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19.訓練
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第19話
次の日に早速、ゼラによる体育の授業があった。
「それじゃあ剣術の訓練を開始します」
どうやら剣術の訓練らしい。
「剣術は護身用にもなります。例えばその辺にあるただの鉄の棒でもきちんとした剣術のを使えば身を守る術になります」
ゼラは21という若いこともあり、特に男子生徒に人気があった。特に問題の見えない先生である。
「そうですね…今日は私と貴方達の騎士で模擬戦をしてみましょう。実際に見るのも訓練の1つです。まあ楽しんで見てて下さい」
すると、ゼラはにっこり笑って言葉を続ける。
「もし私に勝ったら…私の秘密を1つ教えてあげます。例えば…スリーサイズとか」
それを聞いて男子生徒がざわつく。
「は、はい!俺の騎士が立候補していいですか?」
すると、早速1人の生徒が手をあげる。
「いいですよ。貴方の騎士は…」
「私です」
屈強な筋肉ダルマの様なガタイのいい男が前に出る。
「はい!よろしくお願いしますね」
そう言って騎士とゼラの模擬戦が始まった。と言っても、ゼラは鉄の剣に相手は棍棒を使っている。本気の戦いと言ってもいい。
「…ゼラのやつ。手加減してますね」
「え?」
そこにダイヤが小声で横槍を入れる。
「ゼラは細剣を得意としています。それが今は普通の剣です」
ゼラの手元を見ると、一般的な鉄の剣を持っていた。だが、ダイヤはゼラの得意武器は細剣という。恐らくやりすぎない様手加減をしているのだろう。
「では…!」
ガタイのいい男がゼラへ飛んで棍棒を思いっきり振るう。ゼラはそれをバックステップでかわす。そして、目では追えない手捌きで、男の武器を攻撃する。
「な!?」
男の持っていた棍棒は細切れに砕かれる。
「はい。次の挑戦者はいませんかー?」
ゼラは笑顔で呼びかける。武器がないのだ、もう男は戦えない。
「ダイヤ…今の剣技見えた?私はもちろん見えなかったけど」
サクラがダイヤに質問する。
「17回棍棒に向けて攻撃しましたね」
ダイヤはゼラの剣劇が見えたようで、解説する。
「…今の剣撃を見えた騎士はこの中に何人いるかしら…」
「いないでしょうね。ゼラの剣撃の速さは僕の比じゃないですから。ちなみに細剣だと、少なくとも倍の速さにはなりますよ」
ダイヤはゼラを得意気で自慢する。
「…偉く機嫌がいいわね」
「そりゃ懐かしの相棒の剣技が見れたんですから」
ダイヤはゼラのことを相棒と評価する。それほどまでに、団長と副団長は固い絆で結ばれていたのだ。
「…ふーん」
サクラはそれを嫌そうな顔で見ると、手をあげる。
「はい。次は私の騎士が立候補します」
「はいはいいいですよって…」
ゼラが快く引き受けようとした瞬間ダイヤが出ると、顔が変わる。
「ダイヤ…」
「ゼラ…」
お互いが見つめ合うと、ゼラはやはり涙を流す。
「あれ?」
拭っても拭っても涙が流れる。
「ごめん…ちょっとまってて」
すると、ゼラはすごいスピードで校舎に戻る。あまりのスピードにざわつく生徒たち。
「お待たせ!」
ゼラは細剣を持ってきて構える。
「本気ってことだね」
「折角ダイヤと戦えるんだもの!私も本気で…って」
ゼラはここで、背中にある背負い籠の存在に気づく。
「なにそれ?」
「気にしなくていいよ。これが今の僕のスタイルってだけだから」
「ふーん。言っとくけど。手加減なんてしたら許さないから」
そう言ってダイヤに殺意を向ける。あまりの殺意に怯える生徒もいる。
「そっちこそ。本気でこないと痛い目見るよ」
しかしダイヤはにっこり笑う。
「おーけー」
すると、お互いが見つめだす。とても静かで、周りが邪魔をすることのできない空気が作られた。しかし、それをサクラが一言でぶち壊す。
「始め!」
大きな声に反応してお互いが相手に向けて直進する。ダイヤはひのきの棒を1本取り、斬撃を放つ。
「!」
ゼラはびっくりした表情をするが、それを紙一重でかわす。次にダイヤがゼラの攻撃圏内にはいる。ゼラは細剣での突きを一般人には到底見えないレベルで攻撃する。だが、ダイヤは最小限の動きだけでそれを全てかわす。
そして。お互いがお互いを通り過ぎた頃には、ダイヤのところには三日月型の斬撃の跡ができており、ゼラのところにはいくつもの細い穴ができていた。
「へぇ…考えたね。なんでも壊れちゃうならひのきの棒でいいってわけか」
「あそこにいるサクラ様が考えてくれたんだよ。本当に感謝してる」
「サクラ様…ねぇ…」
するとゼラはサクラの方を見る。なんとも言えない表情をしている。
「ま、言いたいことはいくつかあるけど。それは後でいいや。今はこの瞬間を楽しもう!」
そう言ってゼラは細剣を再び構える。
「だね…でもこれは授業で時間があるから…」
ダイヤは3本ひのきの棒を手で持って言葉を続ける。
「早めに決めさせてもらうよ…3本…」
すると、3本合わせてひのきの棒を振るうと、大きな竜巻ができる。
「竜巻!」
その光景にゼラも驚きを隠せないようだが、ゼラはその竜巻に突っ込む。
「はぁぁぁぁぁ!!!」
全速力で突っ込んだゼラはその竜巻を潜り抜け、ダイヤのところへ一直線へ向かう。
「流石ゼラだね…でも」
ダイヤが作った竜巻はダイヤの後ろに回っていた。そして、その竜巻にダイヤが巻き込まれる。
「はぁ!?」
自ら作った竜巻に巻き込まれたダイヤに驚きながら、竜巻の上へと行きゼラの攻撃範囲へと離れる。
そして、ダイヤはその竜巻の中で平然としていた。自分の作った竜巻など自分のものだと言っていたようである。その中から連続で斬撃を放つ。
竜巻によって自身は守られ、斬撃での遠距離攻撃。これが今のダイヤの真なる力である。
「まいったね」
ゼラは斬撃を全て避けるも、細剣を落として手を上げた。
「降参、降参。そんなことされたら。どんな奴だって敵わないよ」
「そっか」
ダイヤは3本のひのきの棒を使って竜巻を相殺し、綺麗に着地する。瞬間。ゼラがダイヤに抱きつく。
「ちょ。降参って言ったでしょ?」
「違うの…」
ゼラは涙を流していた。
「本当にダイヤなんだなって思ったら嬉しくて…ありがとう…私の前に現れて、ありがとう」
それを見てざわつく生徒たち。斬撃や高速の突き。挙げ句の果てに竜巻に入るダイヤを見て驚愕したに違いないだろう。
「………」
そして、サクラはダイヤたちをなんとも言えない様な表情で見ていた。
その後、ゼラに挑むものはいなく、何事もなく授業は終わった。
次の日に早速、ゼラによる体育の授業があった。
「それじゃあ剣術の訓練を開始します」
どうやら剣術の訓練らしい。
「剣術は護身用にもなります。例えばその辺にあるただの鉄の棒でもきちんとした剣術のを使えば身を守る術になります」
ゼラは21という若いこともあり、特に男子生徒に人気があった。特に問題の見えない先生である。
「そうですね…今日は私と貴方達の騎士で模擬戦をしてみましょう。実際に見るのも訓練の1つです。まあ楽しんで見てて下さい」
すると、ゼラはにっこり笑って言葉を続ける。
「もし私に勝ったら…私の秘密を1つ教えてあげます。例えば…スリーサイズとか」
それを聞いて男子生徒がざわつく。
「は、はい!俺の騎士が立候補していいですか?」
すると、早速1人の生徒が手をあげる。
「いいですよ。貴方の騎士は…」
「私です」
屈強な筋肉ダルマの様なガタイのいい男が前に出る。
「はい!よろしくお願いしますね」
そう言って騎士とゼラの模擬戦が始まった。と言っても、ゼラは鉄の剣に相手は棍棒を使っている。本気の戦いと言ってもいい。
「…ゼラのやつ。手加減してますね」
「え?」
そこにダイヤが小声で横槍を入れる。
「ゼラは細剣を得意としています。それが今は普通の剣です」
ゼラの手元を見ると、一般的な鉄の剣を持っていた。だが、ダイヤはゼラの得意武器は細剣という。恐らくやりすぎない様手加減をしているのだろう。
「では…!」
ガタイのいい男がゼラへ飛んで棍棒を思いっきり振るう。ゼラはそれをバックステップでかわす。そして、目では追えない手捌きで、男の武器を攻撃する。
「な!?」
男の持っていた棍棒は細切れに砕かれる。
「はい。次の挑戦者はいませんかー?」
ゼラは笑顔で呼びかける。武器がないのだ、もう男は戦えない。
「ダイヤ…今の剣技見えた?私はもちろん見えなかったけど」
サクラがダイヤに質問する。
「17回棍棒に向けて攻撃しましたね」
ダイヤはゼラの剣劇が見えたようで、解説する。
「…今の剣撃を見えた騎士はこの中に何人いるかしら…」
「いないでしょうね。ゼラの剣撃の速さは僕の比じゃないですから。ちなみに細剣だと、少なくとも倍の速さにはなりますよ」
ダイヤはゼラを得意気で自慢する。
「…偉く機嫌がいいわね」
「そりゃ懐かしの相棒の剣技が見れたんですから」
ダイヤはゼラのことを相棒と評価する。それほどまでに、団長と副団長は固い絆で結ばれていたのだ。
「…ふーん」
サクラはそれを嫌そうな顔で見ると、手をあげる。
「はい。次は私の騎士が立候補します」
「はいはいいいですよって…」
ゼラが快く引き受けようとした瞬間ダイヤが出ると、顔が変わる。
「ダイヤ…」
「ゼラ…」
お互いが見つめ合うと、ゼラはやはり涙を流す。
「あれ?」
拭っても拭っても涙が流れる。
「ごめん…ちょっとまってて」
すると、ゼラはすごいスピードで校舎に戻る。あまりのスピードにざわつく生徒たち。
「お待たせ!」
ゼラは細剣を持ってきて構える。
「本気ってことだね」
「折角ダイヤと戦えるんだもの!私も本気で…って」
ゼラはここで、背中にある背負い籠の存在に気づく。
「なにそれ?」
「気にしなくていいよ。これが今の僕のスタイルってだけだから」
「ふーん。言っとくけど。手加減なんてしたら許さないから」
そう言ってダイヤに殺意を向ける。あまりの殺意に怯える生徒もいる。
「そっちこそ。本気でこないと痛い目見るよ」
しかしダイヤはにっこり笑う。
「おーけー」
すると、お互いが見つめだす。とても静かで、周りが邪魔をすることのできない空気が作られた。しかし、それをサクラが一言でぶち壊す。
「始め!」
大きな声に反応してお互いが相手に向けて直進する。ダイヤはひのきの棒を1本取り、斬撃を放つ。
「!」
ゼラはびっくりした表情をするが、それを紙一重でかわす。次にダイヤがゼラの攻撃圏内にはいる。ゼラは細剣での突きを一般人には到底見えないレベルで攻撃する。だが、ダイヤは最小限の動きだけでそれを全てかわす。
そして。お互いがお互いを通り過ぎた頃には、ダイヤのところには三日月型の斬撃の跡ができており、ゼラのところにはいくつもの細い穴ができていた。
「へぇ…考えたね。なんでも壊れちゃうならひのきの棒でいいってわけか」
「あそこにいるサクラ様が考えてくれたんだよ。本当に感謝してる」
「サクラ様…ねぇ…」
するとゼラはサクラの方を見る。なんとも言えない表情をしている。
「ま、言いたいことはいくつかあるけど。それは後でいいや。今はこの瞬間を楽しもう!」
そう言ってゼラは細剣を再び構える。
「だね…でもこれは授業で時間があるから…」
ダイヤは3本ひのきの棒を手で持って言葉を続ける。
「早めに決めさせてもらうよ…3本…」
すると、3本合わせてひのきの棒を振るうと、大きな竜巻ができる。
「竜巻!」
その光景にゼラも驚きを隠せないようだが、ゼラはその竜巻に突っ込む。
「はぁぁぁぁぁ!!!」
全速力で突っ込んだゼラはその竜巻を潜り抜け、ダイヤのところへ一直線へ向かう。
「流石ゼラだね…でも」
ダイヤが作った竜巻はダイヤの後ろに回っていた。そして、その竜巻にダイヤが巻き込まれる。
「はぁ!?」
自ら作った竜巻に巻き込まれたダイヤに驚きながら、竜巻の上へと行きゼラの攻撃範囲へと離れる。
そして、ダイヤはその竜巻の中で平然としていた。自分の作った竜巻など自分のものだと言っていたようである。その中から連続で斬撃を放つ。
竜巻によって自身は守られ、斬撃での遠距離攻撃。これが今のダイヤの真なる力である。
「まいったね」
ゼラは斬撃を全て避けるも、細剣を落として手を上げた。
「降参、降参。そんなことされたら。どんな奴だって敵わないよ」
「そっか」
ダイヤは3本のひのきの棒を使って竜巻を相殺し、綺麗に着地する。瞬間。ゼラがダイヤに抱きつく。
「ちょ。降参って言ったでしょ?」
「違うの…」
ゼラは涙を流していた。
「本当にダイヤなんだなって思ったら嬉しくて…ありがとう…私の前に現れて、ありがとう」
それを見てざわつく生徒たち。斬撃や高速の突き。挙げ句の果てに竜巻に入るダイヤを見て驚愕したに違いないだろう。
「………」
そして、サクラはダイヤたちをなんとも言えない様な表情で見ていた。
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