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スキルの目覚め
初の契約を実行する
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制御室に移動するため、モモとフロアの中央に移動した。
「ご主人様、ここから制御室に転移しますが、ご主人様が管理者となられたら、この<神狼>はご主人様の思い通りに変更できるため、任意の場所から転移することもできるようになります。しかし、ご主人様が<神狼>の外に出てしまった場合は<神狼>の制御から外れるため、制御室に直接転移することはできないので、お気を付けください。あくまで設定できるのは<神狼>内部のみです」
「うん、何となくわかった。まぁ、実際に色々試してみるよ」
ちょっと疲れているので、そっけない答えをしてしまった。
「それが良いですね」
しかし、モモは、嬉しそうに笑ってくれている。
モモとこの世界で再開してから、一瞬俺が裏切られた話になった時以外、常に優しさに満ちた微笑みを浮かべており、心から安心できるのだ。
そう、まるで母親に甘える子供のように・・・
幸せをかみしめながら転移陣に乗り、制御室に入った。
そこには、各階層に設置されている水晶よりもはるかに大きい水晶が設置されており、妖艶な光を激しく放ち続けている。
「ではご主人様、さっそく管理者登録を行ってしまいましょう。この水晶に手をかざしていただけますか?」
「こうでいいかな?」
恐る恐る水晶に手を触れた瞬間、
『ジン・アルダ を<神狼>管理者に認定します。権限の委譲を行います・・・終了しました』
と、脳内メッセージが流れて水晶の光は落ち着いた光となった。
「ではご主人様、ステータスをご覧になっていただけますでしょうか?」
この世界では、ステータス一覧を空間に表示することができるのだ。
「ステータス」
俺はモモに言われた通りステータス画面を表示した。ずいぶんと久しぶりに・・
俺のLvは5、スキルは<テイマー:Lv1>が続いたので、この画面を開くことを全くしてこなかったのだ。
今の俺のステータスはこうなっていた。
---------------------
名前:ジン・アルダ(覚醒転生者)
種族:人族(一応)
Lv:5・・E(初級)
HP:30/30 (地球神の加護により+5000 消去中)
MP:20/20 (地球神の加護により+5000 消去中)
MT:50/50 (地球神の加護により+5000 消去中)
【スキル】
<テイマー:Lv10>・・神級
【称 号】
<神狼>管理者
【加 護】
地球神$#の加護・・<テイマー:Lv10>解放時に自動付与、神獣と再会後徐々に失う
---------------------
ちなみに、
HP:ダメージ耐性で、0になると死亡する。
MP:魔力総量で、魔法を使用すると減少し、0になると激しい倦怠感が体を襲い、回復するまで魔法は使用できない。
MT:精神耐性で、0になると精神操作性の攻撃を防ぐことができない。
であり、クズに散々煽られたせいかMTだけは他よりも若干高い。(涙)
モモが、ステータスを見て、
「無事に管理者になれたようですね。あ、地球神様の加護がついています。きっとご主人様が解放条件を満たしてしまった時は、危険な状態になるであろうことを見越して、加護を設定してくださったのですね・・・」
そう言うことだったのか。
さっき、モモの見えないほどの速度の一撃を食らっても、「ぐぇ」程度の情けない声だけで済んだのも、きっとこの加護のおかげだな。
それに、クズによって転移させられた先が最下層である200階層でなかった場合、戻るにしても進むにしても危険な状態にあったことは変わりないが、きっとこの加護によって切り抜けられていたのだろう。
地球神様、お名前は相変わらずわかりませんが、ありがとうございました。
でも、人族(一応)の 一応 はスルーですが・・モモさん。
なんてことを考えていたが、やはり相当疲労がたまっていたようで、少し瞼が重くなってきた。
「ご主人様、こちらでお休みいただけますよ」
モモの優しい声に引き寄せられ、ふわふわの何かに包まれた俺はあっという間に意識を飛ばした。
そして、柔らかく、少しだけ揺れているふわふわの何かに包まれている状態から覚醒し、体を起こすと、
『ご主人様、お目覚めになられましたか?』
と、脳内メッセージが届いた。
あれ?モモかな?なんでしゃべっていないんだ?
と思い振り返ると、そこには日本の大きなトラックレベルの大きさの、白銀の狼が横たわっていた。
「これがモモ??」
『はい、そうですご主人様。この姿になるとお話しはできませんので、直接メッセージを送らせていただいています。私を見上げるのにお疲れであれば、サイズ変更もできますよ?』
どうやら俺は、モモのお腹のあたりに優しく包まれて寝ていたらしい。
モモのしっぽが激しく振られており、風がもはや凶器だ。
ま、でもこの姿の方が目のやり場に困らないし、なぜかは言わないが、貧血も解消されるだろうから落ち着いて話ができるしね。
残念なんてちっとも思ってないからね。くすん。
「いや、そのままのサイズで特に不都合はないから、問題ないよ」
『では、起きてすぐで申し訳ありませんが、地球神様の加護が完全に消えているので、ご主人様の身の安全を考えて、私と契約していただけますでしょうか?』
「そうだったね、俺の心配をしてくれてありがとう。さっそく契約させてもらうよ」
そして、俺はモモの頭に手をあてて、真名を告げつつ契約を進める。
「汝モモ、我ジン・アルダに従う魔獣契約をなす」
モモと俺が激しく発光し、無限にも近い力が湧き上がってくる感覚がある。
契約が完全に完了したのだ。
信頼度が低い場合は光が小さく、信頼度がない場合は契約ができないケースもあるが、モモの場合は全く問題がなかった。
初めての契約であったため上手くいくか不安があったが、無駄な心配だったようだ。
これでモモと初めての魔獣契約を終え、俺自身のステータスも激しく上昇していた。
---------------------
名前:ジン・アルダ(覚醒転生者)
種族:人族(一応) ➡ 人族1/4(一応)
Lv:5・・E(初級) ➡ Lv45・・B(中級)
HP:30/30 ➡ 1530/1530
MP:20/20 ➡ 1520/1520
MT:50/50 ➡ 1550/1550
【スキル】
<テイマー:Lv10>・・神級
<身体強化:Lv10>・・神級 NEW
<雷魔法 :Lv10>・・神級 NEW
<空間魔法:Lv10>・・神級 NEW
【称 号】
<神狼>管理者
【契約魔獣】
神狼
---------------------
でも、種族部分が何かカウントされている。
う~ん、わからないことを考え続けてもしょうがないな!!
しかし、驚異的な上昇だ。
あれ?Lv自体は変わっていないな。通常HP、MP、MTが上がるにはLvが上がる必要があるんだけどな・・。
でもよく考えれば、管理者権限を利用してLv上げもできるみたいだから、問題ないか。
過去の英雄もS(帝級)まで上がったんだしな。
これでいて、モモも自由に召喚できるんだから、<テイマー:Lv10>様様だ。
ただ、欲を言えば何らかの耐性が欲しかったんだけどな。
モモ自体、神獣だからそもままでも防御力高そうだし、ここに閉じこもっていたから、不要だったのかな?
ま、いずれにしても贅沢な悩みだ。
必要な体制は、Lvアップしたらゲットできるだろ。
クズ共、見てろよ。
「ご主人様、ここから制御室に転移しますが、ご主人様が管理者となられたら、この<神狼>はご主人様の思い通りに変更できるため、任意の場所から転移することもできるようになります。しかし、ご主人様が<神狼>の外に出てしまった場合は<神狼>の制御から外れるため、制御室に直接転移することはできないので、お気を付けください。あくまで設定できるのは<神狼>内部のみです」
「うん、何となくわかった。まぁ、実際に色々試してみるよ」
ちょっと疲れているので、そっけない答えをしてしまった。
「それが良いですね」
しかし、モモは、嬉しそうに笑ってくれている。
モモとこの世界で再開してから、一瞬俺が裏切られた話になった時以外、常に優しさに満ちた微笑みを浮かべており、心から安心できるのだ。
そう、まるで母親に甘える子供のように・・・
幸せをかみしめながら転移陣に乗り、制御室に入った。
そこには、各階層に設置されている水晶よりもはるかに大きい水晶が設置されており、妖艶な光を激しく放ち続けている。
「ではご主人様、さっそく管理者登録を行ってしまいましょう。この水晶に手をかざしていただけますか?」
「こうでいいかな?」
恐る恐る水晶に手を触れた瞬間、
『ジン・アルダ を<神狼>管理者に認定します。権限の委譲を行います・・・終了しました』
と、脳内メッセージが流れて水晶の光は落ち着いた光となった。
「ではご主人様、ステータスをご覧になっていただけますでしょうか?」
この世界では、ステータス一覧を空間に表示することができるのだ。
「ステータス」
俺はモモに言われた通りステータス画面を表示した。ずいぶんと久しぶりに・・
俺のLvは5、スキルは<テイマー:Lv1>が続いたので、この画面を開くことを全くしてこなかったのだ。
今の俺のステータスはこうなっていた。
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名前:ジン・アルダ(覚醒転生者)
種族:人族(一応)
Lv:5・・E(初級)
HP:30/30 (地球神の加護により+5000 消去中)
MP:20/20 (地球神の加護により+5000 消去中)
MT:50/50 (地球神の加護により+5000 消去中)
【スキル】
<テイマー:Lv10>・・神級
【称 号】
<神狼>管理者
【加 護】
地球神$#の加護・・<テイマー:Lv10>解放時に自動付与、神獣と再会後徐々に失う
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ちなみに、
HP:ダメージ耐性で、0になると死亡する。
MP:魔力総量で、魔法を使用すると減少し、0になると激しい倦怠感が体を襲い、回復するまで魔法は使用できない。
MT:精神耐性で、0になると精神操作性の攻撃を防ぐことができない。
であり、クズに散々煽られたせいかMTだけは他よりも若干高い。(涙)
モモが、ステータスを見て、
「無事に管理者になれたようですね。あ、地球神様の加護がついています。きっとご主人様が解放条件を満たしてしまった時は、危険な状態になるであろうことを見越して、加護を設定してくださったのですね・・・」
そう言うことだったのか。
さっき、モモの見えないほどの速度の一撃を食らっても、「ぐぇ」程度の情けない声だけで済んだのも、きっとこの加護のおかげだな。
それに、クズによって転移させられた先が最下層である200階層でなかった場合、戻るにしても進むにしても危険な状態にあったことは変わりないが、きっとこの加護によって切り抜けられていたのだろう。
地球神様、お名前は相変わらずわかりませんが、ありがとうございました。
でも、人族(一応)の 一応 はスルーですが・・モモさん。
なんてことを考えていたが、やはり相当疲労がたまっていたようで、少し瞼が重くなってきた。
「ご主人様、こちらでお休みいただけますよ」
モモの優しい声に引き寄せられ、ふわふわの何かに包まれた俺はあっという間に意識を飛ばした。
そして、柔らかく、少しだけ揺れているふわふわの何かに包まれている状態から覚醒し、体を起こすと、
『ご主人様、お目覚めになられましたか?』
と、脳内メッセージが届いた。
あれ?モモかな?なんでしゃべっていないんだ?
と思い振り返ると、そこには日本の大きなトラックレベルの大きさの、白銀の狼が横たわっていた。
「これがモモ??」
『はい、そうですご主人様。この姿になるとお話しはできませんので、直接メッセージを送らせていただいています。私を見上げるのにお疲れであれば、サイズ変更もできますよ?』
どうやら俺は、モモのお腹のあたりに優しく包まれて寝ていたらしい。
モモのしっぽが激しく振られており、風がもはや凶器だ。
ま、でもこの姿の方が目のやり場に困らないし、なぜかは言わないが、貧血も解消されるだろうから落ち着いて話ができるしね。
残念なんてちっとも思ってないからね。くすん。
「いや、そのままのサイズで特に不都合はないから、問題ないよ」
『では、起きてすぐで申し訳ありませんが、地球神様の加護が完全に消えているので、ご主人様の身の安全を考えて、私と契約していただけますでしょうか?』
「そうだったね、俺の心配をしてくれてありがとう。さっそく契約させてもらうよ」
そして、俺はモモの頭に手をあてて、真名を告げつつ契約を進める。
「汝モモ、我ジン・アルダに従う魔獣契約をなす」
モモと俺が激しく発光し、無限にも近い力が湧き上がってくる感覚がある。
契約が完全に完了したのだ。
信頼度が低い場合は光が小さく、信頼度がない場合は契約ができないケースもあるが、モモの場合は全く問題がなかった。
初めての契約であったため上手くいくか不安があったが、無駄な心配だったようだ。
これでモモと初めての魔獣契約を終え、俺自身のステータスも激しく上昇していた。
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名前:ジン・アルダ(覚醒転生者)
種族:人族(一応) ➡ 人族1/4(一応)
Lv:5・・E(初級) ➡ Lv45・・B(中級)
HP:30/30 ➡ 1530/1530
MP:20/20 ➡ 1520/1520
MT:50/50 ➡ 1550/1550
【スキル】
<テイマー:Lv10>・・神級
<身体強化:Lv10>・・神級 NEW
<雷魔法 :Lv10>・・神級 NEW
<空間魔法:Lv10>・・神級 NEW
【称 号】
<神狼>管理者
【契約魔獣】
神狼
---------------------
でも、種族部分が何かカウントされている。
う~ん、わからないことを考え続けてもしょうがないな!!
しかし、驚異的な上昇だ。
あれ?Lv自体は変わっていないな。通常HP、MP、MTが上がるにはLvが上がる必要があるんだけどな・・。
でもよく考えれば、管理者権限を利用してLv上げもできるみたいだから、問題ないか。
過去の英雄もS(帝級)まで上がったんだしな。
これでいて、モモも自由に召喚できるんだから、<テイマー:Lv10>様様だ。
ただ、欲を言えば何らかの耐性が欲しかったんだけどな。
モモ自体、神獣だからそもままでも防御力高そうだし、ここに閉じこもっていたから、不要だったのかな?
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必要な体制は、Lvアップしたらゲットできるだろ。
クズ共、見てろよ。
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