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逆効果
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ロディネの愛読書でも、行為をする時の状況はさまざまだった。その中で、必ずしも女が男に脱がされなければならないという訳ではなかった。
だから、ロディネは羞恥心を必死で抑え込み、彼に宣言する。
「わ、私⋯⋯自分で脱ぎます!」
「ん?」
「脱げます、から!」
「⋯⋯なるほど?」
すっとアルベルトの声が少しばかり低くなる。ロディネは目を瞬いた。
そろりと彼を見上げれば、強い眼差しが返ってくる。ロディネの全てを奪おうとする男の眼だった。
しかも、煽られたといわんばかりに、彼は視線で先を促してくる。
ロディネは、何やら間違ったことを言ったような気がした。下着を見られたくない一心だったが、アルベルトに宣言したために、彼に一挙手一投足見られてしまう事になる。
どさくさ紛れに脱いでしまえばよかったと思ったが、もう遅い。なんとしても、彼の目に触れないように、スカート諸共下着を取ってしまわなければならない。
難題である。
――――もう、どうしたらいいの? なにが正解⁉
アルベルトは半泣きのロディネを見返した。
大混乱の彼女は、視線が泳ぎ、落ち着かなさげに左右を見回したせいで、眼鏡がずれていた。目の悪い彼女は眼鏡をつけていないと、何も見えない。
そんなことは、許さない。
今から彼女を愛するのが誰か、よく見てもらわなければならない。
アルベルトは込み上げる独占欲を感じながら、彼女の眼鏡を直すと、額にキスを落とした。びくりと身を震わせる初心な反応が、あまりに可愛い。
「俺を見ろ」
みるみるうちに頬を真っ赤に染めた姿に、アルベルトは煽られる。
ロディネの心に未だに残っている男がどこの誰かは知らないが――――忘れさせてやる。
「できるな?」
静かに優しく尋ねられ、ロディネはようやく覚悟を決めて頷くと、彼に身を委ねた。もちろん、下着は自分の手で脱ぐことは忘れなかった。
深夜――――。
疲れ切って寝てしまったロディネが深い眠りに落ちる中、アルベルトは彼女を抱きしめたまま、ぽつりと呟いた。
「⋯⋯初めてだったのか」
自分の前に恋人がいたし、勢いよく服を脱いでもきたので、てっきりもう経験済みかと思っていた。
もっと時間をかけてやればよかったかと思いながらも――ロディネは、あまりに可愛らしかった。
「⋯⋯参ったな。俺ばかり夢中になる」
くしゃりと髪をかき、アルベルトは小さく息を吐く。
穏やかな顔で寝入るロディネを見つめ、誰にも渡したくないと心から思い、抱きしめたまま目を閉じた。
一か月後、ロディネは真剣に悩んでいた。
アルベルトと初めて身体を重ねて以来、彼と会う時の翌日が休みの際は、アルベルトの家に泊まるようになった。
すでに一度失敗したこともあって、ロディネは下着もちゃんと可愛いものを選んで着るようにしている。
アルベルトは変わらず優しくて、いつも気遣ってくれたが、それは回数を重ねる度に度が増していた。そして、つい先日は途中で止めてもくれた。
それというのも、ロディネがちっとも行為に慣れないからだ。
気にするなと言ってくれるアルベルトの優しさは嬉しかったが、申し訳ないと思うと同時に、彼に応えられない自分が情けなくて仕方がない。
しまいこんでいた《例のブツ》を取り出して勉強してみたが、やはり変わらない。
思い余ったロディネは、アルベルトに週末の休みは用事があって会えないといわれていたので、気持ちを切り替えようと実家へと帰った。
兄がまたいれば、とんでもない物を置いていった事に文句の一つも言ってやろうと思ったが、家にいたのは姉のカレン一人だった。
両親が二人で旅行に行ってしまったらしく、時々家の様子を見るように頼まれたという。女二人とあって、ロディネを居間に迎え入れたカレンは、ずばりと切り込んだ。
「で、彼と使ったの?」
「なにを?」
いきなり尋ねられて、ロディネは目を瞬いたが、カレンはあっさりと言った。
「玩具よ。ルーカスがあんたの所に置いていくって張り切っていたわよ」
「使う訳ないわ! 余計な事して!」
真っ赤になった妹に、カレンはくすくすと笑っていたが、すぐに真顔になった。
「だから、男の家にそういうモノがあっても、不思議じゃないと思うわ。でも、もし見つけたらちゃんと確かめておきなさいよ」
「え⋯⋯?」
何やら実感がこもった口ぶりに、ロディネは困惑する。見れば、カレンの美貌あふれる顔が怒りを滲ませはじめたからだ。
「お姉ちゃん、何かあった⋯⋯?」
と、恐る恐る尋ねると、カレンの怒りはすぐに爆発した。
「私も一年くらい付き合っていた彼氏がいたんだけど、あいつ、浮気していたのよ!」
「えぇ⁉」
「最近、仕事が忙しいとか、用事があるとか色々と言ってちっとも会おうとしないし、会ってもなんか妙に優しすぎて様子がおかしいから、怪しんでいたのよ。それで、彼の家に行った時にあちこち探してみたら、私のものじゃない櫛とか、髪の毛を見つけたわけ。挙句に、興味が無いとか言っていたくせに、玩具がベッドの下に転がっていたのよね」
「それで、どうしたの⋯⋯?」
「素知らぬ顔をして猫なで声で、私の顔に触ってキスをしようとしてきたら、噛みついてやったわよ! あと、ひっかいてやったわ!」
「す⋯⋯すごいわね」
ロディネに好き勝手なことを言うルーカスも、カレンに対しては全く太刀打ちできない。
ロディネなど言わずもがなである。
ただ、姉は恋人が絶えた事はないが、浮気をしたりはしない人だ。容赦なく鉄槌を下した上で、姉は恋人と別れただろうが、ロディネは全く同情しなかった。
だから、ロディネは羞恥心を必死で抑え込み、彼に宣言する。
「わ、私⋯⋯自分で脱ぎます!」
「ん?」
「脱げます、から!」
「⋯⋯なるほど?」
すっとアルベルトの声が少しばかり低くなる。ロディネは目を瞬いた。
そろりと彼を見上げれば、強い眼差しが返ってくる。ロディネの全てを奪おうとする男の眼だった。
しかも、煽られたといわんばかりに、彼は視線で先を促してくる。
ロディネは、何やら間違ったことを言ったような気がした。下着を見られたくない一心だったが、アルベルトに宣言したために、彼に一挙手一投足見られてしまう事になる。
どさくさ紛れに脱いでしまえばよかったと思ったが、もう遅い。なんとしても、彼の目に触れないように、スカート諸共下着を取ってしまわなければならない。
難題である。
――――もう、どうしたらいいの? なにが正解⁉
アルベルトは半泣きのロディネを見返した。
大混乱の彼女は、視線が泳ぎ、落ち着かなさげに左右を見回したせいで、眼鏡がずれていた。目の悪い彼女は眼鏡をつけていないと、何も見えない。
そんなことは、許さない。
今から彼女を愛するのが誰か、よく見てもらわなければならない。
アルベルトは込み上げる独占欲を感じながら、彼女の眼鏡を直すと、額にキスを落とした。びくりと身を震わせる初心な反応が、あまりに可愛い。
「俺を見ろ」
みるみるうちに頬を真っ赤に染めた姿に、アルベルトは煽られる。
ロディネの心に未だに残っている男がどこの誰かは知らないが――――忘れさせてやる。
「できるな?」
静かに優しく尋ねられ、ロディネはようやく覚悟を決めて頷くと、彼に身を委ねた。もちろん、下着は自分の手で脱ぐことは忘れなかった。
深夜――――。
疲れ切って寝てしまったロディネが深い眠りに落ちる中、アルベルトは彼女を抱きしめたまま、ぽつりと呟いた。
「⋯⋯初めてだったのか」
自分の前に恋人がいたし、勢いよく服を脱いでもきたので、てっきりもう経験済みかと思っていた。
もっと時間をかけてやればよかったかと思いながらも――ロディネは、あまりに可愛らしかった。
「⋯⋯参ったな。俺ばかり夢中になる」
くしゃりと髪をかき、アルベルトは小さく息を吐く。
穏やかな顔で寝入るロディネを見つめ、誰にも渡したくないと心から思い、抱きしめたまま目を閉じた。
一か月後、ロディネは真剣に悩んでいた。
アルベルトと初めて身体を重ねて以来、彼と会う時の翌日が休みの際は、アルベルトの家に泊まるようになった。
すでに一度失敗したこともあって、ロディネは下着もちゃんと可愛いものを選んで着るようにしている。
アルベルトは変わらず優しくて、いつも気遣ってくれたが、それは回数を重ねる度に度が増していた。そして、つい先日は途中で止めてもくれた。
それというのも、ロディネがちっとも行為に慣れないからだ。
気にするなと言ってくれるアルベルトの優しさは嬉しかったが、申し訳ないと思うと同時に、彼に応えられない自分が情けなくて仕方がない。
しまいこんでいた《例のブツ》を取り出して勉強してみたが、やはり変わらない。
思い余ったロディネは、アルベルトに週末の休みは用事があって会えないといわれていたので、気持ちを切り替えようと実家へと帰った。
兄がまたいれば、とんでもない物を置いていった事に文句の一つも言ってやろうと思ったが、家にいたのは姉のカレン一人だった。
両親が二人で旅行に行ってしまったらしく、時々家の様子を見るように頼まれたという。女二人とあって、ロディネを居間に迎え入れたカレンは、ずばりと切り込んだ。
「で、彼と使ったの?」
「なにを?」
いきなり尋ねられて、ロディネは目を瞬いたが、カレンはあっさりと言った。
「玩具よ。ルーカスがあんたの所に置いていくって張り切っていたわよ」
「使う訳ないわ! 余計な事して!」
真っ赤になった妹に、カレンはくすくすと笑っていたが、すぐに真顔になった。
「だから、男の家にそういうモノがあっても、不思議じゃないと思うわ。でも、もし見つけたらちゃんと確かめておきなさいよ」
「え⋯⋯?」
何やら実感がこもった口ぶりに、ロディネは困惑する。見れば、カレンの美貌あふれる顔が怒りを滲ませはじめたからだ。
「お姉ちゃん、何かあった⋯⋯?」
と、恐る恐る尋ねると、カレンの怒りはすぐに爆発した。
「私も一年くらい付き合っていた彼氏がいたんだけど、あいつ、浮気していたのよ!」
「えぇ⁉」
「最近、仕事が忙しいとか、用事があるとか色々と言ってちっとも会おうとしないし、会ってもなんか妙に優しすぎて様子がおかしいから、怪しんでいたのよ。それで、彼の家に行った時にあちこち探してみたら、私のものじゃない櫛とか、髪の毛を見つけたわけ。挙句に、興味が無いとか言っていたくせに、玩具がベッドの下に転がっていたのよね」
「それで、どうしたの⋯⋯?」
「素知らぬ顔をして猫なで声で、私の顔に触ってキスをしようとしてきたら、噛みついてやったわよ! あと、ひっかいてやったわ!」
「す⋯⋯すごいわね」
ロディネに好き勝手なことを言うルーカスも、カレンに対しては全く太刀打ちできない。
ロディネなど言わずもがなである。
ただ、姉は恋人が絶えた事はないが、浮気をしたりはしない人だ。容赦なく鉄槌を下した上で、姉は恋人と別れただろうが、ロディネは全く同情しなかった。
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