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18.再会
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第18話
「おい、聞いたか?万点の木樵って実は女らしいぞ」
「まじかよ。流石にデマだろ」
「でもあいつと同じクラスで女性姿を見たらしいぞ」
「まあ…確かに可愛い顔をしてるからな。ありえるのか」
「可愛くて強い。流石万点の木樵だな」
そんな噂を聞きながらサクラたちは静かに体育館に集められていた。
「うう…酷すぎる…あんまりだ…」
「ごめんって。ダイヤがあまりにフォローが下手だったから腹立って」
サクラはそう言ってにっこり笑う。学級委員長が決まってから数日経っても、ダイヤ女性説の噂は広がっている。これも公の場で女性姿を見せたためである。
「そんなことより。始まるわよ」
そう言うと、体育館の壇上を見る。今回全校生徒が体育館に集められている。理由はオランゲのセクハラ問題についてである。それが解決したらしく、全校生徒を体育館に集めたのである。
偉そうな髭を生やした老人が壇上に上がる。
「皆さん今日はオランゲ先生についてお話しすることがあります。皆さんも知っての通り、オランゲ先生のセクハラ問題についてです」
そこからの話は老人特有の紆余曲折のある説明だったが、要約するとオランゲは学園を追放、貴族としての地位も剥奪。逆恨み防止のためこの土地へ踏み入ることすら許されないらしい。それは大変喜ばしい結果だった。特にこの土地への侵入禁止はいい点である。
サクラに逆恨みで人攫いなんてされたらダイヤがいたとしても堪らないものである。万が一がないのは素晴らしいことだ。
「そして、オランゲ先生の代わりに臨時の先生をお呼びしました」
すると、茶髪のポニーテールをした女性が壇上に上がる。
「え?」
ダイヤがオランゲについて安心していると、信じられない物を見たような表情をする。
「臨時職員のゼラさんです。ゼラさん、ご挨拶をお願いします」
ダイヤは名前を聞いて確信を持つ。ゼラは同じ国の出身で、ダイヤの所属していた騎士団の副団長を務めていた。21歳と言う若さで、ダイヤ程ではないが天才と言っていいレベルの剣士である。そのゼラと瓜二つ。間違いなく本人がその壇上に上がっていた。
「先ほど紹介にあがりました。ゼラと申します。教育経験は初めてで至らないところばかりですが…!?」
すると、ダイヤとゼラと目が合う。
「嘘…」
ゼラは口を押さえて涙を流している。
「…ゼラ」
ダイヤも察した様に呟く。
「ダイヤ!」
すると、壇上から一足飛びでダイヤの元へ駆け寄る。そして、ダイヤにすがり付いて泣き叫ぶ。
「良かった…ダイヤが生きてて…死んだと思ってたから…良かった…」
ダイヤが奴隷落ちしたと言うことを聞いて、1番涙を流していたのはゼラだった。そんなゼラがダイヤを発見することができたのだ。
「…久しぶりだね」
「うん!」
お互い柔らかい顔で見つめる。
「ゼラ先生ー!」
「あ」
壇上にいる老人に声をかけられる。ゼラが冷静になると、周りにいる生徒を押し除けてダイヤを抱きしめていたのだ。冷静になったゼラはもう一度一足飛びで壇上に上がり、涙を拭う。
「す、すいません。旧友にあったものではしゃいじゃいました」
そう言って笑顔で返す。
「そう言うのは程々にして下さいよ。ここは貴族の学舎であり…」
それから全校生徒の前で数分間怒られるゼラだった。
「…ダイヤ。あの人は?」
当然の如くサクラが説明を求める。
「…ゼラは僕が騎士団で団長をしていた頃。副団長だった者です」
「そんな人がこんな所に?スパイの可能性があるわね…」
「スパイ」と言う言葉を聞いてダイヤは目を丸くした。
「そんなわけ…」
そう言おうとしたが、その可能性は拭いきれない。ゼラほどの実力者がわざわざこの国を訪れる理由が他に思い浮かばなかったからだ。ゼラには何か秘密がある。そのため副団長と言う身分を隠して教師に紛れ込んでいる可能性がある。
説教が終わり、なんだか絶妙な顔をするゼラは「これからよろしくお願いします」と言う簡単な挨拶で壇上から降りることになった。
その後、老人が例の如くそれっぽい会話をしている。
「おい、万点の木樵とゼラ先生知り合いっぽいぞ」
「もしかして恋人だったりしてな」
「馬鹿、万点の木樵は女だろ?」
「え?じゃあそう言う関係ってことか?」
「かも知れないな」
「…燃えるな」
「…ああ」
ダイヤはその噂話を拳をギュッと握りながら我慢して聞き続けた。
「…恋人だったりしたの?」
「え?」
そんな疑問をサクラが問いかける。
「だから。恋人だったりしたの?」
「そんなわけないじゃないですか。ただの仕事仲間ですよ」
「ふーん」
サクラはゼラのいる方を見る。ゼラはまた思い出してか涙を流してる。顔も赤い気がする。
「仕事仲間ねぇ…」
含みのあるセリフを残して今回のオランゲセクハラ問題は終わりとなった。
「おい、聞いたか?万点の木樵って実は女らしいぞ」
「まじかよ。流石にデマだろ」
「でもあいつと同じクラスで女性姿を見たらしいぞ」
「まあ…確かに可愛い顔をしてるからな。ありえるのか」
「可愛くて強い。流石万点の木樵だな」
そんな噂を聞きながらサクラたちは静かに体育館に集められていた。
「うう…酷すぎる…あんまりだ…」
「ごめんって。ダイヤがあまりにフォローが下手だったから腹立って」
サクラはそう言ってにっこり笑う。学級委員長が決まってから数日経っても、ダイヤ女性説の噂は広がっている。これも公の場で女性姿を見せたためである。
「そんなことより。始まるわよ」
そう言うと、体育館の壇上を見る。今回全校生徒が体育館に集められている。理由はオランゲのセクハラ問題についてである。それが解決したらしく、全校生徒を体育館に集めたのである。
偉そうな髭を生やした老人が壇上に上がる。
「皆さん今日はオランゲ先生についてお話しすることがあります。皆さんも知っての通り、オランゲ先生のセクハラ問題についてです」
そこからの話は老人特有の紆余曲折のある説明だったが、要約するとオランゲは学園を追放、貴族としての地位も剥奪。逆恨み防止のためこの土地へ踏み入ることすら許されないらしい。それは大変喜ばしい結果だった。特にこの土地への侵入禁止はいい点である。
サクラに逆恨みで人攫いなんてされたらダイヤがいたとしても堪らないものである。万が一がないのは素晴らしいことだ。
「そして、オランゲ先生の代わりに臨時の先生をお呼びしました」
すると、茶髪のポニーテールをした女性が壇上に上がる。
「え?」
ダイヤがオランゲについて安心していると、信じられない物を見たような表情をする。
「臨時職員のゼラさんです。ゼラさん、ご挨拶をお願いします」
ダイヤは名前を聞いて確信を持つ。ゼラは同じ国の出身で、ダイヤの所属していた騎士団の副団長を務めていた。21歳と言う若さで、ダイヤ程ではないが天才と言っていいレベルの剣士である。そのゼラと瓜二つ。間違いなく本人がその壇上に上がっていた。
「先ほど紹介にあがりました。ゼラと申します。教育経験は初めてで至らないところばかりですが…!?」
すると、ダイヤとゼラと目が合う。
「嘘…」
ゼラは口を押さえて涙を流している。
「…ゼラ」
ダイヤも察した様に呟く。
「ダイヤ!」
すると、壇上から一足飛びでダイヤの元へ駆け寄る。そして、ダイヤにすがり付いて泣き叫ぶ。
「良かった…ダイヤが生きてて…死んだと思ってたから…良かった…」
ダイヤが奴隷落ちしたと言うことを聞いて、1番涙を流していたのはゼラだった。そんなゼラがダイヤを発見することができたのだ。
「…久しぶりだね」
「うん!」
お互い柔らかい顔で見つめる。
「ゼラ先生ー!」
「あ」
壇上にいる老人に声をかけられる。ゼラが冷静になると、周りにいる生徒を押し除けてダイヤを抱きしめていたのだ。冷静になったゼラはもう一度一足飛びで壇上に上がり、涙を拭う。
「す、すいません。旧友にあったものではしゃいじゃいました」
そう言って笑顔で返す。
「そう言うのは程々にして下さいよ。ここは貴族の学舎であり…」
それから全校生徒の前で数分間怒られるゼラだった。
「…ダイヤ。あの人は?」
当然の如くサクラが説明を求める。
「…ゼラは僕が騎士団で団長をしていた頃。副団長だった者です」
「そんな人がこんな所に?スパイの可能性があるわね…」
「スパイ」と言う言葉を聞いてダイヤは目を丸くした。
「そんなわけ…」
そう言おうとしたが、その可能性は拭いきれない。ゼラほどの実力者がわざわざこの国を訪れる理由が他に思い浮かばなかったからだ。ゼラには何か秘密がある。そのため副団長と言う身分を隠して教師に紛れ込んでいる可能性がある。
説教が終わり、なんだか絶妙な顔をするゼラは「これからよろしくお願いします」と言う簡単な挨拶で壇上から降りることになった。
その後、老人が例の如くそれっぽい会話をしている。
「おい、万点の木樵とゼラ先生知り合いっぽいぞ」
「もしかして恋人だったりしてな」
「馬鹿、万点の木樵は女だろ?」
「え?じゃあそう言う関係ってことか?」
「かも知れないな」
「…燃えるな」
「…ああ」
ダイヤはその噂話を拳をギュッと握りながら我慢して聞き続けた。
「…恋人だったりしたの?」
「え?」
そんな疑問をサクラが問いかける。
「だから。恋人だったりしたの?」
「そんなわけないじゃないですか。ただの仕事仲間ですよ」
「ふーん」
サクラはゼラのいる方を見る。ゼラはまた思い出してか涙を流してる。顔も赤い気がする。
「仕事仲間ねぇ…」
含みのあるセリフを残して今回のオランゲセクハラ問題は終わりとなった。
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