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第三章 領主夫人、王都へと出向く
6.焼けつくような(Side S)
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気を遣わせた─
それゆえのアオイの行動を引き留めて良いものか、一瞬の迷い。その一瞬で人波に消えた後姿を、いつまでも目で追ってしまう。
(…何故。)
何故、これほどまでに心許無いのだろう。
夜会への出席はこれが初めてという訳でもなく、数少ない経験のどれもが一人きりでの参加。だが、今、この場に独りきり残されたという感覚がどうしても─
「…おい、アイシャ。お前は、いい加減にしろよ…!」
背後、聞こえたヴィルヘルムの声に、意識が呼び戻される。そちらへ視線を向ければ、怒気を感じさせるヴィルヘルムの眼差しが、彼の妹へと向けられていた。
「お前の辺境伯夫人への態度はなんだ?セルジュを貶めるようなことばかり…!」
「まぁ、お兄様。私、そんなつもりは。ただ、セルジュと巫女様の仲を案じて、」
「それが余計なお世話だと言うのだ!大体、」
「まぁまぁ、ヴィルヘルム、落ち着け。」
激怒しそうな様子を見せたヴィルヘルムを、残り二人の友人が止めに入る。
「アイシャ嬢、…公爵夫人も、久方ぶりに会うセルジュを案じてのこと。そう目くじらを立てるな。」
「っ!しかし!」
「それよりも。…セルジュとは婚姻式以来だ。祝いの言葉を直接伝えるのは初めてだろう?目出度い場じゃないか。」
「…」
言われて、言葉を飲み込んだヴィルヘルムが、こちらへ詫びるような視線を向ける。
「…そうだな、すまない。…セルジュ、改めて、巫女様との婚姻を祝わせてもらおう。おめでとう。」
「…ありがとうございます。」
「奥方様がお戻りになれば、奥方様にも一言お伝えしたいな。」
「…ええ。アオイも、喜ぶと思います。」
彼女の照れたような笑みを想像して、自然、彼女の消えた人波、そちらに意識が向いてしまう。視線を感じて顔を向ければ、困ったように笑う友人たちの姿。
「…お前が、そんな顔をするようになるなんてな。」
「セルジュは昔から巫女様に憧れていたが、…それが、本当に巫女様を娶ってしまったのだから、驚きだ。」
「ああ。…だが、こう言っては不敬になるかもしれんが、奥方様は存外、親しみやすいというか、普通の方でいらっしゃるんだな。俺はもっと、こう…」
「我々に気を遣って下さっているのではないか?」
「いえ。…アオイは、常よりああした態度です。」
だから、彼女との間に壁を作らないで欲しい。言外にそう伝えた言葉は彼らに届いたらしく、笑って頷く友人たち。
代わりに聞こえたのは─
「…だとしたら、やっぱり、私は巫女様が心配だわ。」
「っ!アイシャ!お前は!」
「だって、お兄様。」
向けられる気遣わし気な視線。文脈の繋がりの見えない彼女の言に、それでも、己の至らなさを自覚するが故に、その続きを待った。
「巫女様も普通の女性だと仰るなら、猶更のこと。セルジュは口下手ですもの。巫女様がその辺りを汲んで下さればいいけれど、でなければ、辛い思いをなさるのは巫女様ではなくて?」
「…」
耳に痛い言葉。与えられるばかり、返せるもののない己は、だからこそ言葉を尽くすべきだと分かっていても、未だそれを上手く成せた試しがない。
「セルジュ…、あなた達、本当に上手くいっているの?」
「それは…」
問われて、確信が持てずに返す言葉に迷う。
だが、少なくとも─
「…私は…」
「ねぇ、セルジュ。私、あなたのことが心配なの。」
少なくともこの身は幸福なのだと答える前に、告げられた言葉。「心配ない」と口にするには、アオイの思いを知らなすぎる。独りよがりな思いに迷う間に、再び、ヴィルヘルムの声が静止をかけた。
「…もう、いい、アイシャ。」
「お兄様…」
「例え、お前が真実セルジュを案じているのだとしても、それ以上は夫婦の問題。お前が口を出すことではない。」
「あら?でも、私は同じ女性として巫女様の思いをセルジュに、」
「それもだ…!セルジュをいつまでも名で呼ぶのは止せ。セルジュは私の友人であって、お前の友ではない。」
「…酷いことを仰るのね?お兄様。…だけど…」
静かに向けられた瞳、そのほの暗さに違和感を感じるも、穏やかな笑みで微笑まれて─
「…巫女様も…」
「…」
「私の夫、…ガイラスを名前で呼んでいるわ?」
「っ!?」
告げられた言葉の衝撃に息をのむ。
(…騎士団長閣下を?…何故?)
以前に、アオイの口から何度か聞かされたことのある彼の方の名。其の名が出るのは大体が殿下方との交流を聞かされた時。そんな時のアオイの言葉には、─魔術師長を語る時とは異なり─なんの熱も含まれておらず、ただ淡々と語られるだけ。そこに好悪どちらの感情も感じたことははなったのだが。
「…ねぇ、セルジュ。あなた、もしかして、巫女様から何も聞いていないの?」
「何も聞いていない?…一体、何の話を、」
「セルジュは私とガイラスの婚約が一度解消されたことは知っていて?」
「っ!…申し訳ありません…」
「知らなかったのね?そうよね。あの頃、あなたはお父様の後を継いだばかりで大変だったから…」
「…」
一番、王都から、社交の場から離れていた時期。だが、それにしても、そのような大事を知らずにいたとは。しかも、ここで公爵夫妻の婚約解消の話が出たということは、その話に何らかの形でアオイが関わっていたということになる。
膨らむ不安。聞きたくはない、だが、耳が言葉を拾う─
「…巫女様とガイラスは恋人同士でいらしたの。」
「っ!」
「だから、ガイラスは一度、私との婚約を解消した…」
「…」
「ああ。でも、安心して頂戴?夫は、今では私一人を愛してくれているから。…巫女様のお気持ちがどうあれ、二人がよりを戻すことは絶対にないと断言できるわ。」
その言葉に何も答えられずにいれば、先ほどより勢いを失ったヴィルヘルムの声が聞こえた。
「…アイシャ、もういいだろう?」
「お兄様、私は事実を口にしただけよ?セルジュが知らないままなんて可哀そう。」
「…セルジュ…」
呼ばれて、視線を向ける。
「その…、お前が知らなかったとは思わなかった。」
気まずげな視線と目が合った。
「…今後、色々言ってくる輩もいるだろうから、知っておいた方がよいとは思うが。…なんにしろ、過去のことだ。そう、気にする必要は、」
「お兄様、中途半端は駄目よ。いいこと、セルジュ?巫女様にはガイラスだけじゃないの。あの方は、他に王太子補佐官様や数人の貴公子ともお付き合いされていらっしゃった。それは、社交界中が知るところよ?」
「っ!」
その言葉に、昨日の光景が蘇る。王太子の両腕。彼の方の治世を支える腹心二人の姿。自身よりはるかに大人で、力のある彼らならば、─認めたくはないが─己よりよほどアオイを守り、彼女を支えるに相応しいであろう。
(…だが…)
「…ねぇ、セルジュ。あなた達、本当に大丈夫なの?あなた、『結界の巫女』にはずっと憧れを抱いていたでしょう?」
「…」
「その憧れが強すぎたんじゃないかしら?…実際の、本当の巫女様はおとぎ話とは違う。そういう女性なの。彼女は、あなたが思い描いていたような存在ではないわ。」
「おい!アイシャ!言い過ぎだ!」
「でも、」
「アオイは…」
こちらを案じてか、伸ばされて来た手が腕に触れそうになる。違和感のあるその距離。接触に対する咄嗟の忌避感に、一歩、身を引いた。
「…セルジュ?」
「…確かに…、アオイは私が想像していたような存在ではありませんでした。」
「!そう!そうなのよ!あの方は、」
「それでも、…いえ、だからこそ、私はアオイを…」
「…」
「…巫女ではなく、ただのアオイを、…何よりも愛おしいと思うのです。」
口にして、はっきりと自覚する想い。
アオイの全てを知りたいと望むのも、彼女の隣に立つ「誰か」を許せないと思うのも─
(…私は、こんなにも、アオイのことを…)
「…あなたも…」
「?」
思考から引き戻される暗い声。こちらを見上げる瞳にあるのは、はっきりとした澱み、憎悪─
「…あなたも、ガイラスと同じことを言うのね?」
「…」
「…あの人も言っていたわ。…私との婚約解消を願った時、『ただのアオイという女性を愛してしまったのだ』と…」
胸に、チリと焼け付くような痛みが走る。
(アオイ…)
不安が、彼女がこの場に居ない心許無さが大きくなる。
「…すみません。やはり、アオイを迎えに行きます。」
「っ!セルジュ!」
非難するかのように名前を呼ばれ、だが、それに答える余裕はない。
「その前に、一つだけ。ヴィルヘルムに頼みがあります…」
「あ、ああ。…俺に出来ることなら。」
「ありがとうございます。…以前、手紙でお伝えした件についてですが…」
この場に来た目的の一つ。顔の広い友人を頼って成さねばならぬと分かっていても、今は一刻が惜しい。逸る気もちに押されて、言葉を紡いだ。
それゆえのアオイの行動を引き留めて良いものか、一瞬の迷い。その一瞬で人波に消えた後姿を、いつまでも目で追ってしまう。
(…何故。)
何故、これほどまでに心許無いのだろう。
夜会への出席はこれが初めてという訳でもなく、数少ない経験のどれもが一人きりでの参加。だが、今、この場に独りきり残されたという感覚がどうしても─
「…おい、アイシャ。お前は、いい加減にしろよ…!」
背後、聞こえたヴィルヘルムの声に、意識が呼び戻される。そちらへ視線を向ければ、怒気を感じさせるヴィルヘルムの眼差しが、彼の妹へと向けられていた。
「お前の辺境伯夫人への態度はなんだ?セルジュを貶めるようなことばかり…!」
「まぁ、お兄様。私、そんなつもりは。ただ、セルジュと巫女様の仲を案じて、」
「それが余計なお世話だと言うのだ!大体、」
「まぁまぁ、ヴィルヘルム、落ち着け。」
激怒しそうな様子を見せたヴィルヘルムを、残り二人の友人が止めに入る。
「アイシャ嬢、…公爵夫人も、久方ぶりに会うセルジュを案じてのこと。そう目くじらを立てるな。」
「っ!しかし!」
「それよりも。…セルジュとは婚姻式以来だ。祝いの言葉を直接伝えるのは初めてだろう?目出度い場じゃないか。」
「…」
言われて、言葉を飲み込んだヴィルヘルムが、こちらへ詫びるような視線を向ける。
「…そうだな、すまない。…セルジュ、改めて、巫女様との婚姻を祝わせてもらおう。おめでとう。」
「…ありがとうございます。」
「奥方様がお戻りになれば、奥方様にも一言お伝えしたいな。」
「…ええ。アオイも、喜ぶと思います。」
彼女の照れたような笑みを想像して、自然、彼女の消えた人波、そちらに意識が向いてしまう。視線を感じて顔を向ければ、困ったように笑う友人たちの姿。
「…お前が、そんな顔をするようになるなんてな。」
「セルジュは昔から巫女様に憧れていたが、…それが、本当に巫女様を娶ってしまったのだから、驚きだ。」
「ああ。…だが、こう言っては不敬になるかもしれんが、奥方様は存外、親しみやすいというか、普通の方でいらっしゃるんだな。俺はもっと、こう…」
「我々に気を遣って下さっているのではないか?」
「いえ。…アオイは、常よりああした態度です。」
だから、彼女との間に壁を作らないで欲しい。言外にそう伝えた言葉は彼らに届いたらしく、笑って頷く友人たち。
代わりに聞こえたのは─
「…だとしたら、やっぱり、私は巫女様が心配だわ。」
「っ!アイシャ!お前は!」
「だって、お兄様。」
向けられる気遣わし気な視線。文脈の繋がりの見えない彼女の言に、それでも、己の至らなさを自覚するが故に、その続きを待った。
「巫女様も普通の女性だと仰るなら、猶更のこと。セルジュは口下手ですもの。巫女様がその辺りを汲んで下さればいいけれど、でなければ、辛い思いをなさるのは巫女様ではなくて?」
「…」
耳に痛い言葉。与えられるばかり、返せるもののない己は、だからこそ言葉を尽くすべきだと分かっていても、未だそれを上手く成せた試しがない。
「セルジュ…、あなた達、本当に上手くいっているの?」
「それは…」
問われて、確信が持てずに返す言葉に迷う。
だが、少なくとも─
「…私は…」
「ねぇ、セルジュ。私、あなたのことが心配なの。」
少なくともこの身は幸福なのだと答える前に、告げられた言葉。「心配ない」と口にするには、アオイの思いを知らなすぎる。独りよがりな思いに迷う間に、再び、ヴィルヘルムの声が静止をかけた。
「…もう、いい、アイシャ。」
「お兄様…」
「例え、お前が真実セルジュを案じているのだとしても、それ以上は夫婦の問題。お前が口を出すことではない。」
「あら?でも、私は同じ女性として巫女様の思いをセルジュに、」
「それもだ…!セルジュをいつまでも名で呼ぶのは止せ。セルジュは私の友人であって、お前の友ではない。」
「…酷いことを仰るのね?お兄様。…だけど…」
静かに向けられた瞳、そのほの暗さに違和感を感じるも、穏やかな笑みで微笑まれて─
「…巫女様も…」
「…」
「私の夫、…ガイラスを名前で呼んでいるわ?」
「っ!?」
告げられた言葉の衝撃に息をのむ。
(…騎士団長閣下を?…何故?)
以前に、アオイの口から何度か聞かされたことのある彼の方の名。其の名が出るのは大体が殿下方との交流を聞かされた時。そんな時のアオイの言葉には、─魔術師長を語る時とは異なり─なんの熱も含まれておらず、ただ淡々と語られるだけ。そこに好悪どちらの感情も感じたことははなったのだが。
「…ねぇ、セルジュ。あなた、もしかして、巫女様から何も聞いていないの?」
「何も聞いていない?…一体、何の話を、」
「セルジュは私とガイラスの婚約が一度解消されたことは知っていて?」
「っ!…申し訳ありません…」
「知らなかったのね?そうよね。あの頃、あなたはお父様の後を継いだばかりで大変だったから…」
「…」
一番、王都から、社交の場から離れていた時期。だが、それにしても、そのような大事を知らずにいたとは。しかも、ここで公爵夫妻の婚約解消の話が出たということは、その話に何らかの形でアオイが関わっていたということになる。
膨らむ不安。聞きたくはない、だが、耳が言葉を拾う─
「…巫女様とガイラスは恋人同士でいらしたの。」
「っ!」
「だから、ガイラスは一度、私との婚約を解消した…」
「…」
「ああ。でも、安心して頂戴?夫は、今では私一人を愛してくれているから。…巫女様のお気持ちがどうあれ、二人がよりを戻すことは絶対にないと断言できるわ。」
その言葉に何も答えられずにいれば、先ほどより勢いを失ったヴィルヘルムの声が聞こえた。
「…アイシャ、もういいだろう?」
「お兄様、私は事実を口にしただけよ?セルジュが知らないままなんて可哀そう。」
「…セルジュ…」
呼ばれて、視線を向ける。
「その…、お前が知らなかったとは思わなかった。」
気まずげな視線と目が合った。
「…今後、色々言ってくる輩もいるだろうから、知っておいた方がよいとは思うが。…なんにしろ、過去のことだ。そう、気にする必要は、」
「お兄様、中途半端は駄目よ。いいこと、セルジュ?巫女様にはガイラスだけじゃないの。あの方は、他に王太子補佐官様や数人の貴公子ともお付き合いされていらっしゃった。それは、社交界中が知るところよ?」
「っ!」
その言葉に、昨日の光景が蘇る。王太子の両腕。彼の方の治世を支える腹心二人の姿。自身よりはるかに大人で、力のある彼らならば、─認めたくはないが─己よりよほどアオイを守り、彼女を支えるに相応しいであろう。
(…だが…)
「…ねぇ、セルジュ。あなた達、本当に大丈夫なの?あなた、『結界の巫女』にはずっと憧れを抱いていたでしょう?」
「…」
「その憧れが強すぎたんじゃないかしら?…実際の、本当の巫女様はおとぎ話とは違う。そういう女性なの。彼女は、あなたが思い描いていたような存在ではないわ。」
「おい!アイシャ!言い過ぎだ!」
「でも、」
「アオイは…」
こちらを案じてか、伸ばされて来た手が腕に触れそうになる。違和感のあるその距離。接触に対する咄嗟の忌避感に、一歩、身を引いた。
「…セルジュ?」
「…確かに…、アオイは私が想像していたような存在ではありませんでした。」
「!そう!そうなのよ!あの方は、」
「それでも、…いえ、だからこそ、私はアオイを…」
「…」
「…巫女ではなく、ただのアオイを、…何よりも愛おしいと思うのです。」
口にして、はっきりと自覚する想い。
アオイの全てを知りたいと望むのも、彼女の隣に立つ「誰か」を許せないと思うのも─
(…私は、こんなにも、アオイのことを…)
「…あなたも…」
「?」
思考から引き戻される暗い声。こちらを見上げる瞳にあるのは、はっきりとした澱み、憎悪─
「…あなたも、ガイラスと同じことを言うのね?」
「…」
「…あの人も言っていたわ。…私との婚約解消を願った時、『ただのアオイという女性を愛してしまったのだ』と…」
胸に、チリと焼け付くような痛みが走る。
(アオイ…)
不安が、彼女がこの場に居ない心許無さが大きくなる。
「…すみません。やはり、アオイを迎えに行きます。」
「っ!セルジュ!」
非難するかのように名前を呼ばれ、だが、それに答える余裕はない。
「その前に、一つだけ。ヴィルヘルムに頼みがあります…」
「あ、ああ。…俺に出来ることなら。」
「ありがとうございます。…以前、手紙でお伝えした件についてですが…」
この場に来た目的の一つ。顔の広い友人を頼って成さねばならぬと分かっていても、今は一刻が惜しい。逸る気もちに押されて、言葉を紡いだ。
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