78 / 87
承『記憶喪失の《討伐者》』
第64話 キミカ・ジュモーグ
しおりを挟む
----------
恐らくだが、弱点は頭蓋骨の中にある。頭蓋骨は元々脳を守るためにある物だ。奴に脳なんて物があるとは思えないが、何かしら中に入ってるはずだ。それを潰しちまえば、俺たちの勝ち。
肋骨伝いに奴の身体を登る。肋骨がちょうど、俺でも登れるような角度になっている。地面にも突き刺さっているため、程よい傾斜で登りやすい。奴は肋骨を動かして俺を振り落とそうとするが、俺はしがみついて、どうにか持ち堪える。
更に奴の手が届かない背中の骨に移動し、そこから頭蓋骨の所まで登り詰める。
巨大な奴の頭から、ここらへん一帯は見渡せるな。
奴は頭蓋骨にいる俺に夢中で、離れた先にいるロックやモンスター達のことをしっかりと視認してはいない。
「来い!」
俺の声と共に、ロックとゴーレムとスライムが動き出す。
ロックはシアンやキミカを少し遠くに逃がし、俺の元に向かって来ていた。スライムはゴーレムの前で飛び跳ね、そのゴーレムは腕を振るいつつ、構えている。
ドン……という激しい音と共に、スライムが俺に向かって飛んでくる。
これは、ゴーレムの自慢の腕力で、奴に向かってスライムを打ち出したのか。
「スカイ、こっちだ」
ロックの掛け声と共に、俺は宙返りをするように、彼の近くに落ちる。
打ち出されたスライムは2つに分裂し、片方は落ちた俺の着地地点に、もう片方は奴の頭蓋骨に張り付いた。
俺はスライムのおかげで無事に無傷のまま着地することができた。
頭蓋骨に張り付いたスライムは、世界の帝王と戦った時と同じように、爆発した。
どういう原理で爆発しているか分からないが、スライムはどこからともなく復活し、俺の元にすり寄って来た。
奴に効いたのか、奴は頭蓋骨を長い手で押さえながら、呻き声を上げている。
トドメを刺すために、奴の元に向かおうとしたその時、地面から大量の白い刃が現れ、俺の周りを取り囲んだ。
動物を柵で囲うのかのように、俺を閉じ込めるように、奴は刃を設置したのか。この刃は剣でも効かない程硬い。ここから出るのは至難の業だろう。
刃の隙間からロックの方を見ると、彼も同じように刃に囲まれていた。
またこの刃によって、俺の足元にいたスライムが脳天ごと貫かれていた。
水色がかった、いや、緑色にも見えなくもないスライムは徐々に色を失っていく。しばらくして赤い液体をばら撒き、消滅した。
「ようやく力を思い出した。感触が欲しい」
奴は高らかにそう発した後、シアンとキミカのいる方へ向かった。
刃に囲まれなかったゴーレムが何とか彼女らを助けようと向かったが、新たに出現した刃に刺され、赤い液体をばら撒きながら消滅した。
2人の元に向かった奴は拳を振り下ろそうと構えていた。
どうにかここから抜け出せないか、俺は考える。大量の鋭い刃は俺の周りを取り囲むように設置されている。隙間は30cmもないか、ここからどうやって出るのが最適か?
一旦、身に着けている装備を全て外してみる。全てと言っても、剣2本と、それを収めるための背中に取り付けるカバーのようなものだが。それらを外したとしても、通れるとは思えない。
怪我をしてもいい、それくらいの勢いで、こじ開けるように刃を持って、脱出しようと試みた。鋭い刃が俺の手に食い込む。それは微量の血が垂れる程だ。しかし、俺の手が一方的に傷つくだけで、刃が壊れるような気配は無い。
なら、方法を変えよう。
地面を掘り起こしてみるか、地中深くから刃が生えている訳ではないはず。全ては奴の身体に繋がっているはずだ。それなら、と思い地面を掘ってみるも、地面も硬いのか、一向に進まない。
方法を変えても無駄ならと、またこの狭い隙間から出ようと必死にもがく。指が切れてもいい、この巨大な骨を殺せればそれだけでいい。殺せればいい。
白く鋭い刃が、俺の手のひらに食い込む。微量とはいえないほど大量の血が流れ出し、緑色の草原を赤く染めてゆく。
「開けよ……」
そう呟いて、また手に力を込める。
そんなことしても開きはしない、しかしやらねば。他の方法を探している暇なんてない。一刻も早く、奴を……奴を……。
手のひらの感触が無くなってきた頃、突然白い刃が折れ、破片が地面に散った。
俺の手が奴の刃に勝ったのか、いや、違う。他の方法を探していたロックの刃も散っている。まさか、奴が故意的に解除したのか?
「スカイ、お前は何をやっているんだ! 他の方法を考えろ!」
彼は俺の手を心配しているが、俺自身、自身の手の安否を確認している暇なんてない。巨人に踏まれても潰されても、生き返った男だ。それがトールの力だったとは言えども、俺は俺だ。
俺は手を処置しないまま、シアンとキミカの元に向かった。巨大な奴はシアンたちから離れ、俺たちを気にすることなく、全く別の方向に向かっている。
他の村でも襲いに行ったか、それなら逆に好都合だ。今のうちにシアンとキミカを助けよ……
……うとしたが、キミカの下半身は無かった。いや、地面と同化しているのか。地面はえぐられ、下半身を失ったキミカは横たわり、その横にうずくまっているシアンがいた。
「キミカが……キミカが……!」と、シアンはそれしか言えなくなっていた。
「キミカ!」と俺も声をかけるも、キミカは何も返さなかった。何も返せなかった。
下半身を奴の手に潰されたのだろう。腰から下が何も無い、大量に出血しており、助かる見込みなんてない。
許せない、奴のことが。
許さない、殺してやる。
キミカを無惨な姿にした、奴を、俺は、許さない、殺す、潰してやる、同じ目に、合わせてやる、すり潰して、ミンチにでも、焼いても、生に妬いても、溺れても、潰す。
「わた……しがやった」
自分の世界に入りかけていた時、キミカが何かを言っていることに気づいた。
もう先が長くない、最後のメッセージを遺しているのか。それにしても、何を言っている。もう何も喋らなくていいのに。
「私が、すべ……やった」
私がやった? 何をだ。
俺がそう聞く前に、彼女は息絶えた。笑顔か、血塗られた顔面のせいで、表情がよく分からないが、口角は上がっている。
血まみれの手で、血まみれの彼女の顔を撫でる。俺の手に感覚はないが、それでも勝手に手が動き、その手は彼女の顔面を触っていた。
目を触り、鼻を触り、口を触り、首を触り……と、生の跡地をゆっくり辿っていく。
「キミカ……私のことを……庇って」
シアンはうずくまったまま、キミカの亡骸を直視せずに、何かを俺たちに訴えかけている。しかし、俺は聞いていない。怒りに染まった俺に、声なんて聴こえない。
「殺してやる」
俺の身体に、電流が走る。
----------
恐らくだが、弱点は頭蓋骨の中にある。頭蓋骨は元々脳を守るためにある物だ。奴に脳なんて物があるとは思えないが、何かしら中に入ってるはずだ。それを潰しちまえば、俺たちの勝ち。
肋骨伝いに奴の身体を登る。肋骨がちょうど、俺でも登れるような角度になっている。地面にも突き刺さっているため、程よい傾斜で登りやすい。奴は肋骨を動かして俺を振り落とそうとするが、俺はしがみついて、どうにか持ち堪える。
更に奴の手が届かない背中の骨に移動し、そこから頭蓋骨の所まで登り詰める。
巨大な奴の頭から、ここらへん一帯は見渡せるな。
奴は頭蓋骨にいる俺に夢中で、離れた先にいるロックやモンスター達のことをしっかりと視認してはいない。
「来い!」
俺の声と共に、ロックとゴーレムとスライムが動き出す。
ロックはシアンやキミカを少し遠くに逃がし、俺の元に向かって来ていた。スライムはゴーレムの前で飛び跳ね、そのゴーレムは腕を振るいつつ、構えている。
ドン……という激しい音と共に、スライムが俺に向かって飛んでくる。
これは、ゴーレムの自慢の腕力で、奴に向かってスライムを打ち出したのか。
「スカイ、こっちだ」
ロックの掛け声と共に、俺は宙返りをするように、彼の近くに落ちる。
打ち出されたスライムは2つに分裂し、片方は落ちた俺の着地地点に、もう片方は奴の頭蓋骨に張り付いた。
俺はスライムのおかげで無事に無傷のまま着地することができた。
頭蓋骨に張り付いたスライムは、世界の帝王と戦った時と同じように、爆発した。
どういう原理で爆発しているか分からないが、スライムはどこからともなく復活し、俺の元にすり寄って来た。
奴に効いたのか、奴は頭蓋骨を長い手で押さえながら、呻き声を上げている。
トドメを刺すために、奴の元に向かおうとしたその時、地面から大量の白い刃が現れ、俺の周りを取り囲んだ。
動物を柵で囲うのかのように、俺を閉じ込めるように、奴は刃を設置したのか。この刃は剣でも効かない程硬い。ここから出るのは至難の業だろう。
刃の隙間からロックの方を見ると、彼も同じように刃に囲まれていた。
またこの刃によって、俺の足元にいたスライムが脳天ごと貫かれていた。
水色がかった、いや、緑色にも見えなくもないスライムは徐々に色を失っていく。しばらくして赤い液体をばら撒き、消滅した。
「ようやく力を思い出した。感触が欲しい」
奴は高らかにそう発した後、シアンとキミカのいる方へ向かった。
刃に囲まれなかったゴーレムが何とか彼女らを助けようと向かったが、新たに出現した刃に刺され、赤い液体をばら撒きながら消滅した。
2人の元に向かった奴は拳を振り下ろそうと構えていた。
どうにかここから抜け出せないか、俺は考える。大量の鋭い刃は俺の周りを取り囲むように設置されている。隙間は30cmもないか、ここからどうやって出るのが最適か?
一旦、身に着けている装備を全て外してみる。全てと言っても、剣2本と、それを収めるための背中に取り付けるカバーのようなものだが。それらを外したとしても、通れるとは思えない。
怪我をしてもいい、それくらいの勢いで、こじ開けるように刃を持って、脱出しようと試みた。鋭い刃が俺の手に食い込む。それは微量の血が垂れる程だ。しかし、俺の手が一方的に傷つくだけで、刃が壊れるような気配は無い。
なら、方法を変えよう。
地面を掘り起こしてみるか、地中深くから刃が生えている訳ではないはず。全ては奴の身体に繋がっているはずだ。それなら、と思い地面を掘ってみるも、地面も硬いのか、一向に進まない。
方法を変えても無駄ならと、またこの狭い隙間から出ようと必死にもがく。指が切れてもいい、この巨大な骨を殺せればそれだけでいい。殺せればいい。
白く鋭い刃が、俺の手のひらに食い込む。微量とはいえないほど大量の血が流れ出し、緑色の草原を赤く染めてゆく。
「開けよ……」
そう呟いて、また手に力を込める。
そんなことしても開きはしない、しかしやらねば。他の方法を探している暇なんてない。一刻も早く、奴を……奴を……。
手のひらの感触が無くなってきた頃、突然白い刃が折れ、破片が地面に散った。
俺の手が奴の刃に勝ったのか、いや、違う。他の方法を探していたロックの刃も散っている。まさか、奴が故意的に解除したのか?
「スカイ、お前は何をやっているんだ! 他の方法を考えろ!」
彼は俺の手を心配しているが、俺自身、自身の手の安否を確認している暇なんてない。巨人に踏まれても潰されても、生き返った男だ。それがトールの力だったとは言えども、俺は俺だ。
俺は手を処置しないまま、シアンとキミカの元に向かった。巨大な奴はシアンたちから離れ、俺たちを気にすることなく、全く別の方向に向かっている。
他の村でも襲いに行ったか、それなら逆に好都合だ。今のうちにシアンとキミカを助けよ……
……うとしたが、キミカの下半身は無かった。いや、地面と同化しているのか。地面はえぐられ、下半身を失ったキミカは横たわり、その横にうずくまっているシアンがいた。
「キミカが……キミカが……!」と、シアンはそれしか言えなくなっていた。
「キミカ!」と俺も声をかけるも、キミカは何も返さなかった。何も返せなかった。
下半身を奴の手に潰されたのだろう。腰から下が何も無い、大量に出血しており、助かる見込みなんてない。
許せない、奴のことが。
許さない、殺してやる。
キミカを無惨な姿にした、奴を、俺は、許さない、殺す、潰してやる、同じ目に、合わせてやる、すり潰して、ミンチにでも、焼いても、生に妬いても、溺れても、潰す。
「わた……しがやった」
自分の世界に入りかけていた時、キミカが何かを言っていることに気づいた。
もう先が長くない、最後のメッセージを遺しているのか。それにしても、何を言っている。もう何も喋らなくていいのに。
「私が、すべ……やった」
私がやった? 何をだ。
俺がそう聞く前に、彼女は息絶えた。笑顔か、血塗られた顔面のせいで、表情がよく分からないが、口角は上がっている。
血まみれの手で、血まみれの彼女の顔を撫でる。俺の手に感覚はないが、それでも勝手に手が動き、その手は彼女の顔面を触っていた。
目を触り、鼻を触り、口を触り、首を触り……と、生の跡地をゆっくり辿っていく。
「キミカ……私のことを……庇って」
シアンはうずくまったまま、キミカの亡骸を直視せずに、何かを俺たちに訴えかけている。しかし、俺は聞いていない。怒りに染まった俺に、声なんて聴こえない。
「殺してやる」
俺の身体に、電流が走る。
----------
0
あなたにおすすめの小説
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
悪徳貴族の、イメージ改善、慈善事業
ウィリアム・ブロック
ファンタジー
現代日本から死亡したラスティは貴族に転生する。しかしその世界では貴族はあんまり良く思われていなかった。なのでノブリス・オブリージュを徹底させて、貴族のイメージ改善を目指すのだった。
転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。
不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。
14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。
処刑された勇者は二度目の人生で復讐を選ぶ
シロタカズキ
ファンタジー
──勇者は、すべてを裏切られ、処刑された。
だが、彼の魂は復讐の炎と共に蘇る──。
かつて魔王を討ち、人類を救った勇者 レオン・アルヴァレス。
だが、彼を待っていたのは称賛ではなく、 王族・貴族・元仲間たちによる裏切りと処刑だった。
「力が強すぎる」という理由で異端者として断罪され、広場で公開処刑されるレオン。
国民は歓喜し、王は満足げに笑い、かつての仲間たちは目を背ける。
そして、勇者は 死んだ。
──はずだった。
十年後。
王国は繁栄の影で腐敗し、裏切り者たちは安穏とした日々を送っていた。
しかし、そんな彼らの前に死んだはずの勇者が現れる。
「よくもまあ、のうのうと生きていられたものだな」
これは、英雄ではなくなった男の復讐譚。
彼を裏切った王族、貴族、そしてかつての仲間たちを絶望の淵に叩き落とすための第二の人生が、いま始まる──。
この聖水、泥の味がする ~まずいと追放された俺の作るポーションが、実は神々も欲しがる奇跡の霊薬だった件~
夏見ナイ
ファンタジー
「泥水神官」と蔑まれる下級神官ルーク。彼が作る聖水はなぜか茶色く濁り、ひどい泥の味がした。そのせいで無能扱いされ、ある日、無実の罪で神殿から追放されてしまう。
全てを失い流れ着いた辺境の村で、彼は自らの聖水が持つ真の力に気づく。それは浄化ではなく、あらゆる傷や病、呪いすら癒す奇跡の【創生】の力だった!
ルークは小さなポーション屋を開き、まずいけどすごい聖水で村人たちを救っていく。その噂は広まり、呪われた女騎士やエルフの薬師など、訳ありな仲間たちが次々と集結。辺境の村はいつしか「癒しの郷」へと発展していく。
一方、ルークを追放した王都では聖女が謎の病に倒れ……。
落ちこぼれ神官の、痛快な逆転スローライフ、ここに開幕!
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。
タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。
しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。
ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。
激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる