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「ゆ、結衣!? 大丈夫か?」
「う、うん、ごめんね。もう大丈夫だから……」
言葉では大丈夫と言いながらもギュッと力強く俺のことを抱きしめる結衣。
そんな彼女に少し呆れながらもされるがままになっていた。
「それよりもこのままだと一通り見ていかないといけないわけだが、結衣は大丈夫……なわけないよな」
涙目で必死に首を横に振る結衣。
まぁそうだよな……。
「わかったよ。とりあえず俺にずっとしがみついていてくれ。なるべく早く抜けられるようにするからな」
「うん、ごめんね、卓人くん……」
俺は結衣につかまれながら先に進んでいく。
途中で何度か驚かしてくる幽霊達がいたが、意外と怖くて結衣がしっかり見ていたら泣きそうになっていただろうなと予想できた。
「それにしても目さえつぶっていたら案外大丈夫なんだな……」
俺は後ろに振り向いてみるとそこにはなぜか結衣の姿はなかった。
「あ、あれっ、ゆ、結衣!?」
も、もしかして途中で逸れてしまった!?
俺は慌ててきた道を戻る。すると道中で恐怖のあまり座り込んで意識を失っていた結衣の姿があった。
「よかった……」
「あっ、こちらの方のお連れ様ですか?」
「はい」
幽霊の人に話しかけられる。
「すみません、こちらの方を驚かせたら意識を失ってしまったみたいで……。今、別の職員を呼ぼうとしていたところなんですが」
「わかりました。俺の方が引き取らせていただきますね」
結衣を背負うと俺はそのまま出口へと向かっていった。
◇
「あ、あれっ? わ、私は?」
出口にたどり着くとようやく結衣が目を覚ます。
「よかった……。目を覚ましてくれたか……」
「あっ、卓人くん……ってわ、私どうしておぶられて――」
ようやく結衣は俺に背負われていることに気づく。
そして、顔を赤くして慌てだしていた。
「とりあえずジッとしていろ。さすがにまだまともに歩けないだろう?」
「だ、大丈夫……でもないね。あははっ……、ごめんね」
乾いた笑みを浮かべながら謝ってくる結衣。
「気にするな。役得だからな。それよりも近くのベンチに向かうがそれでいいか?」
「うん……」
素直に頷き、ギュッと俺にしがみついてくる。
そして、近くのベンチに移動すると結衣を座らせる。
「ごめんね、有紗ちゃんたち、見失っちゃったよね?」
「そうだな……」
ただ、先ほどのお化け屋敷に入った時点で、俺はなんとなく近くにいるんじゃないかと予想していた。
例えばそこの草むらとか……。
視線を草むらへ向けると本当にそこで相場たちの姿を見つけてしまう。
まぁ二人が仲よさそうに協力し合っているならいいか……。
逆に俺たち二人が遊んでいた方があの二人も安心できるのかもしれない。
「よし、見失ってしまったのは仕方ないからな。それよりもせっかくここにきたんだから二人で遊ぶか」
「えっと……、いいのかな?」
「あぁ、大丈夫だろう。むしろ俺たちが楽しんでいる方があいつらも喜ぶんじゃないか?」
俺は軽く視線を草むらに向ける。
すると草むらが微妙に動いたように見えた。
「そうだね。せっかくきたんだもんね。そ、それじゃあ私、あれになってみたいな……。ほらっ、さっき有紗ちゃん達が乗っていた……」
「あぁ、コーヒーカップか……」
流石に少し恥ずかしいんだけど、仕方ないよな。
俺は苦笑をしながらようやく立ち上がれるようになった結衣と一緒に来た道を戻っていった。
「う、うん、ごめんね。もう大丈夫だから……」
言葉では大丈夫と言いながらもギュッと力強く俺のことを抱きしめる結衣。
そんな彼女に少し呆れながらもされるがままになっていた。
「それよりもこのままだと一通り見ていかないといけないわけだが、結衣は大丈夫……なわけないよな」
涙目で必死に首を横に振る結衣。
まぁそうだよな……。
「わかったよ。とりあえず俺にずっとしがみついていてくれ。なるべく早く抜けられるようにするからな」
「うん、ごめんね、卓人くん……」
俺は結衣につかまれながら先に進んでいく。
途中で何度か驚かしてくる幽霊達がいたが、意外と怖くて結衣がしっかり見ていたら泣きそうになっていただろうなと予想できた。
「それにしても目さえつぶっていたら案外大丈夫なんだな……」
俺は後ろに振り向いてみるとそこにはなぜか結衣の姿はなかった。
「あ、あれっ、ゆ、結衣!?」
も、もしかして途中で逸れてしまった!?
俺は慌ててきた道を戻る。すると道中で恐怖のあまり座り込んで意識を失っていた結衣の姿があった。
「よかった……」
「あっ、こちらの方のお連れ様ですか?」
「はい」
幽霊の人に話しかけられる。
「すみません、こちらの方を驚かせたら意識を失ってしまったみたいで……。今、別の職員を呼ぼうとしていたところなんですが」
「わかりました。俺の方が引き取らせていただきますね」
結衣を背負うと俺はそのまま出口へと向かっていった。
◇
「あ、あれっ? わ、私は?」
出口にたどり着くとようやく結衣が目を覚ます。
「よかった……。目を覚ましてくれたか……」
「あっ、卓人くん……ってわ、私どうしておぶられて――」
ようやく結衣は俺に背負われていることに気づく。
そして、顔を赤くして慌てだしていた。
「とりあえずジッとしていろ。さすがにまだまともに歩けないだろう?」
「だ、大丈夫……でもないね。あははっ……、ごめんね」
乾いた笑みを浮かべながら謝ってくる結衣。
「気にするな。役得だからな。それよりも近くのベンチに向かうがそれでいいか?」
「うん……」
素直に頷き、ギュッと俺にしがみついてくる。
そして、近くのベンチに移動すると結衣を座らせる。
「ごめんね、有紗ちゃんたち、見失っちゃったよね?」
「そうだな……」
ただ、先ほどのお化け屋敷に入った時点で、俺はなんとなく近くにいるんじゃないかと予想していた。
例えばそこの草むらとか……。
視線を草むらへ向けると本当にそこで相場たちの姿を見つけてしまう。
まぁ二人が仲よさそうに協力し合っているならいいか……。
逆に俺たち二人が遊んでいた方があの二人も安心できるのかもしれない。
「よし、見失ってしまったのは仕方ないからな。それよりもせっかくここにきたんだから二人で遊ぶか」
「えっと……、いいのかな?」
「あぁ、大丈夫だろう。むしろ俺たちが楽しんでいる方があいつらも喜ぶんじゃないか?」
俺は軽く視線を草むらに向ける。
すると草むらが微妙に動いたように見えた。
「そうだね。せっかくきたんだもんね。そ、それじゃあ私、あれになってみたいな……。ほらっ、さっき有紗ちゃん達が乗っていた……」
「あぁ、コーヒーカップか……」
流石に少し恥ずかしいんだけど、仕方ないよな。
俺は苦笑をしながらようやく立ち上がれるようになった結衣と一緒に来た道を戻っていった。
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