1 / 30
1.
しおりを挟む
「柏木、俺と付き合ってくれ!」
放課後の校舎裏に柏木結衣を呼び出して思い切って告白をする。
すると柏木は驚きのあまり動きが固まっていた。
真っ赤に紅潮した頬。
肩ほどまで伸びた薄い茶色がかった髪。
ただでさえ小柄で可愛らしい童顔からマスコットのようなキャラとして扱われているのに、動きが止まってしまうと人形のようにしか見えなかった。
そんな柏木の信じられないような視線がまっすぐに俺の顔を向いている。
今まで碌に会話すらしてこなかったから信じられないのもうなずける。
柏木と話したのは数回。
それでも彼女の可愛らしい仕草と行動を眺めていると自然と微笑ましく思えていた。
そして、それが恋心と気づくのにそれほど時間は必要ではなかった。
なかなか返事がなくて、俺の鼓動が早くなっていく。
さすがにいきなりすぎて断られるか……。
そんなマイナスな方向にばかり考えてしまう。
するとようやく柏木の体が動く。
小さく頷いた後に聞き逃してしまいそうなほど、小さな声で呟いてくる。
「……よろしくお願いします」
そう呟いた瞬間に柏木は逃げ去っていた。
後に残されてぼんやりその後ろ姿を眺めているしかできなかった俺。
えっと、これは付き合ったってことだよな?
急に恥ずかしくなってきた。
顔が真っ赤に染まっていくのを感じる。
でも、自然とガッツポーズをしてしまう。
こうして、俺、三島卓人と柏木結衣は付き合うことになったのだった。
◇
そして、数日後。
俺たちの仲は付き合う前とろくに変わらずにいた。
一緒に帰ったりどこかに遊びに出かけたりといったことはせずに学校の中だけで会う。
他の人からしたら本当に付き合っているのかと言われるレベルだった。
「……おはよう、三島くん」
小さな声で恥ずかしそうに挨拶をしてくる柏木。
付き合い始めてから唯一変わった点と言えばこうして毎日挨拶してくれるようになったことくらいだった。
「あぁ、おはよう」
挨拶を返すと彼女は嬉しそうにはにかんでくれる。
その笑顔を見ると俺も照れてしまって顔が赤くなってしまう。
そして、それ以降会話を交わすことなく、俺たちは席に着く。
するとそんな俺たちを見てあきれた表情を浮かべてくる親友の相馬数人。
相馬は金色に染めた髪をワックスで固めているようでツンツンと尖っている。
しかも、制服の下には真っ赤なシャツを着込んでいる、どちらかといえば不真面目なタイプだった。
でも、根はいい奴で俺も柏木のことはよく相談していた。
「はぁ……、なんでもっとぐいぐい行かないんだ? 恋人同士なんだろう?」
「そうなんだけど、いきなり距離を詰めすぎても嫌われるんじゃないかと思ってしまってな」
「うーん……、その程度で嫌うんだったら最初から告白をオッケーしないだろ。とりあえずは……、まずは登下校くらい一緒にしてみろよ」
「そうだな……一度誘ってみるよ」
たしかに俺たちは付き合ってるんだもんな。
恋人なら登下校くらい一緒にしてもおかしくない。
よし、放課後に一緒に帰れないか柏木に聞いてみるか。
◇
今日はやけに時間が長く感じられたが、ようやく授業が終わり放課後になる。
ただ、この時間まで柏木とは会話らしい会話をしなかった。
放課後も柏木はすぐに帰る準備をしていたが、元々動きが素早いほうではないので、帰ってしまう前に話しかける。
「柏木、少しいいか?」
「三島くん? ……どうかしたの?」
少し頬を染めながら不思議そうに首をかしげる柏木。
「今日、一緒に帰らないか?」
思い切って提案してみる。
すると柏木は信じられない表情を浮かべ、不安そうに小声で聞き返してくる。
「……いいの?」
「あぁ、もちろんだ。それで柏木はどうだ?」
「……うん。もちろんいいよ」
小さく頷く柏木。
その返事に思わずガッツポーズをしたくなるのを我慢して、俺もカバンを手に取る。
「それじゃあ帰るか」
「……うん!」
恥ずかしそうに柏木はほんのりと頬を染め、席を立ち上がると俺の後ろを付いてくる。
そのまま教室を出て行く。
◇
学校を出るとすぐ分かれ道になりそこで俺は立ち止まってしまった。
「そういえば柏木の家はどっちなんだ?」
校舎内では先を歩いていたのだが、よく考えると家の場所がわからない。そのことに校門まで気づかなかった。
すると、柏木は小さく微笑む。
「……こっちです」
今度は柏木が先を歩いてくれるので、俺はその後を追いかけていった。
ただ、柏木は歩くのがかなりゆっくりなのですぐに追いついてしまう。
これが男女の歩く速度の差……なのだろうか?
一応柏木のペースに合わせながらゆっくりと進んでいく。
…………。
……。
な、なにも話せることがない……。
一緒に帰っているものの話題を膨らませることができずに沈黙を保ったまま歩いていた。
一応隣同士に並んではいるものの、微妙に距離が開いている。
それを柏木は気にした様子もなく真っ直ぐに前を見ていた。
何か気の利いた面白いことが話せたらいいのだけど、そもそも何を話していいのかわからない。
好きなものを聞いたらいいのか?
それとも家で何をしているのかとか聞くべきか?
脳内でいろんな考えがぐるぐる動き回って、全く考えがまとまらない。
思わず頭を抱えて悩んでしまう。
「ど、どうしたの……?」
そんな俺の様子を見て柏木が困惑した様子で聞いてくる。
「い、いや、何でもない……」
いきなり奇行に走って変な奴と思われなかっただろうか?
少し不安になり、柏木の顔色を伺う。
ただ、彼女の表情は以前と変わらず、何を考えているのか分からない。
せっかく話題を膨らませるチャンスだったのに……。
再び俺たちを沈黙が襲う。
もしかして、一緒に帰るのが迷惑だったのだろうか?
嫌な考えがよぎってしまう。
すると柏木が突然立ち止まる。
「……どうしたんだ?」
「私の家、ここ……」
柏木が指差したのは住宅街にある普通の一軒家だった。
「そうか……。すまんな、一緒に帰ったのにろくに話もできなくて……」
「ううん、その……、一緒に帰れて嬉しかった、ありがとう。……三島くん、家が逆方向なのに……ごめんね」
柏木が喜んでくれたのなら良かった。
「って、あれっ? どうして柏木が俺の家を?」
今までろくに帰ったことがないのに……。
すると柏木は顔を真っ赤にして、恥ずかしそうに目に涙を浮かべる。
「そ、その……、えっと、あの……」
手をばたつかせて、必死に言葉を探しているようだ。
「お、お付き合い始めた次の日に一緒に帰ろうって言おうとしたんだけど、校門を出た瞬間に三島くんが反対の方向に帰っていくのが見えたから何も言えなくて……」
そうか……、それを見たから一緒の登下校を諦めてしまったんだな。
俺は大きく溜め息を吐く。
「別に多少帰るのが遅くなっても俺は柏木と居られるほうがいいぞ?」
それを聞いた柏木は更に顔を真っ赤にしていた。
「……あ、ありがとう。そ、その……、それじゃあまた明日ね」
「あぁ、また明日」
家に入っていく柏木。
手を振って完全に中へ入るまで見送ろうとしていたら、最後に入る前にもう一度柏木がこっちを見てくる。
そして、俺と視線が合うと慌てふためいて、軽く会釈をした後に家へ入っていった。
照れた柏木が見られたから一緒に帰るのは成功……だよな?
……あっ、一緒に学校へ行こうというのも忘れてた。
放課後の校舎裏に柏木結衣を呼び出して思い切って告白をする。
すると柏木は驚きのあまり動きが固まっていた。
真っ赤に紅潮した頬。
肩ほどまで伸びた薄い茶色がかった髪。
ただでさえ小柄で可愛らしい童顔からマスコットのようなキャラとして扱われているのに、動きが止まってしまうと人形のようにしか見えなかった。
そんな柏木の信じられないような視線がまっすぐに俺の顔を向いている。
今まで碌に会話すらしてこなかったから信じられないのもうなずける。
柏木と話したのは数回。
それでも彼女の可愛らしい仕草と行動を眺めていると自然と微笑ましく思えていた。
そして、それが恋心と気づくのにそれほど時間は必要ではなかった。
なかなか返事がなくて、俺の鼓動が早くなっていく。
さすがにいきなりすぎて断られるか……。
そんなマイナスな方向にばかり考えてしまう。
するとようやく柏木の体が動く。
小さく頷いた後に聞き逃してしまいそうなほど、小さな声で呟いてくる。
「……よろしくお願いします」
そう呟いた瞬間に柏木は逃げ去っていた。
後に残されてぼんやりその後ろ姿を眺めているしかできなかった俺。
えっと、これは付き合ったってことだよな?
急に恥ずかしくなってきた。
顔が真っ赤に染まっていくのを感じる。
でも、自然とガッツポーズをしてしまう。
こうして、俺、三島卓人と柏木結衣は付き合うことになったのだった。
◇
そして、数日後。
俺たちの仲は付き合う前とろくに変わらずにいた。
一緒に帰ったりどこかに遊びに出かけたりといったことはせずに学校の中だけで会う。
他の人からしたら本当に付き合っているのかと言われるレベルだった。
「……おはよう、三島くん」
小さな声で恥ずかしそうに挨拶をしてくる柏木。
付き合い始めてから唯一変わった点と言えばこうして毎日挨拶してくれるようになったことくらいだった。
「あぁ、おはよう」
挨拶を返すと彼女は嬉しそうにはにかんでくれる。
その笑顔を見ると俺も照れてしまって顔が赤くなってしまう。
そして、それ以降会話を交わすことなく、俺たちは席に着く。
するとそんな俺たちを見てあきれた表情を浮かべてくる親友の相馬数人。
相馬は金色に染めた髪をワックスで固めているようでツンツンと尖っている。
しかも、制服の下には真っ赤なシャツを着込んでいる、どちらかといえば不真面目なタイプだった。
でも、根はいい奴で俺も柏木のことはよく相談していた。
「はぁ……、なんでもっとぐいぐい行かないんだ? 恋人同士なんだろう?」
「そうなんだけど、いきなり距離を詰めすぎても嫌われるんじゃないかと思ってしまってな」
「うーん……、その程度で嫌うんだったら最初から告白をオッケーしないだろ。とりあえずは……、まずは登下校くらい一緒にしてみろよ」
「そうだな……一度誘ってみるよ」
たしかに俺たちは付き合ってるんだもんな。
恋人なら登下校くらい一緒にしてもおかしくない。
よし、放課後に一緒に帰れないか柏木に聞いてみるか。
◇
今日はやけに時間が長く感じられたが、ようやく授業が終わり放課後になる。
ただ、この時間まで柏木とは会話らしい会話をしなかった。
放課後も柏木はすぐに帰る準備をしていたが、元々動きが素早いほうではないので、帰ってしまう前に話しかける。
「柏木、少しいいか?」
「三島くん? ……どうかしたの?」
少し頬を染めながら不思議そうに首をかしげる柏木。
「今日、一緒に帰らないか?」
思い切って提案してみる。
すると柏木は信じられない表情を浮かべ、不安そうに小声で聞き返してくる。
「……いいの?」
「あぁ、もちろんだ。それで柏木はどうだ?」
「……うん。もちろんいいよ」
小さく頷く柏木。
その返事に思わずガッツポーズをしたくなるのを我慢して、俺もカバンを手に取る。
「それじゃあ帰るか」
「……うん!」
恥ずかしそうに柏木はほんのりと頬を染め、席を立ち上がると俺の後ろを付いてくる。
そのまま教室を出て行く。
◇
学校を出るとすぐ分かれ道になりそこで俺は立ち止まってしまった。
「そういえば柏木の家はどっちなんだ?」
校舎内では先を歩いていたのだが、よく考えると家の場所がわからない。そのことに校門まで気づかなかった。
すると、柏木は小さく微笑む。
「……こっちです」
今度は柏木が先を歩いてくれるので、俺はその後を追いかけていった。
ただ、柏木は歩くのがかなりゆっくりなのですぐに追いついてしまう。
これが男女の歩く速度の差……なのだろうか?
一応柏木のペースに合わせながらゆっくりと進んでいく。
…………。
……。
な、なにも話せることがない……。
一緒に帰っているものの話題を膨らませることができずに沈黙を保ったまま歩いていた。
一応隣同士に並んではいるものの、微妙に距離が開いている。
それを柏木は気にした様子もなく真っ直ぐに前を見ていた。
何か気の利いた面白いことが話せたらいいのだけど、そもそも何を話していいのかわからない。
好きなものを聞いたらいいのか?
それとも家で何をしているのかとか聞くべきか?
脳内でいろんな考えがぐるぐる動き回って、全く考えがまとまらない。
思わず頭を抱えて悩んでしまう。
「ど、どうしたの……?」
そんな俺の様子を見て柏木が困惑した様子で聞いてくる。
「い、いや、何でもない……」
いきなり奇行に走って変な奴と思われなかっただろうか?
少し不安になり、柏木の顔色を伺う。
ただ、彼女の表情は以前と変わらず、何を考えているのか分からない。
せっかく話題を膨らませるチャンスだったのに……。
再び俺たちを沈黙が襲う。
もしかして、一緒に帰るのが迷惑だったのだろうか?
嫌な考えがよぎってしまう。
すると柏木が突然立ち止まる。
「……どうしたんだ?」
「私の家、ここ……」
柏木が指差したのは住宅街にある普通の一軒家だった。
「そうか……。すまんな、一緒に帰ったのにろくに話もできなくて……」
「ううん、その……、一緒に帰れて嬉しかった、ありがとう。……三島くん、家が逆方向なのに……ごめんね」
柏木が喜んでくれたのなら良かった。
「って、あれっ? どうして柏木が俺の家を?」
今までろくに帰ったことがないのに……。
すると柏木は顔を真っ赤にして、恥ずかしそうに目に涙を浮かべる。
「そ、その……、えっと、あの……」
手をばたつかせて、必死に言葉を探しているようだ。
「お、お付き合い始めた次の日に一緒に帰ろうって言おうとしたんだけど、校門を出た瞬間に三島くんが反対の方向に帰っていくのが見えたから何も言えなくて……」
そうか……、それを見たから一緒の登下校を諦めてしまったんだな。
俺は大きく溜め息を吐く。
「別に多少帰るのが遅くなっても俺は柏木と居られるほうがいいぞ?」
それを聞いた柏木は更に顔を真っ赤にしていた。
「……あ、ありがとう。そ、その……、それじゃあまた明日ね」
「あぁ、また明日」
家に入っていく柏木。
手を振って完全に中へ入るまで見送ろうとしていたら、最後に入る前にもう一度柏木がこっちを見てくる。
そして、俺と視線が合うと慌てふためいて、軽く会釈をした後に家へ入っていった。
照れた柏木が見られたから一緒に帰るのは成功……だよな?
……あっ、一緒に学校へ行こうというのも忘れてた。
1
あなたにおすすめの小説
雨の日にやさぐれお姉さんを拾ったと思ったら胃袋も心も掴んでくるスーパーお姉さんだった
九戸政景
恋愛
新人小説家の由利美音は、ある日の夜に一人の女性を拾う。太刀川凛莉と名乗る女性との共同生活が始まる中、様々な出会いを果たしながら美音は自身の過去とも向き合っていく。
宿敵の家の当主を妻に貰いました~妻は可憐で儚くて優しくて賢くて可愛くて最高です~
紗沙
恋愛
剣の名家にして、国の南側を支配する大貴族フォルス家。
そこの三男として生まれたノヴァは一族のみが扱える秘技が全く使えない、出来損ないというレッテルを貼られ、辛い子供時代を過ごした。
大人になったノヴァは小さな領地を与えられるものの、仕事も家族からの期待も、周りからの期待も0に等しい。
しかし、そんなノヴァに舞い込んだ一件の縁談話。相手は国の北側を支配する大貴族。
フォルス家とは長年の確執があり、今は栄華を極めているアークゲート家だった。
しかも縁談の相手は、まさかのアークゲート家当主・シアで・・・。
「あのときからずっと……お慕いしています」
かくして、何も持たないフォルス家の三男坊は性格良し、容姿良し、というか全てが良しの妻を迎え入れることになる。
ノヴァの運命を変える、全てを与えてこようとする妻を。
「人はアークゲート家の当主を恐ろしいとか、血も涙もないとか、冷酷とか散々に言うけど、
シアは可愛いし、優しいし、賢いし、完璧だよ」
あまり深く考えないノヴァと、彼にしか自分の素を見せないシア、二人の結婚生活が始まる。
ストーカーに狙われたので歳上騎士様に護衛をお願いしました。
ねーさん
恋愛
「氷の彫刻」と呼ばれる美貌の兄を持つ公爵令嬢のクラリッサは不審な視線に悩まされていた。
卒業を二日後に控えた朝、教室のクラリッサの机に置かれた一通の偏執狂者からの手紙。
親友イブを通じてイブの婚約者、近衛騎士団第四分団員のジョーンズに相談すると、第四分団長ネイトがクラリッサのパートナーとして卒業パーティーに出席してくれる事になって───
〈注〉
このお話は「婚約者が記憶喪失になりました。」と「元騎士の歳上公爵様がまさかの××でした!?」の続編になります。
ホストと女医は診察室で
星野しずく
恋愛
町田慶子は開業したばかりのクリニックで忙しい毎日を送っていた。ある日クリニックに招かれざる客、歌舞伎町のホスト、聖夜が後輩の真也に連れられてやってきた。聖夜の強引な誘いを断れず、慶子は初めてホストクラブを訪れる。しかし、その日の夜、慶子が目覚めたのは…、なぜか聖夜と二人きりのホテルの一室だった…。
それは、ホントに不可抗力で。
樹沙都
恋愛
これ以上他人に振り回されるのはまっぴらごめんと一大決意。人生における全ての無駄を排除し、おひとりさまを謳歌する歩夢の前に、ひとりの男が立ちはだかった。
「まさか、夫の顔……を、忘れたとは言わないだろうな? 奥さん」
その婚姻は、天の啓示か、はたまた……ついうっかり、か。
恋に仕事に人間関係にと翻弄されるお人好しオンナ関口歩夢と腹黒大魔王小林尊の攻防戦。
まさにいま、開始のゴングが鳴った。
まあね、所詮、人生は不可抗力でできている。わけよ。とほほっ。
天然だと思ったギルド仲間が、実は策士で独占欲強めでした
星乃和花
恋愛
⭐︎完結済ー本編8話+後日談7話⭐︎
ギルドで働くおっとり回復役リィナは、
自分と似た雰囲気の“天然仲間”カイと出会い、ほっとする。
……が、彼は実は 天然を演じる策士だった!?
「転ばないで」
「可愛いって言うのは僕の役目」
「固定回復役だから。僕の」
優しいのに過保護。
仲間のはずなのに距離が近い。
しかも噂はいつの間にか——「軍師(彼)が恋してる説」に。
鈍感で頑張り屋なリィナと、
策を捨てるほど恋に負けていくカイの、
コメディ強めの甘々ギルド恋愛、開幕!
「遅いままでいい――置いていかないから。」
溺愛のフリから2年後は。
橘しづき
恋愛
岡部愛理は、ぱっと見クールビューティーな女性だが、中身はビールと漫画、ゲームが大好き。恋愛は昔に何度か失敗してから、もうするつもりはない。
そんな愛理には幼馴染がいる。羽柴湊斗は小学校に上がる前から仲がよく、いまだに二人で飲んだりする仲だ。実は2年前から、湊斗と愛理は付き合っていることになっている。親からの圧力などに耐えられず、酔った勢いでついた嘘だった。
でも2年も経てば、今度は結婚を促される。さて、そろそろ偽装恋人も終わりにしなければ、と愛理は思っているのだが……?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる