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9.許せない
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そのまま早足で人気のない階段の踊り場まで来ると、先輩はあたしの腕をやっと離した。
「なにをしに来たんだ、おまえは」
今までに聞いたことのないような逢坂先輩の冷たい声に、背筋がゾクッとする。
「えっと……今日ちょっと用事ができてしまったので、紙芝居の練習ができなくなったって伝えようと思って……」
「だったら余計なことに首を突っ込まずに、用件だけ言ってさっさと帰れ」
「……だって先輩、あんなこと言われて、悔しくないんですか?」
「いつものことだ。あんなのは相手にするだけ時間のムダだ」
「いつもって……」
唇をかみしめるあたしを見て、逢坂先輩が小さくため息をつく。
「とにかく、俺の問題に勝手に首を突っ込むな。おまえが来ると、余計ややこしくなる」
そう言い捨てると、先輩は教室に戻っていった。
そうだ。あたし……。
大変なことに気づいて、さぁっと血の気が引いていく。
どうしよう。
あたしがあんなことを言っちゃったせいで、教室に戻った逢坂先輩はまたあの三人になにか言われるにちがいない。
あんなの、先輩の迷惑にしかなってないじゃない。
先輩の背中が消えていった曲がり角を見つめたまま、あたしはしばらくの間ぼう然と立ち尽くした。
「なにをしに来たんだ、おまえは」
今までに聞いたことのないような逢坂先輩の冷たい声に、背筋がゾクッとする。
「えっと……今日ちょっと用事ができてしまったので、紙芝居の練習ができなくなったって伝えようと思って……」
「だったら余計なことに首を突っ込まずに、用件だけ言ってさっさと帰れ」
「……だって先輩、あんなこと言われて、悔しくないんですか?」
「いつものことだ。あんなのは相手にするだけ時間のムダだ」
「いつもって……」
唇をかみしめるあたしを見て、逢坂先輩が小さくため息をつく。
「とにかく、俺の問題に勝手に首を突っ込むな。おまえが来ると、余計ややこしくなる」
そう言い捨てると、先輩は教室に戻っていった。
そうだ。あたし……。
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どうしよう。
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