体化傭兵さんの憂鬱〜呪具専門商人に囚われ、人間モルモットにされています〜

ep.11 消せない自我

馬乗りの状態で、欲望に突き動かされるがまま私はムマクと唇を重ねる。

濃厚なキスが始まり、彼の唇の温もりが私の口内に広がった。舌が絡み合い、唾液の甘い味が口に広がり、喉の奥まで熱が染み込む感覚が広がる。

——あっ♡こんな気持ちいいキス、脳がとろけっ♡何も考えられない♡

息が混じり合い、彼の荒々しい息遣いが私の頬を熱くする。

「ぢゅるっ♡　ぢゅっ♡　むぁっ♡」

唇を吸い、軽く噛むたび、卑猥な音が響いた。

ムマクも最初は抵抗の意図を見せていたが、今はもうされるがままに身を委ね始めていた。
私の胸の奥は疼き、身体が勝手に反応して腰が微かに揺れる。

ずっと受身なまま、自らの意思に反して行為を強制されていたが、今の私は自らの意思で行動どころか、ムマクすらも支配していた。そのことが、奇妙な興奮を呼び起こす。

キスからムマクを解放し、私は彼の首筋へと唇を滑らせた。

「あぁっっ、ワタクシのを......はやく、挿れて、淹れさせなさいっ！」

必死の形相のムマクを上目遣いで見上げながら、肌の塩気と熱と脈動、舌先の感触を楽しむ。

圧倒的優越感が四肢に満ちた。皺が目立ち、老け君のご主人様も、こうなってしまえばただの男。可愛さすら感じられた。私の選択一つでよがり、いつでもイカせることすらできる。

——床の上なら、私が主人♡なんでも、私の思うがまま♡

そのまま蛇を這わせるように、舌を蛇行させ胸元まで動かした。筋肉の硬さが舌の下で動き、汗の味が口内に広がる。

乳首に舌を這わせると、ムマクの身体は微かに震えると共に、「おおぉふぁ」と情けない声を上げた。

その反応がまた私の興奮を煽る。

「ま～だ、めっ。ですよ♡」

片手をムマクの尻の後まで伸ばし、肉棒の硬さを確かめると、指先に熱と脈動が伝わってきた。案の定、血流が溢れんばかりに満ち、はち切れそうな張りを感じる。さっきまだイったばかりだというのに、随分と元気なものだった。

先端からは我慢汁が滴り、指先に絡みついた。その粘り気のある感触を確かめながら、私は指をそっと引き寄せ、手に付いた我慢汁を目に近づけた。　

透明な色、そして鼻先に広がるのは、濃厚で少し生臭い匂い——男の欲望が凝縮されたような、土と汗が混じり合ったような独特の香り。決して、いい匂いとは言えないが、脳を直接刺激してくる香りだった。

「こんなに我慢しちゃって♡本番まで、もうちょっとだけ。待ってくださいねムマク様♡」

指先に絡んだ液をゆっくりと舌先で舐め取った。

滑らかなぬめりが舌に流れ、口内に広がる味は、ほのかに塩辛く、微かな苦みが後を引く。唾液と混ざり合うたび、喉の奥に熱が広がり、奇妙な満足感が胸を満たす。

「んっ♡」

姿勢を上げつつ、指についた我慢汁を一滴残らず舐め取っている内に思わず、声を漏らしてしまった。言葉、喘ぎ声の一つ一つがこの空間、この行為に私を深く引き込む。


「はぁっ......はあっ。アリっサ。覚えておくのですよ......この身勝手な振る舞い。ワタクシとてっ......むはぁっ！」

再度肉棒に手を当て、後ろを覗く。

もはや筋肉などはなく、たわわな脂肪——私の尻だけが見えた。かつての戦士としての筋肉などはとうになく、ただ欲望を抱擁するためだけの塊となっていた。

——本当に、これでいいのか？

剣の柄を握るように、肉棒を握りながら考える。捨てたはずの意識が、まだ抵抗を示してくる。無駄だろうと、そいつに言い聞かせても、ふと浮かび上がってきてしまう。

——俺は......？　何を？

俺という意識と、私という意識の二つが混合する。どちらも本物だが、真っ直ぐ考えられない。

——妹を、リリー、それと村のやつも助けるために。金を稼ぐために俺は......いや私か。

鍋の中で混ぜられるように、もはや何が元の姿であったのかが分からなくなってくる。

ずっと頭の中で響いていたあの声も、今はもう聞こえない。代わりに、私という意識に刷り込まれていた。男と、快楽を求める本能が。

『お兄ちゃん』

どこからか声が聞こえた気がした。途端に、優越感が恥の感情に上書きされていく。

「あああっ。おっ俺は何を？」

淫魔の魔力のせいだと、自分に言い聞かせ一旦心を落ちつかせる。だが、気づけば身体が勝手に、ムマクの勇ましく勃っている肉棒を、私の股の間の穴の中へと導き始めていた。

「あっ♡身体が、勝手に......♡」

掌に伝わる熱と脈動が掌に伝わり、鼻腔に広がる独特の匂いが頭を朦朧とさせる。もう恥を忘れたいと思うほどに、身体が快楽を求めている。

——今くらい、今くらいなら。

荒々しい息を整えきれずにいる中、私は腰をゆっくりと下ろした。

ムマクの肉棒が私の膣の奥へと滑り込む。瞬間、熱い先端が内壁を押し広げる感触が下腹部に広がった。

まるで温かな波が内側を満たすようで、じんわりと深部にまで染み込む圧迫感が全身を震わせる。

内壁が彼を受け入れ、ぬるりと滑る摩擦が太ももの裏側に甘い痺れを呼び起こす。

「あっ♡ んっ♡」

漏れる声が、快楽の波に合わせて自然と溢れ出す。

——もういい、だってこれもお仕事♡みんなのためのお仕事だから♡

理由をつけて、思考を放り投げる。

「もうっ......うっ。勝手になさい！」

振り絞ったムマクの声を合図に、私は腰を動かし始めた。

腰を動かすたび、肉棒が奥を突き上げる感触が子宮に響き、熱い脈動が腹の奥で反響する。内側が彼に合わせて収縮し、滑らかな動きが脊椎を這うような快感を生み出す。

ムマクの息が荒々しくなり、その熱い息が肌感覚で感じられた。

肌が粟立つ。——かつての戦士としての自分は遠く、ただ女としての欲望が私を突き動かす。

しかし、心の奥ではまだ感情が渦巻く。リリーの声が幻のように蘇り、村の面影がちらつくたび、羞恥が胸を締め付ける。完全に捨て切れれば、どんなに楽だろうかと。

——俺は...…本当にこれでいいのか？ 

だが、身体は嘘をつかない。膣の奥が熱を帯び、ムマクの硬さを求めて締め付けるたび、理性が溶けていく。腰を上下させるリズムが加速し、彼の肉棒が奥を擦るたび、鋭い快感が背中を駆け上がり、頭がぼんやりとする。

「はぁっ♡ 深い……っ♡」

喘ぎが漏れ、快楽に溺れる自分を受け入れざるを得なくなる。

太ももの内側が熱を持ち、汗が肌を滑り落ちる感触が加わる。ムマクの腰がわずかに跳ね返し、私の動きに呼応するたび、内部がさらに熱を帯び、甘い疼きが全身に広がる。支配する喜びと、女としての快感が交錯し、心が二つに引き裂かれるような感覚の中、身体はさらに深く彼に沈み込んでいく。

「んっんんぅ♡もっと、もっとぉ♡」

腰を沈め、ムマクの肉棒が膣の奥に完全に収まる感触に浸る中、私はさらにリズムを強めた。熱い脈動が内壁を擦り、滑らかな摩擦が下腹部に広がるたび、甘い震えが太ももの裏から背中へと駆け上がる。

ムマクの息が乱れ、彼の腰が私の動きに合わせて跳ねるたび、子宮の奥が熱い衝撃で締め付けらる。

「あぁっ♡ んっ♡」

喘ぎが溢れる。支配する快感と女としての悦びが交錯し、心の葛藤は膣越しに感じる、肉棒が脈立つ感覚によって薄まっていった。

「イキますっ、イキますよっ！」

やがて、ムマクの身体が硬直し、彼の熱い息が私の首筋を焦がす中、二度目の射精が訪れた。

膣の奥に熱い奔流が流れ込み、粘り気のある白濁液が内壁を満たす感覚が広がる。熱が子宮に染み込み、ぬるりと広がる重みが下腹部に響き、身体が微かに震える。

「おっ♡ 熱い……っ♡」

膣の中が白濁液で濡れそぼる感触が羞恥と満足を呼び起こす。同時に、腹部の淫紋に熱がこもり、微かな疼きと共に模様が広がる感覚が走る。胸がわずかに膨らみ、柔らかな肉付きが増し、尻もほのかに丸みを帯びる。呪いの力が深く根付き、淫魔としての色っぽさが身体に刻まれていく。

腰を動かす力が抜けたのか、ムマクは身体から力を抜いていた。だが、まだ勃ち具合は良好だった。

「まだ私♡満足してませんよムマク様♡」

腰の動きを再開し、私はムマクをさらに追い詰める。三度目の射精が近づくにつれ、彼の肉棒が再び脈打ち、熱い圧迫感が膣を満たす。白濁液が内壁に絡みつき、滑らかな感触がさらに増し、熱い液体が溢れて太ももを伝う。

「はぁん♡ もっと……っ♡」

子宮が熱で満たされ、中の熱が再び強まる。模様が広がり、胸の膨らみがより豊かに、尻が肉感的に厚みを増す感覚が身体を包む。呪いが深まったのか、肌の滑らかさがさらに増し、女性らしい曲線がより一層際立つ。

「もうっ、もうっ。やめてくださいアリサ。ワタクシはもう、無理ですっ」

懇願するムマクの言葉を無視した、三度目の射精では、彼の息が途切れ途切れになり、膣内に熱い奔流が再び注がれる。

勢いは弱くなっているものの、確実に白濁液が内壁を満たし、ぬるぬるとした感触が溢れ出し、股間から滴り落ち重みを増していく感覚が下腹部に響く。

「あぁっ♡ いっぱい……っ♡」

喘ぎながら、淫紋の熱がピークに達し、模様が大きく広がる。胸がさらに重みを増し、乳首ピアスの揺れで敏感に疼き、尻と太ももが丸みを帯びて肉付きが良くなる。


四度目の射精では、ムマクが限界を迎え、熱い脈動が弱まりながらも膣内に注がれる。白濁液が内壁を覆い尽くし、足のつま先まで滴る液体が、冷たい空気とのコントラストが身体を震わせた。

「んっ♡ イク……っ♡」

絶頂が続き、淫紋の熱が頂点に達する。模様が腹部を覆うように拡大し、胸がたわわに膨らみ、尻がさらに豊満に、太ももが肉感的に広がる。

戦士からはより遠く、売春婦に近づいていく自身の姿を見て、どこか甘い誘惑を感じずにはいられなかった。

戦いではなく、女としての価値が大きくなっていくことが、まるで私自身を肯定するようで。

「......スゥ......はぁ」

膣の中で萎えつつある肉棒と、ムマクは気絶したのか情けない寝顔を晒していた。

「ふふっ」

一度立ち上がってから、ベッドの顔の横に座る。彼の頬を撫でると、何とも言えない気持ちに包まれた。

憎たらしいはずなのに、どこか感謝の感情すら感じる。殴りたいはずなのに、愛おしい。

私と俺の感情がぶつかり合う中、私はムマクの隣で横になり眠りについた。


ムマクが私にしてきた調教が、まだ序の口だったなどとは知らずに。

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アリサ(アレク)現在のステータス

身長:165cm
体重:61→62kg
B: 91→94cm
W:57→56cm
H:92→93cm

【呪具】

強化型隷属首輪:主人の指輪保持者に危害を加えようとすると熱を発する、魔力を消費した命令には強制的に身体が従う。絶頂を身体強化の源として蓄積し、一度の絶頂につき五分ほど使用可能。
淫魔の紋章: まだ成熟していない淫魔のもの。いまはただアレクに女の体を与えたに止まっているが......
育乳の乳首ピアス: 外すことができない上、乳首による絶頂を迎える度に僅かに胸が大きくなる。使い過ぎには注意。
淫乱と起動の指輪:痛覚を除く全身の感度を上昇させる指輪。首輪の強化の起動手段でもある。