短編SS集〜1日1SSを目指して〜

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空想 消しゴム 夢

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『えーここ最近ですね、夢が消える事件が多発しているとの事ですが、この事件はどういった事件なのでしょうか』
『そうですねぇ...。人間誰しも、寝ている時に夢を見ますよね。あと、夢と言えば将来の夢とか。そういう【夢】という存在そのものを消された人か増えている事件です。まぁ、言葉にすればするほど、理解に苦しむ事件ですね。専門家たちも頭を悩ませているようです」

ここ最近、こんなニュースが学校でも持ち切りだ。実際被害者も出ているそうで、今まで甲子園出場を夢見ていた男子が、次の日全く様変わりしていたり、毎回面白い夢を見るって奴なんてここ最近友達減ったみたいだしな。
まぁ実を言うと俺も【夢】を消された側の人間だ。なんでも俺は【夢】を消される前は【世の中に名を残す凄いやつになる】って豪語して、部活であるバトミントンや、勉強をめちゃくちゃ頑張ってたらしい。めちゃくちゃ頑張ってたのは覚えてるし、今でも、あーめっちゃ頑張ってたわとは思うんだけど、そんな【夢】を持っていたなんて覚えてない。聞かされた時は俺がそんなに馬鹿みたいな【夢】を持つかよと笑ってしまったほど。いくら考えても俺がそんな【夢】を持つとは思えない。でも、ホントのことらしい。部屋の壁に筆で書いたデカい紙が貼ってあったぐらいだし。

そんな事件が巷を騒がせ続ける。あの日のアナウンサーも夢が消えたらしい。そういや最近【夢】見てねぇな。前は寝たら週に2~3回は【夢】見てたんだけど。ま、そんなもんか。

「母さん!小遣いちょうだい。消しゴム買ってくる。」
「えー、あんたまた?先週も買ってきたじゃない。どんだけ勉強してるのよ」
「いやぁ、それほどしてないんだけど」 
「それはそれでどうなのよ。まぁいいわ。ほら。」
「ありがと。行ってくる~。」


.....................。


「よぉ、久しぶりだな。最近ここ来ねぇもんな。まぁ仕方ねぇか」
「お、お前誰だ?」
「おいおいおいおい!お前誰だはねぇだろ!俺はお前だよ。」
「はぁ?何言ってんだ。訳わかんないこと言ってんじゃねぇよ」
「はぁ......ほんと、こいつはなんで自分の空想に踊らされてんだか......」
「くう......そう?」
「んだよ!そんなことも忘れたのか!?てか、そんなになるなんて、設定どうにかしろよ!いくら空想妄想大脱走でもな!」
「は?」
「あのなぁ、いいか?俺はお前が作り出した空想妄想がお前が夢を見ている間だけ顕現できるようになった姿なの。お前はそんな俺に、【夢】を消せって命令したの。この消しゴム渡してな?それからというもの、世界中で俺は【夢】を消してきた。馬鹿なことにお前は最初にお前の【夢】を消させた。しっかし俺はもう創られた。消えはせず、お前からの命令権だけが消えた。しかし俺はお人形だ。主人のいいつけはしっかり守る賢い人形だからな。」
「え、いや、チョット待て、何言ってる?」
「まぁ落ち着けって、簡潔に結論だけ話すとな......」

「お前がこの【夢】が消える事件の犯人だってことだ。」
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