11 / 15
第2章 父親殺しの伯爵
第11話 親愛の情
しおりを挟む
夕方、イングリッドは屋敷へ帰りながら、ミーナに言われたことを考えていた。
これから夫婦としてやっていく、か……。でも、私、上流貴族の作法も知らないし、務まるとは思えないわ。それに……。
貴族の奥方として望まれる第一の仕事は、跡継ぎを生むことだ。
それってつまり、そのっ……。
イングリッドの頭の中に、この前見た上半身裸のケルンの姿が浮かんでくる。無駄を削ぎ落した端正な体。思い出した途端、イングリッドの顔だけでなく耳まで真っ赤になった。
「やだ、私。何考えてるのっ」
赤い顔を隠すように両手を頬に当てる。
「イングリッド? 君も屋敷に帰るところか?」
声のした方にイングリッドが振り向くと、弓を背負い、腰に剣を差したケルンとその従者達が居た。彼らは仕留めた鹿の手足を縛って棒に括り、屋敷まで運んでいる途中だった。
「きゃっ」
人が居ると思ってなかったイングリッドは驚いて小さく叫んだ。しかも、妙なことを考えていた瞬間だったので、尚更居たたまれない気持ちになった。
「あ、俺達先に帰ってますんで」
急ぎ足で従者達はケルンとイングリッドの側から離れ、屋敷へ向かっていく。残された2人は何となく居心地が悪そうに身じろぎした。
「……そ、それで猟は上手くいったのね。あんな大きな鹿獲って来るなんてっ」
イングリッドは恥ずかしさを誤魔化すように、口を開く。
「そう、だな。きっと旨いだろう」
「えぇ、そうね。楽しみだわ」
「……それで、だ。これを」
ケルンは手に持っていた鈴のような白い小さな花弁が連なって付いている花をイングリッドに差し出す。
「な、なに。どうしたの?」
「とりあえず、受け取れ」
「あ、ありがとう」
戸惑いながら、イングリッドは花に手を伸ばして受け取る。それは以前、ケルンから貰ったことがある花に似ていた。
「どうしたの、これ?」
「たまたま山で咲いてから……」
「それで私に?」
「あぁ……」
「そう……」
2人はそれ以上、言葉を紡ぐことが出来ず、時間が止まったかのように沈黙が続いた。
「そ、それでこのお花、名前は何て言うの?」
イングリッドがこの気恥ずかしい雰囲気を打ち破るように尋ねた。
「これは、ヒメスズランだ」
「ヒメスズラン?」
「あぁ。花の形がスズランに似ているだろう。そこから付いた名だ。今の時期が一番見頃なんだ」
「そうなのね」
イングリッドはその花を見ながら、かつてケルンが母や自分の為に、この花を摘んで来てくれたことを思い出した。
「昔もこうやって花を摘んで来てくれたわね、ケルン」
「そうだったか?」
ケルンは照れ隠しのように頬を掻く。
「えぇ、そうよ」
彼女は彼に言わなければいけないことがあった。
「あの、ケルン。ありがとう、色々と」
「どうしたんだ、急に?」
怪訝な顔でケルンはイングリッドを見る。
「ミーナから聞いたの。その、ここだって色々大変でしょうに。私の父の借金とかこの前のドレスとか……」
「そんなことか。ま、結納金だと思えば良い」
「でも、持参金も無いし」
ケルンが灰色の瞳を細めて、じーっとイングリッドを見つめる。
「うちは妻の持参金を当てにしなきゃいけないほど困ってない。幸いと言ったら変だが、父親は贅沢品を買い込むことで、ある意味うちの資産を貯め込んでいたからな」
「でも、多いに越したことはないわ」
俯くイングリッドにケルンは腰に手を当てて片眉を上げる。
「どうした、イングリッド? もう離縁したくなったか?」
「違うわ。でも、この結婚あまりにも貴方にとって益がないと思うの」
つまるところ、イングリッドは、この結婚についてケルンがどう思っているのか、納得出来る理由が欲しいのだった。
「益があろうがなかろうが、俺が、君を妻にすると決めたんだ、それで良いだろう?」
「……」
まだ納得していない様子のイングリッドにケルンはため息を吐く。
気持ちを示す、ね。
ケルンはイングリッドの肩をがしっと掴んで顔を近付ける。彼の灰色の瞳に見つめられると、イングリッドは動けなくなる。
なに?、と彼女が思っている間に、ケルンの唇が彼女の唇を掠める。
「な、なにするのっ!?」
イングリッドは驚いて、ケルンの腕を振り解く。
「何って、自分の妻に親愛の情を示すのに理由が要るのか?」
ケルンの言葉にイングリッドは再び顔を真っ赤にして、口をぱくぱくさせた。そんな様子の彼女が面白いのか、ケルンはニヤニヤ笑いながら更に続けた。
「俺としては、いつでも寝室の扉を越える覚悟はあるんだがね」
「な、なっ……開けるわけないでしょっ、ケルンのバカ!」
まるで捨て台詞のような言葉を言い放って、イングリッドは屋敷の方へ足早に向かう。途中、後ろを振り返って、きっとケルンを睨む。
「付いてこないで!」
「付いてこないでって、同じ屋敷に住んでるんだぞ」
「いいからっ」
「はいはい」
イングリッドはまたぷいっと前を向いてずんずん歩いていく。その後ろを、苦笑しながら付かず離れずケルンも歩いていく。
部屋に戻った、イングリッドはケルンから貰った可憐な花を花瓶に差す。自分の為に、摘んできてくれたことが嬉しい。
それなのに、変なことになっちゃったわ。
イングリッドは先ほどの口づけのことを思い出し、無意識に唇に指を当てる。ほんの少し、触れた程度のことだったが、イングリッドには強烈な体験だった。
本当に……ケルンのバカ。
花を眺めた後、心を落ち着けて彼女は刺繍道具に手を伸ばす。
彼が示しくれたように私も、しなくちゃ。
これから夫婦としてやっていく、か……。でも、私、上流貴族の作法も知らないし、務まるとは思えないわ。それに……。
貴族の奥方として望まれる第一の仕事は、跡継ぎを生むことだ。
それってつまり、そのっ……。
イングリッドの頭の中に、この前見た上半身裸のケルンの姿が浮かんでくる。無駄を削ぎ落した端正な体。思い出した途端、イングリッドの顔だけでなく耳まで真っ赤になった。
「やだ、私。何考えてるのっ」
赤い顔を隠すように両手を頬に当てる。
「イングリッド? 君も屋敷に帰るところか?」
声のした方にイングリッドが振り向くと、弓を背負い、腰に剣を差したケルンとその従者達が居た。彼らは仕留めた鹿の手足を縛って棒に括り、屋敷まで運んでいる途中だった。
「きゃっ」
人が居ると思ってなかったイングリッドは驚いて小さく叫んだ。しかも、妙なことを考えていた瞬間だったので、尚更居たたまれない気持ちになった。
「あ、俺達先に帰ってますんで」
急ぎ足で従者達はケルンとイングリッドの側から離れ、屋敷へ向かっていく。残された2人は何となく居心地が悪そうに身じろぎした。
「……そ、それで猟は上手くいったのね。あんな大きな鹿獲って来るなんてっ」
イングリッドは恥ずかしさを誤魔化すように、口を開く。
「そう、だな。きっと旨いだろう」
「えぇ、そうね。楽しみだわ」
「……それで、だ。これを」
ケルンは手に持っていた鈴のような白い小さな花弁が連なって付いている花をイングリッドに差し出す。
「な、なに。どうしたの?」
「とりあえず、受け取れ」
「あ、ありがとう」
戸惑いながら、イングリッドは花に手を伸ばして受け取る。それは以前、ケルンから貰ったことがある花に似ていた。
「どうしたの、これ?」
「たまたま山で咲いてから……」
「それで私に?」
「あぁ……」
「そう……」
2人はそれ以上、言葉を紡ぐことが出来ず、時間が止まったかのように沈黙が続いた。
「そ、それでこのお花、名前は何て言うの?」
イングリッドがこの気恥ずかしい雰囲気を打ち破るように尋ねた。
「これは、ヒメスズランだ」
「ヒメスズラン?」
「あぁ。花の形がスズランに似ているだろう。そこから付いた名だ。今の時期が一番見頃なんだ」
「そうなのね」
イングリッドはその花を見ながら、かつてケルンが母や自分の為に、この花を摘んで来てくれたことを思い出した。
「昔もこうやって花を摘んで来てくれたわね、ケルン」
「そうだったか?」
ケルンは照れ隠しのように頬を掻く。
「えぇ、そうよ」
彼女は彼に言わなければいけないことがあった。
「あの、ケルン。ありがとう、色々と」
「どうしたんだ、急に?」
怪訝な顔でケルンはイングリッドを見る。
「ミーナから聞いたの。その、ここだって色々大変でしょうに。私の父の借金とかこの前のドレスとか……」
「そんなことか。ま、結納金だと思えば良い」
「でも、持参金も無いし」
ケルンが灰色の瞳を細めて、じーっとイングリッドを見つめる。
「うちは妻の持参金を当てにしなきゃいけないほど困ってない。幸いと言ったら変だが、父親は贅沢品を買い込むことで、ある意味うちの資産を貯め込んでいたからな」
「でも、多いに越したことはないわ」
俯くイングリッドにケルンは腰に手を当てて片眉を上げる。
「どうした、イングリッド? もう離縁したくなったか?」
「違うわ。でも、この結婚あまりにも貴方にとって益がないと思うの」
つまるところ、イングリッドは、この結婚についてケルンがどう思っているのか、納得出来る理由が欲しいのだった。
「益があろうがなかろうが、俺が、君を妻にすると決めたんだ、それで良いだろう?」
「……」
まだ納得していない様子のイングリッドにケルンはため息を吐く。
気持ちを示す、ね。
ケルンはイングリッドの肩をがしっと掴んで顔を近付ける。彼の灰色の瞳に見つめられると、イングリッドは動けなくなる。
なに?、と彼女が思っている間に、ケルンの唇が彼女の唇を掠める。
「な、なにするのっ!?」
イングリッドは驚いて、ケルンの腕を振り解く。
「何って、自分の妻に親愛の情を示すのに理由が要るのか?」
ケルンの言葉にイングリッドは再び顔を真っ赤にして、口をぱくぱくさせた。そんな様子の彼女が面白いのか、ケルンはニヤニヤ笑いながら更に続けた。
「俺としては、いつでも寝室の扉を越える覚悟はあるんだがね」
「な、なっ……開けるわけないでしょっ、ケルンのバカ!」
まるで捨て台詞のような言葉を言い放って、イングリッドは屋敷の方へ足早に向かう。途中、後ろを振り返って、きっとケルンを睨む。
「付いてこないで!」
「付いてこないでって、同じ屋敷に住んでるんだぞ」
「いいからっ」
「はいはい」
イングリッドはまたぷいっと前を向いてずんずん歩いていく。その後ろを、苦笑しながら付かず離れずケルンも歩いていく。
部屋に戻った、イングリッドはケルンから貰った可憐な花を花瓶に差す。自分の為に、摘んできてくれたことが嬉しい。
それなのに、変なことになっちゃったわ。
イングリッドは先ほどの口づけのことを思い出し、無意識に唇に指を当てる。ほんの少し、触れた程度のことだったが、イングリッドには強烈な体験だった。
本当に……ケルンのバカ。
花を眺めた後、心を落ち着けて彼女は刺繍道具に手を伸ばす。
彼が示しくれたように私も、しなくちゃ。
1
あなたにおすすめの小説
一級魔法使いになれなかったので特級厨師になりました
しおしお
恋愛
魔法学院次席卒業のシャーリー・ドットは、
「一級魔法使いになれなかった」という理由だけで婚約破棄された。
――だが本当の理由は、ただの“うっかり”。
試験会場を間違え、隣の建物で行われていた
特級厨師試験に合格してしまったのだ。
気づけばシャーリーは、王宮からスカウトされるほどの
“超一流料理人”となり、国王の胃袋をがっちり掴む存在に。
一方、学院首席で一級魔法使いとなった
ナターシャ・キンスキーは、大活躍しているはずなのに――
「なんで料理で一番になってるのよ!?
あの女、魔法より料理の方が強くない!?」
すれ違い、逃げ回り、勘違いし続けるナターシャと、
天然すぎて誤解が絶えないシャーリー。
そんな二人が、魔王軍の襲撃、国家危機、王宮騒動を通じて、
少しずつ距離を縮めていく。
魔法で国を守る最強魔術師。
料理で国を救う特級厨師。
――これは、“敵でもライバルでもない二人”が、
ようやく互いを認め、本当の友情を築いていく物語。
すれ違いコメディ×料理魔法×ダブルヒロイン友情譚!
笑って、癒されて、最後は心が温かくなる王宮ラノベ、開幕です。
身代わり令嬢、恋した公爵に真実を伝えて去ろうとしたら、絡めとられる(ごめんなさぁぁぁぁい!あなたの本当の婚約者は、私の姉です)
柳葉うら
恋愛
(ごめんなさぁぁぁぁい!)
辺境伯令嬢のウィルマは心の中で土下座した。
結婚が嫌で家出した姉の身代わりをして、誰もが羨むような素敵な公爵様の婚約者として会ったのだが、公爵あまりにも良い人すぎて、申し訳なくて仕方がないのだ。
正直者で面食いな身代わり令嬢と、そんな令嬢のことが実は昔から好きだった策士なヒーローがドタバタとするお話です。
さくっと読んでいただけるかと思います。
王太子妃専属侍女の結婚事情
蒼あかり
恋愛
伯爵家の令嬢シンシアは、ラドフォード王国 王太子妃の専属侍女だ。
未だ婚約者のいない彼女のために、王太子と王太子妃の命で見合いをすることに。
相手は王太子の側近セドリック。
ところが、幼い見た目とは裏腹に令嬢らしからぬはっきりとした物言いのキツイ性格のシンシアは、それが元でお見合いをこじらせてしまうことに。
そんな二人の行く末は......。
☆恋愛色は薄めです。
☆完結、予約投稿済み。
新年一作目は頑張ってハッピーエンドにしてみました。
ふたりの喧嘩のような言い合いを楽しんでいただければと思います。
そこまで激しくはないですが、そういうのが苦手な方はご遠慮ください。
よろしくお願いいたします。
旦那様、離婚しましょう ~私は冒険者になるのでご心配なくっ~
榎夜
恋愛
私と旦那様は白い結婚だ。体の関係どころか手を繋ぐ事もしたことがない。
ある日突然、旦那の子供を身籠ったという女性に離婚を要求された。
別に構いませんが......じゃあ、冒険者にでもなろうかしら?
ー全50話ー
『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』
夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」
教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。
ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。
王命による“形式結婚”。
夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。
だから、はい、離婚。勝手に。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。
何か問題あります?
勘違い令嬢の離縁大作戦!~旦那様、愛する人(♂)とどうかお幸せに~
藤 ゆみ子
恋愛
グラーツ公爵家に嫁いたティアは、夫のシオンとは白い結婚を貫いてきた。
それは、シオンには幼馴染で騎士団長であるクラウドという愛する人がいるから。
二人の尊い関係を眺めることが生きがいになっていたティアは、この結婚生活に満足していた。
けれど、シオンの父が亡くなり、公爵家を継いだことをきっかけに離縁することを決意する。
親に決められた好きでもない相手ではなく、愛する人と一緒になったほうがいいと。
だが、それはティアの大きな勘違いだった。
シオンは、ティアを溺愛していた。
溺愛するあまり、手を出すこともできず、距離があった。
そしてシオンもまた、勘違いをしていた。
ティアは、自分ではなくクラウドが好きなのだと。
絶対に振り向かせると決意しながらも、好きになってもらうまでは手を出さないと決めている。
紳士的に振舞おうとするあまり、ティアの勘違いを助長させていた。
そして、ティアの離縁大作戦によって、二人の関係は少しずつ変化していく。
拝啓、愛しの侯爵様~行き遅れ令嬢ですが、運命の人は案外近くにいたようです~
藤原ライラ
恋愛
心を奪われた手紙の先には、運命の人が待っていた――
子爵令嬢のキャロラインは、両親を早くに亡くし、年の離れた弟の面倒を見ているうちにすっかり婚期を逃しつつあった。夜会でも誰からも相手にされない彼女は、新しい出会いを求めて文通を始めることに。届いた美しい字で洗練された内容の手紙に、相手はきっとうんと年上の素敵なおじ様のはずだとキャロラインは予想する。
彼とのやり取りにときめく毎日だがそれに難癖をつける者がいた。幼馴染で侯爵家の嫡男、クリストファーである。
「理想の相手なんかに巡り合えるわけないだろう。現実を見た方がいい」
四つ年下の彼はいつも辛辣で彼女には冷たい。
そんな時キャロラインは、夜会で想像した文通相手とそっくりな人物に出会ってしまう……。
文通相手の正体は一体誰なのか。そしてキャロラインの恋の行方は!?
じれじれ両片思いです。
※他サイトでも掲載しています。
イラスト:ひろ様(https://xfolio.jp/portfolio/hiro_foxtail)
【完結】ひとつだけ、ご褒美いただけますか?――没落令嬢、氷の王子にお願いしたら溺愛されました。
猫屋敷 むぎ
恋愛
没落伯爵家の娘の私、ノエル・カスティーユにとっては少し眩しすぎる学院の舞踏会で――
私の願いは一瞬にして踏みにじられました。
母が苦労して買ってくれた唯一の白いドレスは赤ワインに染められ、
婚約者ジルベールは私を見下ろしてこう言ったのです。
「君は、僕に恥をかかせたいのかい?」
まさか――あの優しい彼が?
そんなはずはない。そう信じていた私に、現実は冷たく突きつけられました。
子爵令嬢カトリーヌの冷笑と取り巻きの嘲笑。
でも、私には、味方など誰もいませんでした。
ただ一人、“氷の王子”カスパル殿下だけが。
白いハンカチを差し出し――その瞬間、止まっていた時間が静かに動き出したのです。
「……ひとつだけ、ご褒美いただけますか?」
やがて、勇気を振り絞って願った、小さな言葉。
それは、水底に沈んでいた私の人生をすくい上げ、
冷たい王子の心をそっと溶かしていく――最初の奇跡でした。
没落令嬢ノエルと、孤独な氷の王子カスパル。
これは、そんなじれじれなふたりが“本当の幸せを掴むまで”のお話です。
※全10話+番外編・約2.5万字の短編。一気読みもどうぞ
※わんこが繋ぐ恋物語です
※因果応報ざまぁ。最後は甘く、後味スッキリ
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる