいんだけど……それが中々できなくて、だからこそみんなにはたくさん食べて欲しいんだ。みんなの分までね」
『ご主人様……』
みんな体を寄せてくれる。
ぷにぷにしたスライム達の感触に心から癒されていく。
でも……やっぱり寂しいと思ってしまうね。
『ご主人様、優しい! 私達! ご主人様、大好き! 私、ご主人様、大好き!』
「フウちゃん?」
そう話したフウちゃんは、その場でぐっと力を溜めるように体を縮ませる。
何だか力を込めていて辛そうな表情をし始めた。
次第に体をぶるぶるっと震わせるフウちゃん。
「フウちゃん? 無理しないでね?」
『私、みんな、ご主人様、大好き、頑張る!』
何をしているのか見当もつかないけど、僕は手を伸ばして大きく震える体を優しくなでてあげた。
みんなもフウちゃんを一緒に見守る。
しばらく力を蓄えるように震え続けていたフウちゃんが、ぴょ~んと空高く飛び跳ねる。
「うわ!?」
五メートルくらい飛び跳ねたのか、かなり高い。
このまま落ちて大ケガしないか心配になるので、落下地点で受けてあげないと。
そのとき、フウちゃんの体から澄んだ水色の光が溢れ出す。
不思議なことに直視しても目を細める必要はなくて、眩しいと感じない。
光は何だか靄のようになり、みんなの体を包み込んでくれた。
とても温かくて、自然と笑みがこぼれる優しさだ。
空中からゆっくりと降りてきたフウちゃんを受け止める。
光は少しずつ弱くなり、やがて光は消えて、フウちゃんが見えた。
「あれ? フウちゃん? 体が変わった?」
今まで水色だったフウちゃんの体は、夜でもわかるくらい色が変わり――――白色のスライムへと変貌した。
体の大きさは僕の頭に載ると同じくらいのサイズと変わらないね。
「フウちゃん? どこか痛くない? 大丈夫?」
『あい!』
さっきまで辛そうにしてたけど、明るい表情になってくれて本当によかった。
それにしてもどうして色が変わったんだろう?
ふと、エレノアさんやステラさん、エレナちゃんのときのことを思い出した。
彼女達と仲良かった水スライムは、合わせるかのように体を変えていた。天使スライムと猫スライムになったよね。
ニコニコと笑顔のフウちゃんの体の左右を見てみるけど、天使の羽や尻尾のようなものは見当たらない。
水スライムだった頃と変わったのは、色だけかな?
『ご主人様!』
「うん?」
『私、強くなった!』
あれ? 少し……流暢に喋れるようになったような?
『ご主人様の力に、なるの!』
「フウちゃん? ずっと僕の力になってくれてるよ?」
するとフウちゃんは笑顔で体を左右に揺らす。
『ううん。まだまだ足りないの。でもこれからは、ご主人様のために頑張れる!』
そう話したフウちゃんが僕の手からまた飛び上がると、体からまた白い靄が溢れる。
靄は少しずつ形を保ち――――糸となって近くにいるスライムたちに繋がり始めた。
さらにここから見えない遠くのところにまで伸び始める。
三方向に飛んでいく白い糸は、暗くなり始めた空でもわかるくらいに光っている。
近くの白い糸に触れてみたけど、すり抜ける光だった。
そして、今度は金色に輝く糸が僕の胸に繋がる。
『みんな! ご主人様だよ~!』
糸から伝わってくるのは――――ここにいないスライム達。みんな一人一人に繋がっていて、みんなの気持ちが糸を通して伝わってきた。
「フウちゃん!? こ、これって……」
『私はご主人様の眷属! みんなを繋ぐの! これからもずっとご主人様とみんなを繋ぐ!』
「みんなを……繋ぐ……」
ニコニコっと笑うフウちゃん、ムイちゃん、ここにいるスライム達。そして――――ここにはいないスライム達から気持ちまでもが伝わってくる。
とびっきりの笑顔の――――『ありがとう。ご主人様!』という気持ちが。
気が付いたら、僕の頬に大きな涙が落ちた。
「ううん。みんな。こちらこそありがとうね。これからもみんな一緒だよ。フウちゃん……みんなと繋いでくれてありがとうね!」
そして、スライム達は一斉に僕に抱き付いてきた。
もちろん――――ここにいないスライム達も。
美味しそうに鉄板にかじりついている様はスライム達がぎゅうぎゅう詰めで、見ているだけで癒されるというものだ。
庭を覆い尽くす鉄板を一斉に食べるので、体がムズかゆくなる。
鉄板に触れている僕の手に振動が伝わっているからかな?
『ご主人様?』
みんなを眺めていると、フウちゃんとムイちゃんが心配そうな顔で僕を見上げていた。
「フウちゃん? どうしたの?」
『ご主人様、悲しい、伝わる!』
「あ……ご、ごめんね」
最近のフウちゃんとはより強い絆で繋がっているのもあって、僕が考えていることや感じていることがすぐにわかるみたい。
僕が最近悩んでいるのは、お店が大きくなっていくにつれ、離れているスライム達が愛おしくて……申し訳ないと思う。
いまや【ぽよんぽよんリラックス】はいろんな国から支店を作ってくれと頼まれていて、応えたいのもあるし、スライム達が生き生きと働く場所も作ってあげたいという想いもあって、承諾する度に新しいスライム達が生まれてはまた離れるのに悲しくなってしまった。
「フウちゃん達は何も悪くないからね? 僕がもっといろいろ考えるべきだったな……」
『ご主人様、みんな、大好き、みんな、わかる!』
「そっか。ありがとうね。フウちゃんもムイちゃんもいつもみんなを引っ張ってくれて」
『違う、みんな、ご主人様、ありがとう、ご主人様、悲しい、みんな、悲しい』
いつの間にか鉄板を食べていたスライム達も僕の周りに集まっては体を寄せていた。
「ごめんねみんな。離れたところにいるみんなにも、せめてご飯くらいは届けたいんだけど……それが中々できなくて、だからこそみんなにはたくさん食べて欲しいんだ。みんなの分までね」
『ご主人様……』
みんな体を寄せてくれる。
ぷにぷにしたスライム達の感触に心から癒されていく。
でも……やっぱり寂しいと思ってしまうね。
『ご主人様、優しい! 私達! ご主人様、大好き! 私、ご主人様、大好き!』
「フウちゃん?」
そう話したフウちゃんは、その場でぐっと力を溜めるように体を縮ませる。
何だか力を込めていて辛そうな表情をし始めた。
次第に体をぶるぶるっと震わせるフウちゃん。
「フウちゃん? 無理しないでね?」
『私、みんな、ご主人様、大好き、頑張る!』
何をしているのか見当もつかないけど、僕は手を伸ばして大きく震える体を優しくなでてあげた。
みんなもフウちゃんを一緒に見守る。
しばらく力を蓄えるように震え続けていたフウちゃんが、ぴょ~んと空高く飛び跳ねる。
「うわ!?」
五メートルくらい飛び跳ねたのか、かなり高い。
このまま落ちて大ケガしないか心配になるので、落下地点で受けてあげないと。
そのとき、フウちゃんの体から澄んだ水色の光が溢れ出す。
不思議なことに直視しても目を細める必要はなくて、眩しいと感じない。
光は何だか靄のようになり、みんなの体を包み込んでくれた。
とても温かくて、自然と笑みがこぼれる優しさだ。
空中からゆっくりと降りてきたフウちゃんを受け止める。
光は少しずつ弱くなり、やがて光は消えて、フウちゃんが見えた。
「あれ? フウちゃん? 体が変わった?」
今まで水色だったフウちゃんの体は、夜でもわかるくらい色が変わり――――白色のスライムへと変貌した。
体の大きさは僕の頭に載ると同じくらいのサイズと変わらないね。
「フウちゃん? どこか痛くない? 大丈夫?」
『あい!』
さっきまで辛そうにしてたけど、明るい表情になってくれて本当によかった。
それにしてもどうして色が変わったんだろう?
ふと、エレノアさんやステラさん、エレナちゃんのときのことを思い出した。
彼女達と仲良かった水スライムは、合わせるかのように体を変えていた。天使スライムと猫スライムになったよね。
ニコニコと笑顔のフウちゃんの体の左右を見てみるけど、天使の羽や尻尾のようなものは見当たらない。
水スライムだった頃と変わったのは、色だけかな?
『ご主人様!』
「うん?」
『私、強くなった!』
あれ? 少し……流暢に喋れるようになったような?
『ご主人様の力に、なるの!』
「フウちゃん? ずっと僕の力になってくれてるよ?」
するとフウちゃんは笑顔で体を左右に揺らす。
『ううん。まだまだ足りないの。でもこれからは、ご主人様のために頑張れる!』
そう話したフウちゃんが僕の手からまた飛び上がると、体からまた白い靄が溢れる。
靄は少しずつ形を保ち――――糸となって近くにいるスライムたちに繋がり始めた。
さらにここから見えない遠くのところにまで伸び始める。
三方向に飛んでいく白い糸は、暗くなり始めた空でもわかるくらいに光っている。
近くの白い糸に触れてみたけど、すり抜ける光だった。
そして、今度は金色に輝く糸が僕の胸に繋がる。
『みんな! ご主人様だよ~!』
糸から伝わってくるのは――――ここにいないスライム達。みんな一人一人に繋がっていて、みんなの気持ちが糸を通して伝わってきた。
「フウちゃん!? こ、これって……」
『私はご主人様の眷属! みんなを繋ぐの! これからもずっとご主人様とみんなを繋ぐ!』
「みんなを……繋ぐ……」
ニコニコっと笑うフウちゃん、ムイちゃん、ここにいるスライム達。そして――――ここにはいないスライム達から気持ちまでもが伝わってくる。
とびっきりの笑顔の――――『ありがとう。ご主人様!』という気持ちが。
気が付いたら、僕の頬に大きな涙が落ちた。
「ううん。みんな。こちらこそありがとうね。これからもみんな一緒だよ。フウちゃん……みんなと繋いでくれてありがとうね!」
そして、スライム達は一斉に僕に抱き付いてきた。
もちろん――――ここにいないスライム達も。
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