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第7話 炎を見つめて
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「さて、野営の準備をしようか」
そうフリッツが提案し、リーネも頷いた。
退魔のランタンがあるとはいえ、森の中は真っ暗で迷子のなる危険性もあるので、下手に動くよりはここで夜を明かした方が良いだろう。
二人は火を起こし、持ってきたパンやハムなどを炙って簡単な夕食を取った。
満天の星空の下、水の流れ、風に葉が擦れる音、狼らしき動物の遠吠え、火の中で木が爆ぜる音、それ以外には何もない静かな夜である。
どちらともなく、火を見つめながら口を開いて他愛もない話を始める。
「最初から気になってたんですけど、あのご令嬢と何があったんですか?」
リーネはフリッツと出会った日に見たブルネットの着飾った少女のことを思い出し、フリッツに聞く。
「あージェナね……」
彼は苦虫を噛み潰したような顔になった。
「親同士が知り合いだから幼い頃から知っててね。どういうわけだか、あの日私との婚約をいきなり発表しようとしたんだ。もちろん、私には寝耳に水だよ」
「貴族社会のことは知りませんが、そういうことはよくあるんですか?」
「まさかっ」
ないない、とフリッツは手を振った。
「普通はちゃんと両家や当人達で話し合って取り決めを交わすものだけど」
「フリッツさんはあのご令嬢と結婚したくなかった、と」
リーネの直球の言葉にフリッツは苦笑をひらめかせる。
「まぁね。小さい頃から知ってるし、可愛い子だとは思うよ。でも、そういう気になる相手じゃないんだ。それに、私はこれでも騎士としての自分を結構気に入ってるでね。侯爵家に入るつもりはないよ」
ジェナさんというご令嬢、侯爵家の方だったの? まるで雲の上の話ね。その令嬢と知り合いなのだから、フリッツさんも相当位の高い貴族なんだわ。それなのに、フリッツさんって全然身分を笠に着ない人よね。いくら私が雇い主とはいえ、とても気遣ってもらっているもの。
……本当に不思議な人だわ、フリッツさん。
「でも、フリッツさんなら別に領地経営とか社交も上手く出来そうに思えますけど」
「さてね……」
フリッツは肩をすくめた。
彼とて別に人付き合いを厭う方ではなかったが、それは仲間内で楽しく飲んだり騒いだりするのが好きなのであって、仕事として領民の陳情を聞くとか、貴族同士の腹の探り合いとしたい、ということではなかった。
リーネは鼻筋の通った彼の横顔を見つめながら、あの令嬢のことを考える。
幼い頃から、この年上の美しい人が近くにいて、きっと自分はその彼の特別な女の子なんだと思っていてもおかしくないわ。後から出会う他のどんな女の子よりも、幼馴染みの自分が、と。
けれど、彼は態度こそ柔和で優しいけれど、決して彼女には靡かない。どんなに近くで見つめても振り向いてくれない相手に、とんでもない強硬手段に出てしまうのも、10代の女の子ならあるかもしれない。
リーネは同じ女性として、その令嬢に少々同情するものがあった。
だからといって、何の断りもなく結婚させられそうになったフリッツさんも可哀想ではあるけれども。
美しい、とはそれだけで強い力があるのだ。その美しさに魅入られて、時に人はどんな無茶もやってのけたりする。その逆に、美しさを利用して人や国すらも滅ぼす切欠になることすらある。
まぁ、フリッツさんはそういう人ではなさそうだけど、ご自身の容貌が他の人からどう見られているかは、よくご存知だと思うわ。
って、何でフリッツさんのことばかり考えているの? もう目的は果たしたのだし、街に戻ったらもう会うこともないでしょうに。精霊祭楽しみにしてると言ってくれたけど、それもきっと社交辞令の範囲だろうし。
「ま、ジェナにはきっと素晴らしい相手が見つかると思うよ。何せ侯爵家の一人娘だし。結婚相手なんて選びたい放題さ。その中の誰かが私よりもずっと彼女を熱烈に愛し、大事にしてくれると思うね」
フリッツはそう宣ってから、リーネの方を見た。炎に照らされた彼の顔にはありありと好奇心の色が浮かんでいる。
「それより、私はリーネさんの方が気になるね」
「わ、私ですかっ?」
急に見つめ返されてリーネは動悸が激しくなる。
「私にはフリッツさんみたいに面白エピソードはありませんよっ。田舎から出てきて、錬金術を学んで。それを応用してランプ作ってるだけですから」
「いやいや。嬉々として毒霧吹く女性なんて珍しいと思うよ」
「それはっ、フリッツさんのお知り合いの女性は皆さんお淑やかで、冒険なんてしないからですよ。それに毒霧は深手を負った敵が警戒して出てこなくなるから、よく使うんです!」
説明しながら、リーネは自分が女性としてまったく魅力がないことを改めて確認した気分になった。
「もう、そろそろ休みますっ」
リーネは外套をくるりと体に巻きつけて寝転がる。空には輝く星だけが見えた。
早く動悸が収まりますように、とリーネは目を閉じた。
「フリッツさん、ありがとうございました」
無事に街まで戻って来たリーネは、待ち合わせに使った騎馬像の前でフリッツに向かって頭を下げる。
「いやいや、こちらこそ。すごく楽しかったよ。新鮮だったし。こういうのも悪くないね。次冒険に出るときにまた誘って?」
そう言ってフリッツはリーネに向かってウィンクした。
「もう……騎士を雇える身分じゃありませんから」
「……君は、特別だよ」
「すぐそういうこと言って」
半眼になってリーネはフリッツを睨む。そんなだからあのご令嬢も勘違いしたのでは、と思わずにはいられない。
「ははは。嘘じゃないんだけどねぇ。それじゃ精霊祭楽しみにしてるよ」
「はい」
彼の姿が見えなくなるまで見送った後、リーネも気を取り直して自分の工房へ歩き出す。
精霊祭まであと三週間しかないわ。頑張らないと。
工房に戻り、リーネは手に入れた月煌蝶の鱗粉、硝子の粉、金属片、それに様々な色の釉薬、それらを作業台に並べ、厳かに呟く。
「光と火の精霊よ、どうか祝福を」
そうフリッツが提案し、リーネも頷いた。
退魔のランタンがあるとはいえ、森の中は真っ暗で迷子のなる危険性もあるので、下手に動くよりはここで夜を明かした方が良いだろう。
二人は火を起こし、持ってきたパンやハムなどを炙って簡単な夕食を取った。
満天の星空の下、水の流れ、風に葉が擦れる音、狼らしき動物の遠吠え、火の中で木が爆ぜる音、それ以外には何もない静かな夜である。
どちらともなく、火を見つめながら口を開いて他愛もない話を始める。
「最初から気になってたんですけど、あのご令嬢と何があったんですか?」
リーネはフリッツと出会った日に見たブルネットの着飾った少女のことを思い出し、フリッツに聞く。
「あージェナね……」
彼は苦虫を噛み潰したような顔になった。
「親同士が知り合いだから幼い頃から知っててね。どういうわけだか、あの日私との婚約をいきなり発表しようとしたんだ。もちろん、私には寝耳に水だよ」
「貴族社会のことは知りませんが、そういうことはよくあるんですか?」
「まさかっ」
ないない、とフリッツは手を振った。
「普通はちゃんと両家や当人達で話し合って取り決めを交わすものだけど」
「フリッツさんはあのご令嬢と結婚したくなかった、と」
リーネの直球の言葉にフリッツは苦笑をひらめかせる。
「まぁね。小さい頃から知ってるし、可愛い子だとは思うよ。でも、そういう気になる相手じゃないんだ。それに、私はこれでも騎士としての自分を結構気に入ってるでね。侯爵家に入るつもりはないよ」
ジェナさんというご令嬢、侯爵家の方だったの? まるで雲の上の話ね。その令嬢と知り合いなのだから、フリッツさんも相当位の高い貴族なんだわ。それなのに、フリッツさんって全然身分を笠に着ない人よね。いくら私が雇い主とはいえ、とても気遣ってもらっているもの。
……本当に不思議な人だわ、フリッツさん。
「でも、フリッツさんなら別に領地経営とか社交も上手く出来そうに思えますけど」
「さてね……」
フリッツは肩をすくめた。
彼とて別に人付き合いを厭う方ではなかったが、それは仲間内で楽しく飲んだり騒いだりするのが好きなのであって、仕事として領民の陳情を聞くとか、貴族同士の腹の探り合いとしたい、ということではなかった。
リーネは鼻筋の通った彼の横顔を見つめながら、あの令嬢のことを考える。
幼い頃から、この年上の美しい人が近くにいて、きっと自分はその彼の特別な女の子なんだと思っていてもおかしくないわ。後から出会う他のどんな女の子よりも、幼馴染みの自分が、と。
けれど、彼は態度こそ柔和で優しいけれど、決して彼女には靡かない。どんなに近くで見つめても振り向いてくれない相手に、とんでもない強硬手段に出てしまうのも、10代の女の子ならあるかもしれない。
リーネは同じ女性として、その令嬢に少々同情するものがあった。
だからといって、何の断りもなく結婚させられそうになったフリッツさんも可哀想ではあるけれども。
美しい、とはそれだけで強い力があるのだ。その美しさに魅入られて、時に人はどんな無茶もやってのけたりする。その逆に、美しさを利用して人や国すらも滅ぼす切欠になることすらある。
まぁ、フリッツさんはそういう人ではなさそうだけど、ご自身の容貌が他の人からどう見られているかは、よくご存知だと思うわ。
って、何でフリッツさんのことばかり考えているの? もう目的は果たしたのだし、街に戻ったらもう会うこともないでしょうに。精霊祭楽しみにしてると言ってくれたけど、それもきっと社交辞令の範囲だろうし。
「ま、ジェナにはきっと素晴らしい相手が見つかると思うよ。何せ侯爵家の一人娘だし。結婚相手なんて選びたい放題さ。その中の誰かが私よりもずっと彼女を熱烈に愛し、大事にしてくれると思うね」
フリッツはそう宣ってから、リーネの方を見た。炎に照らされた彼の顔にはありありと好奇心の色が浮かんでいる。
「それより、私はリーネさんの方が気になるね」
「わ、私ですかっ?」
急に見つめ返されてリーネは動悸が激しくなる。
「私にはフリッツさんみたいに面白エピソードはありませんよっ。田舎から出てきて、錬金術を学んで。それを応用してランプ作ってるだけですから」
「いやいや。嬉々として毒霧吹く女性なんて珍しいと思うよ」
「それはっ、フリッツさんのお知り合いの女性は皆さんお淑やかで、冒険なんてしないからですよ。それに毒霧は深手を負った敵が警戒して出てこなくなるから、よく使うんです!」
説明しながら、リーネは自分が女性としてまったく魅力がないことを改めて確認した気分になった。
「もう、そろそろ休みますっ」
リーネは外套をくるりと体に巻きつけて寝転がる。空には輝く星だけが見えた。
早く動悸が収まりますように、とリーネは目を閉じた。
「フリッツさん、ありがとうございました」
無事に街まで戻って来たリーネは、待ち合わせに使った騎馬像の前でフリッツに向かって頭を下げる。
「いやいや、こちらこそ。すごく楽しかったよ。新鮮だったし。こういうのも悪くないね。次冒険に出るときにまた誘って?」
そう言ってフリッツはリーネに向かってウィンクした。
「もう……騎士を雇える身分じゃありませんから」
「……君は、特別だよ」
「すぐそういうこと言って」
半眼になってリーネはフリッツを睨む。そんなだからあのご令嬢も勘違いしたのでは、と思わずにはいられない。
「ははは。嘘じゃないんだけどねぇ。それじゃ精霊祭楽しみにしてるよ」
「はい」
彼の姿が見えなくなるまで見送った後、リーネも気を取り直して自分の工房へ歩き出す。
精霊祭まであと三週間しかないわ。頑張らないと。
工房に戻り、リーネは手に入れた月煌蝶の鱗粉、硝子の粉、金属片、それに様々な色の釉薬、それらを作業台に並べ、厳かに呟く。
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