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3.アロマの秘密、素直な心
3-1.紅子の来襲
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薄黄色のスーツに身をまとった雪生の側を、車がいくつも通り過ぎていく。革のトートバッグを揺らしながら、昇った陽射しに目を細めた。今日は遅番だ。時刻は現在十一時。ビジネス街のサラリーマンやOLたちが、昼食をとるためせわしなく動いている。
家から店までは電車一本で来られる距離にあり、今住んでいるアパートも美土里が用意してくれた。もちろん、家賃は自分が払っているけれど。
美土里の本意を聞いてから、一週間が経過している。その間は夢のようだった。淫夢という意味ではなく、夢心地という意味で。
美土里と一緒に夕食を共にしていただけでなく、ホテルでしっかりマッサージも教えてもらえた。手や足のリフレクソロジー、体中のリンパ腺、それを踏まえての施術は雪生の体をしかと解きほぐし、施術される喜びというものを体感できた。それは大きな収穫だ。
(実際にできるかは、また別かもしれないけど)
今日、原は同じく遅番だったはずだ。少し時間を割いてハンドマッサージをさせてもらおう。そう考えながら歩く足取りは、どこか軽い。我ながら浮ついている、そうも思う。
実際、浮かれている。聞かされた美土里の本心と事実。そして告白。ときめかない方がおかしい。自分だって、まだ恋なのかは不明だが美土里に好感を持っている。紅子のことはまだあるが、心の中がどこまでも晴れやかだった。
(……昨日の夢は、ちょっと激しかったかな)
店に着く直前、昨晩自宅で見たいやらしい夢を想起し、一人首を振る。
もちろん、美土里と交わる夢だ。体中を弄られ、キスを落とされる感触は生々しく、思い起こすたびに顔が熱くなってしまう。多分、告白されたということもあるのだろうが、今まで以上に激しく、夢の中で喘いだ記憶がある。
どれだけおかしくなってしまったのか、と淫らな自分を振り払い、店の駐車場で頬を一つ、叩く。駐車場には知らない車が一台あり、美土里の車は見当たらなかった。
いつものように堅苦しいほど真面目な顔に戻り、店内へ裏口から入った。タイムカードを押したところで、待機室からスタッフの声が聞こえてくることに気付く。
「おはようございます、皆さん」
「あ、おはよう雪生ちゃん」
待機室を覗いてみると、原を中心に、数人のスタッフがどこか悩ましそうにしているのがわかった。
「何かあったんですか?」
「それがね、めちゃくちゃな美人がウチに来てるの」
「美人、ですか?」
「何あの肌つや。髪もサラサラしてたし、洒落になんないわ……負けた」
「華やかな美人ってああいうのいうのかしらねぇ」
どうやら、客の話をしていたようだ。普段、女性を見慣れているスタッフが口を揃えて褒めそやすのだ。よほどの美人だったのだろうと推測する。
「全身ブランド。嫌味なし。あー、神様はどうしてえこひいきするのだろうか」
「その美容にわたしたちが貢献してるって言ってもねぇ。やっぱり負けよ、負け」
どんな客なのだろう、さすがに少し興味がわいた。
けれど、なんだかんだいっても、スタッフの女性陣だってそれぞれ綺麗だ。傍目から見てもそう思う。パーマをかけたり髪を染めたり、垢抜けている感じがする。それに比べて、と待機室の鏡に映る自分を見た。ちょっと野暮に過ぎるのではないか。
「そのお客様って、今は受付に?」
「うん。ロビーにいるよ。項目書いてもらってるから」
「ちょっと見てきますね」
自分を卑下している場合ではない。そう考えて、裏口側の階段を降りる。スタッフが出入りする扉を静かに開けた。受付担当に頭を下げながら、ロビーを見渡す。
(……木場さんだ)
ロビーにある机。そこで足を組み、カルテにペンを走らせているのは、紛れもなく紅子だった。施術のときとは違い、カールされた髪を下ろし、赤を基調としたハイウエストのワンピースに身を包んでいる。まさにできる女、という感じがして慌てて顔を引っこめた。
(偵察に来たんだ、きっと。私もしちゃったから)
来た道を戻りながら、悩む。美土里に連絡しよう、と通路の端に寄り、鞄からスマホを取り出す。連絡先はスタッフのを含めて交換済みだ。美土里のプライベート用のも聞いてはいたが、店のことに関わる事態だ。いつもの連絡先に電話してみた。
『……都くん? どうしたんだい?』
少し経ってから、寝ぼけた声で美土里が通話に出てくれたから安堵した。
「お疲れ様です、社長。あの、今、こちらの店に木場さんが来ているんですけど……」
『紅子が? ああ、偵察に来たんだね、いよいよ』
「どうしましょう……私が『グレイス』に行った、なんて皆さんには言えないですし」
『そうだね。僕の知人だと言うことはバラしてくれて構わない。こちらからもエースを出そうじゃないか。原くん、いるよね? 予約が入っていないなら彼女をつけて』
「わかりました。そうします」
『僕も後で店に行くから。そのときに原くんから話を聞くよ』
「はい、気をつけてきて下さい」
通話を切って、急いで待機室に戻る。原がひらひらと手を振って出迎えてくれた。
「お帰り雪生ちゃん。どうだったー? 美人だったでしょ、あの人」
「あのですね……原さん。あの方は社長の知人です」
「嘘、ホントに? うわー、通りで違う世界に住む住人だと思ったわ」
「社長に連絡したんですけど、エースを出そうということになりまして。原さん、この後予約、入ってますか?」
「……なるほど、社長、わかってるじゃん。オーケー、ちょうど空いてる。やってやろうじゃないのよ」
ショートカットの髪を撫でつけ、原は不敵に笑う。一気に待機室の空気が、緊迫した雰囲気へと変わった。
「いいとこのお嬢さんでしょうねぇ、きっと。ま、原さんが出るのが一番かもね」
「任せといてよ。気合い入れて施術してくるわ」
立ち上がった原が、軽くストレッチをはじめた。そこまで、と雪生は思わないでもないが、紅子の腕はかなりのものだと知っている。生半可なものでは『プロタゴニスタ』が舐められてしまうだろう。
「よし。じゃあちょっと美人さんを、より綺麗にしてきますか」
「お願いします、原さん」
雪生の肩を軽く叩いて、原が外に出ていく。ここは、原を信じるしかない。
「さて、こっちも予約のお客さん、そろそろ入る頃なのよねぇ。用意しておきましょ」
「あ、飲み物の片付けは私がします。皆さん、仕事に戻って下さって大丈夫ですよ」
「ありがとう。じゃ、お言葉に甘えて。行ってくるわねぇ」
雪生が言うと、スタッフはそれぞれ待機室から出て行った。どうやら変なところで、気合いのスイッチが入ったらしい。後ろ姿が闘志に溢れているように感じた。
静まりかえった待機室に残り、もう一度鏡で自分の顔を見てみる。違う世界に住む住人、と声に出してみた。
美土里は自分のことを綺麗だと言う。嬉しい言葉だ。でも、紅子のオーラ、美しさには到底敵わない気がして、長い黒髪をつまんでため息をついた。
「髪、切ってみようかな」
独り言が虚しく部屋に響く。最近、ファッション雑誌なんかを買って勉強しているものの、自分に合う服はまだよくわからない。それよりマッサージの勉学に勤しんでいる方が楽しい、それが本音だ。
紙コップなどを片づけながら、今はそれどころじゃないか、と小さく苦笑する。
真殿や浅川が今、事務をやってくれているだろう。早く自分もそっちを手伝わなければ。こういうとき、マッサージができない自分が恨めしかった。もっと店の役に立ちたい、いや、美土里の役に立ちたい。そう思えるようになった。
でも現実は無情だ。施術の担当をするには自分はまだまだ未熟だと、自身が一番知っている。それでもいつかを夢見て、気を取り直し、待機室の掃除をはじめた。
家から店までは電車一本で来られる距離にあり、今住んでいるアパートも美土里が用意してくれた。もちろん、家賃は自分が払っているけれど。
美土里の本意を聞いてから、一週間が経過している。その間は夢のようだった。淫夢という意味ではなく、夢心地という意味で。
美土里と一緒に夕食を共にしていただけでなく、ホテルでしっかりマッサージも教えてもらえた。手や足のリフレクソロジー、体中のリンパ腺、それを踏まえての施術は雪生の体をしかと解きほぐし、施術される喜びというものを体感できた。それは大きな収穫だ。
(実際にできるかは、また別かもしれないけど)
今日、原は同じく遅番だったはずだ。少し時間を割いてハンドマッサージをさせてもらおう。そう考えながら歩く足取りは、どこか軽い。我ながら浮ついている、そうも思う。
実際、浮かれている。聞かされた美土里の本心と事実。そして告白。ときめかない方がおかしい。自分だって、まだ恋なのかは不明だが美土里に好感を持っている。紅子のことはまだあるが、心の中がどこまでも晴れやかだった。
(……昨日の夢は、ちょっと激しかったかな)
店に着く直前、昨晩自宅で見たいやらしい夢を想起し、一人首を振る。
もちろん、美土里と交わる夢だ。体中を弄られ、キスを落とされる感触は生々しく、思い起こすたびに顔が熱くなってしまう。多分、告白されたということもあるのだろうが、今まで以上に激しく、夢の中で喘いだ記憶がある。
どれだけおかしくなってしまったのか、と淫らな自分を振り払い、店の駐車場で頬を一つ、叩く。駐車場には知らない車が一台あり、美土里の車は見当たらなかった。
いつものように堅苦しいほど真面目な顔に戻り、店内へ裏口から入った。タイムカードを押したところで、待機室からスタッフの声が聞こえてくることに気付く。
「おはようございます、皆さん」
「あ、おはよう雪生ちゃん」
待機室を覗いてみると、原を中心に、数人のスタッフがどこか悩ましそうにしているのがわかった。
「何かあったんですか?」
「それがね、めちゃくちゃな美人がウチに来てるの」
「美人、ですか?」
「何あの肌つや。髪もサラサラしてたし、洒落になんないわ……負けた」
「華やかな美人ってああいうのいうのかしらねぇ」
どうやら、客の話をしていたようだ。普段、女性を見慣れているスタッフが口を揃えて褒めそやすのだ。よほどの美人だったのだろうと推測する。
「全身ブランド。嫌味なし。あー、神様はどうしてえこひいきするのだろうか」
「その美容にわたしたちが貢献してるって言ってもねぇ。やっぱり負けよ、負け」
どんな客なのだろう、さすがに少し興味がわいた。
けれど、なんだかんだいっても、スタッフの女性陣だってそれぞれ綺麗だ。傍目から見てもそう思う。パーマをかけたり髪を染めたり、垢抜けている感じがする。それに比べて、と待機室の鏡に映る自分を見た。ちょっと野暮に過ぎるのではないか。
「そのお客様って、今は受付に?」
「うん。ロビーにいるよ。項目書いてもらってるから」
「ちょっと見てきますね」
自分を卑下している場合ではない。そう考えて、裏口側の階段を降りる。スタッフが出入りする扉を静かに開けた。受付担当に頭を下げながら、ロビーを見渡す。
(……木場さんだ)
ロビーにある机。そこで足を組み、カルテにペンを走らせているのは、紛れもなく紅子だった。施術のときとは違い、カールされた髪を下ろし、赤を基調としたハイウエストのワンピースに身を包んでいる。まさにできる女、という感じがして慌てて顔を引っこめた。
(偵察に来たんだ、きっと。私もしちゃったから)
来た道を戻りながら、悩む。美土里に連絡しよう、と通路の端に寄り、鞄からスマホを取り出す。連絡先はスタッフのを含めて交換済みだ。美土里のプライベート用のも聞いてはいたが、店のことに関わる事態だ。いつもの連絡先に電話してみた。
『……都くん? どうしたんだい?』
少し経ってから、寝ぼけた声で美土里が通話に出てくれたから安堵した。
「お疲れ様です、社長。あの、今、こちらの店に木場さんが来ているんですけど……」
『紅子が? ああ、偵察に来たんだね、いよいよ』
「どうしましょう……私が『グレイス』に行った、なんて皆さんには言えないですし」
『そうだね。僕の知人だと言うことはバラしてくれて構わない。こちらからもエースを出そうじゃないか。原くん、いるよね? 予約が入っていないなら彼女をつけて』
「わかりました。そうします」
『僕も後で店に行くから。そのときに原くんから話を聞くよ』
「はい、気をつけてきて下さい」
通話を切って、急いで待機室に戻る。原がひらひらと手を振って出迎えてくれた。
「お帰り雪生ちゃん。どうだったー? 美人だったでしょ、あの人」
「あのですね……原さん。あの方は社長の知人です」
「嘘、ホントに? うわー、通りで違う世界に住む住人だと思ったわ」
「社長に連絡したんですけど、エースを出そうということになりまして。原さん、この後予約、入ってますか?」
「……なるほど、社長、わかってるじゃん。オーケー、ちょうど空いてる。やってやろうじゃないのよ」
ショートカットの髪を撫でつけ、原は不敵に笑う。一気に待機室の空気が、緊迫した雰囲気へと変わった。
「いいとこのお嬢さんでしょうねぇ、きっと。ま、原さんが出るのが一番かもね」
「任せといてよ。気合い入れて施術してくるわ」
立ち上がった原が、軽くストレッチをはじめた。そこまで、と雪生は思わないでもないが、紅子の腕はかなりのものだと知っている。生半可なものでは『プロタゴニスタ』が舐められてしまうだろう。
「よし。じゃあちょっと美人さんを、より綺麗にしてきますか」
「お願いします、原さん」
雪生の肩を軽く叩いて、原が外に出ていく。ここは、原を信じるしかない。
「さて、こっちも予約のお客さん、そろそろ入る頃なのよねぇ。用意しておきましょ」
「あ、飲み物の片付けは私がします。皆さん、仕事に戻って下さって大丈夫ですよ」
「ありがとう。じゃ、お言葉に甘えて。行ってくるわねぇ」
雪生が言うと、スタッフはそれぞれ待機室から出て行った。どうやら変なところで、気合いのスイッチが入ったらしい。後ろ姿が闘志に溢れているように感じた。
静まりかえった待機室に残り、もう一度鏡で自分の顔を見てみる。違う世界に住む住人、と声に出してみた。
美土里は自分のことを綺麗だと言う。嬉しい言葉だ。でも、紅子のオーラ、美しさには到底敵わない気がして、長い黒髪をつまんでため息をついた。
「髪、切ってみようかな」
独り言が虚しく部屋に響く。最近、ファッション雑誌なんかを買って勉強しているものの、自分に合う服はまだよくわからない。それよりマッサージの勉学に勤しんでいる方が楽しい、それが本音だ。
紙コップなどを片づけながら、今はそれどころじゃないか、と小さく苦笑する。
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