バナナ

小説家目指しの初心者 #雑民 ゆるた

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ゴリバナナ授業について……

普通の授業(作者 ウホゴリ…先生 

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 なぜだろうか、俺の授業を真面目に受けない奴が1人いる。
 それは、先頭の席で寝ているみのるである。


 俺は、体育教師であった。小さい頃から体を動かすのが好きで、誰かに教え、喜んで貰えるのも好きだった。
 いつだったか忘れたが、友人に「一緒に教師を目指してみないか?」という誘いを受けた。
 それをきっかけに友人と一緒に教師になったことを覚えている。
 そして、その友人と一緒の学校で働いていた。俺は体育教師として、友人は数学教師として……
 ある日、俺がいつも通り学校に出勤すると、友人は来ていなかった。
 不思議に思ったが、あの友人のことだから何か事情があるのだろうと思い、気にも止めなかった。その友人が事故に会ってるとも知らずに……
 友人が事故に会い、入院していると知ったのは後日であった。
 知った瞬間、仕事を放棄し、急いでその病院に向かった。
 病院に駆け込み、友人のいるドアを開けた。
「タッタッタッタッ、ガラガラガラバン!」
先生「お前、大丈夫なのか!!ハァ…ハァ…」
友人は少し驚いた顔をした。そして、少し微笑みながら言った。
友人「命に別状は無いらしいよ。」
先生「良かったぁ…ゼェ…ゼェ」
友人「でも、ちょっと入院が長引きそうでね。当分、仕事ができないらしいんだ。」
先生「そうか……なら、お前の代わりに俺がやってやるよ!!」
友人「……へ?……でもお前、数学教師の免許持ってるっけ?」
先生「大丈夫だ!お前の免許を少しイジれば俺のが出来上がるさ!」
友人「………まぁ、お前は止めても無理だってことは知ってるから仕方がないか。」
先生「任せろよな!!」
友人「ってゆうかお前、仕事は?」
と同時に校長からの電話がきた。俺が仕事を放棄した件についてであった。もちろん怒鳴られた。
 怒鳴られ、学校に帰った後、校長に謝ると同時に、友人の代わりとなる数学教師へ志願した。
 数学教師の免許について聞かれたが、そこは気合いで乗り切った。
 かくして、俺は数学の授業を担当するようになったのである。
 授業方法としては、独自で編み出したバナナを使った授業方法である。バナナ等のみんなの好きな物を入れると集中しやすいと聞いたからだ。
 初めの授業では、真面目に聞かない人が多かったが、授業の回数が多くなるに連れてそういう人が少なくなった。
 きっと、俺が授業をするのが上手くなったのだろう。

 しかし、どうしても授業を聞かない奴がいる。そいつの名前は実、先頭の席にも関わらず、堂々と寝ている。気合いを入れて怒っても、また、すぐに寝る。なぜなのだろうか。
 友人によると、こいつは友人の授業では真面目な生徒であったらしい。もちろん、他の先生に聞いてもそうであった。なぜ俺の授業だけ、真面目に聞かないのだろうか。
 数学が嫌いになったのだろうか。それとも、単純に俺が嫌いなのだろうか。
 俺はコイツの気が知れない。
 しかし、友人が戻るまで、授業に手は緩められない。今日も一生懸命、頑張るとしよう。
 今度、気分転換として、みのるに言われた動物園という所に行ってみよう。と思う先生であった。
 
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