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最後の戦い
北野、佐藤、悠里の断罪
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俺達の帰還と大差なく、ウェイン、ユフロ、エレノアも帰還した。
モモはようやく少し落ち着いてきた。彼女は幻獣部隊に向かって頭を下げている。
「皆さん、私のせいで申し訳ありませんでした。あの時、召喚者達に対して激しい怒りがあり、そして<心身操作>の影響もあったのでしょう。<反射攻撃>に対して全力で攻撃をしてしまいました。冷静に考えれば、あの時に少しLvを落とした攻撃をしておけば何の問題もなかったのだと思うのです。そのせいで、皆さんには辛い思いをさせてしまい、本当に申し訳ないと思っています」
モモは、自分の攻撃で幻獣部隊が三名死亡したことをやはり悔やんでいるのだ。
「モモ様、気に病む必要はありません。私でもあの状況なら<反射攻撃>かどうかなど関係なく全力で行ったでしょう。いえ、私だけでなくここにいる幻獣部隊全員同じ気持ちのはずです」
ウェインの回答に対して、幻獣部隊全員が頷いている。
「今私達は再びジン様にお仕えすることができており、契約魔獣としての地位も元通りです。いえ、元ではなく、きっかけはよくわかりませんが、<SSS:神級>にまで到達したのです。どうでしょうか?今現在を考えれば良いことしかないではありませんか。それでも、もし気に病むことがあるとすれば、その原因はモモ様ではなく、あの召喚者共です。なのでどうか頭を上げて下さい。共にジン様の為に全てを捧げる同士ではないですか」
モモは目に涙を溜めながら顔を上げた。
「幻獣部隊の皆さん。ありがとうございます」
そういうと、モモの周りに他の神獣達が群がってきた。
「モモ、戻ってきてくれて嬉しいよ」 とトーカ
「お姉さんがいないと、まとまりがなくて困っちゃった」 とソラ
「これで皆でまた楽しく過ごせますね。本当に良かったです」 とシロ
四人でそこから何やらワイワイやっているが、暫くは放っておこう。と思ったのだが、そこに父さんを始めとした王族が入室してきたので、全員一旦円卓に着席することにした。
「ジン、神獣殿、幻獣部隊の皆、そして各隊長と副隊長、本当によくやってくれた。何やら最後はあっけないようだったが、これでこの<アルダ―フラウス大同盟>も安泰だろう。結局ドルロイは逃亡してしまったようだが、まさかこの大陸以外にも生活圏が存在するとは思わなかった。あいつ一人は最早脅威でも何でもないが、これからあの召喚者共から情報を引き出して、万が一脅威になり得るのであれば必要な処置を取ろうと思っている。召喚者の処遇だが、<重力魔法>についてはあまり重い処遇はしない方針だが、それぞれ三人の処遇をこの場で決めたいと思う」
「ダン王、もし犯罪奴隷とするならば、既に元辺境伯の子供であるアレン、ブゴウ、ショリーがいますので、我ら【技術開発部隊】で承ります」
ガジムは容赦なくこき使える人材を欲しているようだ。
「ガジム隊長の意見は分かった。まずは、<強制隷属>の佐藤と言う者から処遇を決めて行こう。この者は直接我らに対して危害を加えてはいない。ただ、モモ殿を支配下に置き、幻獣部隊を一時壊滅的な状態に陥らせた原因である。このあたりを含めてどうだ?」
父さんの説明に対し、キャンデル副隊長が意見を述べる。
「皆さん、確かに<強制隷属>は直接的な危害を加えてきた訳ではありません。しかし、一時<アルダ王国>に対して多大なダメージを与えた原因であるために無罪と言うわけにはいかないでしょう。実際、<心身操作>の影響下にもあったようですが、ジン様によれば性格にも難があるようなので、元辺境伯の子供と同様に、犯罪奴隷として【技術開発部隊】の管理下に置くことを推薦したいと思います」
ガジム隊長は大きく頷き、その他の隊長も頷いている。
「よし、ではそのようにするか。奴隷紋についてはガジム隊長が管理することにする。ジン、後で<強制隷属>に奴隷紋の付与を頼むぞ」
俺は父さんに頷いておく。同郷の者に対して奴隷紋は忍びないが、あいつらのせいで一時は幻獣部隊が壊滅したんだし、モモも俺の元から強制的に隔離されたのだからしょうがない。
と、頭を整理していると、ガジム隊長から要望がきた。
「ジン様、すでに<強制隷属>の能力は剥奪していると聞いてきますが、もし可能であればHPについては高ければそのままにして頂きたいと思います」
「別に構わないけど、なんで?」
「いや、既に我らの管理下にあるあの三人は非常に使えないやつらなんです。もし今度の佐藤とか言うやつも同じであれば、拳で教育を行うのですが・・軽く小突いた程度で致命傷になると仕事ができないので困っているのが現状です。ある程度のHPがあれば良いかと思いまして・・」
成程、教育的指導のためね・・ガジム隊長も<SS:聖級>だからな。元から力はあるし、軽く小突いたつもりでも、あいつらからしたら致命傷になる可能性があるか・・・
「わかった。HPはそのままにしておくよ。もし<身体強化>が有ったらどうする?」
「<身体強化・・Lv7(上級)>程度でしたらそのままで問題ないですね。逃亡や反抗した時にも軽く抑え込めますし、むしろスキルを使って労働に精を出してもらえた方が有益です。但し、何らかの要因でスキルLvが上昇した場合は、その部分は剥奪をお願いします」
彼らにかかれば、スキルLvは帝級でも問題なく抑え込めるだろうが、常に隊長・副隊長クラスが監視しているわけではないという事か?奴隷紋もあるので、過剰な防衛手段とも考えられるのだが、安全側の考えなので問題ないだろう。
「わかった。剥奪については俺、幻獣部隊、神獣達全員使えるので、何かあったら誰に言ってもらっても構わないよ」
ガジム隊長が頷いたのを確認すると、父さんは続けた。
「よし、それでは<強制隷属>の佐藤の処遇は決まったな。次は<心身操作>の北野だ。私ははっきり言って、こいつは極刑で問題ないと思っているのだが、皆はどうだ?」
父さんの北野に対する判断は、非常に厳しい物だった。
あの素行や、俺達にしようとした事を考えると妥当な判断になるのだが・・
すると、ウェインが、
「では、もしよろしければその<心身操作>については、我ら【諜報部隊】に一任させて頂けないでしょうか?」
「一任とは、刑も含めてという事か?何もなしでは引き渡すことはできないが・・その辺りはどうだ?」
俺も父さんと同じ考えではある。無罪のままでのうのうと暮らさせるわけにはいかない。
「もちろん何も罰を与えないというわけではありません。先ずはドルロイ関連の情報を搾り取った後に、犯罪奴隷とします。そして、<神狼>の町にある鍛錬場に特殊な防壁を張り、各ステージの外には決して出られないようにします。北野のLvにもよりますが、生かさず殺さずの状態を維持できるように、北野のLvよりも2から3段程度上のLvの隊員の修練・・撃破目標として使わせて頂きたいと思います。もちろん致命傷になりそうな場合は即回復させます。もし、北野が何も反応できずに撃破された場合も相当な罰を与えるのです。これを永遠に実施します」
成程ね、永遠の的になるわけだ。そうすると、北野のLvもいつの間にか上昇している可能性がある。
「ウェイン、その場合も<強制隷属>と同様にLv上昇の危険性があるから、都度剥奪を行う事を忘れないようにする必要があるぞ」
「ジン様のおっしゃる通りです」
「ふむ、ジンもウェイン隊長の案で良いのか?」
父さんは俺がウェインにアドバイスを送ったことから、ウェインの意見に賛同したと受け取り確認してきた。悠里にはあいつは極刑だと啖呵を切ってしまったが・・・
あいつが長期間苦しむのであれば、全く問題ない。むしろ永遠ともいえる期間苦しみ続けるのが妥当だろう。
「うん、問題ないよ。ウェインならうまくやってくれるしね。HPと<身体強化>があれば、そのままにしておくよ。Lvの剥奪はウェインが考えてやっておいて」
「承知しました。状況は都度報告させて頂きます」
うん、相変わらず真面目だな。再召喚して<SSS:神級>になっても、決して驕らずに鍛錬を積み重ねている姿勢にも変わりはない。
「よし、そうすると最後は<重力魔法>だ。これはジンの意見を最初に聞いておきたい」
「そうだね、前も一部の人には伝えたかもしれないけど、<重力魔法>を持っていた悠里という人には相当な裏切りをされて、先の戦いではかなりの深手を負わされた。いくら<心身操作>の影響があったとしても完全に許すことはできない。でも、大きな恩を受けたことも事実なんだ。なので、不満があるかもしれないが、犯罪奴隷にもせずに生活をさせようと思っていて、そんな感じの事を既に本人に伝えているんだ。でも、俺の状況を国民は知っているので、周りからは相当冷たい対応をされると思う。この辺が罰になるんじゃないかと思って・・・悠里の場合は、<重力操作>だけでなく全てのステータスを剥奪しているから、これで終わりにしたい」
皆、暫く考え込んでしまった。
特に神獣達と幻獣部隊は、俺に対して傷をつけたことが許せることではないらしく、何とか気持ちを抑えようとしている感じだ。
だが結局は今の俺の意見を受け入れてくれる。
全員了承してくれた。一応状況を追加で報告しておこう。
「一応報告なんだけど、ドルロイが召喚者につけさせた指輪の呪いは全員解除済みで、悠里の骨折については何もしていない。全てのステータスを剥奪したので、今は相当な痛みに襲われているはずなんだ。なので、痛みを取る処置だけはレイラ、お願いできる?」
「ジン様の仰せの通りに」
本当は不満があるだろうが、おくびにも出さずに了承してくれる。
本当にありがとう。
「よし、では召喚者共の処遇も決まった。ではウェイン隊長の情報聞き取り後に再度必要に応じて対策会議を実施する。今日は一旦全員良く休み、明日から復活祭の話でもするか?」
流石は父さんだ。この間祭りが終わったばかりだが、今度は幻獣とモモの復活祭か。楽しみだ。
そうして、一旦俺達は久しぶりに全員で<魔界森>の5階層に<転移>して、神獣達と俺だけでゆっくり過ごさせてもらった。
モモはようやく少し落ち着いてきた。彼女は幻獣部隊に向かって頭を下げている。
「皆さん、私のせいで申し訳ありませんでした。あの時、召喚者達に対して激しい怒りがあり、そして<心身操作>の影響もあったのでしょう。<反射攻撃>に対して全力で攻撃をしてしまいました。冷静に考えれば、あの時に少しLvを落とした攻撃をしておけば何の問題もなかったのだと思うのです。そのせいで、皆さんには辛い思いをさせてしまい、本当に申し訳ないと思っています」
モモは、自分の攻撃で幻獣部隊が三名死亡したことをやはり悔やんでいるのだ。
「モモ様、気に病む必要はありません。私でもあの状況なら<反射攻撃>かどうかなど関係なく全力で行ったでしょう。いえ、私だけでなくここにいる幻獣部隊全員同じ気持ちのはずです」
ウェインの回答に対して、幻獣部隊全員が頷いている。
「今私達は再びジン様にお仕えすることができており、契約魔獣としての地位も元通りです。いえ、元ではなく、きっかけはよくわかりませんが、<SSS:神級>にまで到達したのです。どうでしょうか?今現在を考えれば良いことしかないではありませんか。それでも、もし気に病むことがあるとすれば、その原因はモモ様ではなく、あの召喚者共です。なのでどうか頭を上げて下さい。共にジン様の為に全てを捧げる同士ではないですか」
モモは目に涙を溜めながら顔を上げた。
「幻獣部隊の皆さん。ありがとうございます」
そういうと、モモの周りに他の神獣達が群がってきた。
「モモ、戻ってきてくれて嬉しいよ」 とトーカ
「お姉さんがいないと、まとまりがなくて困っちゃった」 とソラ
「これで皆でまた楽しく過ごせますね。本当に良かったです」 とシロ
四人でそこから何やらワイワイやっているが、暫くは放っておこう。と思ったのだが、そこに父さんを始めとした王族が入室してきたので、全員一旦円卓に着席することにした。
「ジン、神獣殿、幻獣部隊の皆、そして各隊長と副隊長、本当によくやってくれた。何やら最後はあっけないようだったが、これでこの<アルダ―フラウス大同盟>も安泰だろう。結局ドルロイは逃亡してしまったようだが、まさかこの大陸以外にも生活圏が存在するとは思わなかった。あいつ一人は最早脅威でも何でもないが、これからあの召喚者共から情報を引き出して、万が一脅威になり得るのであれば必要な処置を取ろうと思っている。召喚者の処遇だが、<重力魔法>についてはあまり重い処遇はしない方針だが、それぞれ三人の処遇をこの場で決めたいと思う」
「ダン王、もし犯罪奴隷とするならば、既に元辺境伯の子供であるアレン、ブゴウ、ショリーがいますので、我ら【技術開発部隊】で承ります」
ガジムは容赦なくこき使える人材を欲しているようだ。
「ガジム隊長の意見は分かった。まずは、<強制隷属>の佐藤と言う者から処遇を決めて行こう。この者は直接我らに対して危害を加えてはいない。ただ、モモ殿を支配下に置き、幻獣部隊を一時壊滅的な状態に陥らせた原因である。このあたりを含めてどうだ?」
父さんの説明に対し、キャンデル副隊長が意見を述べる。
「皆さん、確かに<強制隷属>は直接的な危害を加えてきた訳ではありません。しかし、一時<アルダ王国>に対して多大なダメージを与えた原因であるために無罪と言うわけにはいかないでしょう。実際、<心身操作>の影響下にもあったようですが、ジン様によれば性格にも難があるようなので、元辺境伯の子供と同様に、犯罪奴隷として【技術開発部隊】の管理下に置くことを推薦したいと思います」
ガジム隊長は大きく頷き、その他の隊長も頷いている。
「よし、ではそのようにするか。奴隷紋についてはガジム隊長が管理することにする。ジン、後で<強制隷属>に奴隷紋の付与を頼むぞ」
俺は父さんに頷いておく。同郷の者に対して奴隷紋は忍びないが、あいつらのせいで一時は幻獣部隊が壊滅したんだし、モモも俺の元から強制的に隔離されたのだからしょうがない。
と、頭を整理していると、ガジム隊長から要望がきた。
「ジン様、すでに<強制隷属>の能力は剥奪していると聞いてきますが、もし可能であればHPについては高ければそのままにして頂きたいと思います」
「別に構わないけど、なんで?」
「いや、既に我らの管理下にあるあの三人は非常に使えないやつらなんです。もし今度の佐藤とか言うやつも同じであれば、拳で教育を行うのですが・・軽く小突いた程度で致命傷になると仕事ができないので困っているのが現状です。ある程度のHPがあれば良いかと思いまして・・」
成程、教育的指導のためね・・ガジム隊長も<SS:聖級>だからな。元から力はあるし、軽く小突いたつもりでも、あいつらからしたら致命傷になる可能性があるか・・・
「わかった。HPはそのままにしておくよ。もし<身体強化>が有ったらどうする?」
「<身体強化・・Lv7(上級)>程度でしたらそのままで問題ないですね。逃亡や反抗した時にも軽く抑え込めますし、むしろスキルを使って労働に精を出してもらえた方が有益です。但し、何らかの要因でスキルLvが上昇した場合は、その部分は剥奪をお願いします」
彼らにかかれば、スキルLvは帝級でも問題なく抑え込めるだろうが、常に隊長・副隊長クラスが監視しているわけではないという事か?奴隷紋もあるので、過剰な防衛手段とも考えられるのだが、安全側の考えなので問題ないだろう。
「わかった。剥奪については俺、幻獣部隊、神獣達全員使えるので、何かあったら誰に言ってもらっても構わないよ」
ガジム隊長が頷いたのを確認すると、父さんは続けた。
「よし、それでは<強制隷属>の佐藤の処遇は決まったな。次は<心身操作>の北野だ。私ははっきり言って、こいつは極刑で問題ないと思っているのだが、皆はどうだ?」
父さんの北野に対する判断は、非常に厳しい物だった。
あの素行や、俺達にしようとした事を考えると妥当な判断になるのだが・・
すると、ウェインが、
「では、もしよろしければその<心身操作>については、我ら【諜報部隊】に一任させて頂けないでしょうか?」
「一任とは、刑も含めてという事か?何もなしでは引き渡すことはできないが・・その辺りはどうだ?」
俺も父さんと同じ考えではある。無罪のままでのうのうと暮らさせるわけにはいかない。
「もちろん何も罰を与えないというわけではありません。先ずはドルロイ関連の情報を搾り取った後に、犯罪奴隷とします。そして、<神狼>の町にある鍛錬場に特殊な防壁を張り、各ステージの外には決して出られないようにします。北野のLvにもよりますが、生かさず殺さずの状態を維持できるように、北野のLvよりも2から3段程度上のLvの隊員の修練・・撃破目標として使わせて頂きたいと思います。もちろん致命傷になりそうな場合は即回復させます。もし、北野が何も反応できずに撃破された場合も相当な罰を与えるのです。これを永遠に実施します」
成程ね、永遠の的になるわけだ。そうすると、北野のLvもいつの間にか上昇している可能性がある。
「ウェイン、その場合も<強制隷属>と同様にLv上昇の危険性があるから、都度剥奪を行う事を忘れないようにする必要があるぞ」
「ジン様のおっしゃる通りです」
「ふむ、ジンもウェイン隊長の案で良いのか?」
父さんは俺がウェインにアドバイスを送ったことから、ウェインの意見に賛同したと受け取り確認してきた。悠里にはあいつは極刑だと啖呵を切ってしまったが・・・
あいつが長期間苦しむのであれば、全く問題ない。むしろ永遠ともいえる期間苦しみ続けるのが妥当だろう。
「うん、問題ないよ。ウェインならうまくやってくれるしね。HPと<身体強化>があれば、そのままにしておくよ。Lvの剥奪はウェインが考えてやっておいて」
「承知しました。状況は都度報告させて頂きます」
うん、相変わらず真面目だな。再召喚して<SSS:神級>になっても、決して驕らずに鍛錬を積み重ねている姿勢にも変わりはない。
「よし、そうすると最後は<重力魔法>だ。これはジンの意見を最初に聞いておきたい」
「そうだね、前も一部の人には伝えたかもしれないけど、<重力魔法>を持っていた悠里という人には相当な裏切りをされて、先の戦いではかなりの深手を負わされた。いくら<心身操作>の影響があったとしても完全に許すことはできない。でも、大きな恩を受けたことも事実なんだ。なので、不満があるかもしれないが、犯罪奴隷にもせずに生活をさせようと思っていて、そんな感じの事を既に本人に伝えているんだ。でも、俺の状況を国民は知っているので、周りからは相当冷たい対応をされると思う。この辺が罰になるんじゃないかと思って・・・悠里の場合は、<重力操作>だけでなく全てのステータスを剥奪しているから、これで終わりにしたい」
皆、暫く考え込んでしまった。
特に神獣達と幻獣部隊は、俺に対して傷をつけたことが許せることではないらしく、何とか気持ちを抑えようとしている感じだ。
だが結局は今の俺の意見を受け入れてくれる。
全員了承してくれた。一応状況を追加で報告しておこう。
「一応報告なんだけど、ドルロイが召喚者につけさせた指輪の呪いは全員解除済みで、悠里の骨折については何もしていない。全てのステータスを剥奪したので、今は相当な痛みに襲われているはずなんだ。なので、痛みを取る処置だけはレイラ、お願いできる?」
「ジン様の仰せの通りに」
本当は不満があるだろうが、おくびにも出さずに了承してくれる。
本当にありがとう。
「よし、では召喚者共の処遇も決まった。ではウェイン隊長の情報聞き取り後に再度必要に応じて対策会議を実施する。今日は一旦全員良く休み、明日から復活祭の話でもするか?」
流石は父さんだ。この間祭りが終わったばかりだが、今度は幻獣とモモの復活祭か。楽しみだ。
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