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<シータ王国>VS<アルダ王国>
大同盟締結へ
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避難についても国民に周知され、実際に各自の自宅から<魔界森>までの移動方法を確認してもらい、避難体制は整ったと言える。
忙しくしている内に大同盟会議が開催される日となった。
各国王と宰相が会議室にいる。
各国ともに護衛はつけていないが、それは我々の信頼の証となるのだろう。
参加国王は、
<アルダ王国> ダン・アルダ
<フラウス王国> リンデム・フラウス
<ゴルデア王国> シャプール・ゴルデア
<ラーム王国> フィアンテ・ラーム
<イグイム王国> ミスト・イグイム
<ミューラ王国> タール・ミューラ
<ベネチカット王国> ケンブラ・ベネチカット
<エフソデア王国> イント・エフソデア
となっている。
この会議には俺も参加させてもらっている。と言うのも、各国との交易に使用する物は地下迷宮産がほとんどであるため、管理者である俺が父さんに呼ばれているのだ。
本来ならば次期国王であるロイド兄さんがこの会議に同席するのが普通だが、兄さんには色々な意味で無理なのだろう・・
実は俺が管理者であるとは一切他国には公表していない。
あくまで<アルダ王国>管轄の<神猫>に対してこれからどうするか・・の話をすることになっている。
そもそも管理者については現在<シータ王国>からも情報が漏れていない為、秘匿としている。
そして、俺の近衛騎士であるラムも同席だ。
俺だけ護衛が付く形にはなってしまっているが、ラムは<シータ王国>の護衛を退けた際に顔を覚えられているため、同席させている。
と言うのは建前で、実際は父さんにも護衛を付けていない状態なので、護衛なしで俺一人にさせたくないと彼女は散々駄々をこねたので仕方なく・・だ。
あのまま同席を断り続けたらこの王城が破壊されかねないため、本当に仕方なく同席させている。
神獣については、<ロガリア王国>に連れて行ったことにはなっていないため、この場・・信頼を得る意味でも影にすらいない。
宥めるのが大変だったが、実はこの会議室の下の階の部屋にいたりするのは秘密だ。
そして、構想として<アルダ-フラウス>大同盟を組む話までは事前に説明済みだったため、問題なく話が進み、防衛に対しての検討が始まった。
そもそも現在の想定敵国は<シータ王国>であり、その境界はこの<アルダ王国>だ。
必然的にまずは俺達が対処することになる。そして万が一があった場合、既に避難先と決めている<魔界森>に行くことまでは伝えた。
各国とも<魔界森>に避難などできるのか?と疑問があるようだが、そこはラムと同等の強さの者がいるので・・と押し通して納得してもらった。
その後だが、その場合は次の標的は<フラウス王国>になる。
その時点で俺達の受けたダメージが小さい場合は改めて俺達も打って出るため挟み撃ちにし、大きなダメージを受けている場合は彼等も特殊な魔道具を使用して一気に国民をまとめて避難するそうだ。
ただし国民を一カ所に纏める必要があるため、<シータ王国>が仮に<アルダ王国>に攻めてきた時点で<フラウス王国>に連絡することとした。
そして位置的に次の標的は<ゴルデア王国>となるが、その他の5カ国もほぼ同時に標的となるだろう。
彼らにも同様に即連絡し、転移魔道具は<フラウス王国>が既に準備済みであるので彼等に譲渡するとのこと。
本当は俺達の避難も集団転移でできればいいのだが、おそらく最前線になっている状態では国民を一カ所に集めることは不可能なので、各自での避難としているのだ。
ここで問題は、彼らの転移先そして<アルダ王国>国民の避難先だ。
相当な人数になるので広さが必要で、且つ安全であること。そして食料等生活に困らないものが継続して取れる事が必須だ。
食料等は避難時にある程度各自で持っていけるにしても、避難期間がわからない為、ある程度担保する必要がある。
とすると、<魔界森>の塔しかないか・・・あそこの4階層までは神獣が各々好きなように改築?していたが、それは4階層のみに変更してもらって、1~3階層までは避難先に設定しておこう。
念のため1~3階層と4~5階層は隔絶しておいて俺達しか行き来できないように水晶さんに設定をお願いしておこう。そして、塔外周の転移魔方陣によって塔内部へ転移させるのだが、この時に間者がいると大問題だ。
ここは<フラウス王国>重鎮A、Bとガジム率いるドワーフ族に選別可能な魔道具を作成してもらう。選別の方法については彼等に任せれば問題ないだろう。
これで避難体制については一応整ったと言えるな。
<念話>で水晶さんに<魔界森>の塔3階層までの拡張と、4~5階層の隔絶をお願いしておいた。
そして次は交易だ。
各国間の移動は当然自由だが、間者排除のため<フラウス王国>の魔道具が各国に貸与されることになった。
但し<アルダ王国>は<魔眼>による選別を行っているので今回は魔道具を必要としない。
交易の品として、
<アルダ王国> <神猫>産出のアイテムや魔獣
<フラウス王国> 魔道具
<ゴルデア王国> 装飾品、簡易魔道具
<ラーム王国> 果実
<イグイム王国> お酒
<ミューラ王国> 穀物
<ベネチカット王国> 観光
<エフソデア王国> 服飾
となった。
<ゴルデア王国>は<フラウス王国>より支援を受けていたため、簡単な魔道具は作成できるのだ。
よって、基本的に<アルダ王国>産出の魔獣は、食用以外は<フラウス王国>か<ゴルデア王国>に行き、魔道具や装飾品等に加工されることになる。
商人については間者の排除、情報の漏洩、無用なトラブルを防止するため、商業ギルドを立ち上げて登録制とすることとした。
各国間の移動については特に危険はないが、冒険者ギルドで必ず<D:初級>以上の冒険者を護衛につける事を義務付けた。
これは冒険者も互いの国に行き来して交流を深めると共に、出先の国で貨幣を使用する事による経済活性化、更には冒険者自体の仕事の斡旋の意味がある。この部分は少し前世の知識を活用して俺が提案し、受け入れられた。
冒険者ギルドについては既に<アルダ王国>建国前に設置されている独立機関であるのだが、今回の世界二分化に伴い、改めて設立させてもらうこととした。多少強引だが、国民の安全の為なのでしょうがない。
当然冒険者の身分やステータスがわかる冒険者カードについては<フラウス王国>の技術が詰まった新しいカードに更新してもらい、仮に危険分子と判断された冒険者は各国の入国ができなくなる仕組みだ。
更に、<神猫>産出の魔獣やアイテムはLvが高く希少価値があるため、この素材が<シータ王国>サイドに流れないように商業ギルドおよび冒険者ギルドを通す交易として管理することにしたのだ。
着々と大同盟の詳細も煮詰まってきた。
あとは実行に移すため、国王は自国に帰還し、俺達もギルド設置の場所の選定、ギルド職員の募集、そして<魔界森>転移の間者排除魔道具の作成依頼、と動くことにした。
この依頼を行うために、ギルドの立ち上げや間者排除アイテムの話と共に重鎮A、Bとガジムに対して行ったところ、全国民と入国者にカードを配布して、そのカードに冒険者や商人の登録をするのが一番良い方法であるとのことであった。
そのため、慌てて<フラウス王国>に連絡して、カードの作成や間者排除の魔道具との連携、偽装防止、盗難対策、なりすましの使用防止などを合同で対策してもらうことになったのだ。
なので、<アルダ王国>としても、間者防止のために門番の<魔眼>の選別だけではなく魔道具による選別も実施することにした。
このシステムを使うと、新しくこの大同盟に入国する者は、必ず身分を保障するカードを持つ必要が出てくることになる。
そのため、ガジムと一部のドワーフ族、そして重鎮A、Bには<フラウス王国>に行ってもらった。
こちらに来てもらう選択肢はない。なぜなら俺達が疲弊するからだ。
あんな奴らを相手にすると、神人となった俺でもかなり疲弊するのが目に見えている。
まだまだ神人として<神の権能>を完全に使いこなせるわけではなく、そんな状態のときに無用な疲労感を味わいたくないのだ。
神獣の皆でさえ、神の力を定着させるのに100年かかっているんだからな。
忙しくしている内に大同盟会議が開催される日となった。
各国王と宰相が会議室にいる。
各国ともに護衛はつけていないが、それは我々の信頼の証となるのだろう。
参加国王は、
<アルダ王国> ダン・アルダ
<フラウス王国> リンデム・フラウス
<ゴルデア王国> シャプール・ゴルデア
<ラーム王国> フィアンテ・ラーム
<イグイム王国> ミスト・イグイム
<ミューラ王国> タール・ミューラ
<ベネチカット王国> ケンブラ・ベネチカット
<エフソデア王国> イント・エフソデア
となっている。
この会議には俺も参加させてもらっている。と言うのも、各国との交易に使用する物は地下迷宮産がほとんどであるため、管理者である俺が父さんに呼ばれているのだ。
本来ならば次期国王であるロイド兄さんがこの会議に同席するのが普通だが、兄さんには色々な意味で無理なのだろう・・
実は俺が管理者であるとは一切他国には公表していない。
あくまで<アルダ王国>管轄の<神猫>に対してこれからどうするか・・の話をすることになっている。
そもそも管理者については現在<シータ王国>からも情報が漏れていない為、秘匿としている。
そして、俺の近衛騎士であるラムも同席だ。
俺だけ護衛が付く形にはなってしまっているが、ラムは<シータ王国>の護衛を退けた際に顔を覚えられているため、同席させている。
と言うのは建前で、実際は父さんにも護衛を付けていない状態なので、護衛なしで俺一人にさせたくないと彼女は散々駄々をこねたので仕方なく・・だ。
あのまま同席を断り続けたらこの王城が破壊されかねないため、本当に仕方なく同席させている。
神獣については、<ロガリア王国>に連れて行ったことにはなっていないため、この場・・信頼を得る意味でも影にすらいない。
宥めるのが大変だったが、実はこの会議室の下の階の部屋にいたりするのは秘密だ。
そして、構想として<アルダ-フラウス>大同盟を組む話までは事前に説明済みだったため、問題なく話が進み、防衛に対しての検討が始まった。
そもそも現在の想定敵国は<シータ王国>であり、その境界はこの<アルダ王国>だ。
必然的にまずは俺達が対処することになる。そして万が一があった場合、既に避難先と決めている<魔界森>に行くことまでは伝えた。
各国とも<魔界森>に避難などできるのか?と疑問があるようだが、そこはラムと同等の強さの者がいるので・・と押し通して納得してもらった。
その後だが、その場合は次の標的は<フラウス王国>になる。
その時点で俺達の受けたダメージが小さい場合は改めて俺達も打って出るため挟み撃ちにし、大きなダメージを受けている場合は彼等も特殊な魔道具を使用して一気に国民をまとめて避難するそうだ。
ただし国民を一カ所に纏める必要があるため、<シータ王国>が仮に<アルダ王国>に攻めてきた時点で<フラウス王国>に連絡することとした。
そして位置的に次の標的は<ゴルデア王国>となるが、その他の5カ国もほぼ同時に標的となるだろう。
彼らにも同様に即連絡し、転移魔道具は<フラウス王国>が既に準備済みであるので彼等に譲渡するとのこと。
本当は俺達の避難も集団転移でできればいいのだが、おそらく最前線になっている状態では国民を一カ所に集めることは不可能なので、各自での避難としているのだ。
ここで問題は、彼らの転移先そして<アルダ王国>国民の避難先だ。
相当な人数になるので広さが必要で、且つ安全であること。そして食料等生活に困らないものが継続して取れる事が必須だ。
食料等は避難時にある程度各自で持っていけるにしても、避難期間がわからない為、ある程度担保する必要がある。
とすると、<魔界森>の塔しかないか・・・あそこの4階層までは神獣が各々好きなように改築?していたが、それは4階層のみに変更してもらって、1~3階層までは避難先に設定しておこう。
念のため1~3階層と4~5階層は隔絶しておいて俺達しか行き来できないように水晶さんに設定をお願いしておこう。そして、塔外周の転移魔方陣によって塔内部へ転移させるのだが、この時に間者がいると大問題だ。
ここは<フラウス王国>重鎮A、Bとガジム率いるドワーフ族に選別可能な魔道具を作成してもらう。選別の方法については彼等に任せれば問題ないだろう。
これで避難体制については一応整ったと言えるな。
<念話>で水晶さんに<魔界森>の塔3階層までの拡張と、4~5階層の隔絶をお願いしておいた。
そして次は交易だ。
各国間の移動は当然自由だが、間者排除のため<フラウス王国>の魔道具が各国に貸与されることになった。
但し<アルダ王国>は<魔眼>による選別を行っているので今回は魔道具を必要としない。
交易の品として、
<アルダ王国> <神猫>産出のアイテムや魔獣
<フラウス王国> 魔道具
<ゴルデア王国> 装飾品、簡易魔道具
<ラーム王国> 果実
<イグイム王国> お酒
<ミューラ王国> 穀物
<ベネチカット王国> 観光
<エフソデア王国> 服飾
となった。
<ゴルデア王国>は<フラウス王国>より支援を受けていたため、簡単な魔道具は作成できるのだ。
よって、基本的に<アルダ王国>産出の魔獣は、食用以外は<フラウス王国>か<ゴルデア王国>に行き、魔道具や装飾品等に加工されることになる。
商人については間者の排除、情報の漏洩、無用なトラブルを防止するため、商業ギルドを立ち上げて登録制とすることとした。
各国間の移動については特に危険はないが、冒険者ギルドで必ず<D:初級>以上の冒険者を護衛につける事を義務付けた。
これは冒険者も互いの国に行き来して交流を深めると共に、出先の国で貨幣を使用する事による経済活性化、更には冒険者自体の仕事の斡旋の意味がある。この部分は少し前世の知識を活用して俺が提案し、受け入れられた。
冒険者ギルドについては既に<アルダ王国>建国前に設置されている独立機関であるのだが、今回の世界二分化に伴い、改めて設立させてもらうこととした。多少強引だが、国民の安全の為なのでしょうがない。
当然冒険者の身分やステータスがわかる冒険者カードについては<フラウス王国>の技術が詰まった新しいカードに更新してもらい、仮に危険分子と判断された冒険者は各国の入国ができなくなる仕組みだ。
更に、<神猫>産出の魔獣やアイテムはLvが高く希少価値があるため、この素材が<シータ王国>サイドに流れないように商業ギルドおよび冒険者ギルドを通す交易として管理することにしたのだ。
着々と大同盟の詳細も煮詰まってきた。
あとは実行に移すため、国王は自国に帰還し、俺達もギルド設置の場所の選定、ギルド職員の募集、そして<魔界森>転移の間者排除魔道具の作成依頼、と動くことにした。
この依頼を行うために、ギルドの立ち上げや間者排除アイテムの話と共に重鎮A、Bとガジムに対して行ったところ、全国民と入国者にカードを配布して、そのカードに冒険者や商人の登録をするのが一番良い方法であるとのことであった。
そのため、慌てて<フラウス王国>に連絡して、カードの作成や間者排除の魔道具との連携、偽装防止、盗難対策、なりすましの使用防止などを合同で対策してもらうことになったのだ。
なので、<アルダ王国>としても、間者防止のために門番の<魔眼>の選別だけではなく魔道具による選別も実施することにした。
このシステムを使うと、新しくこの大同盟に入国する者は、必ず身分を保障するカードを持つ必要が出てくることになる。
そのため、ガジムと一部のドワーフ族、そして重鎮A、Bには<フラウス王国>に行ってもらった。
こちらに来てもらう選択肢はない。なぜなら俺達が疲弊するからだ。
あんな奴らを相手にすると、神人となった俺でもかなり疲弊するのが目に見えている。
まだまだ神人として<神の権能>を完全に使いこなせるわけではなく、そんな状態のときに無用な疲労感を味わいたくないのだ。
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