助けたはずのヒロイン達が全力で恩を仇で返してくるんだが?お前らなんなの??

羽希

文字の大きさ
32 / 54
4章

悲しいへそくり

しおりを挟む
相田と水城先輩の仲が良いとか…意外すぎるだろ。

水城先輩の話だと相田のお姉さんが水城先輩と同じ吹奏楽部なんだそうだ。
二人はそこで意気投合。
仲良くなった二人はお互いの家に遊びに行く関係になり、遊びに行くうちに妹の相田とも交流ができて、次第に仲良くなったそうだ。

俺のイメージでは2人は合わなそうな組み合わせではあるが…。
なんと二人は狩人モンスターで一緒に遊んで一気に仲良くなったらしい。

流石は狩人モンスター。
水と油でもくっつけてしまうとは、まさしく最高のゲームである。

そんなしょうもない事を考えていると母さんが心配そうに声をかけてきた。

「優斗…あんまり危ない事に関わってはダメよ?お母さん貴方のことが心配だわ」
「俺も関わりたいと思ってるわけじゃないんだけどね?」
「…口ではいつもそう言ってるけど貴方は昔からトラブルに関わりすぎなの。いい加減自覚なさい」

本当に誰も好きで関わっている訳ではない。
気がついたら巻き込まれているだけだよ!

「…最後あの男の子が部屋から出ていく時、貴方のことすごく睨んでいたのよ…。本当に関わっちゃだめよ」
「…まあ、とにかく気をつけるよ」

母さんも気づいてたか。
考えない様にしていたが、やっぱりあいつ俺のこと睨んでたよなぁ。
どう考えても反省してないし、なんかしてきそうで嫌だ…。

マジで気をつけよう。
念のため、万が一のことも想定しておいた方がいいかもしれない。


「それとこの際だから言わせてもらうけど、いい加減ゲームやりすぎよ。自重しなさい」

ん?

「…え、急に話題変わりすぎじゃない??それ今日の話と全く関係ないよね?それに、ここ最近はしてないし」
「たった3日、4日の話でしょ!?せっかくのいい機会だから言いたいこと言わせてもらうわ!」

…その先はなぜか俺に対してのお小言が続いた。
やれ、引きこもりすぎ、外に出て運動しろ。もっと身だしなみに気を遣え、やれるくせにしないのは見ていて不快。中学の時みたいに友達を作って欲しい、できれば彼女も…等々。
母さんは相当俺に不満を抱えていたようだ。

「…いやでも、思ってることストレートに言い過ぎでしょ!もうちょっとオブラートに包んでよ!だから空気が読めないって父さんに言われるんだよ!」
「は”?何か言った?」
「いえ、何も…」

普段は温厚だが一度火がつくと怖いのがうちの母だ。
こう言う時は逆らってはいけない。

それ後もぐちぐちと言われたが、お小言が一通り終わると、もう一つの重要な話題に移った。

「それで優斗、携帯はどうするの?流石にこのままってわけにはいかないでしょう?」

そうなんだよな。うーん。
実を言うとちょっと多めに賠償金がもらえてもう一つグレードの高いi電話が買えるのではないか密かに期待していたのだが…無理だった。

賠償額も確定した以上、さっさと携帯は買い替えておきたいところだ。
ちょっと不安なのがあいつの親が本当に払ってくれるかどうかだが…。ひとまずは様子を見るしかない。


「やっぱり前と同じi電話を買うしかないかな。後で賠償金支払われるだろうから、前借りでお願い」
「まあ、仕方ないわね。とりあえず私のへそくりから出しておくわ。帰ったらお金渡すから明日買ってきなさいな」
「助かるよ。ありがとう」

こうして、ようやく携帯を買い替えることができることに…ならなかった。



「…あのー、金額足りないんだけど。大体、本体の半額くらいしかないんだけど?ねえ、なにこれ??」
「…お母さん、調べたんだけど、i電話でもSEってやつが安いみたいじゃない。それにしなさい」
「いやいやいや、賠償もしてもらえるんだし、なんでわざわざ性能を落としたやつを買わないといけないんだよ!」
「…」
「…もしかして…へそくり、足りなかったの?」

…こくり。

「…」
我が家の家庭事情は厳しかった。

結局俺は泣く泣く前の機種よりも性能が落ちる機種に買い替える事になった。

悲しいことに、実際に新しい携帯を使ってみるとそこまで性能さは感じず、むしろ認証の仕方が顔認証ではなく指紋認証になっていて俺にとって使い勝手はこっちの方が高かった…。

俺が前、高いお金を出して買ったのは一体なんだったのだ…。
マジでなんで高い方には指紋認証はついてないの?

しかし、うちにそんなにお金がないとは思ってなかった…。
あーあ、バイトでもしようかなぁ…。
しおりを挟む
感想 7

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

クラスのマドンナがなぜか俺のメイドになっていた件について

沢田美
恋愛
名家の御曹司として何不自由ない生活を送りながらも、内気で陰気な性格のせいで孤独に生きてきた裕貴真一郎(ゆうき しんいちろう)。 かつてのいじめが原因で、彼は1年間も学校から遠ざかっていた。 しかし、久しぶりに登校したその日――彼は運命の出会いを果たす。 現れたのは、まるで絵から飛び出してきたかのような美少女。 その瞳にはどこかミステリアスな輝きが宿り、真一郎の心をかき乱していく。 「今日から私、あなたのメイドになります!」 なんと彼女は、突然メイドとして彼の家で働くことに!? 謎めいた美少女と陰キャ御曹司の、予測不能な主従ラブコメが幕を開ける! カクヨム、小説家になろうの方でも連載しています!

迷子を助けたら生徒会長の婚約者兼女の子のパパになったけど別れたはずの彼女もなぜか近づいてくる

九戸政景
恋愛
新年に初詣に来た父川冬矢は、迷子になっていた頼母木茉莉を助け、従姉妹の田母神真夏と知り合う。その後、真夏と再会した冬矢は真夏の婚約者兼茉莉の父親になってほしいと頼まれる。 ※こちらは、カクヨムやエブリスタでも公開している作品です。

俺が宝くじで10億円当選してから、幼馴染の様子がおかしい

沢尻夏芽
恋愛
 自他共に認める陰キャ・真城健康(まき・けんこう)は、高校入学前に宝くじで10億円を当てた。  それを知る、陽キャ幼馴染の白駒綾菜(しらこま・あやな)はどうも最近……。 『様子がおかしい』 ※誤字脱字、設定上のミス等があれば、ぜひ教えてください。  現時点で1話に繋がる話は全て書き切っています。  他サイトでも掲載中。

俺をフッた女子に拉致されて、逃げ場のない同棲生活が始まりました

ちくわ食べます
恋愛
大学のサークル飲み会。 意を決して想いを告げた相手は、学内でも有名な人気女子・一ノ瀬さくら。 しかし返ってきたのは―― 「今はちょっと……」という、曖昧な言葉だった。 完全にフラれたと思い込んで落ち込む俺。 その3日後――なぜか自分のアパートに入れなくなっていた。

彼女に振られた俺の転生先が高校生だった。それはいいけどなんで元カノ達まで居るんだろう。

遊。
青春
主人公、三澄悠太35才。 彼女にフラれ、現実にうんざりしていた彼は、事故にあって転生。 ……した先はまるで俺がこうだったら良かったと思っていた世界を絵に書いたような学生時代。 でも何故か俺をフッた筈の元カノ達も居て!? もう恋愛したくないリベンジ主人公❌そんな主人公がどこか気になる元カノ、他多数のドタバタラブコメディー! ちょっとずつちょっとずつの更新になります!(主に土日。) 略称はフラれろう(色とりどりのラブコメに精一杯の呪いを添えて、、笑)

サンスクミ〜学園のアイドルと偶然同じバイト先になったら俺を3度も振った美少女までついてきた〜

野谷 海
恋愛
「俺、やっぱり君が好きだ! 付き合って欲しい!」   「ごめんね青嶋くん……やっぱり青嶋くんとは付き合えない……」 この3度目の告白にも敗れ、青嶋将は大好きな小浦舞への想いを胸の内へとしまい込んで前に進む。 半年ほど経ち、彼らは何の因果か同じクラスになっていた。 別のクラスでも仲の良かった去年とは違い、距離が近くなったにも関わらず2人が会話をする事はない。 そんな折、将がアルバイトする焼鳥屋に入ってきた新人が同じ学校の同級生で、さらには舞の親友だった。 学校とアルバイト先を巻き込んでもつれる彼らの奇妙な三角関係ははたしてーー ⭐︎第3部より毎週月・木・土曜日の朝7時に最新話を投稿します。 ⭐︎もしも気に入って頂けたら、ぜひブックマークやいいね、コメントなど頂けるととても励みになります。 ※表紙絵、挿絵はAI作成です。 ※この作品はフィクションであり、作中に登場する人物、団体等は全て架空です。

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった

ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます! 僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか? 『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

処理中です...