6 / 6
つがい
しおりを挟む
古の時代、この世を治めていたのは竜の一族だったと言われている。竜は大別して三種いるとされ、水竜と地竜――――それに飛竜だ。
そして、彼らの支配から抜け出そうと人間達が一致団結して戦った。中には人々に手を貸す竜族も現れ、彼らの助力もあって、ついに竜の一族は別の世界へと去っていった。
人々は共闘した竜と手を取り合い、新たに三つの《国》を作った。
中でもルーフス王国と共生する《地竜》は、陸地で圧倒的な力を振るう事もあって、国土を大きく広げた。やがて、かつて共闘した他の国々と領土を巡って争うようになり――――ついに、《飛竜》と共にあったティナの祖国を滅ぼしてしまった。
もう、百年も昔の事である。
ティナの目には、人から竜へと姿を変えて、大空を飛び去って行くヴェルークの姿が映っていた。
「やっぱり……飛竜の化身だったわね」
百年前、敵兵達に連れてこられた彼を見て、ティナは目を疑った事を今でも覚えている。一見すると薄汚れた男だったが、竜語を解するティナは竜の気配に敏感だ。
この男は、人ではないとすぐに察した。
何故大人しく捕らえられているのか理由は分からなかったが、自分を含め人間達に憎悪を滲ませる目がティナの胸を騒めかせた。
そして、祖国の滅亡を目の当たりにして絶望しかなかった心が、動いた。
囚われの彼を、飛竜を、鎖から解き放ち――――空に還そう。
最期に自分も役に立てたという喜びを秘めながら、
『彼を私の騎士にしたいわ。一緒にいさせて』
と、敵将へ告げたのだ。
長い月日が流れて王都はもう跡形もなく、飛竜の名は滅亡とともに堕ちた。今では、三種の竜の中で飛竜は最弱と嘲られるほどだ。
飛竜の名を貶めた国の王女が、彼の伴侶になど相応しくない。身分違いもはなはだしい。みんな死んでしまったのに、自分だけが何故か転生してしまって申し訳なさばかりが募った。
それでも、ヴェルークは伴侶となれと言う。
何も怖がる必要はないと、示してくれている。
空に響き渡る飛竜の力強い咆哮に、ティナはようやく顔を綻ばせた。
「……頑張って、生きていくしかなさそうね」
ヴェルークは歓喜していた。
彼は、かつて人間の側に立って戦った竜の一族だった。
だが、戦が終わった後、人間達は手のひらを返して従属させようとしてきた。力で圧倒する事など簡単だったが、かつては仲間だったという事が躊躇いを与えた。
とりわけ高い知性を持ち、人に化す力を持つ最上位の竜族は、心も人に近い所がある分、よりいっそう裏切りに傷ついた。そして、人間達に襲い掛かられる最弱の同胞達を庇い、深手を負って散り散りになった。
ヴェルークも、そんな最上位の竜族の一人である。
二度と人間になど手を貸さないと誓って、傷ついた身体を癒すべく、深い眠りについた。どれ程の間眠っていたかは分からなかったが、気付いた時には周囲を見知らぬ者達に囲まれていた。
訳が分からないまま鎖で繋がれた。深い眠りについていたせいで体は全くと言っていい程動かず、されるがままだった。ただ、連行されていく道中で、己の同胞である飛竜達が屍と化している光景を見せつけられた。
知能の低い最弱種ではあったが、人間の国の争い事に巻き込まれ、戦力として使われた事を理解して、人間への憎悪が増した。
ティナの前に引き出された時もそれは変わらず、全員食い殺してやろうかと思った。
だが、己の敵意を理解しているようだった少女は、それでも告げた。
『彼を私の騎士にしたいわ。一緒にいさせて』
周囲の者達から嘲笑されても、彼女は全く表情を変えなかった。ヴェルークの鎖が外された時、ティナは初めてヴェルークに優しく微笑みかけ、薄汚れた彼の手を取った。
『これが最後の役目よ』
ティナは気づいていなかったが、その手の甲には薄っすらと竜の紋章が現れていた。
人間達の中で稀に産まれるという、竜と同じ強い魂を持つ者だ。強靭な身体を持つ竜族とは事なり、身体は人間そのものだが、伴侶の誓いをたてて竜と交れば同じ月日を生きられると言われていた。
竜の長い生涯の中で唯一無二の存在であり、失えば二度と現れる事はない者でもある。そして、伴侶となれる竜とその者が触れあうと初めて紋様が出て、以降、相手の居場所を感じ取れるようになるが、その者が竜を心から受け入れないと消えていくという厄介さがある。
衝撃のあまり呆然とするヴェルークの元から、ティナはすぐに引き離された。
やめろ。何をする気だ。
彼女は俺のつがいだ。傷つけるな。
絶叫して追おうとしたが、ルーフス兵は世迷言をと嘲笑い、押さえつけた。忌々しい事に、身体はまだ深い眠りから覚めてこない。
そして――――彼女は敵将の刃にかかった。
あれほどの怒りと絶望を、ヴェルークは知らない。
気づけば竜と化し、周囲を一掃していた。でも、残ったのは彼女の亡骸だけだ。ルーフス兵への憤りは無論の事だったが、彼女を守り切れなかった不甲斐ない己に一番腹が立った。
身体から離れていこうとした彼女の魂を、すぐに己の体内へと取り込んだ。竜紋を持つ者の魂はたとえ肉体が滅んでも、竜族が守りさえすれば現世に留まることができるからだ。
ただ、身体に死を与えられたせいかティナの魂は酷く傷ついてもいて、修復にも時間がかかった。己の最低限の生命維持以外の全ての力を彼女に注ぎ続け、ずっと抱いて守ってきたが、それによって彼女の身体が再誕した時、意識を保っていられなかった。
いつの間にかいなくなってしまったティナの気配を辿り、死に物狂いで探しまわって、やっと見つけたのだ。
村娘として、静かに人生を送らせても良かった。それこそ、苦しい思いしかしなかった前世の事を、思い出さないままでもいいと思ったこともある。
ヴェルークにとって大事なのは、彼女と結婚して伴侶にしてもらう事だ。
結婚するまでは大人しく人間の振りをして、真面目に働いて稼ぐと言った。竜族の力を振るって良いなら、もっと容易く荒稼ぎできるだろうが、驚かれて距離を取られても困る。
でも、彼女は別の道を歩き出した。
ならば、祖国を失った彼女のために、また新たな国を作ってやろう。
自分が眠っている間に、すっかり腑抜けになった飛竜の性根を叩き直すのだ。
全ての飛竜を従えて、彼女の敵になるものは蹴散らしてやる。
そして――――今度こそ思う存分、ティナを思いっきり愛するのだ。
巨大な飛竜が大暴れしている姿が遠目からも見えて、ティナは呻いた。
あれはもしかして、竜族の始祖と言われる伝説の最強種ではないだろうか。
自分はとんでもない男を、世に解き放ってしまったような気がする。
手の甲を見れば竜紋が色濃くなっていて、もう逃れられないのではないだろうか。
彼が帰ってきたら、とんでもないことになりそうだ。
それでも、途方もない喜びと安心感を覚えた。ヴェルークに抱きしめられるたびに、腕は暖かいといつも思った。
彼はずっと――――そうやって守ってきてくれた気がした。
ならば、気高い飛竜が暮らす地を、取り戻さなければならない。
それが私の使命であり、彼の伴侶としてなすべきことだろう。
ティナはそう胸に誓った。
後に、《アルティナ》という新たな国が興った。
飛竜の長に終生愛された開祖の名をとり、大陸に勇名を轟かせることになる大国である。
【了】
そして、彼らの支配から抜け出そうと人間達が一致団結して戦った。中には人々に手を貸す竜族も現れ、彼らの助力もあって、ついに竜の一族は別の世界へと去っていった。
人々は共闘した竜と手を取り合い、新たに三つの《国》を作った。
中でもルーフス王国と共生する《地竜》は、陸地で圧倒的な力を振るう事もあって、国土を大きく広げた。やがて、かつて共闘した他の国々と領土を巡って争うようになり――――ついに、《飛竜》と共にあったティナの祖国を滅ぼしてしまった。
もう、百年も昔の事である。
ティナの目には、人から竜へと姿を変えて、大空を飛び去って行くヴェルークの姿が映っていた。
「やっぱり……飛竜の化身だったわね」
百年前、敵兵達に連れてこられた彼を見て、ティナは目を疑った事を今でも覚えている。一見すると薄汚れた男だったが、竜語を解するティナは竜の気配に敏感だ。
この男は、人ではないとすぐに察した。
何故大人しく捕らえられているのか理由は分からなかったが、自分を含め人間達に憎悪を滲ませる目がティナの胸を騒めかせた。
そして、祖国の滅亡を目の当たりにして絶望しかなかった心が、動いた。
囚われの彼を、飛竜を、鎖から解き放ち――――空に還そう。
最期に自分も役に立てたという喜びを秘めながら、
『彼を私の騎士にしたいわ。一緒にいさせて』
と、敵将へ告げたのだ。
長い月日が流れて王都はもう跡形もなく、飛竜の名は滅亡とともに堕ちた。今では、三種の竜の中で飛竜は最弱と嘲られるほどだ。
飛竜の名を貶めた国の王女が、彼の伴侶になど相応しくない。身分違いもはなはだしい。みんな死んでしまったのに、自分だけが何故か転生してしまって申し訳なさばかりが募った。
それでも、ヴェルークは伴侶となれと言う。
何も怖がる必要はないと、示してくれている。
空に響き渡る飛竜の力強い咆哮に、ティナはようやく顔を綻ばせた。
「……頑張って、生きていくしかなさそうね」
ヴェルークは歓喜していた。
彼は、かつて人間の側に立って戦った竜の一族だった。
だが、戦が終わった後、人間達は手のひらを返して従属させようとしてきた。力で圧倒する事など簡単だったが、かつては仲間だったという事が躊躇いを与えた。
とりわけ高い知性を持ち、人に化す力を持つ最上位の竜族は、心も人に近い所がある分、よりいっそう裏切りに傷ついた。そして、人間達に襲い掛かられる最弱の同胞達を庇い、深手を負って散り散りになった。
ヴェルークも、そんな最上位の竜族の一人である。
二度と人間になど手を貸さないと誓って、傷ついた身体を癒すべく、深い眠りについた。どれ程の間眠っていたかは分からなかったが、気付いた時には周囲を見知らぬ者達に囲まれていた。
訳が分からないまま鎖で繋がれた。深い眠りについていたせいで体は全くと言っていい程動かず、されるがままだった。ただ、連行されていく道中で、己の同胞である飛竜達が屍と化している光景を見せつけられた。
知能の低い最弱種ではあったが、人間の国の争い事に巻き込まれ、戦力として使われた事を理解して、人間への憎悪が増した。
ティナの前に引き出された時もそれは変わらず、全員食い殺してやろうかと思った。
だが、己の敵意を理解しているようだった少女は、それでも告げた。
『彼を私の騎士にしたいわ。一緒にいさせて』
周囲の者達から嘲笑されても、彼女は全く表情を変えなかった。ヴェルークの鎖が外された時、ティナは初めてヴェルークに優しく微笑みかけ、薄汚れた彼の手を取った。
『これが最後の役目よ』
ティナは気づいていなかったが、その手の甲には薄っすらと竜の紋章が現れていた。
人間達の中で稀に産まれるという、竜と同じ強い魂を持つ者だ。強靭な身体を持つ竜族とは事なり、身体は人間そのものだが、伴侶の誓いをたてて竜と交れば同じ月日を生きられると言われていた。
竜の長い生涯の中で唯一無二の存在であり、失えば二度と現れる事はない者でもある。そして、伴侶となれる竜とその者が触れあうと初めて紋様が出て、以降、相手の居場所を感じ取れるようになるが、その者が竜を心から受け入れないと消えていくという厄介さがある。
衝撃のあまり呆然とするヴェルークの元から、ティナはすぐに引き離された。
やめろ。何をする気だ。
彼女は俺のつがいだ。傷つけるな。
絶叫して追おうとしたが、ルーフス兵は世迷言をと嘲笑い、押さえつけた。忌々しい事に、身体はまだ深い眠りから覚めてこない。
そして――――彼女は敵将の刃にかかった。
あれほどの怒りと絶望を、ヴェルークは知らない。
気づけば竜と化し、周囲を一掃していた。でも、残ったのは彼女の亡骸だけだ。ルーフス兵への憤りは無論の事だったが、彼女を守り切れなかった不甲斐ない己に一番腹が立った。
身体から離れていこうとした彼女の魂を、すぐに己の体内へと取り込んだ。竜紋を持つ者の魂はたとえ肉体が滅んでも、竜族が守りさえすれば現世に留まることができるからだ。
ただ、身体に死を与えられたせいかティナの魂は酷く傷ついてもいて、修復にも時間がかかった。己の最低限の生命維持以外の全ての力を彼女に注ぎ続け、ずっと抱いて守ってきたが、それによって彼女の身体が再誕した時、意識を保っていられなかった。
いつの間にかいなくなってしまったティナの気配を辿り、死に物狂いで探しまわって、やっと見つけたのだ。
村娘として、静かに人生を送らせても良かった。それこそ、苦しい思いしかしなかった前世の事を、思い出さないままでもいいと思ったこともある。
ヴェルークにとって大事なのは、彼女と結婚して伴侶にしてもらう事だ。
結婚するまでは大人しく人間の振りをして、真面目に働いて稼ぐと言った。竜族の力を振るって良いなら、もっと容易く荒稼ぎできるだろうが、驚かれて距離を取られても困る。
でも、彼女は別の道を歩き出した。
ならば、祖国を失った彼女のために、また新たな国を作ってやろう。
自分が眠っている間に、すっかり腑抜けになった飛竜の性根を叩き直すのだ。
全ての飛竜を従えて、彼女の敵になるものは蹴散らしてやる。
そして――――今度こそ思う存分、ティナを思いっきり愛するのだ。
巨大な飛竜が大暴れしている姿が遠目からも見えて、ティナは呻いた。
あれはもしかして、竜族の始祖と言われる伝説の最強種ではないだろうか。
自分はとんでもない男を、世に解き放ってしまったような気がする。
手の甲を見れば竜紋が色濃くなっていて、もう逃れられないのではないだろうか。
彼が帰ってきたら、とんでもないことになりそうだ。
それでも、途方もない喜びと安心感を覚えた。ヴェルークに抱きしめられるたびに、腕は暖かいといつも思った。
彼はずっと――――そうやって守ってきてくれた気がした。
ならば、気高い飛竜が暮らす地を、取り戻さなければならない。
それが私の使命であり、彼の伴侶としてなすべきことだろう。
ティナはそう胸に誓った。
後に、《アルティナ》という新たな国が興った。
飛竜の長に終生愛された開祖の名をとり、大陸に勇名を轟かせることになる大国である。
【了】
298
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
騎士のオトナな秘密と新入りのオ××な秘密
黒猫子猫
恋愛
騎士団長アルベルトは、悩んでいた。酔っぱらった新入事務職員ロディネを家に送り届けた事がきっかけになって交際を始めたのだが、彼女の家で見てしまったものがずっと気になっていたからだ。
そして、ロディネも、密かに悩むことになった。アルベルトと恋仲になって、優しく包容力のある姿にどんどん夢中になっていたのだが、彼が隠し事をしている事に気づいたからだ。
お互いに《見せたくないもの》を抱えた二人の、優しい恋の始まりのお話。
戦場から帰らぬ夫は、隣国の姫君に恋文を送っていました
Mag_Mel
恋愛
しばらく床に臥せていたエルマが久方ぶりに参加した祝宴で、隣国の姫君ルーシアは戦地にいるはずの夫ジェイミーの名を口にした。
「彼から恋文をもらっていますの」。
二年もの間、自分には便りひとつ届かなかったのに?
真実を確かめるため、エルマは姫君の茶会へと足を運ぶ。
そこで待っていたのは「身を引いて欲しい」と別れを迫る、ルーシアの取り巻きたちだった。
※小説家になろう様にも投稿しています
彼は政略結婚を受け入れた
黒猫子猫
恋愛
群島国家ザッフィーロは臣下の反逆により王を失い、建国以来の危機に陥った。そんな中、将軍ジャックスが逆臣を討ち、王都の奪還がなる。彼の傍にはアネットという少女がいた。孤立無援の彼らを救うべく、単身参戦したのだ。彼女は雑用を覚え、武器をとり、その身が傷つくのも厭わず、献身的に彼らを支えた。全てを見届けた彼女は、去る時がやってきたと覚悟した。救国の将となった彼には、生き残った王族との政略結婚の話が進められようとしていたからだ。
彼もまた結婚に前向きだった。邪魔だけはするまい。彼とは生きる世界が違うのだ。
そう思ったアネットは「私、故郷に帰るね!」と空元気で告げた。
よき戦友だと言ってくれた彼との関係が、大きく変わるとも知らずに。
※関連作がありますが、これのみで読めます。
※全13話です。
〖完結〗愛しているから、あなたを愛していないフリをします。
藍川みいな
恋愛
ずっと大好きだった幼なじみの侯爵令息、ウォルシュ様。そんなウォルシュ様から、結婚をして欲しいと言われました。
但し、条件付きで。
「子を産めれば誰でもよかったのだが、やっぱり俺の事を分かってくれている君に頼みたい。愛のない結婚をしてくれ。」
彼は、私の気持ちを知りません。もしも、私が彼を愛している事を知られてしまったら捨てられてしまう。
だから、私は全力であなたを愛していないフリをします。
設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。
全7話で完結になります。
義兄のために私ができること
しゃーりん
恋愛
姉が亡くなった。出産時の失血が原因だった。
しかも、子供は義兄の子ではないと罪の告白をして。
入り婿である義兄はどこまで知っている?
姉の子を跡継ぎにすべきか、自分が跡継ぎになるべきか、義兄を解放すべきか。
伯爵家のために、義兄のために最善の道を考え悩む令嬢のお話です。
王女と騎士の殉愛
黒猫子猫
恋愛
小国の王女イザベルは、騎士団長リュシアンに求められ、密かに寝所を共にする関係にあった。夜に人目を忍んで会いにくる彼は、イザベルが許さなければ決して触れようとはしない。キスは絶対にしようとしない。そして、自分が部屋にいた痕跡を完璧に消して去っていく。そんな彼の本当の想いをイザベルが知った時、大国の王との政略結婚の話が持ち込まれた。断るという選択肢は、イザベルにはなかった。
※タグに注意。全9話です。
醜女の私と政略結婚した旦那様の様子がおかしい
サトウミ
恋愛
この国一番の醜女である私と結婚したイバン様。眉目秀麗で数多の女性と浮き名を流した彼は、不祥事を起こしたせいで私なんかと結婚することになってしまった。それでも真面目な彼は、必死に私を愛そうと努力してくださる。
──無駄な努力だ。
こんな色白で目と胸の大きい女を、愛せるはずがない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる