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突然想像もしていない情報が一気に頭に入ってきた受付のトレアリナ。
確かに帝都ギルド以外に異動しても良いと言ったのだが、まさか他国の……いや、国ですらないダンジョン、それもダンジョンの中にできている町にギルド支部を出すので、そこの支部長をしろ……と言われるとは思ってもいなかった。
更に付け加えると、帝都のギルドに勤めている自分の耳にすら入ってくる番のダンジョンは、1階層は本当に楽園のようだと皆が口にしているのだ。
身の丈に合う行動であれば下層に進んでも問題ない上、得られる素材は非常に貴重な物が手に入るらしい。
その結果数多くの冒険者が番のダンジョンに流れて帝都のギルドが寂れてしまったのだが、そこに支部を出せればギルドとしても非常に助かる事もまた事実。
「私なんかで務まるかな?」
今日一日、番のダンジョンのダンジョンマスターであるとギルドマスターに紹介された二人とその護衛の魔物や猫獣人を、色々な場所に案内して共に過ごした時にはとても気さくで話しやすい人物である事は理解できたのだが、あれほどのダンジョンのマスターなので、実際に仕事になるとどう豹変するのかわからないと言う不安もあった。
「でも……もうここまで来たらやるしかないか!」
ギルドマスターはトレアリナのこの思い切りの良い所も非常に評価しており、今の所過剰となってしまった帝都ギルドの職員を数人同じように選定して、番のダンジョンの支部の職員と言う立場で派遣する段取りをとっていた。
湯原達は近くのダンジョン、今回は美智のダンジョンに向かって転移する事で瞬間に帰る事ができるのだが、一般人を転移魔方陣Cのある深層に連れて行くわけにはいかない事と、番のダンジョン側の受け入れ態勢が整っていない事から、通常通り馬車で向かってきてもらう段取りになっている。
今日は湯原達がコッタ帝国の帝都のギルドに最後の挨拶に来ていた。
「本当に楽しかったです。トレアリナさん、皆さん、ギルドマスター、ありがとうございます」
「トレアリナさん達の事、首を長くして待っていますね。道中……馬車で一月程度でしょうか、安全の為に私達の眷属の一部を護衛につけますので安心してお越しください」
湯原は普通に挨拶し、水野は挨拶と共に道中の安全を確保させるべくチェーの分裂体をトレアリナに渡す。
……シャラン……
まるで宜しくと言わんばかりに、鎖に見える端部を持ち上げた後に深く下げるチェーの分裂体。
「わっ、凄い!良いのですか?」
「はい。そう見えてもとても信頼できる眷属ですから、たとえ盗賊が多数襲ってきても全く問題ありません。困った事や指示があれば伝わりますので、安心してください!」
トレアリナは初めて見る意思のありそうな<鎖族>を不思議そうな、嬉しそうな何とも言えない表情で見ていたのだが、これから勤める先の頂点の二人が当初の想像通りにとても配慮の出来る素晴らしい人なのだと確信して、これからの移動は長旅になるのだが、その事も含めてとても楽しみになっていた。
「ありがとうございます。およそ一月後ですが、よろしくお願いします。えっと、このカードを示せば良いのですよね?」
ギルドマスターを介して渡されていた、特別な存在と判別できるカードを取り出すトレアリナだが……
「あ、そうでしたね。ですが、今回は眷属が同行するので特に必要ありませんが、そのままお持ちください」
水野によって話が纏まり、一行は帝都を後にして美智のダンジョンに向かう。
そこでは、湯原や水野、更にはブレーンであるハライチでさえ想像もしていない事が起こっていた。
決して悪い事ではないのだが、この騒動に巻き込まれてしまった水野とハライチ、レインは、即座に転移してダンジョンに帰還する事が出来ずに湯原やデル、イーシャとプリマとは別行動になり、暫し美智のダンジョンに留まる事態になってしまった。
ちなみにチェーは、一応レインがいるのだが護衛の立ち位置として水野の腕に巻き付いた状態のまま巻き添えを食っている。
その騒動とは……
「ちょっと!カーリさんは良いわよね?素敵な旦那さんがいるもんね。私だって早く良い人見つけたいよ!」
「……わかるわ~。美智さん、わかるわ~。私もあの二人を見て、この間天に行った二人を思い出したのよ。それはそれは仲が良かったのよね。それで、今回カーリさん達を見て、やっぱり私も幸せを掴みたいと思うわけ」
「え、えっと、朋美、神保さん?酔っぱらっていますか?」
「お姉ちゃん!私は酔っぱらってなんかいないわよ。誰がどう見ても!!ねぇ?神保さん?」
「……その、通りよね?」
どう見ても完全に酔っているが、その中でもレベル1の神保のダメージが明らかに大きい。
そんな彼女達、相当仲良くなった神保がしょっちゅう転移魔方陣Cを使って遊びに来ているらしいのだが、神保美咲、渡辺朋美が散々このような話で愚痴を零し、それを諭す渡辺美智と言う図が出来上がっていたのだが、そこに完全に巻き添えを食った水野、レイン、ハライチだ。
この図を見た瞬間、水野を見捨ててダンジョンに戻る湯原達だ。
確かに帝都ギルド以外に異動しても良いと言ったのだが、まさか他国の……いや、国ですらないダンジョン、それもダンジョンの中にできている町にギルド支部を出すので、そこの支部長をしろ……と言われるとは思ってもいなかった。
更に付け加えると、帝都のギルドに勤めている自分の耳にすら入ってくる番のダンジョンは、1階層は本当に楽園のようだと皆が口にしているのだ。
身の丈に合う行動であれば下層に進んでも問題ない上、得られる素材は非常に貴重な物が手に入るらしい。
その結果数多くの冒険者が番のダンジョンに流れて帝都のギルドが寂れてしまったのだが、そこに支部を出せればギルドとしても非常に助かる事もまた事実。
「私なんかで務まるかな?」
今日一日、番のダンジョンのダンジョンマスターであるとギルドマスターに紹介された二人とその護衛の魔物や猫獣人を、色々な場所に案内して共に過ごした時にはとても気さくで話しやすい人物である事は理解できたのだが、あれほどのダンジョンのマスターなので、実際に仕事になるとどう豹変するのかわからないと言う不安もあった。
「でも……もうここまで来たらやるしかないか!」
ギルドマスターはトレアリナのこの思い切りの良い所も非常に評価しており、今の所過剰となってしまった帝都ギルドの職員を数人同じように選定して、番のダンジョンの支部の職員と言う立場で派遣する段取りをとっていた。
湯原達は近くのダンジョン、今回は美智のダンジョンに向かって転移する事で瞬間に帰る事ができるのだが、一般人を転移魔方陣Cのある深層に連れて行くわけにはいかない事と、番のダンジョン側の受け入れ態勢が整っていない事から、通常通り馬車で向かってきてもらう段取りになっている。
今日は湯原達がコッタ帝国の帝都のギルドに最後の挨拶に来ていた。
「本当に楽しかったです。トレアリナさん、皆さん、ギルドマスター、ありがとうございます」
「トレアリナさん達の事、首を長くして待っていますね。道中……馬車で一月程度でしょうか、安全の為に私達の眷属の一部を護衛につけますので安心してお越しください」
湯原は普通に挨拶し、水野は挨拶と共に道中の安全を確保させるべくチェーの分裂体をトレアリナに渡す。
……シャラン……
まるで宜しくと言わんばかりに、鎖に見える端部を持ち上げた後に深く下げるチェーの分裂体。
「わっ、凄い!良いのですか?」
「はい。そう見えてもとても信頼できる眷属ですから、たとえ盗賊が多数襲ってきても全く問題ありません。困った事や指示があれば伝わりますので、安心してください!」
トレアリナは初めて見る意思のありそうな<鎖族>を不思議そうな、嬉しそうな何とも言えない表情で見ていたのだが、これから勤める先の頂点の二人が当初の想像通りにとても配慮の出来る素晴らしい人なのだと確信して、これからの移動は長旅になるのだが、その事も含めてとても楽しみになっていた。
「ありがとうございます。およそ一月後ですが、よろしくお願いします。えっと、このカードを示せば良いのですよね?」
ギルドマスターを介して渡されていた、特別な存在と判別できるカードを取り出すトレアリナだが……
「あ、そうでしたね。ですが、今回は眷属が同行するので特に必要ありませんが、そのままお持ちください」
水野によって話が纏まり、一行は帝都を後にして美智のダンジョンに向かう。
そこでは、湯原や水野、更にはブレーンであるハライチでさえ想像もしていない事が起こっていた。
決して悪い事ではないのだが、この騒動に巻き込まれてしまった水野とハライチ、レインは、即座に転移してダンジョンに帰還する事が出来ずに湯原やデル、イーシャとプリマとは別行動になり、暫し美智のダンジョンに留まる事態になってしまった。
ちなみにチェーは、一応レインがいるのだが護衛の立ち位置として水野の腕に巻き付いた状態のまま巻き添えを食っている。
その騒動とは……
「ちょっと!カーリさんは良いわよね?素敵な旦那さんがいるもんね。私だって早く良い人見つけたいよ!」
「……わかるわ~。美智さん、わかるわ~。私もあの二人を見て、この間天に行った二人を思い出したのよ。それはそれは仲が良かったのよね。それで、今回カーリさん達を見て、やっぱり私も幸せを掴みたいと思うわけ」
「え、えっと、朋美、神保さん?酔っぱらっていますか?」
「お姉ちゃん!私は酔っぱらってなんかいないわよ。誰がどう見ても!!ねぇ?神保さん?」
「……その、通りよね?」
どう見ても完全に酔っているが、その中でもレベル1の神保のダメージが明らかに大きい。
そんな彼女達、相当仲良くなった神保がしょっちゅう転移魔方陣Cを使って遊びに来ているらしいのだが、神保美咲、渡辺朋美が散々このような話で愚痴を零し、それを諭す渡辺美智と言う図が出来上がっていたのだが、そこに完全に巻き添えを食った水野、レイン、ハライチだ。
この図を見た瞬間、水野を見捨ててダンジョンに戻る湯原達だ。
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