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9話 泉と暴力
13.決意
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「思った以上に厄介な魔獣ですね…!」
カイオは町中を駆けまわりながら呟く。
空を旋回する魔獣は体長三メートル、翼を広げた大きさは五メートル近い。
長距離を飛行でき、なおかつ一体で多人数を殺傷できるような魔獣は個体数が少なく、滅多に見られない。
だがこの個体は間違いなくそれに該当する。
しかも最も厄介なのは、魔力に非常に敏感なことだ。
さっきから魔法を素早く躱す上に、魔法を放った術師を的確に索敵し襲撃してくる。
すでに何人もの術師が嘴や爪の餌食になっていた。
カイオも何度か狙われ、辛くも避けている。
今のところは吹き飛ばされたり爪で裂かれた人間はそのまま放置され、魔獣に喰われたものはいない。
抵抗するものをすべて黙らせてから、ゆっくり喰うつもりのようだ。
やがて町にいた討伐者たちは陣形を組み、術師を前衛が囲みガードするようになっていた。
それでも魔獣は空中から強力な突撃を仕掛け、前衛ごと、あるいは術師だけを狙って吹き飛ばしている。
カイオは一人のため、動き回りながら隙を見て仕掛けるしかない。
だが、動きの素早い魔獣には一向に当てられる気配がない。
幻惑魔法も範囲外だ。
「魔法構築して待ち構えても近づいて来ない…術師に近づくのは魔法を放った直後か構築し始めた瞬間ばかり…他の術師に襲い掛かる瞬間を狙うか…?しかしタイミングも合わないし誰を狙うかも予測がつけにくい…」
魔獣に狙われないよう建物の陰に身を隠しつつ、カイオは考えを呟く。
だがいまいち有効な手段は出てこない。
おそらく最適なのは、避け切れないほどの数の矢や魔法を撃ち込むことだ。
見る限りそこまで頑丈な魔物ではなく、ある程度の魔法なら二発、三発ほど直撃させれば撃ち落とすことができるだろう。
だが、この町には致命的なまでに術師も弓使いも少ない。
せめてセノンが戦えればもう少し出来ることもあったのだが、言ってもしょうがない。
「…この町は、もう駄目ですかね…?」
ぼそりと、カイオの口から言葉が漏れる。
他の町から応援でも呼ばない限り、あの魔獣を仕留めることは叶わないだろうと判断しかけていた。
幸い魔獣は一体だけのため、町は多少破壊され人も幾らか食い殺されるだろうが、壊滅とまではいかないだろう。
もっともそれに付き合う義理もないので、セノンを連れて早々に町を脱出するのがカイオにとっては望ましい。
セノンは渋るだろうから、説得するための言葉は考えておかねばならないだろう。
「適当に見切りをつけて、一度戻りますかね…」
「カイオ!」
カイオがほぼ考えをまとめたところで、予想だにしなかった声が掛かる。
声の方を振り向くと、セノンが装備を身に着け、カイオのいる場所へと走り寄って来ていた。
「セノン様!どうしてここへ…!」
「魔獣がかなり厄介そうだったから、カイオが心配になって…無事でよかった…」
息をやや切らしながら、セノンが答える。
「無理されないでください。ずっと、寝たきりだったのですから」
「大丈夫だよ。ここに来る途中でだいたい体の調子は分かった。完璧ではないけど、十分動ける。僕も一緒にあの魔獣と戦うよ」
「それなのですが…実は、現状ではあの魔獣を倒せる見立てがありません」
カイオはそのまま、魔獣の特徴と問題点を説明する。
セノンが来たおかげでカイオは戦いやすくなるが、魔法が当てられなければ仕留められないのは同じだ。
セノンの能力では、魔獣に攻撃するどころか、注意を引いて引き付けることすら出来ないだろう。
「ですので、私たちがここで出来ることはありません。気が引けますが、安全を確保するために急いで町を出ましょう」
「……駄目だよ、カイオ。…町の人たちを放って、逃げ出すなんて…そんなのは…正しく、ない」
カイオの言葉にセノンはしばし迷い、言葉にするのをためらいつつも…はっきりと、そう口にした。
「しかしセノン様、それは…」
「ねえカイオ。僕、あれから考えたんだ。僕は人を殺した悪い人間で、勇者なんて呼ばれるのには、ふさわしくない」
カイオの説得を遮って放たれた言葉に対し、カイオは眉をひそめた。
このタイミングで何を言うのかと、セノンに胡乱気な視線を向け、口を開こうとした。
だがカイオが、それは違うと否定の言葉を口にするより先に、セノンの視線がカイオの視線と交わった。
「でもだからって、正しいことをしなくていいだなんて、そんな訳じゃないんだ」
セノンが僅かに伏せていた視線を上げると、その目には強い光が宿っていた。
その様子に、口を開きかけていたカイオは、セノンの言葉を邪魔するのをやめた。
「正直、ついさっきまで迷ってたんだ。僕の考えてることは偽善とかエゴなんじゃないかって」
セノンはたどたどしく、しかし懸命に言葉を続ける。
「でもさっき、町の人たちが襲われている声を聴いて、居ても立っても居られなくなったんだ。僕はやっぱり、偽善でも何でも、自分の力を使って困ってる人や助けを求めてる人たちを救いたい」
「セノン様…」
自らの願いを口にし、セノンは完全に顔を上げ、前を向く。
自信を喪失し、弱音を吐き、自らの在り方を迷った後に、一つの決意を固めた。
「だからカイオ、僕は戦うよ。魔獣に襲われて理不尽な目に合う人を、一人でも多く助けるために。…それが力を与えられた、僕の使命だと思うから」
セノンの言葉をカイオは静かに聞いていた。
だがやがて、いつもとは違う、柔らかな表情で微笑んだ。
「強くて、高潔で、美しい意志です。とても素敵な男性になられましたね、セノン様」
「…そ、そうかな」
その見たことのない表情と思いがけない褒められ方に、セノンは思わず顔を赤くしてドギマギした。
誤魔化すように、魔獣のいるであろう方向を見やる。
カイオと話していた間にも魔獣はあちこち飛び回り、何度も討伐者の悲鳴が聞こえてきていた。
「とっ、とりあえず、魔獣の方へ行こう」
「ですが、あの魔獣を倒すのは…」
「それなんだけど、僕にちょっと考えがあるんだ」
カイオが引き止めるのに対し、セノンは自分の考えを説明し始める。
しかしその説明を聞き、カイオは眉根を寄せた。
「…あまり良い作戦だとは思えません。正直、反対です」
「でも、やってみる価値はあるよ。そのためにも、カイオには僕に幻惑魔法をかけて欲しいんだ」
「承服しかねます。…それは、ご命令ですか?」
「違う。これは僕からの、お願いだ」
カイオの問いかけを、セノンはきっぱりと否定する。
「…いいのですか?私は正直納得出来ていません。そのままセノン様を眠らせて、町から連れ出すかもしれませんよ」
「カイオはそんなことしない。僕は、カイオを信頼してる」
迷わず言い切ったセノンに対して、カイオは溜息をついた。
「…かしこまりました」
「お願い」
そしてカイオは、幻惑魔法の構築を始める。
カイオは町中を駆けまわりながら呟く。
空を旋回する魔獣は体長三メートル、翼を広げた大きさは五メートル近い。
長距離を飛行でき、なおかつ一体で多人数を殺傷できるような魔獣は個体数が少なく、滅多に見られない。
だがこの個体は間違いなくそれに該当する。
しかも最も厄介なのは、魔力に非常に敏感なことだ。
さっきから魔法を素早く躱す上に、魔法を放った術師を的確に索敵し襲撃してくる。
すでに何人もの術師が嘴や爪の餌食になっていた。
カイオも何度か狙われ、辛くも避けている。
今のところは吹き飛ばされたり爪で裂かれた人間はそのまま放置され、魔獣に喰われたものはいない。
抵抗するものをすべて黙らせてから、ゆっくり喰うつもりのようだ。
やがて町にいた討伐者たちは陣形を組み、術師を前衛が囲みガードするようになっていた。
それでも魔獣は空中から強力な突撃を仕掛け、前衛ごと、あるいは術師だけを狙って吹き飛ばしている。
カイオは一人のため、動き回りながら隙を見て仕掛けるしかない。
だが、動きの素早い魔獣には一向に当てられる気配がない。
幻惑魔法も範囲外だ。
「魔法構築して待ち構えても近づいて来ない…術師に近づくのは魔法を放った直後か構築し始めた瞬間ばかり…他の術師に襲い掛かる瞬間を狙うか…?しかしタイミングも合わないし誰を狙うかも予測がつけにくい…」
魔獣に狙われないよう建物の陰に身を隠しつつ、カイオは考えを呟く。
だがいまいち有効な手段は出てこない。
おそらく最適なのは、避け切れないほどの数の矢や魔法を撃ち込むことだ。
見る限りそこまで頑丈な魔物ではなく、ある程度の魔法なら二発、三発ほど直撃させれば撃ち落とすことができるだろう。
だが、この町には致命的なまでに術師も弓使いも少ない。
せめてセノンが戦えればもう少し出来ることもあったのだが、言ってもしょうがない。
「…この町は、もう駄目ですかね…?」
ぼそりと、カイオの口から言葉が漏れる。
他の町から応援でも呼ばない限り、あの魔獣を仕留めることは叶わないだろうと判断しかけていた。
幸い魔獣は一体だけのため、町は多少破壊され人も幾らか食い殺されるだろうが、壊滅とまではいかないだろう。
もっともそれに付き合う義理もないので、セノンを連れて早々に町を脱出するのがカイオにとっては望ましい。
セノンは渋るだろうから、説得するための言葉は考えておかねばならないだろう。
「適当に見切りをつけて、一度戻りますかね…」
「カイオ!」
カイオがほぼ考えをまとめたところで、予想だにしなかった声が掛かる。
声の方を振り向くと、セノンが装備を身に着け、カイオのいる場所へと走り寄って来ていた。
「セノン様!どうしてここへ…!」
「魔獣がかなり厄介そうだったから、カイオが心配になって…無事でよかった…」
息をやや切らしながら、セノンが答える。
「無理されないでください。ずっと、寝たきりだったのですから」
「大丈夫だよ。ここに来る途中でだいたい体の調子は分かった。完璧ではないけど、十分動ける。僕も一緒にあの魔獣と戦うよ」
「それなのですが…実は、現状ではあの魔獣を倒せる見立てがありません」
カイオはそのまま、魔獣の特徴と問題点を説明する。
セノンが来たおかげでカイオは戦いやすくなるが、魔法が当てられなければ仕留められないのは同じだ。
セノンの能力では、魔獣に攻撃するどころか、注意を引いて引き付けることすら出来ないだろう。
「ですので、私たちがここで出来ることはありません。気が引けますが、安全を確保するために急いで町を出ましょう」
「……駄目だよ、カイオ。…町の人たちを放って、逃げ出すなんて…そんなのは…正しく、ない」
カイオの言葉にセノンはしばし迷い、言葉にするのをためらいつつも…はっきりと、そう口にした。
「しかしセノン様、それは…」
「ねえカイオ。僕、あれから考えたんだ。僕は人を殺した悪い人間で、勇者なんて呼ばれるのには、ふさわしくない」
カイオの説得を遮って放たれた言葉に対し、カイオは眉をひそめた。
このタイミングで何を言うのかと、セノンに胡乱気な視線を向け、口を開こうとした。
だがカイオが、それは違うと否定の言葉を口にするより先に、セノンの視線がカイオの視線と交わった。
「でもだからって、正しいことをしなくていいだなんて、そんな訳じゃないんだ」
セノンが僅かに伏せていた視線を上げると、その目には強い光が宿っていた。
その様子に、口を開きかけていたカイオは、セノンの言葉を邪魔するのをやめた。
「正直、ついさっきまで迷ってたんだ。僕の考えてることは偽善とかエゴなんじゃないかって」
セノンはたどたどしく、しかし懸命に言葉を続ける。
「でもさっき、町の人たちが襲われている声を聴いて、居ても立っても居られなくなったんだ。僕はやっぱり、偽善でも何でも、自分の力を使って困ってる人や助けを求めてる人たちを救いたい」
「セノン様…」
自らの願いを口にし、セノンは完全に顔を上げ、前を向く。
自信を喪失し、弱音を吐き、自らの在り方を迷った後に、一つの決意を固めた。
「だからカイオ、僕は戦うよ。魔獣に襲われて理不尽な目に合う人を、一人でも多く助けるために。…それが力を与えられた、僕の使命だと思うから」
セノンの言葉をカイオは静かに聞いていた。
だがやがて、いつもとは違う、柔らかな表情で微笑んだ。
「強くて、高潔で、美しい意志です。とても素敵な男性になられましたね、セノン様」
「…そ、そうかな」
その見たことのない表情と思いがけない褒められ方に、セノンは思わず顔を赤くしてドギマギした。
誤魔化すように、魔獣のいるであろう方向を見やる。
カイオと話していた間にも魔獣はあちこち飛び回り、何度も討伐者の悲鳴が聞こえてきていた。
「とっ、とりあえず、魔獣の方へ行こう」
「ですが、あの魔獣を倒すのは…」
「それなんだけど、僕にちょっと考えがあるんだ」
カイオが引き止めるのに対し、セノンは自分の考えを説明し始める。
しかしその説明を聞き、カイオは眉根を寄せた。
「…あまり良い作戦だとは思えません。正直、反対です」
「でも、やってみる価値はあるよ。そのためにも、カイオには僕に幻惑魔法をかけて欲しいんだ」
「承服しかねます。…それは、ご命令ですか?」
「違う。これは僕からの、お願いだ」
カイオの問いかけを、セノンはきっぱりと否定する。
「…いいのですか?私は正直納得出来ていません。そのままセノン様を眠らせて、町から連れ出すかもしれませんよ」
「カイオはそんなことしない。僕は、カイオを信頼してる」
迷わず言い切ったセノンに対して、カイオは溜息をついた。
「…かしこまりました」
「お願い」
そしてカイオは、幻惑魔法の構築を始める。
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