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1 電波少年の受難
彼女の事情
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「ちょっと待って! 女神って死ぬの? 生き返れたりしないの? 寿命とか無いんでしょう?」
ちょっと矢継ぎ早に質問する僕に対して、彼女――エリス・ベルはちょっと笑い声を漏らして説明してくれた。
『そうねえ、確かに寿命は無いわよ。病気にもならないし年も取らないわね。姿かたちだって自由に決められるし……私もこのまま世界の終りまで見届けるんだって思ってたわ』
女神というのは、現実に存在するこの世界の見守り役だ。
人類が今の姿になる前、地球に恐竜がいたころや、大半の生物が海の中のプランクトンだったころから存在しているという。
つまり、最低でも億を超える年月存在している。
『美少女』の看板に偽りありだ。
さらに、姿かたちは自由自在らしい。
『美少女』の看板にも偽りがある。
『でも、確かに私は死んだ……いや、滅びた、のほうが正しいかな? そして気が付いたらこんな風に実体がない状態で宙を漂っていたのよ』
「何が原因で死んだの?」
当人にするには失礼な質問かもしれないが、死んでも話せているからいいか、と開き直って聞いてみる。
『それがねえ……その前後の記憶があやふやで……どうやったら女神を殺せるのかしら……』
「殺された?」
聞き捨てならないことを聞いてしまった。
彼女は意外にあっけらかんと答える。
『そう、それは確かだと思うの。病死も寿命も無い私たちだから、誰かに殺されるしかないはずよ。何を隠そう、女神の中で死んだのは私がはじめてよ。えっへん』
「威張ることじゃないと思うけど……でもその誰かって……やっぱり、ほかの女神とか?」
『女神以外では不可能……私でもそう思う』
可能不可能でいえばそうだろう。
だけど、殺人(殺神?)には動機が必要だ。
「もしかして仲が悪いの?」
『そりゃ……ずっと顔を合わせていれば、反りの合わない相手はいるわよ。でも、さすがにみんな最後の一線は超えないようにしていたと思うんだけどなあ……』
エリスの言葉は半ば独り言のようにも聞こえた。
現在、世界には18人(柱?)の女神が表に出てきて、世界各国のダンジョンを管理している。
日本にはあの日テレビで記者会見をしていたジュリア・ウッドと名乗る女神が部下の『天使的な存在』を重要ダンジョンに派遣して、たまには女神自身も姿を現すことがあるらしい。
面積からしても人口からも、専属で女神が日本を担当することは一見変に思える。
それには理由があって、災害に強い日本を見込んで、ダンジョン発生を多めに偏らせたらしく、ほかの国に比べてダンジョンの密度が高く規模も大きい。
特に東西の重要ダンジョンは世界で最大規模の異世界への通路であり、実は世界中からトップ探索者を派遣する計画もあるというのを聞いたことがある。
さて、ここまで話していたが、エリス・ベルはもしかして復讐する気なのだろうか? それに僕が巻き込まれる……というのは勘弁してほしい。
なんせこっちは市街地に住むこともできないポンコツなのだ。
「ねえ、もしかして殺した相手に復讐とか考えてる?」
ちょっと考えて彼女は答える。
『ゆくゆくは……かな。だって今はただの力がない幽霊よ。それに誰がやったかすら覚えていないんだから、今はそんなことを考えてもただの妄想に過ぎないよ』
復讐心はあるらしい。
ならば僕としてはできるだけかかわりになりたくない。
「そう、じゃあ頑張ってね。僕も来てくれればちょくちょく話し相手にはなるから……」
『待ってよ、なんでそんなに、なんか面倒な人に対して、みたいなそっけない態度をとるのよ?』
「だってなんか面倒な人だから……」
『ぐっ……いや、でもほら、こんな美少女と仲良くできてうれしくないの?』
「触れない美少女だったらディスプレイの向こうにたくさんいるよ?」
触れる美少女だったら手を出すというわけではない。
僕はまだ子供なのだという自覚がある。
ただ、女神ということでいささか自信過剰なこの幽霊に、ちゃんと客観的に立場を思い出してもらおうというちょっとした反発心からの言葉だ。
実際に夜中に起こされて迷惑だし……
『そう……わかったわ。せっかくお互いに悩みを解決するいい機会だと思ったのに……じゃあ今日のところは……』
思い当たる僕の悩み……なるほど。
そこからの僕の行動は素早かった。
電灯の紐を引っ張って明るくする。
積んであった座布団を出して彼女に勧める。
「どうぞどうぞ、あ、お茶とか用意しますか?」
素早い動きで歓待の体制を整える
呆れたような目で見つめ返すエリス。
『いきなり手のひらを返したわね……幽霊なんで飲食はできないわ。気持ちだけ受け取ります』
彼女はふわふわと浮かんで座布団の上に座った。
いや、座ったような位置に収まった。浮いていることに変わりはない。
「で、詳しく聞かせてもらえますか?」
もみ手をし、急にフレンドリーになった僕の態度に何か言いたげであったが、エリス・ベルは説明を始める。
『まず、私の望みはさっきあなたが言ったことに近いけど、まず何とか生き返れないかってこと。復讐とかなんとかは、それが解決してから気分が向けばやるけど、そっちは巻き込まないから安心して』
女神の争いに巻き込まれる一般高校一年生は悲惨な未来しかないのでまずは安心。
『それで、その方法だけど……あ、キミ、名前は? そう、カナメね。カナメはダンジョンマスターって聞いたことある?』
「ダンジョンの一番奥にいるボスでしょ? なんか強いけど倒したら宝物が出るっていう……」
ちなみに倒したからダンジョンクリアとかではなく、ボスも一定期間で復活する。ダンジョンも消滅したりしない。ダンジョン発生の目的から考えたらあたりまえだけどね。
『そう、そのダンジョンマスターなんだけど、魂を入れてちゃんと思考できるようにしようとしたけどうまくいかなかったのよね』
彼女が言うには、ダンジョンの試作段階で実験したらしい。
異世界のかけらがこちらに衝突する、と判明したので女神たちは話し合い、ダンジョンを発生させると決めた。
そして実際に地上にダンジョンを公開する前に、試しに作ってみて実験したのだという。
試作ダンジョンには複数の女神が関わっており、エリス・ベルもその一員であった。
実は、モンスターの生成に関してはエリス・ベルがメインで担当していたらしく、それを聞くとこの目の前の幽霊は女神の中でもかなり重要な立ち位置だったのがわかる。
『だから、侵入してきた人と戦うぐらいは本能で可能だけど、それ以上の対応、例えば難易度を調整したり緊急脱出させるとかいう管理機能は持たせられなかったのよね。昨日は存在しているんだけど、ダンジョンマスターが使えていないのが現状なのよ』
それを聞いて僕は驚いた。
実際にそんな便利機能は聞いたことがない。
今までの5年で、ダンジョン内で死んだ探索者は多くいる。
もしそんな機能が使えていればそのうち何割かは助かったことになる。
過保護と言えばそうなのだが、女神としてはむやみに人類を殺したいわけではなく、安全に多くのリソースを地上に持ち帰ってほしいということで、そのような機能が検討されたとのことだ。
「そんな使えなかったものをどうして残しているんですか?」
『機能の作成は別の女神の仕事だったんだけど、全体のバランスが崩れるから作り直すと時間がかかるって言ってたわ。もしかすると単に面倒だっただけかもしれないけど……』
ちょっと突っ込んで聞いたところ、ダンジョンのシステムは、構造、モンスター、スキル、宝物、内部環境など、それぞれの女神が分担して作り上げたそうだ。
『そんなわけで、ダンジョンマスターは魂のない人形なんだけど、今の私は幽霊、いわば肉体のない魂だけの存在なわけ。だから……』
ちょっとダンジョンマスターに憑りついちゃおうかなって……
そんなことを微笑みながら明るい声で女神は言ってのけた。
ちょっと矢継ぎ早に質問する僕に対して、彼女――エリス・ベルはちょっと笑い声を漏らして説明してくれた。
『そうねえ、確かに寿命は無いわよ。病気にもならないし年も取らないわね。姿かたちだって自由に決められるし……私もこのまま世界の終りまで見届けるんだって思ってたわ』
女神というのは、現実に存在するこの世界の見守り役だ。
人類が今の姿になる前、地球に恐竜がいたころや、大半の生物が海の中のプランクトンだったころから存在しているという。
つまり、最低でも億を超える年月存在している。
『美少女』の看板に偽りありだ。
さらに、姿かたちは自由自在らしい。
『美少女』の看板にも偽りがある。
『でも、確かに私は死んだ……いや、滅びた、のほうが正しいかな? そして気が付いたらこんな風に実体がない状態で宙を漂っていたのよ』
「何が原因で死んだの?」
当人にするには失礼な質問かもしれないが、死んでも話せているからいいか、と開き直って聞いてみる。
『それがねえ……その前後の記憶があやふやで……どうやったら女神を殺せるのかしら……』
「殺された?」
聞き捨てならないことを聞いてしまった。
彼女は意外にあっけらかんと答える。
『そう、それは確かだと思うの。病死も寿命も無い私たちだから、誰かに殺されるしかないはずよ。何を隠そう、女神の中で死んだのは私がはじめてよ。えっへん』
「威張ることじゃないと思うけど……でもその誰かって……やっぱり、ほかの女神とか?」
『女神以外では不可能……私でもそう思う』
可能不可能でいえばそうだろう。
だけど、殺人(殺神?)には動機が必要だ。
「もしかして仲が悪いの?」
『そりゃ……ずっと顔を合わせていれば、反りの合わない相手はいるわよ。でも、さすがにみんな最後の一線は超えないようにしていたと思うんだけどなあ……』
エリスの言葉は半ば独り言のようにも聞こえた。
現在、世界には18人(柱?)の女神が表に出てきて、世界各国のダンジョンを管理している。
日本にはあの日テレビで記者会見をしていたジュリア・ウッドと名乗る女神が部下の『天使的な存在』を重要ダンジョンに派遣して、たまには女神自身も姿を現すことがあるらしい。
面積からしても人口からも、専属で女神が日本を担当することは一見変に思える。
それには理由があって、災害に強い日本を見込んで、ダンジョン発生を多めに偏らせたらしく、ほかの国に比べてダンジョンの密度が高く規模も大きい。
特に東西の重要ダンジョンは世界で最大規模の異世界への通路であり、実は世界中からトップ探索者を派遣する計画もあるというのを聞いたことがある。
さて、ここまで話していたが、エリス・ベルはもしかして復讐する気なのだろうか? それに僕が巻き込まれる……というのは勘弁してほしい。
なんせこっちは市街地に住むこともできないポンコツなのだ。
「ねえ、もしかして殺した相手に復讐とか考えてる?」
ちょっと考えて彼女は答える。
『ゆくゆくは……かな。だって今はただの力がない幽霊よ。それに誰がやったかすら覚えていないんだから、今はそんなことを考えてもただの妄想に過ぎないよ』
復讐心はあるらしい。
ならば僕としてはできるだけかかわりになりたくない。
「そう、じゃあ頑張ってね。僕も来てくれればちょくちょく話し相手にはなるから……」
『待ってよ、なんでそんなに、なんか面倒な人に対して、みたいなそっけない態度をとるのよ?』
「だってなんか面倒な人だから……」
『ぐっ……いや、でもほら、こんな美少女と仲良くできてうれしくないの?』
「触れない美少女だったらディスプレイの向こうにたくさんいるよ?」
触れる美少女だったら手を出すというわけではない。
僕はまだ子供なのだという自覚がある。
ただ、女神ということでいささか自信過剰なこの幽霊に、ちゃんと客観的に立場を思い出してもらおうというちょっとした反発心からの言葉だ。
実際に夜中に起こされて迷惑だし……
『そう……わかったわ。せっかくお互いに悩みを解決するいい機会だと思ったのに……じゃあ今日のところは……』
思い当たる僕の悩み……なるほど。
そこからの僕の行動は素早かった。
電灯の紐を引っ張って明るくする。
積んであった座布団を出して彼女に勧める。
「どうぞどうぞ、あ、お茶とか用意しますか?」
素早い動きで歓待の体制を整える
呆れたような目で見つめ返すエリス。
『いきなり手のひらを返したわね……幽霊なんで飲食はできないわ。気持ちだけ受け取ります』
彼女はふわふわと浮かんで座布団の上に座った。
いや、座ったような位置に収まった。浮いていることに変わりはない。
「で、詳しく聞かせてもらえますか?」
もみ手をし、急にフレンドリーになった僕の態度に何か言いたげであったが、エリス・ベルは説明を始める。
『まず、私の望みはさっきあなたが言ったことに近いけど、まず何とか生き返れないかってこと。復讐とかなんとかは、それが解決してから気分が向けばやるけど、そっちは巻き込まないから安心して』
女神の争いに巻き込まれる一般高校一年生は悲惨な未来しかないのでまずは安心。
『それで、その方法だけど……あ、キミ、名前は? そう、カナメね。カナメはダンジョンマスターって聞いたことある?』
「ダンジョンの一番奥にいるボスでしょ? なんか強いけど倒したら宝物が出るっていう……」
ちなみに倒したからダンジョンクリアとかではなく、ボスも一定期間で復活する。ダンジョンも消滅したりしない。ダンジョン発生の目的から考えたらあたりまえだけどね。
『そう、そのダンジョンマスターなんだけど、魂を入れてちゃんと思考できるようにしようとしたけどうまくいかなかったのよね』
彼女が言うには、ダンジョンの試作段階で実験したらしい。
異世界のかけらがこちらに衝突する、と判明したので女神たちは話し合い、ダンジョンを発生させると決めた。
そして実際に地上にダンジョンを公開する前に、試しに作ってみて実験したのだという。
試作ダンジョンには複数の女神が関わっており、エリス・ベルもその一員であった。
実は、モンスターの生成に関してはエリス・ベルがメインで担当していたらしく、それを聞くとこの目の前の幽霊は女神の中でもかなり重要な立ち位置だったのがわかる。
『だから、侵入してきた人と戦うぐらいは本能で可能だけど、それ以上の対応、例えば難易度を調整したり緊急脱出させるとかいう管理機能は持たせられなかったのよね。昨日は存在しているんだけど、ダンジョンマスターが使えていないのが現状なのよ』
それを聞いて僕は驚いた。
実際にそんな便利機能は聞いたことがない。
今までの5年で、ダンジョン内で死んだ探索者は多くいる。
もしそんな機能が使えていればそのうち何割かは助かったことになる。
過保護と言えばそうなのだが、女神としてはむやみに人類を殺したいわけではなく、安全に多くのリソースを地上に持ち帰ってほしいということで、そのような機能が検討されたとのことだ。
「そんな使えなかったものをどうして残しているんですか?」
『機能の作成は別の女神の仕事だったんだけど、全体のバランスが崩れるから作り直すと時間がかかるって言ってたわ。もしかすると単に面倒だっただけかもしれないけど……』
ちょっと突っ込んで聞いたところ、ダンジョンのシステムは、構造、モンスター、スキル、宝物、内部環境など、それぞれの女神が分担して作り上げたそうだ。
『そんなわけで、ダンジョンマスターは魂のない人形なんだけど、今の私は幽霊、いわば肉体のない魂だけの存在なわけ。だから……』
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