120 / 170
二度目の戦闘
私はレイラ(1)
しおりを挟む
私は、敬愛するジン様に召喚頂いた召喚魔獣であり幻獣の一種である光鳥のレイラです。
私達幻獣は、ジン様に召喚頂いた6人全てジン様と契約して頂いたので、契約魔獣でもあるのですよ。
普通は、私達幻獣を召喚し、ましてや契約するなどできる事ではないのですが・・・
幻獣と言う種族はその名の通り幻と言われており、普通は目にすることができない種族なのです。
そんな私達を召喚し、そして家族のように接して頂けるジン様。更には<アルダ王国>の隊長と言う任にまでつかせて頂きました。この国にいると、不思議と心が温かくなります。
任務はやりがいがあり、そして大同盟の祭りも経験させて頂いたのです。
<ベネチカット王国>の観光も素晴らしく、その他の国々が出している食べ物や飲み物もとても素晴らしいのです。お酒はちょっと臭かったですけどね。
ここ<アルダ王国>では、今まで経験したことのない充実した生活を送ることができていたのです。
あの<シータ王国>のドルロイが来るまでは。
以前あの愚王がこの<アルダ王国>を攻めてきた際に、ジン様そしてお父上であるダン様は命まで取ることはしませんでした。その恩を仇で返したのです。
愚王は、6,000人もの命を犠牲に、禁呪である召喚魔法を実施し、6人の召喚者をこの世界に呼び<アルダ王国>に対する理不尽な復讐を行おうとしたのです。
とても許せることではありませんが、召喚者のうちのお一方が、なんとジン様と前世からの親友だったとの事で、ここだけは認めてあげましょう。
しかし、残りの召喚者の話を聞いて、私は自身の冷静さを保つのが大変でした。そう、何と敬愛するジン様に対して悪辣な行動をしていた者達だというのです。
その話を聞いた他の<アルダ王国>の面々も、怒りを露わにしています。
そしてその召喚者たちが特殊で強力な能力を持っているという情報を、ユージ様が教えて下さいました。この情報をもとに、再度<シータ王国>に対する作戦を考えるのですが、そこに力強い仲間が増えたのです。
大同盟交流の一環で開催された闘技大会の出場者で、それぞれ素晴らしい能力の持ち主の皆さん。各隊の副隊長に任命されて、Lvアップ作業まで実施することになりました。
私が隊長を務めさせて頂いている【治安維持部隊】にも、ワイム殿という人族の方が副隊長として任命されました。金と銀の短剣を使い多彩な技を繰り出すことができる素晴らしい人です。
戦力が遥に強化されたのですが、<アルダ王国>として正式に発表していない裏の部隊である幻獣部隊の隊長であるウェインの顔はすぐれません。
私も、召喚者たちのジン様への今までの悪意、そしてこれからの行いを考えると心穏やかにはいられないので、気持ちはわかります。
その後、作戦を決める<アルダ王国>の幹部による話し合いが終了した後に、ウェインから幻獣だけが呼び出されました。
珍しいですね、ウェインから皆が揃って呼び出されることなど今までなかったと思います。
私たちは、幻獣部隊用に準備されている部屋に集合し、ウェインの話を聞くことにしました。
すると、ウェインは驚くべきことを言い出したのです。
新に戦力となった隊員の力である<未来視>を<複写>して使用した際に、ジン様が重傷を負ってしまう未来が見えたというのです。
そんなことは決してあってはなりません。動揺してしまいましたが、ウェインは続けます。
彼は、そのような状況になってしまった場合は、戦局は最悪の状況になっているはずなので、自らの命と引き換えにジン様を逃がすべく内々に幻獣部隊に作戦を伝えたのです。
そして、ジン様と退避を共にする役目は私が選ばれました。
ウェインは、万が一そのような状態になってしまった場合、幻獣部隊で私だけが生き残ってしまい、きっとみんなの事を想い、辛い状況になる事まで想像しているのでしょう。深く頭を下げて謝罪してきたのです。
ですが、私がウェインの立場なら同じことをするでしょう。そして、私達が何よりも優先すべきはジン様なのです。我らの命はジン様の為にあり、ジン様の為に使うべきものなのです。
なので、私が多少寂しい思いをしようが、そんなことはどうでも良いのですよ。
そう思っていたんです。
でも、実際に最悪の状況になり、何とモモ様までもが相手の術にはまってしまいました。
ウェインは覚悟を決めたのか、<念話>ではなく口頭で幻獣部隊に任務を遂行するように伝えてきました。
私も覚悟を持って、即重症を負ってしまった、いえ、お守りすることができなかったジン様を抱え、<光魔法>を全力でかけながら退避を行いました。
混戦の中で<転移>を使い、万が一召喚者についてこられると困るので、ある程度距離を取ってから<転移>にて<魔界森>の塔5階に<転移>しました。
そこには国王であるダン様を始めとした王族の方々、そして【近衛部隊】の方々がいます。
同じように<転移>で【近衛部隊】に所属するラム殿とミーナ殿そして、人化したシロ様、トーカ様、ソラ様、同行していたユージ様も到着し、即ジン様の所へ駆け寄っています。
既に私の全ての魔力と生命力を使い切る勢いの<光魔法>を発動していた為、ジン様は完治されて意識も戻られていますが、現状を把握しきれない、いいえ、把握したくないのか、心を閉ざしてしまっているようです。
他の副隊長や隊員はこの5階層に直接来ることはできないため、1階層と2階層、そして塔の周りの平原になってしまいますが、避難は完了しているのが唯一の救いです。
そんな時、ウェインから<念話>が来ました。
『レイラ、作戦は完了したか?』
通常の<念話>で少しホッとして、普通に返事をしました。
『はい、既にジン様は回復されて、<魔界森>の塔5階層にいます』
『そうか、こちらは<反射攻撃>と<魔力強奪>は始末した。今後の作戦立案の情報としてくれ』
私は、敵である5人の召喚者の内2人も排除できていることに喜びを覚え、他の幻獣の状態を聞こうとしました。でも、ウェインからの最後の報告はとても悲しい物でした。
『ジン様の無事を確認できて安心した。レイラ、申し訳ないがここにいる幻獣部隊で残っているのは最早私だけだ。皆ジン様の為に散っていった。私ももう長くは持たないだろう。辛い思いをさせてすまないが、ジン様を頼んだぞ。さらばだ』
そういって、<念話>は切れてしまいました。
わかっていたんです。私達幻獣はジン様を通して家族のような絆が芽生えていたので、何となく今の状況がわかってしまうんです。同じ契約魔獣ですし・・・
ですから、もう既にマーニカ、セリア、エレノア、ユフロがこの世界に存在していないことは何となくわかっていたんです。
ダン様が近衛であるミーナ殿、ラム殿を呼び、話をしています。
そんな状況を、私は何をするわけでもなくボーっと見ている・・不思議な感覚です。
不意に王族であるダン様、ヤリス様、ソフィア様、ロイド様、そしてソフィア様の婚約者であるリノス様がこちらに来たと思ったら、いつも間にか私はヤリス様に抱きしめられていたのです。
そして、ヤリス様はおっしゃいました。
「レイラ、ジンのためとはいえ辛い任務をありがとう。あんなに仲の良かった幻獣部隊の皆を置いて一人でここまで来てくれるのは・・辛かったでしょう。あなたの、そしてあなた方の心からの忠誠に感謝してもしきれません」
そうおっしゃって、私を優しく抱きしめ続けて下さるのです。
ダン様とロイド様も私の頭を優しく撫でて下さっているようです。
横にいらっしゃるソフィア様は、そっと私の頬に伝わる水を柔らかい布で拭いてくださっています。
何故かはわかりませんが、目から何かが流れているようなのです。基本的に高いステータスを持ち、さらにLvアップを極限まで行った私でさえも制御できない何かが・・・
私達幻獣は、ジン様に召喚頂いた6人全てジン様と契約して頂いたので、契約魔獣でもあるのですよ。
普通は、私達幻獣を召喚し、ましてや契約するなどできる事ではないのですが・・・
幻獣と言う種族はその名の通り幻と言われており、普通は目にすることができない種族なのです。
そんな私達を召喚し、そして家族のように接して頂けるジン様。更には<アルダ王国>の隊長と言う任にまでつかせて頂きました。この国にいると、不思議と心が温かくなります。
任務はやりがいがあり、そして大同盟の祭りも経験させて頂いたのです。
<ベネチカット王国>の観光も素晴らしく、その他の国々が出している食べ物や飲み物もとても素晴らしいのです。お酒はちょっと臭かったですけどね。
ここ<アルダ王国>では、今まで経験したことのない充実した生活を送ることができていたのです。
あの<シータ王国>のドルロイが来るまでは。
以前あの愚王がこの<アルダ王国>を攻めてきた際に、ジン様そしてお父上であるダン様は命まで取ることはしませんでした。その恩を仇で返したのです。
愚王は、6,000人もの命を犠牲に、禁呪である召喚魔法を実施し、6人の召喚者をこの世界に呼び<アルダ王国>に対する理不尽な復讐を行おうとしたのです。
とても許せることではありませんが、召喚者のうちのお一方が、なんとジン様と前世からの親友だったとの事で、ここだけは認めてあげましょう。
しかし、残りの召喚者の話を聞いて、私は自身の冷静さを保つのが大変でした。そう、何と敬愛するジン様に対して悪辣な行動をしていた者達だというのです。
その話を聞いた他の<アルダ王国>の面々も、怒りを露わにしています。
そしてその召喚者たちが特殊で強力な能力を持っているという情報を、ユージ様が教えて下さいました。この情報をもとに、再度<シータ王国>に対する作戦を考えるのですが、そこに力強い仲間が増えたのです。
大同盟交流の一環で開催された闘技大会の出場者で、それぞれ素晴らしい能力の持ち主の皆さん。各隊の副隊長に任命されて、Lvアップ作業まで実施することになりました。
私が隊長を務めさせて頂いている【治安維持部隊】にも、ワイム殿という人族の方が副隊長として任命されました。金と銀の短剣を使い多彩な技を繰り出すことができる素晴らしい人です。
戦力が遥に強化されたのですが、<アルダ王国>として正式に発表していない裏の部隊である幻獣部隊の隊長であるウェインの顔はすぐれません。
私も、召喚者たちのジン様への今までの悪意、そしてこれからの行いを考えると心穏やかにはいられないので、気持ちはわかります。
その後、作戦を決める<アルダ王国>の幹部による話し合いが終了した後に、ウェインから幻獣だけが呼び出されました。
珍しいですね、ウェインから皆が揃って呼び出されることなど今までなかったと思います。
私たちは、幻獣部隊用に準備されている部屋に集合し、ウェインの話を聞くことにしました。
すると、ウェインは驚くべきことを言い出したのです。
新に戦力となった隊員の力である<未来視>を<複写>して使用した際に、ジン様が重傷を負ってしまう未来が見えたというのです。
そんなことは決してあってはなりません。動揺してしまいましたが、ウェインは続けます。
彼は、そのような状況になってしまった場合は、戦局は最悪の状況になっているはずなので、自らの命と引き換えにジン様を逃がすべく内々に幻獣部隊に作戦を伝えたのです。
そして、ジン様と退避を共にする役目は私が選ばれました。
ウェインは、万が一そのような状態になってしまった場合、幻獣部隊で私だけが生き残ってしまい、きっとみんなの事を想い、辛い状況になる事まで想像しているのでしょう。深く頭を下げて謝罪してきたのです。
ですが、私がウェインの立場なら同じことをするでしょう。そして、私達が何よりも優先すべきはジン様なのです。我らの命はジン様の為にあり、ジン様の為に使うべきものなのです。
なので、私が多少寂しい思いをしようが、そんなことはどうでも良いのですよ。
そう思っていたんです。
でも、実際に最悪の状況になり、何とモモ様までもが相手の術にはまってしまいました。
ウェインは覚悟を決めたのか、<念話>ではなく口頭で幻獣部隊に任務を遂行するように伝えてきました。
私も覚悟を持って、即重症を負ってしまった、いえ、お守りすることができなかったジン様を抱え、<光魔法>を全力でかけながら退避を行いました。
混戦の中で<転移>を使い、万が一召喚者についてこられると困るので、ある程度距離を取ってから<転移>にて<魔界森>の塔5階に<転移>しました。
そこには国王であるダン様を始めとした王族の方々、そして【近衛部隊】の方々がいます。
同じように<転移>で【近衛部隊】に所属するラム殿とミーナ殿そして、人化したシロ様、トーカ様、ソラ様、同行していたユージ様も到着し、即ジン様の所へ駆け寄っています。
既に私の全ての魔力と生命力を使い切る勢いの<光魔法>を発動していた為、ジン様は完治されて意識も戻られていますが、現状を把握しきれない、いいえ、把握したくないのか、心を閉ざしてしまっているようです。
他の副隊長や隊員はこの5階層に直接来ることはできないため、1階層と2階層、そして塔の周りの平原になってしまいますが、避難は完了しているのが唯一の救いです。
そんな時、ウェインから<念話>が来ました。
『レイラ、作戦は完了したか?』
通常の<念話>で少しホッとして、普通に返事をしました。
『はい、既にジン様は回復されて、<魔界森>の塔5階層にいます』
『そうか、こちらは<反射攻撃>と<魔力強奪>は始末した。今後の作戦立案の情報としてくれ』
私は、敵である5人の召喚者の内2人も排除できていることに喜びを覚え、他の幻獣の状態を聞こうとしました。でも、ウェインからの最後の報告はとても悲しい物でした。
『ジン様の無事を確認できて安心した。レイラ、申し訳ないがここにいる幻獣部隊で残っているのは最早私だけだ。皆ジン様の為に散っていった。私ももう長くは持たないだろう。辛い思いをさせてすまないが、ジン様を頼んだぞ。さらばだ』
そういって、<念話>は切れてしまいました。
わかっていたんです。私達幻獣はジン様を通して家族のような絆が芽生えていたので、何となく今の状況がわかってしまうんです。同じ契約魔獣ですし・・・
ですから、もう既にマーニカ、セリア、エレノア、ユフロがこの世界に存在していないことは何となくわかっていたんです。
ダン様が近衛であるミーナ殿、ラム殿を呼び、話をしています。
そんな状況を、私は何をするわけでもなくボーっと見ている・・不思議な感覚です。
不意に王族であるダン様、ヤリス様、ソフィア様、ロイド様、そしてソフィア様の婚約者であるリノス様がこちらに来たと思ったら、いつも間にか私はヤリス様に抱きしめられていたのです。
そして、ヤリス様はおっしゃいました。
「レイラ、ジンのためとはいえ辛い任務をありがとう。あんなに仲の良かった幻獣部隊の皆を置いて一人でここまで来てくれるのは・・辛かったでしょう。あなたの、そしてあなた方の心からの忠誠に感謝してもしきれません」
そうおっしゃって、私を優しく抱きしめ続けて下さるのです。
ダン様とロイド様も私の頭を優しく撫でて下さっているようです。
横にいらっしゃるソフィア様は、そっと私の頬に伝わる水を柔らかい布で拭いてくださっています。
何故かはわかりませんが、目から何かが流れているようなのです。基本的に高いステータスを持ち、さらにLvアップを極限まで行った私でさえも制御できない何かが・・・
0
あなたにおすすめの小説
【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』
ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。
全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。
「私と、パーティを組んでくれませんか?」
これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
【完結】帝国から追放された最強のチーム、リミッター外して無双する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
スペイゴール大陸最強の帝国、ユハ帝国。
帝国に仕え、最強の戦力を誇っていたチーム、『デイブレイク』は、突然議会から追放を言い渡される。
しかし帝国は気づいていなかった。彼らの力が帝国を拡大し、恐るべき戦力を誇示していたことに。
自由になった『デイブレイク』のメンバー、エルフのクリス、バランス型のアキラ、強大な魔力を宿すジャック、杖さばきの達人ランラン、絶世の美女シエナは、今まで抑えていた実力を完全開放し、ゼロからユハ帝国を超える国を建国していく。
※この世界では、杖と魔法を使って戦闘を行います。しかし、あの稲妻型の傷を持つメガネの少年のように戦うわけではありません。どうやって戦うのかは、本文を読んでのお楽しみです。杖で戦う戦士のことを、本文では杖士(ブレイカー)と描写しています。
※舞台の雰囲気は中世ヨーロッパ〜近世ヨーロッパに近いです。
〜『デイブレイク』のメンバー紹介〜
・クリス(男・エルフ・570歳)
チームのリーダー。もともとはエルフの貴族の家系だったため、上品で高潔。白く透明感のある肌に、整った顔立ちである。エルフ特有のとがった耳も特徴的。メンバーからも信頼されているが……
・アキラ(男・人間・29歳)
杖術、身体能力、頭脳、魔力など、あらゆる面のバランスが取れたチームの主力。独特なユーモアのセンスがあり、ムードメーカーでもある。唯一の弱点が……
・ジャック(男・人間・34歳)
怪物級の魔力を持つ杖士。その魔力が強大すぎるがゆえに、普段はその魔力を抑え込んでいるため、感情をあまり出さない。チームで唯一の黒人で、ドレッドヘアが特徴的。戦闘で右腕を失って以来義手を装着しているが……
・ランラン(女・人間・25歳)
優れた杖の腕前を持ち、チームを支える杖士。陽気でチャレンジャーな一面もあり、可愛さも武器である。性格の共通点から、アキラと親しく、親友である。しかし実は……
・シエナ(女・人間・28歳)
絶世の美女。とはいっても杖士としての実力も高く、アキラと同じくバランス型である。誰もが羨む美貌をもっているが、本人はあまり自信がないらしく、相手の反応を確認しながら静かに話す。あるメンバーのことが……
最低最悪の悪役令息に転生しましたが、神スキル構成を引き当てたので思うままに突き進みます! 〜何やら転生者の勇者から強いヘイトを買っている模様
コレゼン
ファンタジー
「おいおい、嘘だろ」
ある日、目が覚めて鏡を見ると俺はゲーム「ブレイス・オブ・ワールド」の公爵家三男の悪役令息グレイスに転生していた。
幸いにも「ブレイス・オブ・ワールド」は転生前にやりこんだゲームだった。
早速、どんなスキルを授かったのかとステータスを確認してみると――
「超低確率の神スキル構成、コピースキルとスキル融合の組み合わせを神引きしてるじゃん!!」
やったね! この神スキル構成なら処刑エンドを回避して、かなり有利にゲーム世界を進めることができるはず。
一方で、別の転生者の勇者であり、元エリートで地方自治体の首長でもあったアルフレッドは、
「なんでモブキャラの悪役令息があんなに強力なスキルを複数持ってるんだ! しかも俺が目指してる国王エンドを邪魔するような行動ばかり取りやがって!!」
悪役令息のグレイスに対して日々不満を高まらせていた。
なんか俺、勇者のアルフレッドからものすごいヘイト買ってる?
でもまあ、勇者が最強なのは検証が進む前の攻略情報だから大丈夫っしょ。
というわけで、ゲーム知識と神スキル構成で思うままにこのゲーム世界を突き進んでいきます!
悪役顔のモブに転生しました。特に影響が無いようなので好きに生きます
竹桜
ファンタジー
ある部屋の中で男が画面に向かいながら、ゲームをしていた。
そのゲームは主人公の勇者が魔王を倒し、ヒロインと結ばれるというものだ。
そして、ヒロインは4人いる。
ヒロイン達は聖女、剣士、武闘家、魔法使いだ。
エンドのルートしては六種類ある。
バットエンドを抜かすと、ハッピーエンドが五種類あり、ハッピーエンドの四種類、ヒロインの中の誰か1人と結ばれる。
残りのハッピーエンドはハーレムエンドである。
大好きなゲームの十回目のエンディングを迎えた主人公はお腹が空いたので、ご飯を食べようと思い、台所に行こうとして、足を滑らせ、頭を強く打ってしまった。
そして、主人公は不幸にも死んでしまった。
次に、主人公が目覚めると大好きなゲームの中に転生していた。
だが、主人公はゲームの中で名前しか出てこない悪役顔のモブに転生してしまった。
主人公は大好きなゲームの中に転生したことを心の底から喜んだ。
そして、折角転生したから、この世界を好きに生きようと考えた。
大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる
遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」
「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」
S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。
村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。
しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。
とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。
勇者パーティーにダンジョンで生贄にされました。これで上位神から押し付けられた、勇者の育成支援から解放される。
克全
ファンタジー
エドゥアルには大嫌いな役目、神与スキル『勇者の育成者』があった。力だけあって知能が低い下級神が、勇者にふさわしくない者に『勇者』スキルを与えてしまったせいで、上級神から与えられてしまったのだ。前世の知識と、それを利用して鍛えた絶大な魔力のあるエドゥアルだったが、神与スキル『勇者の育成者』には逆らえず、嫌々勇者を教育していた。だが、勇者ガブリエルは上級神の想像を絶する愚者だった。事もあろうに、エドゥアルを含む300人もの人間を生贄にして、ダンジョンの階層主を斃そうとした。流石にこのような下劣な行いをしては『勇者』スキルは消滅してしまう。対象となった勇者がいなくなれば『勇者の育成者』スキルも消滅する。自由を手に入れたエドゥアルは好き勝手に生きることにしたのだった。
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる