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rumores et fabulas《噂と伝説》
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ウルフェンはさっそくこの村、シルバラッツで情報を集めることにした。
――――やはり情報が集まりそうな場所といえば酒場だろう。
そう思い酒場を探し始めた。
辺りには放牧というよりはただ放し飼いにされているだけであろう鶏や牛が自由を謳歌している。彼らを見ていると、やはり己に流れる血のせいか少し美味しそうに見えてしまう。
――――今夜は肉をガッツリ食べたい気分だ。
久しぶりののどかな雰囲気にウルフェンも少し気が休まったように感じた。
子供たちが元気に遊び回る声、活気に溢れた商人たち、まさに平和そのものだった。
しばらく歩くと看板に『シルバーポイント』と書かれた建物が見えた。どうやらここが酒場のようだ。まだ日も落ちきっていないにもかかわらず大変賑わっている。
人が多ければその分情報が得られるかもしれない。しかし今までの経験上、ウルフェンはあまり期待はせずに酒場のドアに手をかけた。
「いらっしゃいませ!」
酒場に入った瞬間、元気な声が飛んできた。
「おひとり様ですか?」
「あぁ」
「お好きな席へどうぞ!」
客を見るに、この村は旅人や外からの商人などがなかなか多いようだ。これなら吸血鬼についてなにか有益な情報が得られるかもしれない。
「こちらお水です!」
だがまずは店の主人に話を聞くことにした。
「マスター、ここら辺で吸血鬼の噂なんて聞いたことがないか?」
「そうだな、本当かは分からないがこの村で二百年程前に吸血鬼との大戦があったらしいが――」
「その話詳しく聞かせて欲しい」
思わぬ収穫だった。この情報は本物であると、そう獣の本能が言っている気がした。
「いいぞ、あんちゃん。この村ではな――」
「ご注文はお決まりですか!?」
とても晴れやかな笑顔だった。
「……マスター、コイツはなんだ?」
「あー……、最近この村に住み着いた元気な小娘だ」
「はい、私は元気です!」
ビシッと頭に手を当て元気に敬礼をする少女はウルフェンの隣に座った。
「私もそういう噂事には少し詳しいんですよ!なんたって私はいつか討伐ギルドの受付嬢になるんですから!」
「おい、こいつ隣に座って夢を語り出したぞ。仕事中じゃないのか?」
「いつも勝手に働いては給料せびってくるから自由にさせてるんだ」
なぜそんなやつを店に入れているのか。
「おっと、自己紹介がまだでしたね!私はリコ・ベネクララっていいます!お兄さんは誰さんですか?」
「……ウルフェンだ。」
「わぁお、見た目通りって感じですね!」
……さっきまで見ていた村の賑やかさは本当に心休まるものだったと改めて思う。
とにかく、この少女の話よりも断然吸血鬼の話だ。
「マスター、さっきの――」
「ウルフェンと聞いて思い出しましたけど人狼伝説がありましたね!」
思いもしなかった言葉だ。人狼伝説。村まで案内してくれたビリーも言っていた。ここまで頻繁に人狼伝説と吸血鬼の話が出るとは思っていなかった。やはりこの村には何かある。ウルフェンは自分の鼓動が高まるのを確かに感じとっていた。
「マスター、悪いがこの子を少し借りるぞ」
「あぁ、喜んで」
リコの悲しそうな目をよそにマスターは他の客の元へと向かった。
「早速で悪いが人狼伝説について教えて欲しい」
恐らくだがウルフェン自身は人狼として伝説を残すようなことはしていないはずだった。そうなるといつ頃の話かによっては自分以外の人狼の可能性があった。これは仲間を探すチャンスでもある。
「えー、でも私いらない子みたいですよー」
ブーブー言いながらリコは口を尖らせて言う。
すぐに教えてはくれなさそうだ。
「そもそもお前勝手に働いているんだろ?」
自分で聞いておいて正直意味の分からない質問だ。
「はい!」
それに対して屈託のない笑顔で答える。
「さっきも言いましたけど、私討伐ギルドの受付嬢になりたいんです。だからその為にお金を稼ぎながら王都に向かうんです」
真っ直ぐな目で言うリコの目からは本気を感じられた。
「まだ子供なのに偉いな」
「子供じゃないです!もう十六です!」
ガキじゃねぇか、とウルフェンは思ったがどうせ言い返されるだけだと口を噤んだ。
「なぁ、お前のなりたい討伐ギルドっていうのは王都にしかないのか?」
「そうですよ、ギルド自体は色んな街にありますけど討伐ギルドは王都だけなんです!知らないんですか?」
田舎者でな、そうウルフェンは誤魔化しながら吸血鬼以外の情報も集めておくべきだったと少し反省をした。
もしかしたらギルドに所属することで情報の質と量が上がるかもしれないからだ。
「俺もこの村で情報を得たら王都に行くかな……」
「本当ですか!?それなら私の護衛をしてくださいよ!」
間違いなく余計な一言を言ってしまったと後悔した。
「おい、そもそもお前はどうやってこの村に来たんだよ、連れはいないのか?」
「強そうな人についてきました!」
コイツの強引さ、勝手についていったであろうことが安易に想像できる。恐らくここで断っても勝手についてくるのであろう。諦めるしかない。
「わかった、どうせ断ってもついてくるつもりだろう。王都まで一緒に行くことにする」
「そうこなくっちゃ!ウルフェンさんの準備が出来てからでも私全然大丈夫なんで!」
旅の仲間がひとり増えてしまったところで、そろそろ人狼伝説について聞くことにした。
「なぁ、お前の言っていた人狼伝説、詳しく聞かせてくれ」
「おっといけない、忘れてました!そんなに狼さんの事が気になるなんて物好きですねぇ」
ようやく自分と同じ人狼を見つけるチャンスかもしれない。もうウルフェンはリコの話に釘付けだった。
「私の聞いた話ではここからとっても遠い南の方にある森の中で人狼らしき生物を見たって話です」
――その森では狼がよく出ると言われていました。だから狩人達もその森にはあまり近づくことはなく、誰も立入ることはなかったそうです。
ある時ひとりの狩人が他より少し大きい鹿がその森の中にいるのを見かけました。
狩人は危険を承知で森へと入っていきました。
慎重に鹿を追いかけ、ついに鹿を仕留めることが出来ました。倒れた鹿に近づこうとした時、奥のほうにある木に人影が見えました。
それは子供のように見えたのです。こんな森の奥深くに、その上狼がいる危険な場所にたった一人でいるはずもありません。
そう思った時、子供のいる場所を見るとそこに子どもの姿はなく、一匹の狼がただ静かにこちらを見ていたそうです。
すると――
森を裂く様な獣の遠吠え。
森がざわめきだし、あちらこちらで獣の荒い息が聞こえだしました。怖くなった狩人は仕留めた鹿を放って逃げ出しました。
それ以降この森には人狼がいる、森に入ると狼に襲われるという話や、森を狼たちが守っているなんて話まで出るようになったそうです。
「これが私が聞いた人狼伝説です!」
「そうか……、この話だと出てきたのは普通の狼なんだろ?はっきり狼と断定しているならそれはただの狼だったとしか思えないな」
人狼は狼になるといっても獣人型であり基本は二足歩行である。
「えー?でも子供がいなくなったと同時に同じ場所に狼が現れるんですよ?それはもう人狼ですよ!」
その時ウルフェンは認識の違いに気づいた。
今この時代に本物の人狼を見たものはいるのだろうか。果たして人狼伝説として残っているものの中に、はっきりと獣人として姿を残している伝説はあるのだろうか。
ただ一言人狼と言われても見たこともなければ姿の想像もつかないものであれば、狼の姿と人間の姿のふたつを持っていると思われても仕方ない。
実際は人間の姿と人型の獣の姿、つまり獣人の姿である。
「リコ、お前人狼を見たことはあるのか?」
「ないですよ。あるわけないじゃないですか」
リコは目を丸くしウルフェンの言葉に否定を示した。
人狼はすでに絶滅、どころか伝説上の生物と同等の扱いでありもはや本当に存在していたのかどうか怪しまれるぐらいであるようだ。
「どうやら俺の探していた情報じゃなかったようだ」
ウルフェンは小さくため息をつきながら手元のグラスに視線を落とす。
「ありゃ、それは残念です」
そう言ったリコは少ししょんぼりとしていたように見えたが、
「それじゃあ次はマスターの話ですね!」
と、ニコニコの笑顔でマスターを呼びに行こうとした。
「あー待て待て、今日はとりあえず宿に行くことにする」
客はウルフェンが来た時より増えており、そのためマスターは忙しそうだ。それに村まで案内してくれたビリーが良ければ家にと招待してくれていたためお礼も兼ねて是非伺おうと思っていた。
するとリコは少し寂しそうな顔をしながらも笑顔でまた来てくださいね、と言う。なるほど、意外とコイツは店に役立っているのかもしれない。
ウルフェンは明日も店に寄ると一言残しビリーの家へ向かった。
――――やはり情報が集まりそうな場所といえば酒場だろう。
そう思い酒場を探し始めた。
辺りには放牧というよりはただ放し飼いにされているだけであろう鶏や牛が自由を謳歌している。彼らを見ていると、やはり己に流れる血のせいか少し美味しそうに見えてしまう。
――――今夜は肉をガッツリ食べたい気分だ。
久しぶりののどかな雰囲気にウルフェンも少し気が休まったように感じた。
子供たちが元気に遊び回る声、活気に溢れた商人たち、まさに平和そのものだった。
しばらく歩くと看板に『シルバーポイント』と書かれた建物が見えた。どうやらここが酒場のようだ。まだ日も落ちきっていないにもかかわらず大変賑わっている。
人が多ければその分情報が得られるかもしれない。しかし今までの経験上、ウルフェンはあまり期待はせずに酒場のドアに手をかけた。
「いらっしゃいませ!」
酒場に入った瞬間、元気な声が飛んできた。
「おひとり様ですか?」
「あぁ」
「お好きな席へどうぞ!」
客を見るに、この村は旅人や外からの商人などがなかなか多いようだ。これなら吸血鬼についてなにか有益な情報が得られるかもしれない。
「こちらお水です!」
だがまずは店の主人に話を聞くことにした。
「マスター、ここら辺で吸血鬼の噂なんて聞いたことがないか?」
「そうだな、本当かは分からないがこの村で二百年程前に吸血鬼との大戦があったらしいが――」
「その話詳しく聞かせて欲しい」
思わぬ収穫だった。この情報は本物であると、そう獣の本能が言っている気がした。
「いいぞ、あんちゃん。この村ではな――」
「ご注文はお決まりですか!?」
とても晴れやかな笑顔だった。
「……マスター、コイツはなんだ?」
「あー……、最近この村に住み着いた元気な小娘だ」
「はい、私は元気です!」
ビシッと頭に手を当て元気に敬礼をする少女はウルフェンの隣に座った。
「私もそういう噂事には少し詳しいんですよ!なんたって私はいつか討伐ギルドの受付嬢になるんですから!」
「おい、こいつ隣に座って夢を語り出したぞ。仕事中じゃないのか?」
「いつも勝手に働いては給料せびってくるから自由にさせてるんだ」
なぜそんなやつを店に入れているのか。
「おっと、自己紹介がまだでしたね!私はリコ・ベネクララっていいます!お兄さんは誰さんですか?」
「……ウルフェンだ。」
「わぁお、見た目通りって感じですね!」
……さっきまで見ていた村の賑やかさは本当に心休まるものだったと改めて思う。
とにかく、この少女の話よりも断然吸血鬼の話だ。
「マスター、さっきの――」
「ウルフェンと聞いて思い出しましたけど人狼伝説がありましたね!」
思いもしなかった言葉だ。人狼伝説。村まで案内してくれたビリーも言っていた。ここまで頻繁に人狼伝説と吸血鬼の話が出るとは思っていなかった。やはりこの村には何かある。ウルフェンは自分の鼓動が高まるのを確かに感じとっていた。
「マスター、悪いがこの子を少し借りるぞ」
「あぁ、喜んで」
リコの悲しそうな目をよそにマスターは他の客の元へと向かった。
「早速で悪いが人狼伝説について教えて欲しい」
恐らくだがウルフェン自身は人狼として伝説を残すようなことはしていないはずだった。そうなるといつ頃の話かによっては自分以外の人狼の可能性があった。これは仲間を探すチャンスでもある。
「えー、でも私いらない子みたいですよー」
ブーブー言いながらリコは口を尖らせて言う。
すぐに教えてはくれなさそうだ。
「そもそもお前勝手に働いているんだろ?」
自分で聞いておいて正直意味の分からない質問だ。
「はい!」
それに対して屈託のない笑顔で答える。
「さっきも言いましたけど、私討伐ギルドの受付嬢になりたいんです。だからその為にお金を稼ぎながら王都に向かうんです」
真っ直ぐな目で言うリコの目からは本気を感じられた。
「まだ子供なのに偉いな」
「子供じゃないです!もう十六です!」
ガキじゃねぇか、とウルフェンは思ったがどうせ言い返されるだけだと口を噤んだ。
「なぁ、お前のなりたい討伐ギルドっていうのは王都にしかないのか?」
「そうですよ、ギルド自体は色んな街にありますけど討伐ギルドは王都だけなんです!知らないんですか?」
田舎者でな、そうウルフェンは誤魔化しながら吸血鬼以外の情報も集めておくべきだったと少し反省をした。
もしかしたらギルドに所属することで情報の質と量が上がるかもしれないからだ。
「俺もこの村で情報を得たら王都に行くかな……」
「本当ですか!?それなら私の護衛をしてくださいよ!」
間違いなく余計な一言を言ってしまったと後悔した。
「おい、そもそもお前はどうやってこの村に来たんだよ、連れはいないのか?」
「強そうな人についてきました!」
コイツの強引さ、勝手についていったであろうことが安易に想像できる。恐らくここで断っても勝手についてくるのであろう。諦めるしかない。
「わかった、どうせ断ってもついてくるつもりだろう。王都まで一緒に行くことにする」
「そうこなくっちゃ!ウルフェンさんの準備が出来てからでも私全然大丈夫なんで!」
旅の仲間がひとり増えてしまったところで、そろそろ人狼伝説について聞くことにした。
「なぁ、お前の言っていた人狼伝説、詳しく聞かせてくれ」
「おっといけない、忘れてました!そんなに狼さんの事が気になるなんて物好きですねぇ」
ようやく自分と同じ人狼を見つけるチャンスかもしれない。もうウルフェンはリコの話に釘付けだった。
「私の聞いた話ではここからとっても遠い南の方にある森の中で人狼らしき生物を見たって話です」
――その森では狼がよく出ると言われていました。だから狩人達もその森にはあまり近づくことはなく、誰も立入ることはなかったそうです。
ある時ひとりの狩人が他より少し大きい鹿がその森の中にいるのを見かけました。
狩人は危険を承知で森へと入っていきました。
慎重に鹿を追いかけ、ついに鹿を仕留めることが出来ました。倒れた鹿に近づこうとした時、奥のほうにある木に人影が見えました。
それは子供のように見えたのです。こんな森の奥深くに、その上狼がいる危険な場所にたった一人でいるはずもありません。
そう思った時、子供のいる場所を見るとそこに子どもの姿はなく、一匹の狼がただ静かにこちらを見ていたそうです。
すると――
森を裂く様な獣の遠吠え。
森がざわめきだし、あちらこちらで獣の荒い息が聞こえだしました。怖くなった狩人は仕留めた鹿を放って逃げ出しました。
それ以降この森には人狼がいる、森に入ると狼に襲われるという話や、森を狼たちが守っているなんて話まで出るようになったそうです。
「これが私が聞いた人狼伝説です!」
「そうか……、この話だと出てきたのは普通の狼なんだろ?はっきり狼と断定しているならそれはただの狼だったとしか思えないな」
人狼は狼になるといっても獣人型であり基本は二足歩行である。
「えー?でも子供がいなくなったと同時に同じ場所に狼が現れるんですよ?それはもう人狼ですよ!」
その時ウルフェンは認識の違いに気づいた。
今この時代に本物の人狼を見たものはいるのだろうか。果たして人狼伝説として残っているものの中に、はっきりと獣人として姿を残している伝説はあるのだろうか。
ただ一言人狼と言われても見たこともなければ姿の想像もつかないものであれば、狼の姿と人間の姿のふたつを持っていると思われても仕方ない。
実際は人間の姿と人型の獣の姿、つまり獣人の姿である。
「リコ、お前人狼を見たことはあるのか?」
「ないですよ。あるわけないじゃないですか」
リコは目を丸くしウルフェンの言葉に否定を示した。
人狼はすでに絶滅、どころか伝説上の生物と同等の扱いでありもはや本当に存在していたのかどうか怪しまれるぐらいであるようだ。
「どうやら俺の探していた情報じゃなかったようだ」
ウルフェンは小さくため息をつきながら手元のグラスに視線を落とす。
「ありゃ、それは残念です」
そう言ったリコは少ししょんぼりとしていたように見えたが、
「それじゃあ次はマスターの話ですね!」
と、ニコニコの笑顔でマスターを呼びに行こうとした。
「あー待て待て、今日はとりあえず宿に行くことにする」
客はウルフェンが来た時より増えており、そのためマスターは忙しそうだ。それに村まで案内してくれたビリーが良ければ家にと招待してくれていたためお礼も兼ねて是非伺おうと思っていた。
するとリコは少し寂しそうな顔をしながらも笑顔でまた来てくださいね、と言う。なるほど、意外とコイツは店に役立っているのかもしれない。
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