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3.いざ、生徒会!
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「なんか、ごめんね。うちの兄ちゃん、いっつもあんな感じでさー。愛想がなくて、ちょっと怖そうだったでしょ? でも、ちゃんと話したら普通の人だから。キライにならないでくれたら、うれしいな」
そう言いながら、逢坂くんがあたしの方をちらっと見る。
「大丈夫、キライになんかなってないよ。たしかに怒られたときはちょっと怖かったけど、あれは入り口でグズグズしてたあたしが悪いんだし。それにあたしね、逢坂先輩の入学式のときの祝辞を聞いて、生徒会に入ろうって思ったんだ」
――声が好きだから、っていうのはヒミツだけど。
「へえ、そうだったんだ」
逢坂くんが驚いたような表情を浮かべたあと、うれしそうに口元をほころばせた。
「まあ、うちの兄ちゃんってさ、僕なんかよりずっと頭いいし、背だって高いし、おまけに生徒会長までやって、僕なんか全然敵うとこないんだよね。弟としては、若干プレッシャー? ……あ、これ兄ちゃんには黙っといてね」
そう言いながら、逢坂くんが自分の唇に人差し指を押しあて、恥ずかしそうに笑った。
逢坂くんが、そんなふうに先輩のことを思ってるなんて、なんだか意外。
逢坂くんこそ、誰にでもこんなふうに気さくに話しかけることができて、友だちも多くて、女子にもすごく人気があって、他の男子からうらやましがられるような存在なのに。
「逢坂くんは――」
「爽太でいいよ。兄ちゃんも逢坂だし、まぎらわしいでしょ? そういえば、勝手に『遥香ちゃん』なんて呼んで、馴れ馴れしかったかな。ごめんね」
「ううん、全然! えっと、その……爽太くんは、どうして生徒会に入ろうと思ったの? やっぱり、お兄さんがいるから?」
「う~ん、まあ、それもあるかな」
爽太くんが、にこっと笑う。
なんとなく、ごまかされたような……なにか他にも理由があるみたいな言い方だよね。
まあ、そういうあたしも、本当の理由なんか言えないんだけど。
気づいたら、学校を出て北にしばらくいったところにある大通りのところまで来ていた。
「じゃあ、僕こっちだから」
そのまままっすぐ横断歩道を渡ろうとしていたら、爽太くんが東の方を指さした。
「うん。じゃあ、また明日ね」
「うん、また明日。ああ、そうだ。あのさあ遥香ちゃん……よかったら僕と付き合ってほしいんだけど」
「えーっと……どこに?」
あたしが首をかしげると、爽太くんがクスクス笑う。
「ベタなボケだなあ。そうじゃなくて、僕と恋人同士になってほしいってことだよ」
「あ、ああ、そっちね! って……うん?」
ポンッと手を打ってから、よくよく考える。
えっと……今、『僕と恋人同士になってほしい』って言わなかった?
「……えぇっ!?」
思わず大声を出してしまい、慌てて両手で口を押さえる。
「返事はすぐじゃなくてもいいからさ。前向きに考えてもらえるとうれしいな」
「え、だって、まだ……それに、爽太くんならきっと……っていうか、なんであたし!?」
頭の中が混乱して、自分でもなにを言ってるのかよくわからなくなってきちゃったよ。
「そりゃあ、遥香ちゃんのことが好きだからに決まってるじゃない」
ニコニコしながら爽太くんが言う。
あたし、なにかした?
またいつものように、気づかないうちになにかやらかした??
混乱するあたしをしばらくの間おもしろそうに見つめたあと、「じゃあね」と言って爽太くんは行ってしまった。
今、なにが起こったの?
ひょっとしてあたし……告白された!?
あたしは、ぼう然と立ち尽くしたまま、爽太くんの背中を見送ることしかできなかった。
そう言いながら、逢坂くんがあたしの方をちらっと見る。
「大丈夫、キライになんかなってないよ。たしかに怒られたときはちょっと怖かったけど、あれは入り口でグズグズしてたあたしが悪いんだし。それにあたしね、逢坂先輩の入学式のときの祝辞を聞いて、生徒会に入ろうって思ったんだ」
――声が好きだから、っていうのはヒミツだけど。
「へえ、そうだったんだ」
逢坂くんが驚いたような表情を浮かべたあと、うれしそうに口元をほころばせた。
「まあ、うちの兄ちゃんってさ、僕なんかよりずっと頭いいし、背だって高いし、おまけに生徒会長までやって、僕なんか全然敵うとこないんだよね。弟としては、若干プレッシャー? ……あ、これ兄ちゃんには黙っといてね」
そう言いながら、逢坂くんが自分の唇に人差し指を押しあて、恥ずかしそうに笑った。
逢坂くんが、そんなふうに先輩のことを思ってるなんて、なんだか意外。
逢坂くんこそ、誰にでもこんなふうに気さくに話しかけることができて、友だちも多くて、女子にもすごく人気があって、他の男子からうらやましがられるような存在なのに。
「逢坂くんは――」
「爽太でいいよ。兄ちゃんも逢坂だし、まぎらわしいでしょ? そういえば、勝手に『遥香ちゃん』なんて呼んで、馴れ馴れしかったかな。ごめんね」
「ううん、全然! えっと、その……爽太くんは、どうして生徒会に入ろうと思ったの? やっぱり、お兄さんがいるから?」
「う~ん、まあ、それもあるかな」
爽太くんが、にこっと笑う。
なんとなく、ごまかされたような……なにか他にも理由があるみたいな言い方だよね。
まあ、そういうあたしも、本当の理由なんか言えないんだけど。
気づいたら、学校を出て北にしばらくいったところにある大通りのところまで来ていた。
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「うん。じゃあ、また明日ね」
「うん、また明日。ああ、そうだ。あのさあ遥香ちゃん……よかったら僕と付き合ってほしいんだけど」
「えーっと……どこに?」
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「ベタなボケだなあ。そうじゃなくて、僕と恋人同士になってほしいってことだよ」
「あ、ああ、そっちね! って……うん?」
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「え、だって、まだ……それに、爽太くんならきっと……っていうか、なんであたし!?」
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