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自身と自信
辺境北伯へ、そして
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俺は、さっそくウェインに持たせる手紙について考えた。
やはり必要なのは、
クズに裏切られ、<神狼>の5階層で転移魔方陣に乗せられ追放されたが、俺は無事なこと。
クズ共は自分の裏切りを隠すために、俺が勝手な行動をしたとそちらに伝える予定であること。
俺は、事情は伏せるが<テイマー>のLvが上がり、魔獣と契約できたこと。(神獣とは伝えない)
この魔獣に俺の血判付き手紙と、ナイフを持たせるため、良ければ返事が欲しいこと。
ナイフは返事の手紙と共に魔獣に渡して返してほしいこと。
あと、女性用の服が欲しいこと・・・・
特に最後の部分を、変態になったと勘違いされないように、水晶の力を借りて全力で書いた。
そう、それはもう全力で。
だって、モモの神獣姿も良いけど、あの可愛い女性の姿も見たいしね・・・ウヘヘのヘっと・・
血判は、魔力判定で本人かどうかを確認するために押したが、どのような状態で押された血判かはわからないため、脅されて押したと思われる可能性もある。
そこで、俺のナイフを同時に届けて、ダメ押しとして俺の声を伝えさせることにした。
実はこのナイフは俺のためだけに作られたので、俺の状態により柄に取り付けられている魔法石の見え方が違ってくるのだ。
俺は自分の状態を確認するためによく見ていたが、これを家族が見ることで、俺が異常状態にないことを確認することができる。
声の内容は、シンプルにこうした。
「皆、ジンだよ。ちょっと事情があってすぐには帰れなくなった。でも無事だから安心して。詳しくはこの声を再生している魔獣に持たせた手紙を見てほしい。俺であることを証明するために、ナイフも持たせたのでよろしく!それに、この魔獣のステータスを表示させるから、俺の僕であることがわかると思うよ」
安心させるように、努めて明るい声で言ってみた。
「ではウェイン、任せたぞ」
『承りました。ジン様』
ウェインは、目の前で陰に沈み込み消えていった。
ウェインについては、<探索:Lv3>・・中級 があるので、<神猫>から家族の住む城までの位置を軽く教えただけだが、無事たどり着けるだろう。
ちなみに今回俺はウェインとは契約していない。
と言うのも、今回モモと契約をしたが、他のシロ、トーカ、ソラ以外の魔獣とは先に契約をしたくなかったのだ。
やっぱり前世の家族よりも先に他の魔獣と契約だと、何となく嫌な気持ちがしたのでね。
よし、これで往復最短でも4日。向こうで家族が返事を書いたりする時間を考えると5日程度空きができるな。
Lv上げについて、考えるか。
そもそもここは、難易度:Lv99(SSS:神級)の地下迷宮だ。
クズ共と5階層に到達するまでに、7日程かかった。
逆攻略の場合は、フロアボスの戦闘が無く、通常の魔獣とトラップだけ対策することになるので、若干楽にはなるのだが・・
その時のクズ共は、決して俺にステータスを見せることはなかったが、口頭で聞いた話では、
------------------
アレン Lv24(C:中級)
スキル <剣術:Lv4・・中級>
------------------
ブゴウ Lv20(D:初級)
スキル <武術:Lv4・・中級>
------------------
ショリー Lv20(D:初級)
スキル <炎魔法:Lv2・・初級><光魔法:Lv1・・初級>
------------------
だったはずだ。
今冷静に考えれば、ステータスを見せられなかったことから、全く信用されていなかったのだろう。
Lvは0~99まで存在し、Lvに応じたランク「F~SSS」、「〇級」が自動付与される。
一方、スキルの上限はLv10だ。各スキルレベルに応じた呼び名である「〇級」についても自動付与だ。
但し、こちらは「F~SSS」のランクは付与されない。
Lv0~Lv10までの少ない段階であるかららしいが、ホントの所は分からない。
ちょっと豆知識を披露してしまったが、管理者となった俺が思うに、クズ共のLvやスキルは正確な情報ではないだろう。
なぜならば、<神狼>5階層は浅層と呼ばれる層に分類され、この浅層に出現する魔獣はLv1~Lv30となっている。
この部分の設定は変更していないため間違いない。
とすると、あのクズ共のレベルで無傷のまま5階層までたどり着くのは不可能なのだ。
魔獣は単体ではなく多数同時に襲ってくることもあるので、少なくとも無傷で攻略するには、個別に複数の魔獣を無理なく討伐できるLvが必要になる。
と考えると、Lv50(B:中級)近辺が妥当なのだ。
特殊なスキルがあれば、また話は変わってくることもあるが。
そう考えると、今後は敵となる者の情報をどれだけ早く得ることができるかが重要になってくる。
例えば、こちらの攻撃が通じなかった場合の対処方法を素早く検討できるメリットや、先行して有利な手を打てるかもしれないからだ。
なので、俺のLvアップには、情報を得られるスキルを取れる方法を試したい。
本当は管理者権限で召喚し、スキル<テイマー:Lv10>で契約してしまえばいいのだが、前世の家族以外と今は契約する気がないので、スキルに頼らずLvを上げる方向で行くのは決定事項だ。
そこで!!
いつもの水晶さんの出番である。
「出番ですよ!水晶さん!!」
『何がでしょうか?ジン様・・』
モモも不思議そうに首を傾けている。
あれ?水晶さん、さっきは心を読んだような挙動だったんだけどな?
気持ちを切り替えて、情報を得られるスキル取得を優先したLvアップについての方法を聞いてみた。
もちろん、<テイマー:Lv10>の契約は無しで・・・
『その場合、希望のスキルを持った魔獣を討伐することにより、一定の確率でスキルを得ることができます。スキル取得後の討伐は、一定の確率でスキルLvを上げることができます。ただし、Lvが上がるほど上昇する確率は極端に減少します』
うん、大体思った通りの内容だ。
とすると、ウェインが返ってきそうな4日の間に、Lvアップを始めるか。
やはり必要なのは、
クズに裏切られ、<神狼>の5階層で転移魔方陣に乗せられ追放されたが、俺は無事なこと。
クズ共は自分の裏切りを隠すために、俺が勝手な行動をしたとそちらに伝える予定であること。
俺は、事情は伏せるが<テイマー>のLvが上がり、魔獣と契約できたこと。(神獣とは伝えない)
この魔獣に俺の血判付き手紙と、ナイフを持たせるため、良ければ返事が欲しいこと。
ナイフは返事の手紙と共に魔獣に渡して返してほしいこと。
あと、女性用の服が欲しいこと・・・・
特に最後の部分を、変態になったと勘違いされないように、水晶の力を借りて全力で書いた。
そう、それはもう全力で。
だって、モモの神獣姿も良いけど、あの可愛い女性の姿も見たいしね・・・ウヘヘのヘっと・・
血判は、魔力判定で本人かどうかを確認するために押したが、どのような状態で押された血判かはわからないため、脅されて押したと思われる可能性もある。
そこで、俺のナイフを同時に届けて、ダメ押しとして俺の声を伝えさせることにした。
実はこのナイフは俺のためだけに作られたので、俺の状態により柄に取り付けられている魔法石の見え方が違ってくるのだ。
俺は自分の状態を確認するためによく見ていたが、これを家族が見ることで、俺が異常状態にないことを確認することができる。
声の内容は、シンプルにこうした。
「皆、ジンだよ。ちょっと事情があってすぐには帰れなくなった。でも無事だから安心して。詳しくはこの声を再生している魔獣に持たせた手紙を見てほしい。俺であることを証明するために、ナイフも持たせたのでよろしく!それに、この魔獣のステータスを表示させるから、俺の僕であることがわかると思うよ」
安心させるように、努めて明るい声で言ってみた。
「ではウェイン、任せたぞ」
『承りました。ジン様』
ウェインは、目の前で陰に沈み込み消えていった。
ウェインについては、<探索:Lv3>・・中級 があるので、<神猫>から家族の住む城までの位置を軽く教えただけだが、無事たどり着けるだろう。
ちなみに今回俺はウェインとは契約していない。
と言うのも、今回モモと契約をしたが、他のシロ、トーカ、ソラ以外の魔獣とは先に契約をしたくなかったのだ。
やっぱり前世の家族よりも先に他の魔獣と契約だと、何となく嫌な気持ちがしたのでね。
よし、これで往復最短でも4日。向こうで家族が返事を書いたりする時間を考えると5日程度空きができるな。
Lv上げについて、考えるか。
そもそもここは、難易度:Lv99(SSS:神級)の地下迷宮だ。
クズ共と5階層に到達するまでに、7日程かかった。
逆攻略の場合は、フロアボスの戦闘が無く、通常の魔獣とトラップだけ対策することになるので、若干楽にはなるのだが・・
その時のクズ共は、決して俺にステータスを見せることはなかったが、口頭で聞いた話では、
------------------
アレン Lv24(C:中級)
スキル <剣術:Lv4・・中級>
------------------
ブゴウ Lv20(D:初級)
スキル <武術:Lv4・・中級>
------------------
ショリー Lv20(D:初級)
スキル <炎魔法:Lv2・・初級><光魔法:Lv1・・初級>
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だったはずだ。
今冷静に考えれば、ステータスを見せられなかったことから、全く信用されていなかったのだろう。
Lvは0~99まで存在し、Lvに応じたランク「F~SSS」、「〇級」が自動付与される。
一方、スキルの上限はLv10だ。各スキルレベルに応じた呼び名である「〇級」についても自動付与だ。
但し、こちらは「F~SSS」のランクは付与されない。
Lv0~Lv10までの少ない段階であるかららしいが、ホントの所は分からない。
ちょっと豆知識を披露してしまったが、管理者となった俺が思うに、クズ共のLvやスキルは正確な情報ではないだろう。
なぜならば、<神狼>5階層は浅層と呼ばれる層に分類され、この浅層に出現する魔獣はLv1~Lv30となっている。
この部分の設定は変更していないため間違いない。
とすると、あのクズ共のレベルで無傷のまま5階層までたどり着くのは不可能なのだ。
魔獣は単体ではなく多数同時に襲ってくることもあるので、少なくとも無傷で攻略するには、個別に複数の魔獣を無理なく討伐できるLvが必要になる。
と考えると、Lv50(B:中級)近辺が妥当なのだ。
特殊なスキルがあれば、また話は変わってくることもあるが。
そう考えると、今後は敵となる者の情報をどれだけ早く得ることができるかが重要になってくる。
例えば、こちらの攻撃が通じなかった場合の対処方法を素早く検討できるメリットや、先行して有利な手を打てるかもしれないからだ。
なので、俺のLvアップには、情報を得られるスキルを取れる方法を試したい。
本当は管理者権限で召喚し、スキル<テイマー:Lv10>で契約してしまえばいいのだが、前世の家族以外と今は契約する気がないので、スキルに頼らずLvを上げる方向で行くのは決定事項だ。
そこで!!
いつもの水晶さんの出番である。
「出番ですよ!水晶さん!!」
『何がでしょうか?ジン様・・』
モモも不思議そうに首を傾けている。
あれ?水晶さん、さっきは心を読んだような挙動だったんだけどな?
気持ちを切り替えて、情報を得られるスキル取得を優先したLvアップについての方法を聞いてみた。
もちろん、<テイマー:Lv10>の契約は無しで・・・
『その場合、希望のスキルを持った魔獣を討伐することにより、一定の確率でスキルを得ることができます。スキル取得後の討伐は、一定の確率でスキルLvを上げることができます。ただし、Lvが上がるほど上昇する確率は極端に減少します』
うん、大体思った通りの内容だ。
とすると、ウェインが返ってきそうな4日の間に、Lvアップを始めるか。
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