35 / 170
防衛能力の増強
<アルダ>の強化(7)・・神狼達と契約完了そして召喚(4人目)
しおりを挟む
基本方針が決定され、家族と近衛、召喚魔獣と神獣以外が退出した後の円卓にて・・
「ジンよ、ここまで<アルダ>の基礎能力を上げてくれて感謝する。さっきは皆に侮るなとは言ったが、ここまでくればよほどのことがない限り危険に晒されることはないと考えている。個別にいる所を集団で襲われたり、Lvの低い領民が襲われたししない限り大丈夫だろう」
「そうだぞジン、俺もお前のサポートのおかげでLvが爆上がりだ。危ないことがあったらこの兄であるロイドが全部ズバーっと解決してやるから大船に乗ったつもりでいろ」
「またロイドは!ズバーっとかわからないって言っているでしょ?それよりもお姉ちゃんである私ソフィアに全て任せておきなさいよジン。私もこうみえてかなり強くなったんだから」
「ジン、皆のために色々してくれて疲れているでしょう?もう少しゆっくりしてもいいんですよ?」
家族全員が俺にとても気を遣ってくれている。こんな風に皆が皆の事を思いやる素敵な<アルダ>。この場所を守りたくて力を使っているのだから、別に疲れるなんてことはない。なぜかいつも眠いけど・・
「大丈夫だよ。皆ありがとう。早速だけど、ここの<神猫>を攻略して残る家族と契約をしてきたい。そうすれば<アルダ>の守りも盤石になると思うんだ」
「そうだな。ジンも早く家族に会いたいだろうから行ってくるといい。残りの情報収集先の配置など細かいところはこちらでやっておく」
「ありがとう父さん」
そして俺と神獣3人、契約魔獣2人、近衛騎士のラムの合計7人が退出しようとしたので、防衛のために契約魔獣には<アルダ>に残ってもらうこととした。
「ウェインとユフロは、<アルダ>防衛のためにここに残ってくれないか?特に父さん、母さんはLvが高い訳ではないし、近衛だけでは不測の事態に対応できないことがあるかもしれない・・」
「「承知しました」」
彼らは文句を言わないのだ。これがラムであったらいくら俺がお願いしてもスキルを最大限使用してでもついてくるだろう。神獣の3人は最早言うまでもない・・。
「そういえば父さん、今<神鳥>で召喚した魔獣がLvアップをしているので、おそらく今日の夕方にはこっちに帰還できると思う。時間的に俺が<神猫>を攻略するのとそう変わらないので、一緒に紹介できるかもしれないよ」
「おお、そうか。楽しみにしているぞ。気をつけてな」
そうして俺は<神猫>入口まで転移でみんなと移動した。 いやしようとした・・・のだが、スキル<転移>が発動しないのだ。
あせっていると、モモが
「どうやら魔法防壁のせいですね、内から外、外から内共に高い防御性能を付加しているようで、防壁を跨ぐ魔法による移動はできなくなっていますね。彼らの力が一気に強大になってしまったせいか、細かいコントロールまではできていないため、ご主人様など味方を除外する設定ができなかったのではないでしょうか?」
「ふむ、流石我らが<アルダ>の誇るドワーフ族だ。安全を最優先に即防壁を強化するとはなかなかやるではないですか」
いやいや、ラムよ、君はきっと大きな勘違いをしている。
あいつらはむしろ俺の移動を阻害することに命を懸けている気さえするんだ。
そしてモモよ、君も勘違いしているぞ。あいつらは細かい設定はやればできるのだろうが、基本的におおざっぱなので、できてもやらないぞ。
でも、内から内、つまりここから門の出口までは行けるのかな?
そう思い試してみると転移することができた。
という事は俺の<転移>のLvを上げない限り、外から直接防壁内部に入ることができないわけだ。
ちょっとめんどくさいが、こうなったらこっちも意地だ。今回の<神猫>攻略後に水晶さんにお願いして<転移>のLvが上昇しやすい魔獣を準備してもらおう。
悔しがるあいつらの顔が目に浮かぶぞ。フフフ
でも待てよ、あいつらの執念は凄まじいものがあるから、もしかすると勝手にLvを上げ始めるかもしれない。危険を伴うことも平気でやりそうなので、ここはこちらが少し大人の対応をして、内緒で転移できるようにしておこう。
そうと決まれば、早速<神猫>の攻略を始めよう。
俺たちは門の外までは歩いて出て、即<転移>で<神猫>入口前まで移動した。
そこには、<アルダ>領に所属する人族が入場、退出を管理しており、万が一行方不明等が出ないかを確認しているのだ。
そもそも、初心者育成用と思われているため、力の無い物が良く<神猫>に潜る。そうすると予定の日数を経過しても戻らない事が多々あるため、<アルダ>の騎士団が捜索に出ることになるのだ。
残念な結果になっていることも良くあるので、初心者にはここは決して甘くない事。そしてその他注意事項などを伝えているのだ。
しかし、辺境北伯を侮っている者が相当数おり、あまり聞き入れられていないのが現状だ。
<アルダ>側としては、無駄に命を散らすことは避けたいため、継続して注意喚起をしているのだが・・
今回の王国とのトラブルで、ここ辺境北伯が逆賊扱いとして扱われるようになったら、きっとこの場所も劇的な変化が起こってしまうのだろう・・。
俺たちは早速<神猫>に入った。現在この中にいる人族はやはりLvが低く、2階層を超えたあたりで誰もいなくなってしまった。
そこからは周りの目を気にする必要がないのでいつもの通り全力疾走だ。
そうして体感で3時間ほど・・・日に日に強くなっている気がするが最下層への転移水晶がある場所まで到達してしまった。
深層は、俺と<神獣>の合計4人が<神級>のスキルを使用しまくったため、いつもより早い到着になったのだろう。
ラムは残念ながら最大のスキルが<Lv9・・聖級>なのでスキルの制約を受けており、あまり魔獣にダメージを与えられてはいなかった・・
そして来ました最下層。
そこには茶色の髪の毛、目が紫の幻想的な美女であるシロが微笑みながらこちらを見ていた。
「ジン、ずっと、ず~っと待ってたんですよ。他の神獣からメッセージが届いていましたが、一番近くにいる私が最後だなんて、ちょっと悲しいです・・でも、又逢えて、今とっても幸せです・・・」
シロは目に涙を一杯ためて優しく抱き着いてきてくれた。
他の神獣も100年ぶりに逢うシロに優しい微笑みを浮かべていた。
ラムは、一歩下がって控えている状態だ。
「最後になってしまってごめんなシロ、これからはみんなとずっと一緒だから幸せになろうな!!」
「はい・・はい・・ジン!」
一応神であるはずだが、今は俺にしがみついて離れない美女だ・・・
優しく撫でてやり、俺も家族みんなに逢うことができたことを喜び、心の中で、名前の知らない地球の神様にお礼を言った。
そしてシロが落ち着いたころ・・攻略よりもそちらの方が時間がかかった気がするが、いつものルーチンで服を着てもらい、水晶さんの統合、そしてシロとの契約を実施した。
そういえば、俺の種族がこれで4/4になるはずだ。
どうなったのだろうか? いやそれを確認するよりも前に水晶さんに確認しておきたいことがある。
『水晶さん、これで4大地下迷宮全ての統合ができると思うんだけど、以前統合の数が増えた時に力が上がったと言っていたよね、全ての統合で何か大きく変わるんじゃないかと思っているんだけど、どうなの?』
『さすがジン様、その通りです。神が作られた全ての4大地下迷宮を踏破・統合した場合、この4大地下迷宮の位置する内側の領域、魔界森と言われている部分も管理対象に含まれます。実はこの魔界森も地上にある迷宮なのですよ』
『そうか、道理で魔界森から魔獣が出てこないなど不思議な現象があったんだな。わかった。他に大きな変化はあるのかな・』
『細かい変化はありますが、大きな変化はこれだけです』
『わかった、ありがとう。細かい話はまた別に聞くとして、ここでの召喚も実施して帰還したい。なぜだがいつもよりも更にまた眠くなってきたんだ』
『それは大きな力を得ており体に負担がかかっている為睡眠を欲しているのでしょう。ジン様は各種耐性をお持ちのためその程度で済んでいますが、耐性がない場合はおそらく気絶している程の激痛にさいなまれているはずです。ではお疲れでしょうから早速召喚をお願いします。Lv上げはこちらで実施しておきます』
『ありがとう、頼むよ』
そう言い、俺は召喚を実施した。
以前の話によれば、ここ<神猫>で召喚する魔獣は広範囲攻撃に適した魔獣が召喚できるはずだ。
人柄も攻撃的じゃなければいいが・・・
「ジン様、召喚いただきましてありがとうございます。エレノアと申します。粉骨砕身、全力をもってジン様のために身命を賭して働かせていただきます」
うぉい、これまた美人、美人さんや。堅苦しいけど。
こうなってくると、贅沢な悩みだが同じ男であるウェインが恋しくなってくるな・・
いや、変な意味じゃないぞ。きっと眠くて思考能力が落ちているんだ。
まてまて、そういえば<転移>のスキル上げをしなくちゃいけなかった気がするが・・・
『ジン様、全く問題ありません。全ての力が今すぐに使えるわけではありませんが、ジン様は種族も変わっており<転移>もLvの枠にとらわれずに使用することが可能です』
そうか、そうか・・・もう眠くて種族の変化も突っ込む気が起きないや。
帰って寝よ。布団が俺を呼んでいる。
俺はエレノア以外を連れて、自宅に転移した。
転移は問題なくできたので即布団に潜り込み深い眠りについた。レイラ、迎えに行けなくてゴメンな。
「ジンよ、ここまで<アルダ>の基礎能力を上げてくれて感謝する。さっきは皆に侮るなとは言ったが、ここまでくればよほどのことがない限り危険に晒されることはないと考えている。個別にいる所を集団で襲われたり、Lvの低い領民が襲われたししない限り大丈夫だろう」
「そうだぞジン、俺もお前のサポートのおかげでLvが爆上がりだ。危ないことがあったらこの兄であるロイドが全部ズバーっと解決してやるから大船に乗ったつもりでいろ」
「またロイドは!ズバーっとかわからないって言っているでしょ?それよりもお姉ちゃんである私ソフィアに全て任せておきなさいよジン。私もこうみえてかなり強くなったんだから」
「ジン、皆のために色々してくれて疲れているでしょう?もう少しゆっくりしてもいいんですよ?」
家族全員が俺にとても気を遣ってくれている。こんな風に皆が皆の事を思いやる素敵な<アルダ>。この場所を守りたくて力を使っているのだから、別に疲れるなんてことはない。なぜかいつも眠いけど・・
「大丈夫だよ。皆ありがとう。早速だけど、ここの<神猫>を攻略して残る家族と契約をしてきたい。そうすれば<アルダ>の守りも盤石になると思うんだ」
「そうだな。ジンも早く家族に会いたいだろうから行ってくるといい。残りの情報収集先の配置など細かいところはこちらでやっておく」
「ありがとう父さん」
そして俺と神獣3人、契約魔獣2人、近衛騎士のラムの合計7人が退出しようとしたので、防衛のために契約魔獣には<アルダ>に残ってもらうこととした。
「ウェインとユフロは、<アルダ>防衛のためにここに残ってくれないか?特に父さん、母さんはLvが高い訳ではないし、近衛だけでは不測の事態に対応できないことがあるかもしれない・・」
「「承知しました」」
彼らは文句を言わないのだ。これがラムであったらいくら俺がお願いしてもスキルを最大限使用してでもついてくるだろう。神獣の3人は最早言うまでもない・・。
「そういえば父さん、今<神鳥>で召喚した魔獣がLvアップをしているので、おそらく今日の夕方にはこっちに帰還できると思う。時間的に俺が<神猫>を攻略するのとそう変わらないので、一緒に紹介できるかもしれないよ」
「おお、そうか。楽しみにしているぞ。気をつけてな」
そうして俺は<神猫>入口まで転移でみんなと移動した。 いやしようとした・・・のだが、スキル<転移>が発動しないのだ。
あせっていると、モモが
「どうやら魔法防壁のせいですね、内から外、外から内共に高い防御性能を付加しているようで、防壁を跨ぐ魔法による移動はできなくなっていますね。彼らの力が一気に強大になってしまったせいか、細かいコントロールまではできていないため、ご主人様など味方を除外する設定ができなかったのではないでしょうか?」
「ふむ、流石我らが<アルダ>の誇るドワーフ族だ。安全を最優先に即防壁を強化するとはなかなかやるではないですか」
いやいや、ラムよ、君はきっと大きな勘違いをしている。
あいつらはむしろ俺の移動を阻害することに命を懸けている気さえするんだ。
そしてモモよ、君も勘違いしているぞ。あいつらは細かい設定はやればできるのだろうが、基本的におおざっぱなので、できてもやらないぞ。
でも、内から内、つまりここから門の出口までは行けるのかな?
そう思い試してみると転移することができた。
という事は俺の<転移>のLvを上げない限り、外から直接防壁内部に入ることができないわけだ。
ちょっとめんどくさいが、こうなったらこっちも意地だ。今回の<神猫>攻略後に水晶さんにお願いして<転移>のLvが上昇しやすい魔獣を準備してもらおう。
悔しがるあいつらの顔が目に浮かぶぞ。フフフ
でも待てよ、あいつらの執念は凄まじいものがあるから、もしかすると勝手にLvを上げ始めるかもしれない。危険を伴うことも平気でやりそうなので、ここはこちらが少し大人の対応をして、内緒で転移できるようにしておこう。
そうと決まれば、早速<神猫>の攻略を始めよう。
俺たちは門の外までは歩いて出て、即<転移>で<神猫>入口前まで移動した。
そこには、<アルダ>領に所属する人族が入場、退出を管理しており、万が一行方不明等が出ないかを確認しているのだ。
そもそも、初心者育成用と思われているため、力の無い物が良く<神猫>に潜る。そうすると予定の日数を経過しても戻らない事が多々あるため、<アルダ>の騎士団が捜索に出ることになるのだ。
残念な結果になっていることも良くあるので、初心者にはここは決して甘くない事。そしてその他注意事項などを伝えているのだ。
しかし、辺境北伯を侮っている者が相当数おり、あまり聞き入れられていないのが現状だ。
<アルダ>側としては、無駄に命を散らすことは避けたいため、継続して注意喚起をしているのだが・・
今回の王国とのトラブルで、ここ辺境北伯が逆賊扱いとして扱われるようになったら、きっとこの場所も劇的な変化が起こってしまうのだろう・・。
俺たちは早速<神猫>に入った。現在この中にいる人族はやはりLvが低く、2階層を超えたあたりで誰もいなくなってしまった。
そこからは周りの目を気にする必要がないのでいつもの通り全力疾走だ。
そうして体感で3時間ほど・・・日に日に強くなっている気がするが最下層への転移水晶がある場所まで到達してしまった。
深層は、俺と<神獣>の合計4人が<神級>のスキルを使用しまくったため、いつもより早い到着になったのだろう。
ラムは残念ながら最大のスキルが<Lv9・・聖級>なのでスキルの制約を受けており、あまり魔獣にダメージを与えられてはいなかった・・
そして来ました最下層。
そこには茶色の髪の毛、目が紫の幻想的な美女であるシロが微笑みながらこちらを見ていた。
「ジン、ずっと、ず~っと待ってたんですよ。他の神獣からメッセージが届いていましたが、一番近くにいる私が最後だなんて、ちょっと悲しいです・・でも、又逢えて、今とっても幸せです・・・」
シロは目に涙を一杯ためて優しく抱き着いてきてくれた。
他の神獣も100年ぶりに逢うシロに優しい微笑みを浮かべていた。
ラムは、一歩下がって控えている状態だ。
「最後になってしまってごめんなシロ、これからはみんなとずっと一緒だから幸せになろうな!!」
「はい・・はい・・ジン!」
一応神であるはずだが、今は俺にしがみついて離れない美女だ・・・
優しく撫でてやり、俺も家族みんなに逢うことができたことを喜び、心の中で、名前の知らない地球の神様にお礼を言った。
そしてシロが落ち着いたころ・・攻略よりもそちらの方が時間がかかった気がするが、いつものルーチンで服を着てもらい、水晶さんの統合、そしてシロとの契約を実施した。
そういえば、俺の種族がこれで4/4になるはずだ。
どうなったのだろうか? いやそれを確認するよりも前に水晶さんに確認しておきたいことがある。
『水晶さん、これで4大地下迷宮全ての統合ができると思うんだけど、以前統合の数が増えた時に力が上がったと言っていたよね、全ての統合で何か大きく変わるんじゃないかと思っているんだけど、どうなの?』
『さすがジン様、その通りです。神が作られた全ての4大地下迷宮を踏破・統合した場合、この4大地下迷宮の位置する内側の領域、魔界森と言われている部分も管理対象に含まれます。実はこの魔界森も地上にある迷宮なのですよ』
『そうか、道理で魔界森から魔獣が出てこないなど不思議な現象があったんだな。わかった。他に大きな変化はあるのかな・』
『細かい変化はありますが、大きな変化はこれだけです』
『わかった、ありがとう。細かい話はまた別に聞くとして、ここでの召喚も実施して帰還したい。なぜだがいつもよりも更にまた眠くなってきたんだ』
『それは大きな力を得ており体に負担がかかっている為睡眠を欲しているのでしょう。ジン様は各種耐性をお持ちのためその程度で済んでいますが、耐性がない場合はおそらく気絶している程の激痛にさいなまれているはずです。ではお疲れでしょうから早速召喚をお願いします。Lv上げはこちらで実施しておきます』
『ありがとう、頼むよ』
そう言い、俺は召喚を実施した。
以前の話によれば、ここ<神猫>で召喚する魔獣は広範囲攻撃に適した魔獣が召喚できるはずだ。
人柄も攻撃的じゃなければいいが・・・
「ジン様、召喚いただきましてありがとうございます。エレノアと申します。粉骨砕身、全力をもってジン様のために身命を賭して働かせていただきます」
うぉい、これまた美人、美人さんや。堅苦しいけど。
こうなってくると、贅沢な悩みだが同じ男であるウェインが恋しくなってくるな・・
いや、変な意味じゃないぞ。きっと眠くて思考能力が落ちているんだ。
まてまて、そういえば<転移>のスキル上げをしなくちゃいけなかった気がするが・・・
『ジン様、全く問題ありません。全ての力が今すぐに使えるわけではありませんが、ジン様は種族も変わっており<転移>もLvの枠にとらわれずに使用することが可能です』
そうか、そうか・・・もう眠くて種族の変化も突っ込む気が起きないや。
帰って寝よ。布団が俺を呼んでいる。
俺はエレノア以外を連れて、自宅に転移した。
転移は問題なくできたので即布団に潜り込み深い眠りについた。レイラ、迎えに行けなくてゴメンな。
0
あなたにおすすめの小説
【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』
ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。
全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。
「私と、パーティを組んでくれませんか?」
これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
【完結】帝国から追放された最強のチーム、リミッター外して無双する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
スペイゴール大陸最強の帝国、ユハ帝国。
帝国に仕え、最強の戦力を誇っていたチーム、『デイブレイク』は、突然議会から追放を言い渡される。
しかし帝国は気づいていなかった。彼らの力が帝国を拡大し、恐るべき戦力を誇示していたことに。
自由になった『デイブレイク』のメンバー、エルフのクリス、バランス型のアキラ、強大な魔力を宿すジャック、杖さばきの達人ランラン、絶世の美女シエナは、今まで抑えていた実力を完全開放し、ゼロからユハ帝国を超える国を建国していく。
※この世界では、杖と魔法を使って戦闘を行います。しかし、あの稲妻型の傷を持つメガネの少年のように戦うわけではありません。どうやって戦うのかは、本文を読んでのお楽しみです。杖で戦う戦士のことを、本文では杖士(ブレイカー)と描写しています。
※舞台の雰囲気は中世ヨーロッパ〜近世ヨーロッパに近いです。
〜『デイブレイク』のメンバー紹介〜
・クリス(男・エルフ・570歳)
チームのリーダー。もともとはエルフの貴族の家系だったため、上品で高潔。白く透明感のある肌に、整った顔立ちである。エルフ特有のとがった耳も特徴的。メンバーからも信頼されているが……
・アキラ(男・人間・29歳)
杖術、身体能力、頭脳、魔力など、あらゆる面のバランスが取れたチームの主力。独特なユーモアのセンスがあり、ムードメーカーでもある。唯一の弱点が……
・ジャック(男・人間・34歳)
怪物級の魔力を持つ杖士。その魔力が強大すぎるがゆえに、普段はその魔力を抑え込んでいるため、感情をあまり出さない。チームで唯一の黒人で、ドレッドヘアが特徴的。戦闘で右腕を失って以来義手を装着しているが……
・ランラン(女・人間・25歳)
優れた杖の腕前を持ち、チームを支える杖士。陽気でチャレンジャーな一面もあり、可愛さも武器である。性格の共通点から、アキラと親しく、親友である。しかし実は……
・シエナ(女・人間・28歳)
絶世の美女。とはいっても杖士としての実力も高く、アキラと同じくバランス型である。誰もが羨む美貌をもっているが、本人はあまり自信がないらしく、相手の反応を確認しながら静かに話す。あるメンバーのことが……
最低最悪の悪役令息に転生しましたが、神スキル構成を引き当てたので思うままに突き進みます! 〜何やら転生者の勇者から強いヘイトを買っている模様
コレゼン
ファンタジー
「おいおい、嘘だろ」
ある日、目が覚めて鏡を見ると俺はゲーム「ブレイス・オブ・ワールド」の公爵家三男の悪役令息グレイスに転生していた。
幸いにも「ブレイス・オブ・ワールド」は転生前にやりこんだゲームだった。
早速、どんなスキルを授かったのかとステータスを確認してみると――
「超低確率の神スキル構成、コピースキルとスキル融合の組み合わせを神引きしてるじゃん!!」
やったね! この神スキル構成なら処刑エンドを回避して、かなり有利にゲーム世界を進めることができるはず。
一方で、別の転生者の勇者であり、元エリートで地方自治体の首長でもあったアルフレッドは、
「なんでモブキャラの悪役令息があんなに強力なスキルを複数持ってるんだ! しかも俺が目指してる国王エンドを邪魔するような行動ばかり取りやがって!!」
悪役令息のグレイスに対して日々不満を高まらせていた。
なんか俺、勇者のアルフレッドからものすごいヘイト買ってる?
でもまあ、勇者が最強なのは検証が進む前の攻略情報だから大丈夫っしょ。
というわけで、ゲーム知識と神スキル構成で思うままにこのゲーム世界を突き進んでいきます!
悪役顔のモブに転生しました。特に影響が無いようなので好きに生きます
竹桜
ファンタジー
ある部屋の中で男が画面に向かいながら、ゲームをしていた。
そのゲームは主人公の勇者が魔王を倒し、ヒロインと結ばれるというものだ。
そして、ヒロインは4人いる。
ヒロイン達は聖女、剣士、武闘家、魔法使いだ。
エンドのルートしては六種類ある。
バットエンドを抜かすと、ハッピーエンドが五種類あり、ハッピーエンドの四種類、ヒロインの中の誰か1人と結ばれる。
残りのハッピーエンドはハーレムエンドである。
大好きなゲームの十回目のエンディングを迎えた主人公はお腹が空いたので、ご飯を食べようと思い、台所に行こうとして、足を滑らせ、頭を強く打ってしまった。
そして、主人公は不幸にも死んでしまった。
次に、主人公が目覚めると大好きなゲームの中に転生していた。
だが、主人公はゲームの中で名前しか出てこない悪役顔のモブに転生してしまった。
主人公は大好きなゲームの中に転生したことを心の底から喜んだ。
そして、折角転生したから、この世界を好きに生きようと考えた。
大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる
遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」
「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」
S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。
村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。
しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。
とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。
勇者パーティーにダンジョンで生贄にされました。これで上位神から押し付けられた、勇者の育成支援から解放される。
克全
ファンタジー
エドゥアルには大嫌いな役目、神与スキル『勇者の育成者』があった。力だけあって知能が低い下級神が、勇者にふさわしくない者に『勇者』スキルを与えてしまったせいで、上級神から与えられてしまったのだ。前世の知識と、それを利用して鍛えた絶大な魔力のあるエドゥアルだったが、神与スキル『勇者の育成者』には逆らえず、嫌々勇者を教育していた。だが、勇者ガブリエルは上級神の想像を絶する愚者だった。事もあろうに、エドゥアルを含む300人もの人間を生贄にして、ダンジョンの階層主を斃そうとした。流石にこのような下劣な行いをしては『勇者』スキルは消滅してしまう。対象となった勇者がいなくなれば『勇者の育成者』スキルも消滅する。自由を手に入れたエドゥアルは好き勝手に生きることにしたのだった。
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる