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第2章 恋のキューピッド大作戦 〜 Shape of Our Heart 〜
セイレーネス
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結局、リーシャが子供たちから解放されたのは、彼らが寝静まった夜分であった。
「数ヶ月ぶりだからかな。あの子達、ずいぶんと甘えてきたね」
「楽しかったね!」
「僕は疲れました……」
リーシャとレイジーちゃんは楽しげに笑い、セイくんは子供たちの相手が疲れたのか、はぁとため息をつく。
「行かなくてよかった……」
誰にも気づかれないような小声で、クリスくんはボソリと呟いた。
子供たちを寝かしつけた後、俺達は地下通路を通って街の外へと移動していた。リーシャの能力は音が響いてしまうため、街の外で見せてくれるそうなのだ。地下通路はバラクラードの街中だけでなく、城壁の外にも繋がっていた。もしものときの脱出口らしいが、こっそりと外に行きたいときはちょくちょく使っているらしい。
「……こんなスピードで走っているのに、本当に全然疲れないですね。これは楽しいです」
俺たちは車を使わず走って地下通路を移動していた。一足で数m跳躍しながらの疾走は、常人が全力で走るよりも数倍早く移動できる。にも関わらず、四人ともまったく息切れしていない。これが《イヴの欠片》とそのパートナーとなった者の、基本的な身体能力なのだろう。
「階段を登るだけで息切れしてたもんね、クリスは」
「リーシャだって、セイが居なかったら疲れ切って声も出なかったんじゃないですかね」
「あら、舐めないでよ。私、昔から体力だけは自信があったんだから」
「本当ですか? 歌じゃなくて?」
「あー、歌は、ねーー」
「……あれ、そういえばさっきから悪霊さんの声が聞こえないですね。振り落としちゃいましたか?」
(……だいじょうぶ。ここにいるぞい)
猛スピードの中、彼らは会話しながら平然と進む。クリスくんの肩に乗って移動している俺は、上下運動の激しい馬に跨った気分であった。橙色の薄暗い景色がぐわんぐわんと激しく揺れるため、ちょっと気持ち悪い。胃袋がないのに吐きそうだ。
「よかった。イータさんのときみたいに、また落っこちちゃったのかと思いましたよ」
(それは大丈夫だけど、……クリスくん、もう少し上下運動抑えられない? 吐きそう……)
「え、ちょっとそこで吐くのやめてくださいよ。というか、一体何を吐くっていうんですか?」
(……なんだろう。魂とか?)
「幽霊って、気分悪くなると魂吐くんですか? マトリョーシカですか……」
幸いクリスくんが走り方を振動の少ないものに変えてくれたので、俺が得体の知れない何かを吐くことは無かった。
岩場に隠すように設置された鉄扉から、俺達は外へ出る。雲の無い夜に2つの月が輝いており、1つは満月に近い輝きを放っていた。そのため、俺は当然として、クリスくん達もまったく見えないわけでは無さそうだ。
「さてと。クリス、私達の能力、どれくらい聞いてる?」
「声に関することであれば、何でもできると」
「そうだね。その説明でだいたいあってるかな。セイ、来て」
「はい」
リーシャの呼び声に応えるように、セイくんの身体が変質する。レイジーちゃんがクリスくんと合体するときと同じように、彼の身体は薄く発光するとドロリと溶けてリーシャの首元へと纏わりついた。
やがて彼の身体はマフラーの如く細く伸び、彼女の背中にブランと垂れ下がると、光は闇に紛れるように消えていく。
「あー。あー。マイクテスト、マイクテスト。うん、良好だね。さて、アスカ風に言うとこんな感じかな。『言霊。これが俺たちの能力だぜ』」」
リーシャは喉元を抑えると、アスカと同じ声色で話し出した。
「へえ、ボイスチェンジャーですか」
「『そうですね。音の高低どころか声質まで自由自在。まさに七色の声というわけです。どうですか、悪霊さん。なかなか見事な声真似でしょう』」
今度はクリスくんの声だ。まったく違和感がない。目を瞑って聞いていたら本人だと錯覚しそうだ。
「今度は僕、ですか……。なかなか面白い能力ですね」
「でしょう。でも、まだまだ言霊の本領はこれからよ。セイ、スピーカー、セット」
リーシャの掛け声とともに、二股に垂れ下がっていた細いマフラーが動き出す。マフラーはムチのように数度しなると、見る間に長く伸びていき、俺たちを見下ろすようにその先端が弧を描いて止まる。
「さてと、悪霊さん、初めて会ったときのお返しね。『おっす、オラ悪霊! よろしく!』」
マフラーの先端が花弁のように開いたかと思うと、そこから変な声が聞こえてきた。
「ああ、今度は悪霊さんですか」
(え、これ俺の声? 俺ってもっとイケボじゃない?)
「いや、こんな声ですよ。自分でわからないんですか?」
(え、うそぉ。本当に?)
「ええ。ねえ、レイジー」
「うん。間違いなく悪霊さんの声だよ」
レイジーちゃんも間違いないと断定する。ええ、まじか。俺ってこんな変な声してたんだ。ちょっとショック……。
「まあ、自分じゃ分かりづらいと言いますからね」
「こんなこともできるよ。カット&リピート。『おっす、オラ悪霊! よろしく! おっす、オラ悪霊! よろしく! おっす、オラ悪霊! よろしく! おっす……』」
リーシャのマフラーが一部切断され、分離し、地面に地植えられた植物のように自立する。そして分離されたスピーカーから壊れた喋る人形のように、繰り返し声が再生され始めた。
「……声を繰り返しているだけですか」
「もう少し複雑なこともできるけどね」
(リーシャ、なんか恥ずかしくなってきたからやめて……)
スピーカーはしばらく『おっす、オラ悪霊! よろしく!』と囀っていた。
「ちなみに、指向性も調節できるから、ひとりだけにメッセージを届けることもできるわよ。『糸なし糸電話』でもやってみる?」
「遊ぶのはまた今度にしましょう。エコーロケーションはできますか?」
「当然。セイは全身で音を感じるからね。真っ暗闇の洞窟でもぶつからずに進める」
(コウモリみたいだな)
「ですね。……ああ、帝都ですぐに迎えが来たのは、セイがリーシャの歌声を聞いたからですか」
「あたり。よほど遠く離れて無ければ、セイにとっては会話を盗み聞くなんて朝飯前ね」
「人聞きが悪いなぁ」
スピーカのひとつからセイくんの声がして、リーシャはゴメンゴメンと謝っていた。レイジーちゃんの翼と違って、会話することも可能のようだ。
「なるほど。本当に声でできることは何でもできそうですね。ずいぶんと応用が効きそうな能力ですが、戦闘は大丈夫ですか?」
ひとしきり能力を把握したと思ったのか、クリスくんがリーシャにそう尋ねる。確かに、今までの能力じゃ戦闘には不向きな気がするな。せいぜい、敵と同じ声色を使って相手を騙したり、耳元で大声で驚かすくらいか? もちろん、先祖返り並の力さえあれば、十分闘えると思うけど。
「ええ。もちろん。……ちょうど良いわね。クリス、あなたの後ろからモンスターが来てるわよ。私が相手をしてもいいかしら」
「え?」
「クリス!」
レイジーちゃんがクリスくんを守るように彼の背中に回り込む。彼女の片腕は既に翼に変質していた。
そこに襲いかかる5本の爪。
その爪がレイジーちゃんの翼に触れようとした瞬間、モンスターの身体は急に宙へと浮かび上がった。
「……黒豹かしら。また、この街まで来たのね……」
リーシャは舌打ちしてそう呟く。彼女のマフラーがモンスターの身体にぐるりと巻き付いていた。その触手にも似たマフラーの腕力だけで、戦車ほどの大きさの大型モンスターを宙吊りにしているらしい。マフラーは地面を介して彼女の首元へと繋がっていた。
「落ちなさい」
宙吊りにされたモンスターはそのまま勢いよく地面へと叩きつけられた。鈍い音とともに、モンスターのくぐもった悲鳴が聞こえる。
「スピーカー、セット、バイシックス。アンプオン」
地面から新たに6つのマフラーが現れ、先端が狙いを定めるようにモンスターの耳へと集中する。
「ちょっとうるさくなるから、耳塞いでてね。ーースクリーム。」
リーシャがそう呟いた瞬間、全てのスピーカーが同時に振動し、音の暴力がモンスターへと叩きつけられた。
高音、高圧。指向性も合わせているのだろう。俺は耳を塞がなくとも何とか耐えられるが、その圧縮された大音量をまともに浴びたモンスターはとても無事とは思えない状態だ。鼓膜が破裂したのか耳からは血が吹き出し、白目を向いて、口からは血の泡を吹き出している。
「ーーっ。……もう、大丈夫ですか?」
クリスくんを守るためだろうか、レイジーちゃんは彼と合体しており、頭部を覆うように翼が巻かれていた。音がやんだことを察した彼が、翼の隙間から顔を覗かせる。
「ごめんごめん。驚かせちゃったね。ーーまあ、こんな感じで戦闘にも応用できるから大丈夫。計画立案の参考になったかな?」
「……もちろんです」
モンスターは顔の穴という穴から血を吹き出しており、ピクリとも動く気配を見せない。
リーシャはモンスターの首元にマフラーを当てると、安心したように「……うん、死んでるね。もう、大丈夫」と、呟いた。その声は紛れもなく、ライブで聞いた、綺麗な透き通る声だった。
周囲に他のモンスターが居ないことを確認すると、俺達は再び地下通路を通り、子供たちが寝静まるアジトへと戻った。
「数ヶ月ぶりだからかな。あの子達、ずいぶんと甘えてきたね」
「楽しかったね!」
「僕は疲れました……」
リーシャとレイジーちゃんは楽しげに笑い、セイくんは子供たちの相手が疲れたのか、はぁとため息をつく。
「行かなくてよかった……」
誰にも気づかれないような小声で、クリスくんはボソリと呟いた。
子供たちを寝かしつけた後、俺達は地下通路を通って街の外へと移動していた。リーシャの能力は音が響いてしまうため、街の外で見せてくれるそうなのだ。地下通路はバラクラードの街中だけでなく、城壁の外にも繋がっていた。もしものときの脱出口らしいが、こっそりと外に行きたいときはちょくちょく使っているらしい。
「……こんなスピードで走っているのに、本当に全然疲れないですね。これは楽しいです」
俺たちは車を使わず走って地下通路を移動していた。一足で数m跳躍しながらの疾走は、常人が全力で走るよりも数倍早く移動できる。にも関わらず、四人ともまったく息切れしていない。これが《イヴの欠片》とそのパートナーとなった者の、基本的な身体能力なのだろう。
「階段を登るだけで息切れしてたもんね、クリスは」
「リーシャだって、セイが居なかったら疲れ切って声も出なかったんじゃないですかね」
「あら、舐めないでよ。私、昔から体力だけは自信があったんだから」
「本当ですか? 歌じゃなくて?」
「あー、歌は、ねーー」
「……あれ、そういえばさっきから悪霊さんの声が聞こえないですね。振り落としちゃいましたか?」
(……だいじょうぶ。ここにいるぞい)
猛スピードの中、彼らは会話しながら平然と進む。クリスくんの肩に乗って移動している俺は、上下運動の激しい馬に跨った気分であった。橙色の薄暗い景色がぐわんぐわんと激しく揺れるため、ちょっと気持ち悪い。胃袋がないのに吐きそうだ。
「よかった。イータさんのときみたいに、また落っこちちゃったのかと思いましたよ」
(それは大丈夫だけど、……クリスくん、もう少し上下運動抑えられない? 吐きそう……)
「え、ちょっとそこで吐くのやめてくださいよ。というか、一体何を吐くっていうんですか?」
(……なんだろう。魂とか?)
「幽霊って、気分悪くなると魂吐くんですか? マトリョーシカですか……」
幸いクリスくんが走り方を振動の少ないものに変えてくれたので、俺が得体の知れない何かを吐くことは無かった。
岩場に隠すように設置された鉄扉から、俺達は外へ出る。雲の無い夜に2つの月が輝いており、1つは満月に近い輝きを放っていた。そのため、俺は当然として、クリスくん達もまったく見えないわけでは無さそうだ。
「さてと。クリス、私達の能力、どれくらい聞いてる?」
「声に関することであれば、何でもできると」
「そうだね。その説明でだいたいあってるかな。セイ、来て」
「はい」
リーシャの呼び声に応えるように、セイくんの身体が変質する。レイジーちゃんがクリスくんと合体するときと同じように、彼の身体は薄く発光するとドロリと溶けてリーシャの首元へと纏わりついた。
やがて彼の身体はマフラーの如く細く伸び、彼女の背中にブランと垂れ下がると、光は闇に紛れるように消えていく。
「あー。あー。マイクテスト、マイクテスト。うん、良好だね。さて、アスカ風に言うとこんな感じかな。『言霊。これが俺たちの能力だぜ』」」
リーシャは喉元を抑えると、アスカと同じ声色で話し出した。
「へえ、ボイスチェンジャーですか」
「『そうですね。音の高低どころか声質まで自由自在。まさに七色の声というわけです。どうですか、悪霊さん。なかなか見事な声真似でしょう』」
今度はクリスくんの声だ。まったく違和感がない。目を瞑って聞いていたら本人だと錯覚しそうだ。
「今度は僕、ですか……。なかなか面白い能力ですね」
「でしょう。でも、まだまだ言霊の本領はこれからよ。セイ、スピーカー、セット」
リーシャの掛け声とともに、二股に垂れ下がっていた細いマフラーが動き出す。マフラーはムチのように数度しなると、見る間に長く伸びていき、俺たちを見下ろすようにその先端が弧を描いて止まる。
「さてと、悪霊さん、初めて会ったときのお返しね。『おっす、オラ悪霊! よろしく!』」
マフラーの先端が花弁のように開いたかと思うと、そこから変な声が聞こえてきた。
「ああ、今度は悪霊さんですか」
(え、これ俺の声? 俺ってもっとイケボじゃない?)
「いや、こんな声ですよ。自分でわからないんですか?」
(え、うそぉ。本当に?)
「ええ。ねえ、レイジー」
「うん。間違いなく悪霊さんの声だよ」
レイジーちゃんも間違いないと断定する。ええ、まじか。俺ってこんな変な声してたんだ。ちょっとショック……。
「まあ、自分じゃ分かりづらいと言いますからね」
「こんなこともできるよ。カット&リピート。『おっす、オラ悪霊! よろしく! おっす、オラ悪霊! よろしく! おっす、オラ悪霊! よろしく! おっす……』」
リーシャのマフラーが一部切断され、分離し、地面に地植えられた植物のように自立する。そして分離されたスピーカーから壊れた喋る人形のように、繰り返し声が再生され始めた。
「……声を繰り返しているだけですか」
「もう少し複雑なこともできるけどね」
(リーシャ、なんか恥ずかしくなってきたからやめて……)
スピーカーはしばらく『おっす、オラ悪霊! よろしく!』と囀っていた。
「ちなみに、指向性も調節できるから、ひとりだけにメッセージを届けることもできるわよ。『糸なし糸電話』でもやってみる?」
「遊ぶのはまた今度にしましょう。エコーロケーションはできますか?」
「当然。セイは全身で音を感じるからね。真っ暗闇の洞窟でもぶつからずに進める」
(コウモリみたいだな)
「ですね。……ああ、帝都ですぐに迎えが来たのは、セイがリーシャの歌声を聞いたからですか」
「あたり。よほど遠く離れて無ければ、セイにとっては会話を盗み聞くなんて朝飯前ね」
「人聞きが悪いなぁ」
スピーカのひとつからセイくんの声がして、リーシャはゴメンゴメンと謝っていた。レイジーちゃんの翼と違って、会話することも可能のようだ。
「なるほど。本当に声でできることは何でもできそうですね。ずいぶんと応用が効きそうな能力ですが、戦闘は大丈夫ですか?」
ひとしきり能力を把握したと思ったのか、クリスくんがリーシャにそう尋ねる。確かに、今までの能力じゃ戦闘には不向きな気がするな。せいぜい、敵と同じ声色を使って相手を騙したり、耳元で大声で驚かすくらいか? もちろん、先祖返り並の力さえあれば、十分闘えると思うけど。
「ええ。もちろん。……ちょうど良いわね。クリス、あなたの後ろからモンスターが来てるわよ。私が相手をしてもいいかしら」
「え?」
「クリス!」
レイジーちゃんがクリスくんを守るように彼の背中に回り込む。彼女の片腕は既に翼に変質していた。
そこに襲いかかる5本の爪。
その爪がレイジーちゃんの翼に触れようとした瞬間、モンスターの身体は急に宙へと浮かび上がった。
「……黒豹かしら。また、この街まで来たのね……」
リーシャは舌打ちしてそう呟く。彼女のマフラーがモンスターの身体にぐるりと巻き付いていた。その触手にも似たマフラーの腕力だけで、戦車ほどの大きさの大型モンスターを宙吊りにしているらしい。マフラーは地面を介して彼女の首元へと繋がっていた。
「落ちなさい」
宙吊りにされたモンスターはそのまま勢いよく地面へと叩きつけられた。鈍い音とともに、モンスターのくぐもった悲鳴が聞こえる。
「スピーカー、セット、バイシックス。アンプオン」
地面から新たに6つのマフラーが現れ、先端が狙いを定めるようにモンスターの耳へと集中する。
「ちょっとうるさくなるから、耳塞いでてね。ーースクリーム。」
リーシャがそう呟いた瞬間、全てのスピーカーが同時に振動し、音の暴力がモンスターへと叩きつけられた。
高音、高圧。指向性も合わせているのだろう。俺は耳を塞がなくとも何とか耐えられるが、その圧縮された大音量をまともに浴びたモンスターはとても無事とは思えない状態だ。鼓膜が破裂したのか耳からは血が吹き出し、白目を向いて、口からは血の泡を吹き出している。
「ーーっ。……もう、大丈夫ですか?」
クリスくんを守るためだろうか、レイジーちゃんは彼と合体しており、頭部を覆うように翼が巻かれていた。音がやんだことを察した彼が、翼の隙間から顔を覗かせる。
「ごめんごめん。驚かせちゃったね。ーーまあ、こんな感じで戦闘にも応用できるから大丈夫。計画立案の参考になったかな?」
「……もちろんです」
モンスターは顔の穴という穴から血を吹き出しており、ピクリとも動く気配を見せない。
リーシャはモンスターの首元にマフラーを当てると、安心したように「……うん、死んでるね。もう、大丈夫」と、呟いた。その声は紛れもなく、ライブで聞いた、綺麗な透き通る声だった。
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