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4章
悲しいへそくり
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相田と水城先輩の仲が良いとか…意外すぎるだろ。
水城先輩の話だと相田のお姉さんが水城先輩と同じ吹奏楽部なんだそうだ。
二人はそこで意気投合。
仲良くなった二人はお互いの家に遊びに行く関係になり、遊びに行くうちに妹の相田とも交流ができて、次第に仲良くなったそうだ。
俺のイメージでは2人は合わなそうな組み合わせではあるが…。
なんと二人は狩人モンスターで一緒に遊んで一気に仲良くなったらしい。
流石は狩人モンスター。
水と油でもくっつけてしまうとは、まさしく最高のゲームである。
そんなしょうもない事を考えていると母さんが心配そうに声をかけてきた。
「優斗…あんまり危ない事に関わってはダメよ?お母さん貴方のことが心配だわ」
「俺も関わりたいと思ってるわけじゃないんだけどね?」
「…口ではいつもそう言ってるけど貴方は昔からトラブルに関わりすぎなの。いい加減自覚なさい」
本当に誰も好きで関わっている訳ではない。
気がついたら巻き込まれているだけだよ!
「…最後あの男の子が部屋から出ていく時、貴方のことすごく睨んでいたのよ…。本当に関わっちゃだめよ」
「…まあ、とにかく気をつけるよ」
母さんも気づいてたか。
考えない様にしていたが、やっぱりあいつ俺のこと睨んでたよなぁ。
どう考えても反省してないし、なんかしてきそうで嫌だ…。
マジで気をつけよう。
念のため、万が一のことも想定しておいた方がいいかもしれない。
「それとこの際だから言わせてもらうけど、いい加減ゲームやりすぎよ。自重しなさい」
ん?
「…え、急に話題変わりすぎじゃない??それ今日の話と全く関係ないよね?それに、ここ最近はしてないし」
「たった3日、4日の話でしょ!?せっかくのいい機会だから言いたいこと言わせてもらうわ!」
…その先はなぜか俺に対してのお小言が続いた。
やれ、引きこもりすぎ、外に出て運動しろ。もっと身だしなみに気を遣え、やれるくせにしないのは見ていて不快。中学の時みたいに友達を作って欲しい、できれば彼女も…等々。
母さんは相当俺に不満を抱えていたようだ。
「…いやでも、思ってることストレートに言い過ぎでしょ!もうちょっとオブラートに包んでよ!だから空気が読めないって父さんに言われるんだよ!」
「は”?何か言った?」
「いえ、何も…」
普段は温厚だが一度火がつくと怖いのがうちの母だ。
こう言う時は逆らってはいけない。
それ後もぐちぐちと言われたが、お小言が一通り終わると、もう一つの重要な話題に移った。
「それで優斗、携帯はどうするの?流石にこのままってわけにはいかないでしょう?」
そうなんだよな。うーん。
実を言うとちょっと多めに賠償金がもらえてもう一つグレードの高いi電話が買えるのではないか密かに期待していたのだが…無理だった。
賠償額も確定した以上、さっさと携帯は買い替えておきたいところだ。
ちょっと不安なのがあいつの親が本当に払ってくれるかどうかだが…。ひとまずは様子を見るしかない。
「やっぱり前と同じi電話を買うしかないかな。後で賠償金支払われるだろうから、前借りでお願い」
「まあ、仕方ないわね。とりあえず私のへそくりから出しておくわ。帰ったらお金渡すから明日買ってきなさいな」
「助かるよ。ありがとう」
こうして、ようやく携帯を買い替えることができることに…ならなかった。
「…あのー、金額足りないんだけど。大体、本体の半額くらいしかないんだけど?ねえ、なにこれ??」
「…お母さん、調べたんだけど、i電話でもSEってやつが安いみたいじゃない。それにしなさい」
「いやいやいや、賠償もしてもらえるんだし、なんでわざわざ性能を落としたやつを買わないといけないんだよ!」
「…」
「…もしかして…へそくり、足りなかったの?」
…こくり。
「…」
我が家の家庭事情は厳しかった。
結局俺は泣く泣く前の機種よりも性能が落ちる機種に買い替える事になった。
悲しいことに、実際に新しい携帯を使ってみるとそこまで性能さは感じず、むしろ認証の仕方が顔認証ではなく指紋認証になっていて俺にとって使い勝手はこっちの方が高かった…。
俺が前、高いお金を出して買ったのは一体なんだったのだ…。
マジでなんで高い方には指紋認証はついてないの?
しかし、うちにそんなにお金がないとは思ってなかった…。
あーあ、バイトでもしようかなぁ…。
水城先輩の話だと相田のお姉さんが水城先輩と同じ吹奏楽部なんだそうだ。
二人はそこで意気投合。
仲良くなった二人はお互いの家に遊びに行く関係になり、遊びに行くうちに妹の相田とも交流ができて、次第に仲良くなったそうだ。
俺のイメージでは2人は合わなそうな組み合わせではあるが…。
なんと二人は狩人モンスターで一緒に遊んで一気に仲良くなったらしい。
流石は狩人モンスター。
水と油でもくっつけてしまうとは、まさしく最高のゲームである。
そんなしょうもない事を考えていると母さんが心配そうに声をかけてきた。
「優斗…あんまり危ない事に関わってはダメよ?お母さん貴方のことが心配だわ」
「俺も関わりたいと思ってるわけじゃないんだけどね?」
「…口ではいつもそう言ってるけど貴方は昔からトラブルに関わりすぎなの。いい加減自覚なさい」
本当に誰も好きで関わっている訳ではない。
気がついたら巻き込まれているだけだよ!
「…最後あの男の子が部屋から出ていく時、貴方のことすごく睨んでいたのよ…。本当に関わっちゃだめよ」
「…まあ、とにかく気をつけるよ」
母さんも気づいてたか。
考えない様にしていたが、やっぱりあいつ俺のこと睨んでたよなぁ。
どう考えても反省してないし、なんかしてきそうで嫌だ…。
マジで気をつけよう。
念のため、万が一のことも想定しておいた方がいいかもしれない。
「それとこの際だから言わせてもらうけど、いい加減ゲームやりすぎよ。自重しなさい」
ん?
「…え、急に話題変わりすぎじゃない??それ今日の話と全く関係ないよね?それに、ここ最近はしてないし」
「たった3日、4日の話でしょ!?せっかくのいい機会だから言いたいこと言わせてもらうわ!」
…その先はなぜか俺に対してのお小言が続いた。
やれ、引きこもりすぎ、外に出て運動しろ。もっと身だしなみに気を遣え、やれるくせにしないのは見ていて不快。中学の時みたいに友達を作って欲しい、できれば彼女も…等々。
母さんは相当俺に不満を抱えていたようだ。
「…いやでも、思ってることストレートに言い過ぎでしょ!もうちょっとオブラートに包んでよ!だから空気が読めないって父さんに言われるんだよ!」
「は”?何か言った?」
「いえ、何も…」
普段は温厚だが一度火がつくと怖いのがうちの母だ。
こう言う時は逆らってはいけない。
それ後もぐちぐちと言われたが、お小言が一通り終わると、もう一つの重要な話題に移った。
「それで優斗、携帯はどうするの?流石にこのままってわけにはいかないでしょう?」
そうなんだよな。うーん。
実を言うとちょっと多めに賠償金がもらえてもう一つグレードの高いi電話が買えるのではないか密かに期待していたのだが…無理だった。
賠償額も確定した以上、さっさと携帯は買い替えておきたいところだ。
ちょっと不安なのがあいつの親が本当に払ってくれるかどうかだが…。ひとまずは様子を見るしかない。
「やっぱり前と同じi電話を買うしかないかな。後で賠償金支払われるだろうから、前借りでお願い」
「まあ、仕方ないわね。とりあえず私のへそくりから出しておくわ。帰ったらお金渡すから明日買ってきなさいな」
「助かるよ。ありがとう」
こうして、ようやく携帯を買い替えることができることに…ならなかった。
「…あのー、金額足りないんだけど。大体、本体の半額くらいしかないんだけど?ねえ、なにこれ??」
「…お母さん、調べたんだけど、i電話でもSEってやつが安いみたいじゃない。それにしなさい」
「いやいやいや、賠償もしてもらえるんだし、なんでわざわざ性能を落としたやつを買わないといけないんだよ!」
「…」
「…もしかして…へそくり、足りなかったの?」
…こくり。
「…」
我が家の家庭事情は厳しかった。
結局俺は泣く泣く前の機種よりも性能が落ちる機種に買い替える事になった。
悲しいことに、実際に新しい携帯を使ってみるとそこまで性能さは感じず、むしろ認証の仕方が顔認証ではなく指紋認証になっていて俺にとって使い勝手はこっちの方が高かった…。
俺が前、高いお金を出して買ったのは一体なんだったのだ…。
マジでなんで高い方には指紋認証はついてないの?
しかし、うちにそんなにお金がないとは思ってなかった…。
あーあ、バイトでもしようかなぁ…。
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