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日本から
日本・・(3)
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俺は、斎藤雄二と言うどこにでもいる中学三年の一般人?だ。
?がついているのは、良く親友である仁と異世界関連の話や、ゲームについて語り合うことが多いので、一般の中に含まれるか疑問に持ったからつけておいた。因みに俺の好みの女性は猫耳だ。
今までは仁と悠里は仲睦ましいカップルで、俺も生暖かい目で見ることができていたが、北野が転校してきてからはクラスの雰囲気も含めて一変してしまった。
おれは北野に違和感を感じ・・・そう、これが第六感と言うのだろうか、こいつが異世界人で、俺達の世界を征服に来た先鋒ではないかと疑ったのだ。
そのため、俺は北野の前を洗い出すために色々聞き耳を立てた。
直接聞いたりすると、俺が疑っている事を悟られる恐れがあるからな。
聞き耳によると、あいつは名古屋の〇敷中学校と言う所から引っ越してきたらしい。さっそく俺はその〇敷中学校をネットで検索した。
ホームページには普通の案内が出てきたが、裏サイトによればこの北野は・・・残念ながら異世界人ではなく、とんでもないクズである事が判明した。
障害・窃盗、そして他人の彼女を好んで奪うクズだ。
しかもその事件を、親が権力を使いもみ消しているようなのだ。しかしこのネット社会で全てないことにできるわけはなく、批判を逃れて引っ越してきた・・・と言うのが真相らしい。
異世界人の先鋒より厄介なやつだったのだ。
これは悠里ちゃんや仁に忠告する必要があるか?と思っていたところ、仁のお父さんが乗った飛行機が失踪してしまった。
つまりは墜落だ。
これで仁は孤独になってしまったのだ。俺は仁を元気づけるべく色々動いた。
もちろん悠里ちゃんも仁の家に通っていたが、いつからか俺が仁の家に行ったときは何時もいた悠里ちゃんを見ることが無くなってきた。
この時に北野の事を二人に伝えていればまだ間に合ったかもしれないが、俺は仁のことで頭がいっぱいで、そこまで気が回らなかったんだ。
ある日学校で仁が北野に絡まれているのを見た。
そこで俺は、北野の事・・批判を逃れてこっちに引っ越してきたこと・・を知っていると暗に匂わせて忠告した。そして、既に北野の手に落ちてしまった悠里ちゃんにも一言言わせてもらった。
もちろん北野は白を切っているが、俺の忠告を理解していないわけではないだろう。
これで大人しくなると思ったら、仁が失踪してしまったのだ。
本当にショックだった。家に残されていた仁のペット・・・仁の家族もいなくなり、本当に本当に心配していた後、暫くして失踪。
あまりにも心配で、俺は学校にも行かずに今まで仁と一緒に言った所、行きたいと言った所、そして行きそうな所、全てを探し回った。
だが・・結局仁を見つけることができなかった。
いくら北野がクズでも、あいつはここまでしないだろう・・・と思う。
俺は半ばあきらめ、一度登校することにした。
教室に入ると、北野、その金魚の糞3匹、バカ女達が、明らかにこちらを侮蔑した笑みを浮かべて近寄ってきた。
俺は、北野の悪行をこの場で暴露してやろうと大声を出そうとした・・のだが、瞬きすらできずに固まってしまった。
どうやらあいつ等も同じ状況のようだ。
とすると・・・こんな有り得ない状況であるという事はきっと異世界転移に違いない。
こういう事をすぐに考えてしまう所が一般人と違うのだろうが・・・
親友のいないこの世界にはもう興味はない。それに・・実は俺も仁と同じく家族なんていないしな。
だが、このクズと一緒に転移するのだけは嫌だ。転移後状況確認などしている暇はない。直ぐに逃亡する必要があるな。
そして俺は気が付くと、やはりクズ共と一緒に石畳の上にいた。
だが、位置取りは最高だ。あいつらは5人が近くにいて、俺だけ少し離れた壁の近くにいるのだ。
しかも壁は所々壊れており、俺の近くの壁も壊れている。
すかさず壁の外へ忍び足で移動して、中の様子を少しだけ確認することにした。
と、その時頭の中にメッセージが流れてきた。
<光術>を獲得しました。
俺は特に驚きもしない。これは異世界転移の定番だからだ。だが、一般人であるクズ共はこのメッセージに驚いたようで、若干ビクッとしていた。
この<光術>の使い方は何故か自然に理解できているが、ここも別に驚くことではない。
この術の効果は、光を屈折させて俺の姿を隠したり、光を収束させて攻撃もできるのだ。
早速姿を消してもう少しだけ様子を見続けた。だが、姿は消せても匂い、音は消すことができないので注意が必要だ。
すると、あのクズでバカ共は自分の能力を勝手に紹介してくれたのだ。
北野が<心身操作>、金魚の糞がそれぞれ<強制隷属>但し使用回数は1回のみ、<魔力強奪><反射攻撃>神Lvのみ、そして最後にバカ女は<重力魔法>だそうだ。
定番の能力を全員が手に入れているが、一人だけ回数制限・・しかも1回のみとなっている。内容は<強制隷属>。これが一番まずい能力だろう。
きっと、この世界の協力無比な何かを隷属させることができるのだ。
あまりにも強力な力の為に回数制限があると見て間違いない。神の攻撃のみ反射できる奴もいるしな。
それぞれの能力について考えていると、<シータ王国>の国王を名乗る者が表れて、ある程度この世界の状況と、召喚理由を説明してくれた。
言っていることはもっともなことを言っているようだが、6000人もの犠牲をだして、なおかつ呪いの指輪で制限するなど、行動から考えるとこいつが悪なのではないかと思う。いや、きっとそうだろう。
きっちり俺の分の指輪まで用意していやがって・・・とりあえず逃走しておいて正解だ。
だが、今後俺はどうやってこの<シータ王国>で生活していけばいいのだろうか・・・いや、どうせなら隣国といっていた<アルダ王国>に行ってもいいかもしれないな。本当にここの王が言うように、自分勝手に独立したやつらであればまた逃亡すればいいだろう。
どの道この国にいても、明るい未来は見られない。
そして気になるのが、ジン・アルダと言われていた<アルダ王国>の次男だ。
とても強大な力を持っているらしい。名前も親友と同じだし、何故か気になるのだ。俺は再度第六感が働いたのを感じた。まぁはっきり言って当たったためしはないが。
ここの王も、召喚者の人数が一人不足していることに気が付いたようで、ここにとどまるのも危険だろう。
俺はこの場をサッサと後にした。町に出ると人はいるが、皆活気がなく商店も開店していないところが結構ある。
出店も、店構えだけあって、商売をしている者は皆無だ。
あの王が<シータ王国>は危機的状況にある・・と言っていたのは事実なのだろう。
俺は冷静に次の行動に移すための情報を得ることにした。
そう、隣国と呼ばれている<アルダ王国>に向かうための方法と準備だ。
会話は既に問題ないことを王の話で理解している。
ただ、今の俺の服装・・・ジャージでこの町の人間に話しかけるのは厳しいだろう。しかも、もし教室に仁がいたら景気づけにプレゼントするために持ってきている男!と書かれたハチマキもある。かなり目立つので怪しまれるし、王に俺の情報が漏れる可能性が高い。
それだけなら何とかなるかもしれないが、憲兵を呼ばれたりすると厄介だ。
俺の能力で逃げることはできると思うが、北野達が出てくると対処できないかもしれない。
そこでまずは、町の住民達の話を聞くことにした。もちろん<光術>を使用して俺の姿は見えないようにしている。
だが、なかなか良い情報は得られない。<アルダ王国>の名前は会話に出ては来るのだが・・・位置や距離の情報が出ないのだ。
そんな中で、不思議な気配を出している・・ような気がする人がいた。
その人の近くに行くと、突然こちらを振り向いて俺を見つめた。
はっ??今まで俺に気が付いた奴はいなかったぞ。能力は発動されているはずだ。この不思議な気配はこの人が持つ力が巨大だから感じたのか?
いや、まて、もしこの人があの王に関連する者たっだら非常にまずい。
おれはとりあえず笑顔で手を振ってみることにした。
するとその人は戸惑いながらも手を振り返したのだ・・・
確定だ。この人は俺を認識している。確かに俺の能力は得られたばかりで本来の力は発揮できていないのは分かる。だが、こんなにも早く看破できるものが表れるとなると、情報を得られない状態でもこの国を出た方が良いかもしれないな。
?がついているのは、良く親友である仁と異世界関連の話や、ゲームについて語り合うことが多いので、一般の中に含まれるか疑問に持ったからつけておいた。因みに俺の好みの女性は猫耳だ。
今までは仁と悠里は仲睦ましいカップルで、俺も生暖かい目で見ることができていたが、北野が転校してきてからはクラスの雰囲気も含めて一変してしまった。
おれは北野に違和感を感じ・・・そう、これが第六感と言うのだろうか、こいつが異世界人で、俺達の世界を征服に来た先鋒ではないかと疑ったのだ。
そのため、俺は北野の前を洗い出すために色々聞き耳を立てた。
直接聞いたりすると、俺が疑っている事を悟られる恐れがあるからな。
聞き耳によると、あいつは名古屋の〇敷中学校と言う所から引っ越してきたらしい。さっそく俺はその〇敷中学校をネットで検索した。
ホームページには普通の案内が出てきたが、裏サイトによればこの北野は・・・残念ながら異世界人ではなく、とんでもないクズである事が判明した。
障害・窃盗、そして他人の彼女を好んで奪うクズだ。
しかもその事件を、親が権力を使いもみ消しているようなのだ。しかしこのネット社会で全てないことにできるわけはなく、批判を逃れて引っ越してきた・・・と言うのが真相らしい。
異世界人の先鋒より厄介なやつだったのだ。
これは悠里ちゃんや仁に忠告する必要があるか?と思っていたところ、仁のお父さんが乗った飛行機が失踪してしまった。
つまりは墜落だ。
これで仁は孤独になってしまったのだ。俺は仁を元気づけるべく色々動いた。
もちろん悠里ちゃんも仁の家に通っていたが、いつからか俺が仁の家に行ったときは何時もいた悠里ちゃんを見ることが無くなってきた。
この時に北野の事を二人に伝えていればまだ間に合ったかもしれないが、俺は仁のことで頭がいっぱいで、そこまで気が回らなかったんだ。
ある日学校で仁が北野に絡まれているのを見た。
そこで俺は、北野の事・・批判を逃れてこっちに引っ越してきたこと・・を知っていると暗に匂わせて忠告した。そして、既に北野の手に落ちてしまった悠里ちゃんにも一言言わせてもらった。
もちろん北野は白を切っているが、俺の忠告を理解していないわけではないだろう。
これで大人しくなると思ったら、仁が失踪してしまったのだ。
本当にショックだった。家に残されていた仁のペット・・・仁の家族もいなくなり、本当に本当に心配していた後、暫くして失踪。
あまりにも心配で、俺は学校にも行かずに今まで仁と一緒に言った所、行きたいと言った所、そして行きそうな所、全てを探し回った。
だが・・結局仁を見つけることができなかった。
いくら北野がクズでも、あいつはここまでしないだろう・・・と思う。
俺は半ばあきらめ、一度登校することにした。
教室に入ると、北野、その金魚の糞3匹、バカ女達が、明らかにこちらを侮蔑した笑みを浮かべて近寄ってきた。
俺は、北野の悪行をこの場で暴露してやろうと大声を出そうとした・・のだが、瞬きすらできずに固まってしまった。
どうやらあいつ等も同じ状況のようだ。
とすると・・・こんな有り得ない状況であるという事はきっと異世界転移に違いない。
こういう事をすぐに考えてしまう所が一般人と違うのだろうが・・・
親友のいないこの世界にはもう興味はない。それに・・実は俺も仁と同じく家族なんていないしな。
だが、このクズと一緒に転移するのだけは嫌だ。転移後状況確認などしている暇はない。直ぐに逃亡する必要があるな。
そして俺は気が付くと、やはりクズ共と一緒に石畳の上にいた。
だが、位置取りは最高だ。あいつらは5人が近くにいて、俺だけ少し離れた壁の近くにいるのだ。
しかも壁は所々壊れており、俺の近くの壁も壊れている。
すかさず壁の外へ忍び足で移動して、中の様子を少しだけ確認することにした。
と、その時頭の中にメッセージが流れてきた。
<光術>を獲得しました。
俺は特に驚きもしない。これは異世界転移の定番だからだ。だが、一般人であるクズ共はこのメッセージに驚いたようで、若干ビクッとしていた。
この<光術>の使い方は何故か自然に理解できているが、ここも別に驚くことではない。
この術の効果は、光を屈折させて俺の姿を隠したり、光を収束させて攻撃もできるのだ。
早速姿を消してもう少しだけ様子を見続けた。だが、姿は消せても匂い、音は消すことができないので注意が必要だ。
すると、あのクズでバカ共は自分の能力を勝手に紹介してくれたのだ。
北野が<心身操作>、金魚の糞がそれぞれ<強制隷属>但し使用回数は1回のみ、<魔力強奪><反射攻撃>神Lvのみ、そして最後にバカ女は<重力魔法>だそうだ。
定番の能力を全員が手に入れているが、一人だけ回数制限・・しかも1回のみとなっている。内容は<強制隷属>。これが一番まずい能力だろう。
きっと、この世界の協力無比な何かを隷属させることができるのだ。
あまりにも強力な力の為に回数制限があると見て間違いない。神の攻撃のみ反射できる奴もいるしな。
それぞれの能力について考えていると、<シータ王国>の国王を名乗る者が表れて、ある程度この世界の状況と、召喚理由を説明してくれた。
言っていることはもっともなことを言っているようだが、6000人もの犠牲をだして、なおかつ呪いの指輪で制限するなど、行動から考えるとこいつが悪なのではないかと思う。いや、きっとそうだろう。
きっちり俺の分の指輪まで用意していやがって・・・とりあえず逃走しておいて正解だ。
だが、今後俺はどうやってこの<シータ王国>で生活していけばいいのだろうか・・・いや、どうせなら隣国といっていた<アルダ王国>に行ってもいいかもしれないな。本当にここの王が言うように、自分勝手に独立したやつらであればまた逃亡すればいいだろう。
どの道この国にいても、明るい未来は見られない。
そして気になるのが、ジン・アルダと言われていた<アルダ王国>の次男だ。
とても強大な力を持っているらしい。名前も親友と同じだし、何故か気になるのだ。俺は再度第六感が働いたのを感じた。まぁはっきり言って当たったためしはないが。
ここの王も、召喚者の人数が一人不足していることに気が付いたようで、ここにとどまるのも危険だろう。
俺はこの場をサッサと後にした。町に出ると人はいるが、皆活気がなく商店も開店していないところが結構ある。
出店も、店構えだけあって、商売をしている者は皆無だ。
あの王が<シータ王国>は危機的状況にある・・と言っていたのは事実なのだろう。
俺は冷静に次の行動に移すための情報を得ることにした。
そう、隣国と呼ばれている<アルダ王国>に向かうための方法と準備だ。
会話は既に問題ないことを王の話で理解している。
ただ、今の俺の服装・・・ジャージでこの町の人間に話しかけるのは厳しいだろう。しかも、もし教室に仁がいたら景気づけにプレゼントするために持ってきている男!と書かれたハチマキもある。かなり目立つので怪しまれるし、王に俺の情報が漏れる可能性が高い。
それだけなら何とかなるかもしれないが、憲兵を呼ばれたりすると厄介だ。
俺の能力で逃げることはできると思うが、北野達が出てくると対処できないかもしれない。
そこでまずは、町の住民達の話を聞くことにした。もちろん<光術>を使用して俺の姿は見えないようにしている。
だが、なかなか良い情報は得られない。<アルダ王国>の名前は会話に出ては来るのだが・・・位置や距離の情報が出ないのだ。
そんな中で、不思議な気配を出している・・ような気がする人がいた。
その人の近くに行くと、突然こちらを振り向いて俺を見つめた。
はっ??今まで俺に気が付いた奴はいなかったぞ。能力は発動されているはずだ。この不思議な気配はこの人が持つ力が巨大だから感じたのか?
いや、まて、もしこの人があの王に関連する者たっだら非常にまずい。
おれはとりあえず笑顔で手を振ってみることにした。
するとその人は戸惑いながらも手を振り返したのだ・・・
確定だ。この人は俺を認識している。確かに俺の能力は得られたばかりで本来の力は発揮できていないのは分かる。だが、こんなにも早く看破できるものが表れるとなると、情報を得られない状態でもこの国を出た方が良いかもしれないな。
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