52 / 57
5 隣人は仲間になりたそうにこちらを見ている
高機動型ボス
しおりを挟む
ふすまの前に立つ僕とミノリ。
突入は僕が前、ミノリが後ろということになった。
このダンジョンのレベルは本来ならCランク下位。
可能なら僕のスキルを使って速攻で決めるつもりだ。
問題は、ボスも道中のゾンビのような妖怪交じりだった場合。
さすがにボスの種族を特殊環境と言ってのけるのは苦しい気がするが、エリスからは『ありうる』と言われている。
女神にとっても妖怪は意味不明の存在で、それがダンジョンに現れる仕組みはわかっていない。だから、出るとも出ないともいえない。
そのような説明を、意味不明な存在である女神の幽霊が言うからには、気を付けておいた方がいいだろう。
「行くよ」
「はい」
僕はふすまを勢いよく開ける。
中は畳敷きの和室、とっさに畳の数を数えようとしてやめる。
何十畳かわからないがとても広い。
そして、その和室の奥の方にボスらしき人影が見える。
前に天狗がボスで出てきたときは、板敷でこんなに広くなかった。
広いということは動き回る必要があるということを意味する。
あるいは敵が広範囲攻撃を得意とするか……
「女の人……かな?」
ここまでの付き合いで気づいていたが、ミノリは僕より視力が良い。
斥候、前衛、後衛の探索者技能のうち、僕は2つでボロ負けということになる。
ますます先輩の威厳が失われていく。
僕も目を凝らすと、確かに髪が長く女性のような、正座した人影が見える。
それは立ち上がり、そしてそのせいで今まで隠れていたものが見えるようになった。
「尻尾?」
「あれは……多分猫又です」
僕はエリスの顔を見る。
彼女は首を振る。
つまり、イレギュラー。妖怪交じりということだろう。
「僕がっ」
言い捨てて前に出る。
もしかすると妖怪相手だからミノリの方が適任かもしれない。
だけど、イレギュラーだからその強さはC下位を超える可能性がある。
ならば、今までの攻略経験からも僕が率先して突っ込むのが正解だろう。
敵との距離が近まり、その詳細が分かるようになる。
表情は和風の美人だが目がつり上がっており、怖い。
そして遠くからでは見えなかったが猫耳がある。
いつも思うのだが猫耳と人間の耳が両方あったらうるさくないのだろうか?
それとも猫耳の方は妖怪の声だけ聞こえるとか?
そんなどうでもよいことを考えながら、僕はカトラスを構えて接敵する。
「ふっ」
敵の攻撃のタイミングは、特に人型だと分かりやすい。
これはこれまでの戦闘経験からくるもので、確かに僕は成長しているのだ。
僕は敵の初手攻撃をカトラスの刃で受け止める。
敵の武器は三味線だ。
鳴らせばいい音を立てるのだろうが、この敵はそれを振り回してくる。
受け止めた感触は重い。
ならばこれは楽器ではなくて元から鈍器なのかもしれない。
動きが止まったところに僕はスキルを発動させる。
ワンパターンだが、それが最大の武器だからしょうがない。
視線で敵の胸のあたりに狙いを定め、スキルを組み上げる。
「〈ウェイブ・ワン〉……って、外した⁉」
スキルが発動した時にはそこに敵はいなかった。
着物がひらひらしているので避けた方向はわかるが、その姿は視界から一瞬消えている。
僕は視線より先にカトラスをその方向に向け、それから体を回転させる。
「ぐっ」
しっかり見て受けたわけではないので当たり所が悪い。
根元の持ち手のところに三味線の打撃が入り、僕は痛みに顔をしかめる。
カトラスを取り落としそうになり、無事な方の手を伸ばす。
しかし、その手は届かず、僕はカトラスを取り落としてしまう。
僕はせめて自分の身ぐらいは、ということで後ろに飛んで距離を取る。
まずいな……スキルを当てるにしても敵の動きが速すぎる。
〈ウェイブ・ワン〉は位置指定型だから、素早い相手には躱されてしまうのだ。
僕は、次善の策として〈アイス・ワン〉を連発する。
当然猫又はかわすが、その分動きを制限することができるし、このスキルは発動処理が単純なので連発できる。
敵を攻撃しながらミノリの位置を確かめる。
まだちょっと離れている。
それは彼女の安全という点からは悪くないが、攻撃が僕に集中することでもある。
だけど、実際に二人で接近戦というのも連携を練習していないので難しいだろう。
僕はあえてミノリから引き離す方向に逃げながら、スキルでボスをけん制し続ける。
急に距離を詰めてきた猫又に、僕は面食らう。
猫又は三味線を投げ捨て、両手の爪での攻撃に切り替えることにしたのだ。
その速度は今までにも増して速く、僕は集中して腕で攻撃を弾こうとするが、何回か食らって腕から血が流れる。
まあ、頭や胴体をやられるよりはましだが、痛いものは痛い。
「先輩、危ない!」
ミノリの声が意外なほど近くから聞こえる。
それと同時に僕の足が何かにすくわれ、僕は仰向けに倒れる。
ちらっと見ると、伸びた太い尻尾が僕の足に絡みついている。
長さも自由自在だったのか……
倒れている僕に、今度こそ会心の一撃を与えようと猫又が接近する。
その時……
キン、という高い音が響く。
今のは……
足の拘束が緩むのを感じて僕は立ち上がって後ろに飛びのく。
見ると敵は動きを止め、何やら苦しそうにしている。
余裕ができて思いつく。
あれは『柏手』だ。
ミノリは手が痛くなるから嫌と言っていたが、使えないとは言っていない。
そして、これは窮地を脱しただけでなくチャンスだ。
僕はさっきと同じ手順でスキルを発動。
今度は命中し、一瞬猫又の体が跳ねる。
ワンパターン、されどそれは一つの技を磨いてきた、ということでもある。
動きが止まった敵に対して連続でスキルを発動。
水分を瞬時に沸騰状態にまで持っていく威力のスキルは、人体より強靭なモンスターの体内でもダメージを与えることができる。たとえそれが妖怪交じりであっても……
結果、初めの苦戦が嘘のように、ボスはその場に倒れることになった。
「お疲れさま」
「あ、うん、お疲れ」
ねぎらいの言葉が今まで戦っていた相手からかけられるのは不思議な感覚だ。
もちろん中身はエリスだ。
「どう?」
「どうって?」
「うーん、ひょっとしてカナメは猫耳属性無いの?」
「どうして僕に猫耳属性があると思ったの?」
「男の子ってそういうものじゃないの?」
「私は猫耳大好きですよ。あと尻尾も」
「そうかそうか、じゃあミノリちゃんにだけ触らせてあげよう」
「わーい」
目の前で戯れる猫又と女子中学生。
その風景は確かにほほえましいものだった。
だが、エリスがこちらをうかがっている様子が気になる。
「むむっ、百合属性も無いのね……」
「なんだよそれ?」
「女の子同士が仲良くしているところに挟まりたいという、全男子が夢見るシチュエーションじゃない」
「そうなんですか、先輩、不潔です」
「僕はそんなものを夢見ないし、ちゃんと清潔にしているよ」
微妙に意味がずれているのかもしれないが、自分にまつわるマイナスワードは逐次拒否していく所存。
「それより、ミノリ、さっきはありがとう」
「ええ、全然大したことじゃないですよ。ヨウカイコロスベシ、です」
妖怪の耳と尻尾をモフりながらそんな答えを返すミノリ。
ともかく、ミノリとの最初のダンジョン攻略は、何とか辛勝という、反省点が多く見つかるものだった。
突入は僕が前、ミノリが後ろということになった。
このダンジョンのレベルは本来ならCランク下位。
可能なら僕のスキルを使って速攻で決めるつもりだ。
問題は、ボスも道中のゾンビのような妖怪交じりだった場合。
さすがにボスの種族を特殊環境と言ってのけるのは苦しい気がするが、エリスからは『ありうる』と言われている。
女神にとっても妖怪は意味不明の存在で、それがダンジョンに現れる仕組みはわかっていない。だから、出るとも出ないともいえない。
そのような説明を、意味不明な存在である女神の幽霊が言うからには、気を付けておいた方がいいだろう。
「行くよ」
「はい」
僕はふすまを勢いよく開ける。
中は畳敷きの和室、とっさに畳の数を数えようとしてやめる。
何十畳かわからないがとても広い。
そして、その和室の奥の方にボスらしき人影が見える。
前に天狗がボスで出てきたときは、板敷でこんなに広くなかった。
広いということは動き回る必要があるということを意味する。
あるいは敵が広範囲攻撃を得意とするか……
「女の人……かな?」
ここまでの付き合いで気づいていたが、ミノリは僕より視力が良い。
斥候、前衛、後衛の探索者技能のうち、僕は2つでボロ負けということになる。
ますます先輩の威厳が失われていく。
僕も目を凝らすと、確かに髪が長く女性のような、正座した人影が見える。
それは立ち上がり、そしてそのせいで今まで隠れていたものが見えるようになった。
「尻尾?」
「あれは……多分猫又です」
僕はエリスの顔を見る。
彼女は首を振る。
つまり、イレギュラー。妖怪交じりということだろう。
「僕がっ」
言い捨てて前に出る。
もしかすると妖怪相手だからミノリの方が適任かもしれない。
だけど、イレギュラーだからその強さはC下位を超える可能性がある。
ならば、今までの攻略経験からも僕が率先して突っ込むのが正解だろう。
敵との距離が近まり、その詳細が分かるようになる。
表情は和風の美人だが目がつり上がっており、怖い。
そして遠くからでは見えなかったが猫耳がある。
いつも思うのだが猫耳と人間の耳が両方あったらうるさくないのだろうか?
それとも猫耳の方は妖怪の声だけ聞こえるとか?
そんなどうでもよいことを考えながら、僕はカトラスを構えて接敵する。
「ふっ」
敵の攻撃のタイミングは、特に人型だと分かりやすい。
これはこれまでの戦闘経験からくるもので、確かに僕は成長しているのだ。
僕は敵の初手攻撃をカトラスの刃で受け止める。
敵の武器は三味線だ。
鳴らせばいい音を立てるのだろうが、この敵はそれを振り回してくる。
受け止めた感触は重い。
ならばこれは楽器ではなくて元から鈍器なのかもしれない。
動きが止まったところに僕はスキルを発動させる。
ワンパターンだが、それが最大の武器だからしょうがない。
視線で敵の胸のあたりに狙いを定め、スキルを組み上げる。
「〈ウェイブ・ワン〉……って、外した⁉」
スキルが発動した時にはそこに敵はいなかった。
着物がひらひらしているので避けた方向はわかるが、その姿は視界から一瞬消えている。
僕は視線より先にカトラスをその方向に向け、それから体を回転させる。
「ぐっ」
しっかり見て受けたわけではないので当たり所が悪い。
根元の持ち手のところに三味線の打撃が入り、僕は痛みに顔をしかめる。
カトラスを取り落としそうになり、無事な方の手を伸ばす。
しかし、その手は届かず、僕はカトラスを取り落としてしまう。
僕はせめて自分の身ぐらいは、ということで後ろに飛んで距離を取る。
まずいな……スキルを当てるにしても敵の動きが速すぎる。
〈ウェイブ・ワン〉は位置指定型だから、素早い相手には躱されてしまうのだ。
僕は、次善の策として〈アイス・ワン〉を連発する。
当然猫又はかわすが、その分動きを制限することができるし、このスキルは発動処理が単純なので連発できる。
敵を攻撃しながらミノリの位置を確かめる。
まだちょっと離れている。
それは彼女の安全という点からは悪くないが、攻撃が僕に集中することでもある。
だけど、実際に二人で接近戦というのも連携を練習していないので難しいだろう。
僕はあえてミノリから引き離す方向に逃げながら、スキルでボスをけん制し続ける。
急に距離を詰めてきた猫又に、僕は面食らう。
猫又は三味線を投げ捨て、両手の爪での攻撃に切り替えることにしたのだ。
その速度は今までにも増して速く、僕は集中して腕で攻撃を弾こうとするが、何回か食らって腕から血が流れる。
まあ、頭や胴体をやられるよりはましだが、痛いものは痛い。
「先輩、危ない!」
ミノリの声が意外なほど近くから聞こえる。
それと同時に僕の足が何かにすくわれ、僕は仰向けに倒れる。
ちらっと見ると、伸びた太い尻尾が僕の足に絡みついている。
長さも自由自在だったのか……
倒れている僕に、今度こそ会心の一撃を与えようと猫又が接近する。
その時……
キン、という高い音が響く。
今のは……
足の拘束が緩むのを感じて僕は立ち上がって後ろに飛びのく。
見ると敵は動きを止め、何やら苦しそうにしている。
余裕ができて思いつく。
あれは『柏手』だ。
ミノリは手が痛くなるから嫌と言っていたが、使えないとは言っていない。
そして、これは窮地を脱しただけでなくチャンスだ。
僕はさっきと同じ手順でスキルを発動。
今度は命中し、一瞬猫又の体が跳ねる。
ワンパターン、されどそれは一つの技を磨いてきた、ということでもある。
動きが止まった敵に対して連続でスキルを発動。
水分を瞬時に沸騰状態にまで持っていく威力のスキルは、人体より強靭なモンスターの体内でもダメージを与えることができる。たとえそれが妖怪交じりであっても……
結果、初めの苦戦が嘘のように、ボスはその場に倒れることになった。
「お疲れさま」
「あ、うん、お疲れ」
ねぎらいの言葉が今まで戦っていた相手からかけられるのは不思議な感覚だ。
もちろん中身はエリスだ。
「どう?」
「どうって?」
「うーん、ひょっとしてカナメは猫耳属性無いの?」
「どうして僕に猫耳属性があると思ったの?」
「男の子ってそういうものじゃないの?」
「私は猫耳大好きですよ。あと尻尾も」
「そうかそうか、じゃあミノリちゃんにだけ触らせてあげよう」
「わーい」
目の前で戯れる猫又と女子中学生。
その風景は確かにほほえましいものだった。
だが、エリスがこちらをうかがっている様子が気になる。
「むむっ、百合属性も無いのね……」
「なんだよそれ?」
「女の子同士が仲良くしているところに挟まりたいという、全男子が夢見るシチュエーションじゃない」
「そうなんですか、先輩、不潔です」
「僕はそんなものを夢見ないし、ちゃんと清潔にしているよ」
微妙に意味がずれているのかもしれないが、自分にまつわるマイナスワードは逐次拒否していく所存。
「それより、ミノリ、さっきはありがとう」
「ええ、全然大したことじゃないですよ。ヨウカイコロスベシ、です」
妖怪の耳と尻尾をモフりながらそんな答えを返すミノリ。
ともかく、ミノリとの最初のダンジョン攻略は、何とか辛勝という、反省点が多く見つかるものだった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる