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グランシュネル公爵様に許可を頂きます
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王太子様にパーティーの日程と、グランシュネル公爵領に行く日程の許可を頂き、宿泊できる場所も一応用意した上で、グランシュネル公爵へ、ネルア嬢に会いに行きたいのだという話を持って行く。
ですので…今は、グランシュネル公爵のタウンハウスに来ています。相も変わらず、いらない挨拶とか舌戦を繰りひろげる必要があるので、面倒ですけれど。
「して、今日はいかがなさいましたかな」
と、ようやく本題に入れるらしい。
「お恥ずかしい話なのですが、私、もうネルア嬢の顔を見たくなりまして」
「はっはっは。若いですなあ。これはネルアも幸せだ」
「グランシュネル公爵様には急な事で申し訳なかったですが…先日婚約も調いましたし。ですので…一度、公爵領にお伺いさせていただこうと思いまして。王太子様も、第二王子様も、許可を出してくださいましたし…後はグランシュネル公爵様の許可をいただければと」
「そうですか。しかし、よろしいので?護衛騎士である貴方が王都を離れては…」
「問題ありませんよ。頻繁には開けられませんけれど、これ位なら」
優秀な人材もいますしね。と言えば、納得してもらえました。優秀な人材はもちろんですが、王太子様頼みな所があるんですけれどね…まあ、それは言わない。兄弟の仲がいいのは貴族…というか、国民はみな知っているけれど、王太子様がルーヴェリア様を守る事は、知らない。それは、私達だけが知っていればいい。
「うちの領地はそこまで王都と変わった物はございませんが、ぜひ。ゲストハウスも用意させましょう。ああ、だが…」
「何か問題でもありますか?」
ゲストハウスを用意するという事なので、宿泊施設は、問題なし、と。けれど、続けられた言葉に、問いかければ。
「その、ケニア…三女のパーティーに、ネルアも、という事でしたので…一度、領地に戻って、一緒に来ようかと思ってましたのでもし宜しければ一緒に行ければいいのですが…」
「そうですね。日程が合えばいいのですが…ご都合はいかがでしょう」
普通であれば、婚約が調った女性を一人…とはいいませんが、父や兄など、血縁者がいない状態で遠距離の移動は避ける。暴漢にさらわれでもしたら、事だからだ。なので、わからなくはないのでこちらの日程や時間、旅程を告げれば、少し考えこんでいますね。…ただ、兄弟がいたはずですが、参加しない、もしくは兄弟だけだと心もとない、後は兵の問題という理由もありますかね。
…まあ…本当ならば、グランシュネル公爵と一緒でないほうがいいんですけれど、それならそれで配置すればいいですかね。そんな事を考えていると、日程の調整がついたのか、うん。と頷く。
「少し前倒しにはなりますが、なんとかなりますな。街道も整備されてますので、今まで特に問題はないですし」
「そうですね…問題があるようなら、私、ネルア嬢だけで、領地には帰しておりませんから」
「……ご存じでしたか」
その問いに、笑って見せるだけだ。どうせ、城に詰めていればそういう話は入ってくる。嘆願書の件もありますしね。どこそこの街道に賊がでる、なんて…商人の嘆願でよく来る案件ですし。
それに…妹分も付けている。問題があったとしても、アレがなんとかする。
問題など、起こさせはしませんよ。当たり前でしょう?
ですので…今は、グランシュネル公爵のタウンハウスに来ています。相も変わらず、いらない挨拶とか舌戦を繰りひろげる必要があるので、面倒ですけれど。
「して、今日はいかがなさいましたかな」
と、ようやく本題に入れるらしい。
「お恥ずかしい話なのですが、私、もうネルア嬢の顔を見たくなりまして」
「はっはっは。若いですなあ。これはネルアも幸せだ」
「グランシュネル公爵様には急な事で申し訳なかったですが…先日婚約も調いましたし。ですので…一度、公爵領にお伺いさせていただこうと思いまして。王太子様も、第二王子様も、許可を出してくださいましたし…後はグランシュネル公爵様の許可をいただければと」
「そうですか。しかし、よろしいので?護衛騎士である貴方が王都を離れては…」
「問題ありませんよ。頻繁には開けられませんけれど、これ位なら」
優秀な人材もいますしね。と言えば、納得してもらえました。優秀な人材はもちろんですが、王太子様頼みな所があるんですけれどね…まあ、それは言わない。兄弟の仲がいいのは貴族…というか、国民はみな知っているけれど、王太子様がルーヴェリア様を守る事は、知らない。それは、私達だけが知っていればいい。
「うちの領地はそこまで王都と変わった物はございませんが、ぜひ。ゲストハウスも用意させましょう。ああ、だが…」
「何か問題でもありますか?」
ゲストハウスを用意するという事なので、宿泊施設は、問題なし、と。けれど、続けられた言葉に、問いかければ。
「その、ケニア…三女のパーティーに、ネルアも、という事でしたので…一度、領地に戻って、一緒に来ようかと思ってましたのでもし宜しければ一緒に行ければいいのですが…」
「そうですね。日程が合えばいいのですが…ご都合はいかがでしょう」
普通であれば、婚約が調った女性を一人…とはいいませんが、父や兄など、血縁者がいない状態で遠距離の移動は避ける。暴漢にさらわれでもしたら、事だからだ。なので、わからなくはないのでこちらの日程や時間、旅程を告げれば、少し考えこんでいますね。…ただ、兄弟がいたはずですが、参加しない、もしくは兄弟だけだと心もとない、後は兵の問題という理由もありますかね。
…まあ…本当ならば、グランシュネル公爵と一緒でないほうがいいんですけれど、それならそれで配置すればいいですかね。そんな事を考えていると、日程の調整がついたのか、うん。と頷く。
「少し前倒しにはなりますが、なんとかなりますな。街道も整備されてますので、今まで特に問題はないですし」
「そうですね…問題があるようなら、私、ネルア嬢だけで、領地には帰しておりませんから」
「……ご存じでしたか」
その問いに、笑って見せるだけだ。どうせ、城に詰めていればそういう話は入ってくる。嘆願書の件もありますしね。どこそこの街道に賊がでる、なんて…商人の嘆願でよく来る案件ですし。
それに…妹分も付けている。問題があったとしても、アレがなんとかする。
問題など、起こさせはしませんよ。当たり前でしょう?
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