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一章
18. 掴んだ情報
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セシリアが見えなくなるまで淑女にあるまじき行為である〝全速力で廊下を走る〟をやってのけたミルフィは、角を曲がると一息ついた。
そして後ろを振り返りそこに誰もいないことを確認すると、今まで我慢していた溜め息を盛大に吐き散らした。
(はぁ。……あそこで捕まるとは思ってもみなかったわ。でもまあ、ちょっとの収穫はあったわね)
収穫というのは、ミルフィが去った後のエドワードとセシリアのあの会話のことである。
あの場にいない状態だったのにも関わらずどうやって聞いたのかは言わずもがな。
(執務室を出る前に風の“加護”を使っておいて良かった……。声を拾ってくれなかったらあの情報を知ることが出来なかったもの)
そしてミルフィはつい先程行われていた二人の会話を蘇らせる。
(〝あの方〟ね。……やっぱり公爵の裏側には誰かがいたのね)
いよいよ予感が的中し始めたミルフィは、それでもまだどこか腑に落ちない思いをしていた。
「…… なんなのかしら?この違和感は」
「どうしたんだ?」
不意に背後からよく知るテノールの心地良い声が聞こえてきて、ミルフィはその場で立ち止まった。
考え込んでいるうちに随分と歩いて来ていたらしい。
なんだか今日は背後から声をかけられるのが多いわねと思いながら振り返ると、そこには予想した通りの人物——アルベルトがいた。
「……ううん、なんでもないの!それより兄さんももう仕事終わったの?」
本当なら今すぐに相談したいところだが生憎ここは数多くの視線を集めてしまっていた。
それもこれもこの男が原因である。
(まったく……もう少し変装させれば良かったかしら?)
ざっと辺りに視線を向けると、あちこちで仕事をこなすメイド達がときよりちらちらとこちらを窺うようにみていたり、アルベルトを見てポッと頰を染めたりしていた。
それに対して溜め息を零しかけたミルフィだがすんでのところで抑え込み、無理やり口角を上げて首を横に振り次いでこてん、と首を傾げてみせた。
その様子にアルベルトはほんの少しだけ微笑してしまう。
「ついさっき終わったばかりだ。ついでに外出許可をもらって来たから久し振りに外に出掛けようかと思ったんだけどミリアはどうする?」
「ふぇ?行く!待って、用意してくるから!!」
バタバタと慌てた様子で自室の方へと駆けて行くミルフィの後をアルベルトはゆっくりと歩いて追いかけていった。
* * *
「まさか外出許可をこんなにも早くもぎ取れるなんて流石ね」
しみじみと言った様子で語るミルフィにアルベルトは苦笑した。
「もぎ取ったわけでは無いんだが……。もうそろそろで殿下も外の空気を吸いたくなるんじゃないかと思って」
「……その通りよ」
アルベルトの言葉にミルフィは言葉を詰まらせてしまう。
(……本当にアルトはわたしにどうしろというの?)
いや、アルベルトが何かを期待しているわけでは無いことくらいミルフィ自身よく知っている。
だがしかし、しかしだ。
こんなにも気遣われて、自分の思ったことのその意図を汲んでくれているという事実にどうしても意識してしまうのだ。
(今回はまだ会ってそんなに経っていない筈なのに、これじゃあ前回の時と同じ時間を過ごして来たみたいじゃないの)
ずきりと胸が痛くなる。
(この人は本当に、何も変わらない。……真面目で誠実で、優しくて……そして何よりも、誰よりも信頼される人)
絶対に内側に入れないと誓った筈なのに、いつのまにか絆されかけてしまう。
気を張っていたとしても気が付いたら前のように自然に接してしまう。
これ以上は、怖いはずなのに。それでもまた自分はアルベルトを信じたいと思ってしまっていることに呆れるほかなかった。
心に重りがのしかかる。
息が詰まってしまい苦しくなる。
(ああ、嫌だ。なんてわたしは諦めが悪いのかしら)
甘い考えを持つ自分に対してミルフィは嘲笑った。
なんて無意味で、愚かな考えなのだろうかと。
「殿下?」
不意に呼ばれて俯きがちになっていた顔をあげると、すぐ目の前にアルベルトの顔がありミルフィは驚いて目を見開いた。
「最近、ずっと何か考え込んでる様子だけど大丈夫か?」
「……ええ。平気よ」
実はここ数日ミルフィはずっと心が重いままだった。
というのも、例の魔法契約書の件での思い当たる節を思い出して以来、ずっとそのことを考えていたからだ。
しかも更に今はアルベルトの所為で余計に心がごちゃごちゃとしているのだ。しかしそんなことを言えるはずもなく、結局ミルフィは口を噤んでしまう。
そんなミルフィの様子にアルベルトは眉尻を下げると困ったように笑って言った。
「そんな顔していて平気なはずないだろう。何かあるなら相談してくれ。俺は殿下の護衛騎士だ、少しくらい信用してくれてもいいだろう?」
「っそ、んなこと……」
アルベルトの〝信用〟という言葉にミルフィは狼狽えてしまう。
まさしく今そのことについてを考えていたミルフィは思わず反応してしまったのだ。
ふいっと顔を背けると、小さく溜め息を吐く音が聞こえてくる。
「殿下は人と壁を作って決して自分の内側に入れようとはしないけれど、俺は殿下と信頼関係を築いていきたいと思っている」
「っなんで!」
気が付くとミルフィは声を荒げてしまっていた。
たった一言だったけれど、ハッと我に返った時はもう遅かった。
アルベルトは眉を顰めてミルフィを見つめた。
「殿下、俺は殿下とちゃんと向き合いたいと考えているんだ。殿下の護衛を務めるのならそれはきちんと信頼関係の上で成り立つようにさせたい。殿下はなんでそんなに頑なになるんだ?」
そこまで見抜かれていたのかとミルフィは言葉を失った。そして俯いて唇を噛み締めた。
(どうして?……どうしてこんなにもこの人はわたしの心を揺さぶってくるの?やだ、もう、やだよ……)
アルベルトを前にすると決意がすぐに揺らぎかけてしまう。ミルフィはそれがもう嫌だった。
せき止められなくなってきていた自身の思いが、この言葉によって箍を外れかけさせた。
「……そんなこと、貴方に関係ないでしょう?」
全ての思いをここで吐き出してしまいたくなったが、それはミルフィの矜持が許さなかった。いつも通りの笑みを顔に貼り付けて、アルベルトに視線を向ける。
「この話はもう終わりにしましょう」
早々に話を切り上げてしまおうとミルフィがそう言うが、アルベルトは余計に眉を顰めて食い下がった。
「そんな風に笑っている殿下を、俺は見て見ぬ振りをしろと?」
歩き出そうとしたミルフィの腕を取って、その手に力を込める。
その行動に驚いたように目を見開いたミルフィは、困惑しながらアルベルトを見上げて、そこで言葉を失った。
ミルフィ見つめるアルベルトのその表情は酷く真剣なもので、本当にミルフィを思って言ってくれているのだと実感させられた。
それを見てミルフィは内心で焦ってしまう。
困ったように笑みを浮かべて、ミルフィは溜め息を零した。
「……貴方がわたしを心配してくれているのはとてもよく分かったわ。でも、その気持ちだけで充分よ」
優しく言い聞かせるようにそう言う。
アルベルトはそんなミルフィを見て何かを言いかけたが、誰かさんの乱入によって口を噤むことになってしまった。
「はいは~い。いちゃついてる所申し訳ありませんがぁ、いい加減姉上から離れてくれませんかぁ~?」
アルベルトの手を無理やり引き剥がしながら、にこやかに割り込んできた人物を見てミルフィは驚く。
「フィル?」
どうしてここに……と言おうとして、その後ろにリュディガーがいることに気が付くと、そういうことかと早々に合点がついた。
フィルが割り込んでくれたから助かった……と内心でほっと胸を撫で下ろすミルフィを見て、次いで複雑そうな表情を浮かべるアルベルトを見たフェリクスは、姉上を助けることができたと、満足そうにしていた。
それを横からリュディガーが眺め、三人の様子に苦笑する。
「すぐ近くに私の配下にあたるものの宿があるのでそちらに移動しませんか?」
「リュディガーがいうのならそこは安全なのでしょうね。まあ、そうは言ってもわたし達についてきている者はいないようだけれど」
それでも安全なところで話せるのは助かると、ミルフィはそこに案内するように視線で促した。
なにはともあれ、窮地は脱出したのだ。これ以上この話を引き摺るのはよそうと気持ちを切り替え、ミルフィはリュディガーの後に続いていった。
その隣にはフェリクスが並ぶ。
「姉上、何かあったら僕に言ってくださいねぇ?」
そしてこそっと囁かれた言葉に若干の寒気を感じたものの、素直に頷いておく。
「そうね。……今のわたしには信頼できる人なんてフィルだけで充分よ」
そして後ろを振り返りそこに誰もいないことを確認すると、今まで我慢していた溜め息を盛大に吐き散らした。
(はぁ。……あそこで捕まるとは思ってもみなかったわ。でもまあ、ちょっとの収穫はあったわね)
収穫というのは、ミルフィが去った後のエドワードとセシリアのあの会話のことである。
あの場にいない状態だったのにも関わらずどうやって聞いたのかは言わずもがな。
(執務室を出る前に風の“加護”を使っておいて良かった……。声を拾ってくれなかったらあの情報を知ることが出来なかったもの)
そしてミルフィはつい先程行われていた二人の会話を蘇らせる。
(〝あの方〟ね。……やっぱり公爵の裏側には誰かがいたのね)
いよいよ予感が的中し始めたミルフィは、それでもまだどこか腑に落ちない思いをしていた。
「…… なんなのかしら?この違和感は」
「どうしたんだ?」
不意に背後からよく知るテノールの心地良い声が聞こえてきて、ミルフィはその場で立ち止まった。
考え込んでいるうちに随分と歩いて来ていたらしい。
なんだか今日は背後から声をかけられるのが多いわねと思いながら振り返ると、そこには予想した通りの人物——アルベルトがいた。
「……ううん、なんでもないの!それより兄さんももう仕事終わったの?」
本当なら今すぐに相談したいところだが生憎ここは数多くの視線を集めてしまっていた。
それもこれもこの男が原因である。
(まったく……もう少し変装させれば良かったかしら?)
ざっと辺りに視線を向けると、あちこちで仕事をこなすメイド達がときよりちらちらとこちらを窺うようにみていたり、アルベルトを見てポッと頰を染めたりしていた。
それに対して溜め息を零しかけたミルフィだがすんでのところで抑え込み、無理やり口角を上げて首を横に振り次いでこてん、と首を傾げてみせた。
その様子にアルベルトはほんの少しだけ微笑してしまう。
「ついさっき終わったばかりだ。ついでに外出許可をもらって来たから久し振りに外に出掛けようかと思ったんだけどミリアはどうする?」
「ふぇ?行く!待って、用意してくるから!!」
バタバタと慌てた様子で自室の方へと駆けて行くミルフィの後をアルベルトはゆっくりと歩いて追いかけていった。
* * *
「まさか外出許可をこんなにも早くもぎ取れるなんて流石ね」
しみじみと言った様子で語るミルフィにアルベルトは苦笑した。
「もぎ取ったわけでは無いんだが……。もうそろそろで殿下も外の空気を吸いたくなるんじゃないかと思って」
「……その通りよ」
アルベルトの言葉にミルフィは言葉を詰まらせてしまう。
(……本当にアルトはわたしにどうしろというの?)
いや、アルベルトが何かを期待しているわけでは無いことくらいミルフィ自身よく知っている。
だがしかし、しかしだ。
こんなにも気遣われて、自分の思ったことのその意図を汲んでくれているという事実にどうしても意識してしまうのだ。
(今回はまだ会ってそんなに経っていない筈なのに、これじゃあ前回の時と同じ時間を過ごして来たみたいじゃないの)
ずきりと胸が痛くなる。
(この人は本当に、何も変わらない。……真面目で誠実で、優しくて……そして何よりも、誰よりも信頼される人)
絶対に内側に入れないと誓った筈なのに、いつのまにか絆されかけてしまう。
気を張っていたとしても気が付いたら前のように自然に接してしまう。
これ以上は、怖いはずなのに。それでもまた自分はアルベルトを信じたいと思ってしまっていることに呆れるほかなかった。
心に重りがのしかかる。
息が詰まってしまい苦しくなる。
(ああ、嫌だ。なんてわたしは諦めが悪いのかしら)
甘い考えを持つ自分に対してミルフィは嘲笑った。
なんて無意味で、愚かな考えなのだろうかと。
「殿下?」
不意に呼ばれて俯きがちになっていた顔をあげると、すぐ目の前にアルベルトの顔がありミルフィは驚いて目を見開いた。
「最近、ずっと何か考え込んでる様子だけど大丈夫か?」
「……ええ。平気よ」
実はここ数日ミルフィはずっと心が重いままだった。
というのも、例の魔法契約書の件での思い当たる節を思い出して以来、ずっとそのことを考えていたからだ。
しかも更に今はアルベルトの所為で余計に心がごちゃごちゃとしているのだ。しかしそんなことを言えるはずもなく、結局ミルフィは口を噤んでしまう。
そんなミルフィの様子にアルベルトは眉尻を下げると困ったように笑って言った。
「そんな顔していて平気なはずないだろう。何かあるなら相談してくれ。俺は殿下の護衛騎士だ、少しくらい信用してくれてもいいだろう?」
「っそ、んなこと……」
アルベルトの〝信用〟という言葉にミルフィは狼狽えてしまう。
まさしく今そのことについてを考えていたミルフィは思わず反応してしまったのだ。
ふいっと顔を背けると、小さく溜め息を吐く音が聞こえてくる。
「殿下は人と壁を作って決して自分の内側に入れようとはしないけれど、俺は殿下と信頼関係を築いていきたいと思っている」
「っなんで!」
気が付くとミルフィは声を荒げてしまっていた。
たった一言だったけれど、ハッと我に返った時はもう遅かった。
アルベルトは眉を顰めてミルフィを見つめた。
「殿下、俺は殿下とちゃんと向き合いたいと考えているんだ。殿下の護衛を務めるのならそれはきちんと信頼関係の上で成り立つようにさせたい。殿下はなんでそんなに頑なになるんだ?」
そこまで見抜かれていたのかとミルフィは言葉を失った。そして俯いて唇を噛み締めた。
(どうして?……どうしてこんなにもこの人はわたしの心を揺さぶってくるの?やだ、もう、やだよ……)
アルベルトを前にすると決意がすぐに揺らぎかけてしまう。ミルフィはそれがもう嫌だった。
せき止められなくなってきていた自身の思いが、この言葉によって箍を外れかけさせた。
「……そんなこと、貴方に関係ないでしょう?」
全ての思いをここで吐き出してしまいたくなったが、それはミルフィの矜持が許さなかった。いつも通りの笑みを顔に貼り付けて、アルベルトに視線を向ける。
「この話はもう終わりにしましょう」
早々に話を切り上げてしまおうとミルフィがそう言うが、アルベルトは余計に眉を顰めて食い下がった。
「そんな風に笑っている殿下を、俺は見て見ぬ振りをしろと?」
歩き出そうとしたミルフィの腕を取って、その手に力を込める。
その行動に驚いたように目を見開いたミルフィは、困惑しながらアルベルトを見上げて、そこで言葉を失った。
ミルフィ見つめるアルベルトのその表情は酷く真剣なもので、本当にミルフィを思って言ってくれているのだと実感させられた。
それを見てミルフィは内心で焦ってしまう。
困ったように笑みを浮かべて、ミルフィは溜め息を零した。
「……貴方がわたしを心配してくれているのはとてもよく分かったわ。でも、その気持ちだけで充分よ」
優しく言い聞かせるようにそう言う。
アルベルトはそんなミルフィを見て何かを言いかけたが、誰かさんの乱入によって口を噤むことになってしまった。
「はいは~い。いちゃついてる所申し訳ありませんがぁ、いい加減姉上から離れてくれませんかぁ~?」
アルベルトの手を無理やり引き剥がしながら、にこやかに割り込んできた人物を見てミルフィは驚く。
「フィル?」
どうしてここに……と言おうとして、その後ろにリュディガーがいることに気が付くと、そういうことかと早々に合点がついた。
フィルが割り込んでくれたから助かった……と内心でほっと胸を撫で下ろすミルフィを見て、次いで複雑そうな表情を浮かべるアルベルトを見たフェリクスは、姉上を助けることができたと、満足そうにしていた。
それを横からリュディガーが眺め、三人の様子に苦笑する。
「すぐ近くに私の配下にあたるものの宿があるのでそちらに移動しませんか?」
「リュディガーがいうのならそこは安全なのでしょうね。まあ、そうは言ってもわたし達についてきている者はいないようだけれど」
それでも安全なところで話せるのは助かると、ミルフィはそこに案内するように視線で促した。
なにはともあれ、窮地は脱出したのだ。これ以上この話を引き摺るのはよそうと気持ちを切り替え、ミルフィはリュディガーの後に続いていった。
その隣にはフェリクスが並ぶ。
「姉上、何かあったら僕に言ってくださいねぇ?」
そしてこそっと囁かれた言葉に若干の寒気を感じたものの、素直に頷いておく。
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