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<神龍>完全攻略へ向けて
辺境南伯領<神龍>に住む者
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悲鳴が聞こえた瞬間、Lvが高いおかげか3人共に瞬時に警戒態勢に入り、魔界森の方を見た。
ラムは<気配察知:Lv7・・上級>、俺は、<気配察知:Lv6・・上級>、モモは神狼の権能を使用して、目視と共にスキルで状況を確認した。
なぜか、魔界森から魔獣は出てくることはできないが、魔界森に入った者は当然攻撃対象にされるため、おそらく誰かが何らかの理由で魔界森に入って魔獣と遭遇したのだろう。
当然魔獣のLvによっては、向こうも<気配察知>等は持っているだろうから、見つかる時にはあっという間に見つかり、Lv差によっては瞬時にやられてしまうこともある。
目視では見ることができない位置にいだが、<気配察知>に、少し大きい子供サイズの人?か何かが、大きな魔獣に襲われそうになっているのを感知した。
モモとラムは俺よりLvが高いスキルや権能を使用しているので、もう少し具体的な状況を把握できているだろう。
ただ、説明を受けている暇はない。
俺は即助けに入ろうと足に力を入れ、腰を落としかけたその時、ラムの手元から赤い矢が<弓:帝級>から放たれた。
この俺のLvから見てもあっという間に、障害物の木々を避けるように魔獣に突き刺さったのをスキルで確認することができた。
突き刺さった後は、スキルで確認するまでもなく、一点集中型の火柱が立ったので、目視で討伐完了を確認できたのだ。
「ラム、一点集中にしたのは攻撃の余波で襲われている者に被害が出ないようにしたのか?」
「その通りです。この<弓:帝級>の扱いもわかってきました」
と会話をしている最中に、モモが襲われていた子供を連れてやってきた。
子供は、襲われた恐怖からか震えが止まらないようで、モモにしがみついたまま放そうとしなかった。
俺たちは、子供が落ち着くまで暖かい飲み物を与えたり、モモにしがみついてるままだが、背中を優しくなでたり・・できることをしたつもりだ。
ある程度すると、自分が完全に魔界森の外にいて助かったことが理解できたのか、落ち着きを取り戻した。
モモからは離れないが・・・話せる状態にはなっているだろう。
見た目は14~15歳程度、俺と同じに見える女の子だ。
かなり痩せているように見えることと、人族ではなさそうな感じ・・何というか目が・・具体的には瞳孔が人とは違うのだ。
俺は早速状況を確認することとした。
「もう安心してくれて大丈夫た。俺たち3人は仲間で<神龍>に向かっているところなんだ。君はこんなところで何をしていたんだい?1人でここに来たの?」
そう、最も重要なのは他に救助を待っている人がいるかどうかだ。
念のため、ラムに<気配察知:Lv7・・上級>で確認してもらって問題なさそうだったのでこの子が落ち着くまで待っていたが、万が一連れがいたのだったら、間に合うのであれば助けたいし、残酷な結果であれば、せめて遺品程度は持ってきてあげたいと思ったのだ。
「私は、一人でここに来ました。みんなはもう自由に動けるほど力がないんです。お父さんとお母さんのケガを治すために薬が欲しかったので、薬草を取りに来たら魔獣に見つかって・・・」
少し震えだしたので、モモが優しく彼女をなで始めた。
「教えてくれてありがとう。もう本当に安心して大丈夫だぞ。川でつかまえた魚ならまだあるから、良ければ食べるか?」
モモは即魚を出してくれ、彼女の口元に持って行った。
彼女は恐る恐る一口食べて、目を大きく見開きものすごい勢いで食べ始めた。
その間、俺は彼女の情報を得ようと<テイマー:Lv10・・神級>を使用してみたが、名前も表示されなかった。という事は、この子は種族名に人が関連する種族であることは確定した。
よし、<鑑定眼:Lv8・・帝級>ではどうだ。
----------------------
名前:ユリナ
種族:竜人
Lv:0・・(F無級)
HP:10/30
MP:10/20
MT:10/10
【スキル】
【称 号】
奴 隷
----------------------
なるほど、ユリナちゃんね。龍人か、瞳孔がちょっと違うわけだよ。
Lvも0か~、で、それなりのステータスで、HP的にはちょっと危なかったな。
・・あっ??なんだよ最後の称号は?こんな小さな子供にふざけてんのか?
俺は、思わず殺気を出してしまい、ユリナちゃんが震え始めてしまったので、慌てて殺気をひっこめた。
魚を食べている手を見ると、手の甲に奴隷の紋章が浮き出ている。
当然<アルダ>では、奴隷は固く禁止している。形式的には犯罪者の刑としての制度はあるが、<アルダ>ではそこまでの犯罪はおこらないので、実質奴隷は0である。
そんな環境の今世と、前世の奴隷などとは無縁の生活をした記憶を併せ持つ俺からすれば、怒りから殺気が漏れてしまってもしょうがないだろう。
実は、奴隷の紋章を付与するのも解除するのもスキルである<魔眼>が使用される。
付与したLvよりも高いLvであれば、解除も可能なのだ。
俺は、<魔眼:Lv5・・上級>でこっそり解除を試みる。
解除できなかったらどうしよう・などという心配はしなかった。
そもそも解除不可となるには、この奴隷の紋章を付与した者がかなりのレアであるスキル<帝級>を持っていないといけないからだ。
そもそも、そんな条件を満たす人族はいないだろうと踏んだのだ。
予想通り、俺の中でスキルの起動がうまく行ったことがわかり、彼女の手の甲から紋章が消えた。
彼女は魚に夢中で気が付いていないが・・・
モモとラムは気が付いたようで、こちらを向いて微笑んでいる。
モモはもちろん、ラムもかなり美人のため、微笑まれるとそれだけで<神級>の破壊力がある。
よし、彼女・・いやユリナちゃんがお腹いっぱいになったら、もう少し話をしてみよう。
と、待つこと30分程で、ユリナちゃんはお腹いっぱいになったらしく、少し眠そうだ。
ただ、申し訳ないけどもう少し状況を確認させてもらわないといけない。
「眠いところごめんね、申し訳ないけど、もう少しだけ話をさせてもらってもいいかな?まずは一つ謝らないといけない。君に異常状態がないか念のためステータスを確認させてもらった。ので、名前とか種族はもう見てしまったんだ・・ユリナちゃん」
ちょっと驚いたようだったが、拒絶するようなことはなかった。
おそらく奴隷という環境がそうさせたのだろう・・と思うとやり切れないが・・・
「いいえ、助けて頂いてありがとうございました。私は辺境南伯にある4大地下迷宮のうちの一つ、<神龍>に住む竜人一族のユリナと申します」
「うん?地下迷宮に住むってどういうことなの?住めるように何か辺境南伯が整備でもしたのかな?」
「いいえ、我々人族以外は奴隷の紋章を刻まれ、人族の領内に住むことは認められておりません。そこで、地下迷宮の浅層である1層の入口に近い部分を我らの住処とさせられているのです。基本的に出入りは自由ですが、逃亡した場合には家族が見せしめに会うため自由の身にはなれません。この奴隷紋がある限り、どこにいるかも感知されてしまいます・・し・・・あれ・・アレ???」
「あ~、実は俺、聞いたことはあるかもしれないが、人族以外とも共存している辺境北伯の<アルダ>の人間なんだ。奴隷紋なんて気に入らないから解除させてもらったよ」
「え・・そんなに簡単に、というかいつの間に・・・うぅぅぅ、うぇ~ん・・」
突然泣き出してしまい、明らかにおろおろする俺・・・
水晶さん??は今はいない。連絡つくけど今はいない。あれ?落ち着け・・・ モモさん任せた。慈愛に満ちたそのお姿でよろしくお願いいたします。
お願いするまでもなく、モモとラムはユリナちゃんを優しく抱きしめて、撫でていた。
い~な~・・じゃない。
聞いている限り、地下迷宮の中に住まわせるなど尋常ではない。
やはり我らが変更北伯を除く辺境伯や、そもそも<シータ王国>は潰すべきではないだろうか。
いかんいかん。ここの所、前世の記憶が完全に現世の記憶と共に定着したこと、絶対に裏切らない前世の家族1人に会って、残りの家族にも会えそうであること、強大な力を手に入れたこと、これまた絶対に裏切らないといえる現世家族や近衛騎士までいること・・・と良い事だらけで、少し攻撃的になりすぎている気がする。
少し落ち着こう。
ユリナちゃんが改めて落ち着いたので話を聞くと、彼女は地下迷宮に住んでいる両親から生まれた。
当然地下迷宮の中では1層でも安全とは言えず、両親はケガをしており、他の一族のみんなも、疲弊して薬草すら取りに行けない。
そこで、比較的元気なユリナちゃんがここまで歩いてきたらしい。
魔界森に入るのは怖かったが、魔界森の外から薬草が見えたため、取ってすぐに引き返そうとしたところ魔獣に見つかって、魔界森の内部に追い立てられたそうだ・・。
俺はこの話を聞いて<神龍>攻略についての方針を決めた。
<神龍>の攻略開始に伴い、即座に攻略して管理者となることで、彼ら龍人族に安全に深層で暮らしてもらうために、短時間での攻略を目標とした。その場合戦力不足の可能性があるので、申し訳ないが瞬間的に転移できるスキル<転移:Lv4・・中級>を持つウェインも一時的に戻ってもらおうと思っている。
<神龍>内部は、転移することができないので、攻略中に<アルダ>に何かあっても対処できないのがリスクだ。
モモとラムに方針を説明し、きっと夜は怖がるだろうユリナちゃんと一緒にいて貰うこととした。
よし、それじゃ俺は、ウェインをこちらへ転移させた場合の対処を水晶さんと相談しよう。
そうして、最後の連絡からあまり時間はたっていないが、再度水晶さんに連絡をするのであった。
ラムは<気配察知:Lv7・・上級>、俺は、<気配察知:Lv6・・上級>、モモは神狼の権能を使用して、目視と共にスキルで状況を確認した。
なぜか、魔界森から魔獣は出てくることはできないが、魔界森に入った者は当然攻撃対象にされるため、おそらく誰かが何らかの理由で魔界森に入って魔獣と遭遇したのだろう。
当然魔獣のLvによっては、向こうも<気配察知>等は持っているだろうから、見つかる時にはあっという間に見つかり、Lv差によっては瞬時にやられてしまうこともある。
目視では見ることができない位置にいだが、<気配察知>に、少し大きい子供サイズの人?か何かが、大きな魔獣に襲われそうになっているのを感知した。
モモとラムは俺よりLvが高いスキルや権能を使用しているので、もう少し具体的な状況を把握できているだろう。
ただ、説明を受けている暇はない。
俺は即助けに入ろうと足に力を入れ、腰を落としかけたその時、ラムの手元から赤い矢が<弓:帝級>から放たれた。
この俺のLvから見てもあっという間に、障害物の木々を避けるように魔獣に突き刺さったのをスキルで確認することができた。
突き刺さった後は、スキルで確認するまでもなく、一点集中型の火柱が立ったので、目視で討伐完了を確認できたのだ。
「ラム、一点集中にしたのは攻撃の余波で襲われている者に被害が出ないようにしたのか?」
「その通りです。この<弓:帝級>の扱いもわかってきました」
と会話をしている最中に、モモが襲われていた子供を連れてやってきた。
子供は、襲われた恐怖からか震えが止まらないようで、モモにしがみついたまま放そうとしなかった。
俺たちは、子供が落ち着くまで暖かい飲み物を与えたり、モモにしがみついてるままだが、背中を優しくなでたり・・できることをしたつもりだ。
ある程度すると、自分が完全に魔界森の外にいて助かったことが理解できたのか、落ち着きを取り戻した。
モモからは離れないが・・・話せる状態にはなっているだろう。
見た目は14~15歳程度、俺と同じに見える女の子だ。
かなり痩せているように見えることと、人族ではなさそうな感じ・・何というか目が・・具体的には瞳孔が人とは違うのだ。
俺は早速状況を確認することとした。
「もう安心してくれて大丈夫た。俺たち3人は仲間で<神龍>に向かっているところなんだ。君はこんなところで何をしていたんだい?1人でここに来たの?」
そう、最も重要なのは他に救助を待っている人がいるかどうかだ。
念のため、ラムに<気配察知:Lv7・・上級>で確認してもらって問題なさそうだったのでこの子が落ち着くまで待っていたが、万が一連れがいたのだったら、間に合うのであれば助けたいし、残酷な結果であれば、せめて遺品程度は持ってきてあげたいと思ったのだ。
「私は、一人でここに来ました。みんなはもう自由に動けるほど力がないんです。お父さんとお母さんのケガを治すために薬が欲しかったので、薬草を取りに来たら魔獣に見つかって・・・」
少し震えだしたので、モモが優しく彼女をなで始めた。
「教えてくれてありがとう。もう本当に安心して大丈夫だぞ。川でつかまえた魚ならまだあるから、良ければ食べるか?」
モモは即魚を出してくれ、彼女の口元に持って行った。
彼女は恐る恐る一口食べて、目を大きく見開きものすごい勢いで食べ始めた。
その間、俺は彼女の情報を得ようと<テイマー:Lv10・・神級>を使用してみたが、名前も表示されなかった。という事は、この子は種族名に人が関連する種族であることは確定した。
よし、<鑑定眼:Lv8・・帝級>ではどうだ。
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名前:ユリナ
種族:竜人
Lv:0・・(F無級)
HP:10/30
MP:10/20
MT:10/10
【スキル】
【称 号】
奴 隷
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なるほど、ユリナちゃんね。龍人か、瞳孔がちょっと違うわけだよ。
Lvも0か~、で、それなりのステータスで、HP的にはちょっと危なかったな。
・・あっ??なんだよ最後の称号は?こんな小さな子供にふざけてんのか?
俺は、思わず殺気を出してしまい、ユリナちゃんが震え始めてしまったので、慌てて殺気をひっこめた。
魚を食べている手を見ると、手の甲に奴隷の紋章が浮き出ている。
当然<アルダ>では、奴隷は固く禁止している。形式的には犯罪者の刑としての制度はあるが、<アルダ>ではそこまでの犯罪はおこらないので、実質奴隷は0である。
そんな環境の今世と、前世の奴隷などとは無縁の生活をした記憶を併せ持つ俺からすれば、怒りから殺気が漏れてしまってもしょうがないだろう。
実は、奴隷の紋章を付与するのも解除するのもスキルである<魔眼>が使用される。
付与したLvよりも高いLvであれば、解除も可能なのだ。
俺は、<魔眼:Lv5・・上級>でこっそり解除を試みる。
解除できなかったらどうしよう・などという心配はしなかった。
そもそも解除不可となるには、この奴隷の紋章を付与した者がかなりのレアであるスキル<帝級>を持っていないといけないからだ。
そもそも、そんな条件を満たす人族はいないだろうと踏んだのだ。
予想通り、俺の中でスキルの起動がうまく行ったことがわかり、彼女の手の甲から紋章が消えた。
彼女は魚に夢中で気が付いていないが・・・
モモとラムは気が付いたようで、こちらを向いて微笑んでいる。
モモはもちろん、ラムもかなり美人のため、微笑まれるとそれだけで<神級>の破壊力がある。
よし、彼女・・いやユリナちゃんがお腹いっぱいになったら、もう少し話をしてみよう。
と、待つこと30分程で、ユリナちゃんはお腹いっぱいになったらしく、少し眠そうだ。
ただ、申し訳ないけどもう少し状況を確認させてもらわないといけない。
「眠いところごめんね、申し訳ないけど、もう少しだけ話をさせてもらってもいいかな?まずは一つ謝らないといけない。君に異常状態がないか念のためステータスを確認させてもらった。ので、名前とか種族はもう見てしまったんだ・・ユリナちゃん」
ちょっと驚いたようだったが、拒絶するようなことはなかった。
おそらく奴隷という環境がそうさせたのだろう・・と思うとやり切れないが・・・
「いいえ、助けて頂いてありがとうございました。私は辺境南伯にある4大地下迷宮のうちの一つ、<神龍>に住む竜人一族のユリナと申します」
「うん?地下迷宮に住むってどういうことなの?住めるように何か辺境南伯が整備でもしたのかな?」
「いいえ、我々人族以外は奴隷の紋章を刻まれ、人族の領内に住むことは認められておりません。そこで、地下迷宮の浅層である1層の入口に近い部分を我らの住処とさせられているのです。基本的に出入りは自由ですが、逃亡した場合には家族が見せしめに会うため自由の身にはなれません。この奴隷紋がある限り、どこにいるかも感知されてしまいます・・し・・・あれ・・アレ???」
「あ~、実は俺、聞いたことはあるかもしれないが、人族以外とも共存している辺境北伯の<アルダ>の人間なんだ。奴隷紋なんて気に入らないから解除させてもらったよ」
「え・・そんなに簡単に、というかいつの間に・・・うぅぅぅ、うぇ~ん・・」
突然泣き出してしまい、明らかにおろおろする俺・・・
水晶さん??は今はいない。連絡つくけど今はいない。あれ?落ち着け・・・ モモさん任せた。慈愛に満ちたそのお姿でよろしくお願いいたします。
お願いするまでもなく、モモとラムはユリナちゃんを優しく抱きしめて、撫でていた。
い~な~・・じゃない。
聞いている限り、地下迷宮の中に住まわせるなど尋常ではない。
やはり我らが変更北伯を除く辺境伯や、そもそも<シータ王国>は潰すべきではないだろうか。
いかんいかん。ここの所、前世の記憶が完全に現世の記憶と共に定着したこと、絶対に裏切らない前世の家族1人に会って、残りの家族にも会えそうであること、強大な力を手に入れたこと、これまた絶対に裏切らないといえる現世家族や近衛騎士までいること・・・と良い事だらけで、少し攻撃的になりすぎている気がする。
少し落ち着こう。
ユリナちゃんが改めて落ち着いたので話を聞くと、彼女は地下迷宮に住んでいる両親から生まれた。
当然地下迷宮の中では1層でも安全とは言えず、両親はケガをしており、他の一族のみんなも、疲弊して薬草すら取りに行けない。
そこで、比較的元気なユリナちゃんがここまで歩いてきたらしい。
魔界森に入るのは怖かったが、魔界森の外から薬草が見えたため、取ってすぐに引き返そうとしたところ魔獣に見つかって、魔界森の内部に追い立てられたそうだ・・。
俺はこの話を聞いて<神龍>攻略についての方針を決めた。
<神龍>の攻略開始に伴い、即座に攻略して管理者となることで、彼ら龍人族に安全に深層で暮らしてもらうために、短時間での攻略を目標とした。その場合戦力不足の可能性があるので、申し訳ないが瞬間的に転移できるスキル<転移:Lv4・・中級>を持つウェインも一時的に戻ってもらおうと思っている。
<神龍>内部は、転移することができないので、攻略中に<アルダ>に何かあっても対処できないのがリスクだ。
モモとラムに方針を説明し、きっと夜は怖がるだろうユリナちゃんと一緒にいて貰うこととした。
よし、それじゃ俺は、ウェインをこちらへ転移させた場合の対処を水晶さんと相談しよう。
そうして、最後の連絡からあまり時間はたっていないが、再度水晶さんに連絡をするのであった。
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